[イニストラード:真紅の契り] 注目のカード – 黒&赤

2021年11月15日

さぁ、真紅の契りの個人的注目カードの紹介2回目は、黒と赤のカードについて。

イクサラン次元や過去のソリン様においては吸血鬼=白黒みたいな所がありますが、イニストラードの吸血鬼と言えば黒赤ですね!

有名どころだと《ファルケンラスの貴種/Falkenrath Aristocrat》とか《戦争に向かう者、オリヴィア/Olivia, Mobilized for War》とか。

特に今回のオリヴィアはストーリー上ヒロイン級の重要なキャラですからね、新イニストラードに於いて黒マナと赤マナはとても重要な要素だと言えます。

では早速見て行きましょう!

 


黒いカード

今作では新ソリン様引きいる黒マナ勢からは5枚のピックアップ、シビアに見るとモダン級かどうかは微妙ではあるけど、スタンにしてはかなり強いなぁと思うレベルの粒ぞろいとなっています。

今後トッププレイヤー達がしのぎを削り合い、洗練された戦術が編み出されれば、下環境への輸入もワンチャンあるかも知れませんね。

 

戦慄の遁走

1マナのソーサリーで、対象のプレイヤーから2マナ以下の土地では無いカードをハンデス。

新メカニズムの切除で唱えると(2)(黒)となり、土地以外のカードをハンデスとなる。

モダン環境2大1マナハンデスの《コジレックの審問/Inquisition of Kozilek》の下位互換(=コジ審は3マナ以下)か、マナを多めに払うと2大ハンデスの《思考囲い/Thoughtseize》の上位互換(=ライフ2ロスが無い)を選べる、新食感の1マナハンデス。

ルールス以降、軽量化が激しい今のモダン環境ならライフロスを抑えつつ殆どのカードが抜けるコジ審のが思考囲いより使いやすかったりするから、戦慄の遁走は意外とハマったりするかも知れない。(※2マナ以下が多いアグロ系には特に刺さりそう。)

初動を潰しつつ、中盤以降はフィニッシャーを落とすような使い方が期待できるスタンでは「普通に強いでしょ?」と思いますが、切除コストの3マナがどう影響するか。

 

不吉なとげ刺し

シングルシンボル3マナ3/2接死、濫用すると対象のプレイヤーは2点ライフロスと2ドロー。

なんと、エターナル環境でも未だに使われている《夜の囁き/Night’s Whisper》を内蔵したクリーチャーが登場しました!

濫用コストが用意出来るなら、3マナとライフ2点で「3/2接死のお肉&2ドロー」と破格のコスパを誇る呪文となります。

濫用コストは適当なトークンは勿論、スタンではおなじみのラクドスサクリファイスの戦略である「パクリ呪文で相手のクリーチャーを攫ってきて殴ってからサクる」みたいな外道を働けば、卒倒レベルのアド差が付くダブルアクションとなる。

最悪このサソリ自身を濫用して3マナ2ドローとしても十分使えるし、夜の囁きと違って対象を取れるから、対戦相手に向かって

対象はユーです

と言ってトドメを刺す事も出来る非常に面白いカードです。

これは使われるだろうなぁ。

気になる初動は50円らしいので、取り合えず4枚買いなんだよなぁ。

 

牙の天稟

1マナのオーラ、吸血鬼なら+2/+2でそれ以外なら-2/-2の修正を与える。

吸血鬼デッキ使い専用のオーラだけど、攻守共に中々バランスが取れた良カードだと思います。

ちょっと状況を想像してみたら、タフネスに-2の修正を与え続けるのは思いの外強いと感じました。

例えばバーンや果敢が使ってくる速槍、あいつがタフ2だから1マナで除去が可能、ここまでは普通。

ただし果敢持ちなのでクリンナップ(=ターン終了時)で効果が消えるダメージやマイナス修正だと、スタックでモツ撃ちとか唱えられて果敢が誘発すると殺し損ねてしまいます。

しかしこれはオーラなので、ターン終了時に果敢の効果が消えた瞬間に速槍のタフネスは0になり死亡します。

こう言う1マナの強化カードが除去も兼ねていると、序盤の差し合いで有利を取りやすくなるんじゃないかな?後引きしても腐らないし。

吸血鬼ファンとしては「取り合えず4枚!」のナイスコモンですね!

