[ストリクスヘイヴン] モダンで使いたい多色のカード

2021年5月1日

さて、前回に引き続き新セットのストリクスヘイヴンから、モダンで使いたいカードの紹介です。

今回は多色のカードで、単色カードに比べて「おお?」となるカードが非常に多かったです。

ストリクスヘイヴン次元では、ラヴニカよろしく2色の組み合わせで強力な組織が設立されている設定なので、多色カードに強めのカードが集中している印象。

 


除去カード

役割別に見て行きましょう、まずは除去系のカードから。

 

断割/Fracture

2マナのインスタントで強いと書かれている。

ディッチャに黒を混ぜたら、アーティファクトとエンチャントに加えてプレインズウォーカーも破壊出来るようになりました。

しかもインスタントで。

オルゾフカラー(=白黒)ってのも、久々にソリン様を活躍させてみっか!と言う淡い期待を抱かせてくれるので好印象。

 

消失の詩句/Vanishing Verse

これまた白黒2マナのインスタントで、かなり過激な事が書かれています。

効果自体はシンプルで、

単色のパーマネントを1つ追放する

と書かれている。

一見強いし、確かに強いと思うし、初動も中々のお値段が付いています。

勿論欲しいカードの1枚ではあるのですが、これ単色って書かれているからアーティファクトやエルドラージに触れないよねって言う点がマイナスです。

プレインズウォーカーにしても、カーンやウギンのような強力なカードに触れないのはちょっとキツいのかなと思う。

勿論、単色相手なら比類なき強さなのは間違いないので、2枚ほど入手しておきたい所です。

 

死に至る醸造/Deadly Brew

2マナのソーサリーで、プレイヤー全員にクリーチャーかプレインズウォーカー1体の生け贄を強要する。

これにより自分も生け贄をささげた場合、自分の墓地から他のパーマネントを1枚手札に回収出来るため、アド損を抑えられると言う仕組みになっている。

生け贄は自分も含まれるとは言え、対象を取らない上にクリーチャーが薄い、若しくはノンクリーチャーデッキのアド源であるプレインズウォーカーを仕留めたり出来るのが非常に優秀です。

ゴルガリカラー(=黒緑)は墓地利用するデッキが組みやすく、墓地肥しの過程で「手札から唱える必要があるクリーチャーや置物や土地が早々に複数枚落ちて内心焦る」などの有る有る展開を、除去のついでに狙い撃ちで回収出来るのはかなり画期的だと思う。

例えば初手《縫い師への供給者/Stitcher’s Supplier》から入って、2ターン目に死に至る醸造で相手のクリーチャーを除去しながら縫い師を生け贄で墓地肥し、更に何らかのパーマネント1枚回収。

回収出来るのは生け贄に捧げたカード以外のパーマネントなら何でも良いので、土地ならまず間違いなく回収出来そうな気がします。(※フェッチ切ってたら確定だし。)

 

引き裂き/Rip Apart

2マナのソーサリーで

  • クリーチャーかプレインズウォーカーに3点。
  • アーティファクトかエンチャントを破壊。

のどちらかを選べる便利な呪文だが、その全ての効果が1マナアクション相当となっている。

私はボロスカラー(=白赤)定番サイドの《摩耗+損耗/Wear+Tear》と枠を考えていますが、こちらはソーサリーなので隙を晒してしまうのが気になるポイント。

他にも摩耗+損耗の場合は、融合で唱えて1:2交換ワンチャンなど優位点があるのですが、サイド後に《払拭/Dispel》を当てられて負けた事があるので、一概にソーサリーだからダメって訳では無いのかなと思います。(※2マナだし許容範囲かなと。)

優位点として「メインから入れても腐りにくい」と言う点が挙げられます、クリーチャーもプレインズウォーカーもアーティファクトもエンチャントも入っていないデッキは土地単とかフルバーンなど、極々一部しか存在しないからね。

  • 特定の置物で詰むデッキを使っているなら。
  • 逆もまた然り、特定の置物を壊すと機能不全になるデッキが周りに多いなら。

メタゲームによってはメインから「お守りとして忍ばせる」のに持って来いの、とても丸い良カードだと思います。

 


命令サイクル

プレイヤーに選択肢があり、かつ2つ以上の効果を得られる「命令」呪文が、ストリクスヘイヴンでサイクル収録されました。

全部が全部強い訳じゃ無いのは歴史が証明していますが、未だに《謎めいた命令/Cryptic Command》《コラガンの命令/Kolaghan’s Command》はモダン現役の強力カードとして人気があります。

ここではモダン環境に耐えうる可能性の高い3枚を紹介します。

 

ウィザーブルームの命令/Witherbloom Command

先陣を切るのは命令にしては軽い2マナ、しかしソーサリーであるウィザコマから。

効果は以下の4つから2つ選ぶとのこと。

  1. 対象のプレイヤーは3枚切削したあと、自分の墓地から土地カード1枚を回収。
  2. マナ総量が2以下のクリーチャーでも土地でもないパーマネント1つを破壊。
  3. クリーチャーを対象にとって、ターン終了時まで-3/-1修整。
  4. 対戦相手を対象にとって2点ドレイン。

1の効果は相手を対象に取っても、土地を回収するのは自分の墓地からとなっている。

土地が詰まっているなら1と何か、変な置物を早々に出されたら2と何か、猪口才なタフ1のシステムクリーチャー出てきたら3と何か、腐りそうなら4のドレインと何か等々、実用的な効果がズラリ。

総じて腐りづらい良カードですね!

