【灯争大戦】注目の新カード – 緑

灯争大戦の単色最後は緑です、正直赤ほど危険な香りはしないものの豪快で強そうなカードが多いなと言う印象。
特にマナ加速の手段には目を見張るものがあり、いわゆる「出れば強い」を出せる所まで持って行けそうなポテンシャルを秘めているように思います。
世界を揺るがす者、ニッサ
ドミナリアのストーリー開幕激おこ(※主にリリアナに対して。)でゲートウォッチを離脱、そのまま故郷のゼンディカー次元へと帰って行ったニッサちゃんでしたが、打倒ボーラスのためならばとラヴニカ次元に駆けつけてくれました。
ゲートウォッチのメンバーと再会した時のやり取り(※主にパッと見だとボーラス側に寝返ったように見えるリリアナに対して。)がすっごい楽しみな訳ですが、今回はカードのレビューです。
まずは灯争大戦名物、PWの常在型能力から。
マナを出す目的で「森」をタップしたら、追加で(緑)が出ますよと。
着地したら全森カードが《繁茂/Wild Growth》状態とか、どれだけ張り切ってラヴニカ次元に飛んで来たんだこの子はw
確かにゼンディカー次元を復興するために自然を再生しまくるとか、そんな感じでGWを離脱してたから、もうとにかく「草生やしたったらええねん」って事しか考えていないのかも知れません。
取りあえず着地したら盛大にマナブーストがかかりますよって事だね、この時点で既に強そうです。
お次は+1能力、これは最大1枚のクリーチャーでない土地を対象に取り、それを3/3クリーチャー化した上にアンタップして、速攻と警戒を付与すると言う全部盛りみたいな効果。
フルタップでニッサが着地したターンに1枚土地を起こして、2マナのインスタントを構えると言う「実質3マナ(=緑のテフェリー)」が出来る訳だから弱い訳無いよね。
しかもこれ森タイプを持ってるショックランドを起こすと2色出せる訳だから、次のような構え方が可能になります。
- 繁殖池:(青)(緑)が出せるので《否認/Negate》や《成長のらせん/Growth Spiral》を構える事が出来る、前者はニッサを守り後者は土地をブースト+1ドロー、個人的に一番強そうだと思ってます。
- 草むした墓:(黒)(緑)が出せるので《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy》や《喪心/Cast Down》を構える事が出来る、どちらも除去なので速攻持ちなどを止める事が出来るのが強い。
- 踏み鳴らされる地:(赤)(緑)が出せるので《稲妻の一撃/Lightning Strike》や追加のクリーチャーが召喚出来るのが強い。
- 寺院の庭:(白)(緑)が出せるので……ほら、なんか強いの構えたり追加の強いクリーチャー出せば強いんじゃないかな(※セレズニア使った事無いから全然思いつかなかった。)
結論:超強いやんコレ。
勿論デメリットもあって、土地がクリーチャー化するせいで除去られやすくなります。
状況によっては+1で対象を取らずに空撃ちしないと危険なシーンもあるハズなので注意しましょう、特に全クリーチャーをリセット出来る白絡みの相手は要注意です。
そう言えば白のレビューで紹介した弁護士のおっさんを出しておけば自分の土地は全て呪禁状態に出来るので物凄く守りが硬くなりますね。
逆に相手に出されたらニッサの+1が空撃ちしか出来なくなるので、こちらもご注意を。
最後は-8能力、すなわち新ニッサの奥儀。
自分のコントロールする全ての土地が破壊不能になる紋章と、ライブラリ内の森カードを望む枚数戦場に出すと言う「ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング森」をぶちかます張り切り過ぎちゃった感が凄い内容となっております。
タップインだけどさ、グルールカラーなら次のターンに全力の苦悩火を撃てば《恩寵の天使/Angel of Grace》ぐらいしか防ぎようの無いほぼ確定即死攻撃になるんじゃないかな。
と言う事で、この森ガールはかなり強いと思いますがどうでしょう。
ニッサの勝利
ドヤ顔サイクルのミドレンジャー担当、フレイバーテキストを読むに「後ろに見えるでっかい木が生えたから満足」って感じなんですかね。
ニッサは「草生やしたったらええねん」と言う事しか考えていないに違いないと考察した訳ですが、このカードを見て確信に変わりました。
何故ならカードの効果は2マナで基本森カードを2枚サーチして、それをハンドに入れると言う内容ですからね!