 

首無し騎手

シングルシンボル3マナ3/1で、こいつかトークンではないゾンビが1体死ぬごとに2/2ゾンビトークンが生えてきます。

首無しとか言う割には、上空で5個ぐらい生首が旋回してる絵面が非常にシュールでじわじわくる。

ポイントは生成されるゾンビトークンが腐乱していない「普通のゾンビトークン」ってとこですね、しかもブロック可能なアンタップ状態で生えてきます。

前述のサソリしかり濫用との相性も良く、癖が無く使いやすそうだし、コンボのニオイもします。

少なくとも《橋の大魔術師/Magus of the Bridge》よりは絶対良いと思うので、モダホラ2のレアカードと同等以上と言えるのではないだろうか。

そもそも橋おじを使ってる人が居ないのは置いておいて。

 

不笑のソリン

ああ、ソリン様!

今回のあなたは何故そんなにお高いのですか?

やべーですよ、コレクション対象なので初動を調べたんだけど

通常版:2,000円前後
拡張アート版:2,800円前後
ドラキュラ版:7,000円前後
小島先生版:8,000円前後

やっばいよね、これ普通の方(光ってない方)だよ?

Foilになったら一体おいくら万円になってしまうんだ(白目)

スペック的には「一昔前のモダン環境」なら、普通に通用していたであろうレベルだと言う印象。

現モダン環境は4マナを超えるプレインズウォーカー自体が厳しめだからね、同盟者ギデオンとか見てるとそう思わざるを得ない。(※例外的に青白コンの5マナ英雄テフェリーが凄い強かったりするけど。)

逆に言うと「無理やり使えばまだ通用するレベル」ぐらいはあると言う事なので、ちょっとスペックを詳しく見て行きましょう。

 

コストと初期忠誠値

ダブシン4マナと言うコストは神ジェイスと同等だが、ソリン様は凄いので初期忠誠値は神ジェイス超えの4となっている。

 

+1能力

忠誠値を上げながらアドバンテージを得られる、新ソリン様のメインとなる能力。

簡単に言うとライブラリトップのカードのコスト分ライフを支払って手札に加える「ボブ能力」だが、ソリン様は凄いので手札に加えるかどうかは自分で決められるため、無様にボブ死したりしない。

 

-2能力

2/3飛行・絆魂と言う強めの吸血鬼トークンを生成するが、ソリン様は凄いので初期忠誠値からこれを2連打出来るため、普通にフィニッシャー枠として成立する。

 

-7能力

おもむろに13点ドレインを行うが、ソリン様は凄いのでAnyTargetに飛ばせるため、相手を倒しきれない時に盤面の脅威をこれで触る事が出来るかも知れない。

そもそも倒しきれないなら+1を起動すると思うけど、モダンで奥義が撃てるまで忠誠値が溜まること自体稀なので、あまり考えなくて良いと思う。

 

とまぁ、こんな感じ。

プラスでアド取って、小マイナスで強めのトークン出して自衛も出来るから、がっつりマウント取れますね。

少なくともスタンではかなり強い事は間違いないでしょう、マジで。

故に値段もかなり強いので、コレクション目的で買うならスタン落ちと言うか、ちょっと行き渡るまで待つしかなさそうです。

ソリン様がお強いのは大変喜ばしいのですが、流石にここまでお高いと他のカード優先で良いかなって。

 


赤いカード

さて、お次は赤からも5枚ピックアップ。

正直な話、今回の赤いカードにはモダン級だと思うカードが複数枚ありました。

 

祖先の怒り

1マナのソーサリーで、対象のクリーチャーにターン終了時までトランプルと、自分の墓地にあるこれと同じ名前のカード枚数+1のパワー修正を与え、更に1ドロー。

キャントリップ付きのトランプル付与と言えば、赤単果敢で定番の《突破/Crash Through》(=自軍全体にトランプル)が有りましたが、こちらは単体になった代わりにパワーに修正がかかるので、一点突破の力では軍配が上がります。

ちなみにこれを唱えて呪文がスタックに乗った時点でこのカードは墓地にあるので、1枚目からパワーに+2の修正って事で良いのかな?

その場合これ1枚で《僧院の速槍/Monastery Swiftspear》が1マナで4/3トランプル+1ドローとか言う胡散臭い状態になるんだけども。

速槍に限らず果敢クリーチャーとの相性が良いから、普通にモダン級じゃない?って思います。

 

墓所の門番

シングルシンボル2マナ2/1先制攻撃、出た時に墓地のカードを1枚追放し、プレイヤーが土地か呪文をプレイする度に追放しているカードと共通のカードタイプを持っていた場合、そのプレイヤーに2点のダメージを与える神話レア吸血鬼。

これは…なんかヤバそうだな?

