[イコリア:巨獣の棲処] 注目のカード – 無色

新セット、イコリアの個人的注目カードの無色編です。
この次元はテーマ的に、生物的な特徴を前面に押し出しているからなのか、マナファクトを除くとアーティファクトが4つしか存在せず、土地も期待されていたファストランドでは無かったため割と寂しい感じのラインナップとなっております。
オゾリス
トップバッターにして目玉となる伝説の1マナアーティファクト、クリーチャーに乗っている「あらゆるカウンター」を移動させる2種類の誘発型能力を持ちます。
じっくり読み解いて行きましょう、まずは1つ目の誘発型能力はこんな感じ。
自分がコントロールしているクリーチャーが場を離れた時、それの上に「何らかのカウンター」が乗っていたら、それら全てをオゾリスの上に置く。
これはテキスト的に強制移動かつ「場を離れた時」なので死亡だけでなく追放した場合でも誘発します。
イコリア次元ではクリーチャーの上に+1/+1カウンターの他に、様々なキーワード能力を付与するカウンターが乗っかるので、オゾリスの上には多種多様なカウンターが乗っかって物凄くごちゃごちゃする事でしょう。
そして二つ目の誘発型能力はこうなっています。
自分の戦闘フェイズ開始時にオゾリスの上に何らかのカウンターが乗っている場合、クリーチャー1体を対象とする。
それの上にオゾリスに乗っているカウンターを全て移しても良い。
要約するとこうなる。
- 戦闘ステップ開始時にオゾリスに1つ以上カウンターが乗っていたら、クリーチャー1体を対象に取る。(※これは強制かつ、相手がコントロールしているクリーチャーでも構わない。)
- 対象に取れた場合、それの上にオゾリスの上のカウンターを全て移動してもよい。(※こっちは任意で、1体も対象に取れなかった場合は立ち消える。)
つまり敵味方関係なくクリーチャーが存在するなら、そいつに対して「フォールド」か「オールイン」しか選べない蛇喰夢子仕様。
最初に見た時は「繁殖蛾と無限コンボやん」と思ったのですが、蛾の誘発型能力は飛行を持っていない状態で死亡しないと誘発しないようなので、オゾリスとは微妙に噛み合ってない感じかな。(※オゾリスは死亡した後に飛行カウンターを回収するため、タイミングがズレている。)
とにかく、こんなものを見せられたら大量のクソコンボ案が湧き出してくる事は必至。
例えば《巻きつき蛇/Winding Constrictor》が出ていたら1つのカウンターが行って来いで3個に増えるよねとか、《搭載歩行機械/Hangarback Walker》が死亡したらトークンばら撒くのとオゾリスへのカウンター移動がどちらも誘発するよねとか。
これは止まりそうに無いので、オゾリスについては別途単体の記事を書く事にしましょう!
こう言うカード好き。
後はちょっとした小ネタですが、モダン以下の環境で度々見かける《幻影の像/Phantasmal Image》などは「呪文や能力の対象になると死ぬ」と言う誘発型能力を持っているので、戦闘開始時にオゾリスで対象に取ればタダで殺せます(※勿論カウンターは移さない。)
何かカウンターを乗せておかないと誘発しないのがネックだけど、いわゆる《ほぞ/Cog》に分類されるカードだし、モダン以下の環境でもワンチャン有ると思っているので、覚えておいて損は無いんじゃなかろうか。
結晶の巨人
3マナ3/3の標準ボディに、これまた戦闘フェイズ開始時に誘発する能力を持つアーティファクト・クリーチャー。
典型的な「放置するとヤバい事になる系」のカード、要するにかまってちゃん。
コイツの持つ誘発型能力は、戦闘フェイズ開始時に以下の10種類のカウンターから「まだ乗っていないもの」を1つ選び、それを乗せる事が出来ると言う能力。
- 飛行カウンター
- 先制攻撃カウンター
- 接死カウンター
- 呪禁カウンター
- 絆魂カウンター
- 威迫カウンター
- 到達カウンター
- トランプルカウンター
- 警戒カウンター
- +1/+1カウンター
召喚酔いしている最初のターンは大体「呪禁カウンター」スタートになると思うのだけど、それだけで既にヤバイ気がするのは私だけでしょうか?w
これが乗ってしまうと布告系除去か全体除去とか撃たないと、延々と色んなカウンターがコイツに乗り続けて、トンデモないバケモノに成長してしまいます。
流石に「究極生命体・魂剥ぎ」よりはかなり劣るけど、オゾリス経由で他のクリーチャーにこれを丸ごと渡されたら大変な事になっちゃうね!
メイン1で出して「コンバット入りまーす」で除去されなければOKと考えると、色拘束も無いしかなり強力なクリーチャーなんじゃないかな。
トライオームサイクル
イコリア次元の固有名詞が付いた確定タップインの三色土地、対応した色の基本土地タイプとサイクリング(3)を持つ。
タルキール次元の5氏族と同じ配色でタップインまでは同じですが、基本土地タイプを持つのでモダン以下の環境ならフェッチランドなどから3色土地を引っ張って来れるのは中々強力。
他にもサイクリングが付いているため、マナフラ受けとしても機能するのが嬉しいポイントですね!
つまり、覇王譚のアンコモン3色土地サイクル(※基本土地タイプとサイクリングが無いバージョン)の完全上位互換って事になります。
流石にこれがアンタップイン出来ると強過ぎるので、確定タップインは致し方なしと言った所か。
一部「タップインするから何?」みたいな、緑色の巨人が暴れ散らかすデッキからすると、色マナを安定させつつ土地の名前を増やせると言う強化にしかならない恐れもあるけど。
さて、このサイクルに関しては性能以外にも注目すべきポイントがありますね。
冒頭で書いたようにタルキール次元の氏族と同じ配色のため、今後ネット上ではバシバシ新しい名前の方でデッキ名が付けられて投稿される事が予想されます。
今やネット上には配信前提で作られたアリーナ関連の動画が山のようにアップされていて、勿論投稿者は視聴者を増やすため最新セットの情報をベースにタイトルやデッキ名を付ける事が多くなるでしょう。
勿論タルキ呼びやアラーラ呼びもそのまま残るだろうから、どちらも覚えておくのがベストな選択だね。
対応する名前のまとめ
- インダサ=アブザン
- ケトリア=ティムール
- ラヴグリン=ジェスカイ
- サヴァイ=マルドゥ
- ゼイゴス=スゥルタイ
ふむ、全然ピンと来ないけど、慣れるしかないねコレばかりはw
イメージしやすいように、ちょっと既存のデッキ名を言い換えてみようか。
- インダサ・カンパニー
- ケトリア・アドベンチャー
- ラヴグリン・コントロール
- サヴァイ・パイロマンサー
- ゼイゴス・ミッドレンジ
おお、なんか新鮮だね!
皆慣れてきて、略しだすと「ダサカン」とか「ラヴコン」とか「サヴァパイ」とか、もっとカオスな事になりそうだから早めに覚えておきたい所ですw
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以上無色のカード紹介でした!
これで一通り紹介したのですが、ちょっと今回のセットでは「人間」を別枠で取ってありますので、もう少しお付き合いください。
それでは次回、人間関連の注目カード紹介でお会いしましょう!
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コメント一覧
結晶の巨人、乗せるカウンターは無作為みたいですね。ティミー必涎。
匿名氏>え、これ無作為なんですかw
どおりで強いなぁと思ったんですが…なるほど納得(嫌いじゃない)
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