 

プリズマリの命令/Prismari Command

続いて3マナのインスタント、プリコマ。

令和のコラコマと呼ばれているらしいが、そのポテンシャルは如何ほどか。

効果は以下の4つから2つ選ぶ。

  1. Any Targetに2点。(=ショック)
  2. 2枚ルーティング。(=信仰無き物あさり)
  3. 宝物トークンを1つ生成。(=実質2マナ化)
  4. アーティファクト1つ破壊。(=溶解)

ほぉ…確かに半分ぐらいコラコマですね。

コラコマの黒い要素だったハンデスと墓地回収が、青くなったことでルーティングとマナファクト生成に変わった感じか。

うーん、まぁ強いは強いですね。

コラコマの最強の「石鍛冶シバくムーブ」だけなら全く同じ使い方出来るし、色が合えば入れたい感じ。

でもなんだろうな、どうしても《イゼットの魔除け/Izzet Charm》が脳裏を過ると言うか…w

書いている事は強いと思うんだけど、モダンで使うと何故か「器用貧乏」って印象を強く受けるんだよ。(不思議)

イゼチャと違って二つ選べるから、きっと使い勝手は良いと思うけどね!

 

クアンドリクスの命令/Quandrix Command

最後も3マナのインスタント、クアコマ。

効果は以下の4つから2つ。

  1. クリーチャーかプレインズウォーカーをバウンス。
  2. アーティファクトかエンチャント限定のカウンター。
  3. クリーチャー1体に+1/+1カウンターを2個を置く。
  4. 対象のプレイヤーの墓地からカード最大3枚を対象として、ライブラリーに加えてシャッフル。

うーん、噛み合えば強そうと思ってピックアップしたけど、最悪「4しか選べない」みたいな状態になり得るから、メインからはちょっと入れたくないか。

あれ?あんま強く無さそう。

 


ユーティリティ

最後に「手札にあれば便利な多用途カード」を見て行きましょう。

 

断固たる否定/Decisive Denial

2マナのインスタントで

  • 自分と相手のクリーチャーで格闘する。
  • 非クリーチャー呪文に3マナ要求のカウンター。

のどちらかを選べる便利な呪文だが、引き裂きと同じくその全ての効果が1マナアクション相当に調整されている。

格闘モードは自分の盤面に左右されるため不安定になりますが、インスタントタイミングの格闘はかなり柔軟な運用が出来るので好み。

もう一方はちょい弱の《否認/Negate》だけど《マナ漏出/Mana Leak》の強さを考えるとカバー範囲も広いし普通に使えるのではないかと思っています。

シミックカラー(=青緑)のアグレッシブなデッキを使うなら、1~2枚試してみたい性能。

 

表現の反復/Expressive Iteration

2マナのソーサリーで、ライブラリトップを3枚見て

  • 1枚を手札。
  • 1枚をボトム。
  • 1枚を追放。

そのターンの間はこのカードで追放したカードを「プレイしてもよい」と書かれています。

1枚手札を使って、1枚手札が増えて、1枚プレイできるので単純にアドが取れる優秀なカード。

もしこれが「唱えてもよい」だったら、一気に弱くなると思います、何故ならMTGの仕組み上デッキに最も沢山入るカードは土地だからです。

例えば色的に使われそうな<イゼット果敢>の場合、土地が19枚と非常に少ない部類の構築になっています。

それでも3枚ライブラリトップを見た時に土地が見つかる確率は、

演算結果

204,000回の試行結果
145,396回の該当
約71.28%の確率
※誤差考慮68.22%~74.35%の範囲

https://mtg.theuri.net/%e8%a4%87%e6%95%b0%e6%9e%9a%e5%af%be%e5%bf%9c%e5%9e%8b%e3%83%89%e3%83%ad%e3%83%bc%e3%82%b7%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%ac%e3%83%bc%e3%82%bf/

先攻で初期手札7枚で土地2枚キープ、3枚目の土地が置ける3ターン目を想定するとこんな感じ。

表現の反復使って土地を追放すれば、何か手札を増やしながらマナを使わずにカードがプレイ出来るし、土地が十分ならボトムに送って呪文をプレイすれば良い。

うーん、ナイスカードの予感。

 

以上、ストリクスヘイヴンのモダンで使ってみたいカードの紹介でした!

色々紹介しましたが、特に使ってみたいのは…

  • 湿地帯のグロフ(コモン)
  • 死に至る醸造(アンコモン)
  • ウィザーブルームの命令(レア)

この3枚ですね!

全部4枚ずつぶっこんだヴァインデッキとか面白そう、簡単に墓地から戻ってくるような「命が軽いデッキ」ならグロフがタルモ的ポジになるんじゃなかろうかと期待しています。

何より全体的にお安く買えるので、懐的には大助かりでございました。

 


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雑談

Posted by theuri