お肉部分は2マナのサリアと互角で、常在型能力の方はカードタイプ縛りの大歓楽の幻霊って感じだろうか。

なんしか、追放したカードと同じタイプのカードを「10回プレイすると死ぬ」って覚えておけば良いですね。

ちゃんと使い方を考えておかないと普通に自爆するやつだけど、軽い呪文を連発するデッキや、1ターンに土地を何枚も置くランプデッキは、ぶん回ったら死ぬみたいな状況になるはずです。

この手の能力はモダンどころか、もっと下の環境でも通用すると思うので、気になるのは初動価格。

簡単ではありますが、何件か調べたところ3,000円前後と言った感じで、エターナル環境でもワンチャンあるのかな?と思っています。

サリアと同じくパワー2の先制攻撃って所もホントに強いからね、攻めれるハイスペック・システムクリーチャーと考えるとこの値段でも納得です。

 

祭典壊し

1マナのソーサリーで、各対戦相手とそれらがコントロールするクリーチャーやプレインズウォーカーに1点のダメージをバラまきます。

ふと《死に到る霊/Pestilent Spirit》《宇宙粒子波/Cosmotronic Wave》のコンボを思い出したんだけど、これなら1マナでコンボ出来るなって。

1マナで相手のコントロールするクリーチャーを全て破壊するソーサリー

字面やべえ、最強やん。

 

ケッシグの炎吹き

シングルシンボル2マナ1/3、非クリーチャー呪文を唱えるたびに各対戦相手に1点のダメージを飛ばす誘発型能力を持ちます。

このカードを見た瞬間、歩くぶどう弾が来たやん?と思いました。

コストも同じだし、コイツを先置きしてから「呪文連打したら相手が死ぬ」って言うストームデッキみたいな戦法がとれるのではなかろうか?

しかもコイツは対象を取らないから、ぶどう弾が憤死する「本体呪禁」を無視出来るし、唱えた時の誘発型能力だから《狼狽の嵐/Flusterstorm》《精神壊しの罠/Mindbreak Trap》とかも効かない。

毎回1点ずつ解決して、スタック上に能力を貯めこまなければ《即時却下/Summary Dismissal》で全部消されたりとかも無い。

凄い、本当に凄いカードなんだ!(バカ)

見た瞬間に1つクソデッキが思い浮かびましたからね、これは紛れもなくモダン級です。

コモンだからパウパーでも流行るでしょ絶対、ぶどう弾の代わりとしてさ。

 

マナ形成のヘルカイト

ダブシン4マナ4/4飛行、自分が非クリーチャー呪文を唱えるたびに、そのコスト分の X/X かつ飛行と速攻を持ったクリーチャートークンを生成します。

流石に「どうかしてるだろw」って程度には目を疑った1枚、余裕でモダン級だと思います。

このトークンは次の終了ステップ開始時に追放される「ボーライ式」なので速攻は分かるけど、飛行も持ってるのは流石にヤバ過ぎる。

攻めは勿論だけど、守りの点で見てもインスタントタイミングで飛んでるブロッカーが出て来るのは相当ヤバい。

本体に除去耐性が無い事ぐらいしか文句が付けられませんね…w

初動は3,000円~3,500円と言った辺りで、前述の神話吸血鬼に並ぶトップレア群の1枚です。

折角なので普通に使わず0マナファクトを連打して、

トークンが出た瞬間死んでいく事で勝利を目指す

そんなクソデッキが作りたくなりますね!

 

無謀なる衝動

2マナのソーサリーで、自分のライブラリトップを2枚追放、次の自分のターン終了時までそれらをプレイしても良い。

《舞台照らし/Light Up the Stage》の安定版です!みたいなカード、いわゆる「実質2ドロー」って効果です。

《絢爛/Spectacle》による1マナプレイが無い代わりに、《ゴブリンの電術師/Goblin Electromancer》《ゴブリンの壊乱術士/Goblin Anarchomancer》による1マナプレイが可能となっています。

これはアレだね?

歩くぶどう弾と一緒に使って、ストーム・モドキをやれって事だよね?

つまりこれもモダン級って事なので4枚買いで。

 

以上、イニストラード:真紅の契りの注目のカード、黒と赤のカードの紹介でした!

冗談抜きで赤いカードはヤバそうなのチラホラありましたね、これから実戦で使われて行って高騰するのか暴落するのか。

それも込みで楽しむのが紙の醍醐味ってヤツです。

 


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雑談

Posted by theuri