ランパンみたいに直接戦場へは出せませんが、1枚使って2枚増えるので単純にハンドが増えるのと土地の安定供給が可能と言う事で、オープニングハンドでは下記のようなヌルキープもある程度許容範囲になるのは助かります。
- 緑が出る土地2枚+ニッサの勝利
- 緑が出る土地1枚+ラノエル+ニッサの勝利
こんな感じのオープニングハンド。
まぁこれニッサの勝利をカウンターされたり、ラノエルを返しのターンで焼かれたりしたら大惨事になるので、トリプル・マリガンはマジ無理って時の妥協キープ基準ぐらいで考えておくようにしましょう。
通れば2ターン分の森が確保出来るのに対して、テンポロスは1ターン分で済みます。
ちなみにこのカード、オマケ部分が凄いんですよね。
ニッサをコントロールしていれば「土地・カードを3枚サーチ」に大幅パワーアップします。
土地なら何でもOKで3枚サーチ(絶対強い)
ライブラリから沢山土地を抜けば、多少なりとも圧縮効果にも期待が持てるかと思います。
あと、土地がニッサの+1でクリーチャー化して除去に弱くなる事を考えると沢山あるに越した事は無いってのも噛み合ってますね。
コレも強いカードだと思います!
ヴィトゥ=ガジーの目覚め
5マナで瞬速・速攻持ちの9/9でデメリットは伝説だけとかマジ!?(※インスタントなので実質速攻持ち。)
その不可解なまでのコスパに驚き過ぎて気付かなかったけど、これよく見たら《ニッサの勝利》で後ろの方に生えたでっかい木ですねw
なんと言うかインフレも良いところ、流石にやり過ぎでは?と思わざるを得ません。
いや、逆にこれって弱い可能性ありますかね。
バットリにも奇襲にも必要十分過ぎると言うか、攻撃が通ろうもんならメイン2で《ドスン/Thud》で顔面に投げつければ18点。
流石に大味すぎやしないかい?
「せやから草生やしたらええねん」
おっしゃる通りで。
楽園のドルイド
タップで好きな色が出せるマナクリ、突っ立っていれば呪禁に守られているけど、殴ったりマナ出したりすると途端におっぴろげてしまうのでマナクリとしては《森の女人像/Sylvan Caryatid》と比べてしまうと見劣りしてしまうのかな。
逆に「殴れるマナクリ」と考えると、防衛持ちの女人像より強いって考え方も出来ます。
十分にマナが出る状況でコイツを引いてしまっても腐らないどころか、2/1のボディに+1/+1カウンターが乗りまくる(※かも知れない)スタン環境だと「ある程度デカくなるまでタップせずに置いておく」と言う、育成ゲームを楽しむ事が出来る訳ですよ!
突っ立っていれば呪禁、良いじゃない。
進化の賢者
つまり《上陸/Landfall》で増殖が誘発するぞーって事ですね。
土地が出る度に+1/+1カウンターとか忠誠度が増えて行くのは絶対強いでしょ、3マナてのがちょいと重いけど3/2は殴ると強いヤツなのでスタンでは結構活躍するのではなかろうか。
モダン環境だとフェッチランドがあるから2回誘発出来るし、《原始のタイタン/Primeval Titan》とか《硬化した鱗/Hardened Scales》とかを組み合わせて何かコンボデッキが作れそうな予感が。
ほら、感染とかバリスタとか皆の大好きなオモチャがおいでおいでしてますよ!
あとがき
今回の記事書いてて、小学5年生の時に視聴覚室で道徳か何かの教材ビデオを見ている最中に同級生とこんな話をしたのを思い出しました。
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うり「木が二つで林、木が三つで森かぁ、漢字って割とダジャレみたいな作り方してんねんなぁ。」
同級生「あ!!!!」
うり「?」
木
木木
木木木
同級生「これでジャングルやな!!」
うり「!」
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今考えると彼は凄いセンスの持ち主だったのかも知れません。
次回は無色カードのレビューです。
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