[ゼンディカーの夜明け] プレビュー見て行く vol.4

皆さんこんにちは、引き続きゼンディカーの夜明けプレビュー評価です。
モード付の呪文は大体見たので、今回からは普通のカードに注目していきます!
アーティファクトかっぱらう魚人
まずはコイツ、かなりのポテンシャルを秘めていると思われるマーフォーク。
取りあえず普通にキッカー無しで出しても、シングルシンボル2マナで2/1飛行と中々のスペックですが、キッカーを支払う事で「アーティファクト1つのコントロールを得る」事が出来、それが装備品だった場合は即装備されるオマケつき。
しかもそのゲーム中は永続的にコントロールを得るのはまさに破格、書き忘れじゃないの?って思う程ですw
このキッカーコストはちょっと変わっていて、1以上でしか支払えないXコストとなっており、支払ったキッカーコスト以下のマナコストであるアーティファクトを対象とする事が出来るようになっています。
つまり、軽量で強烈なアーティファクトが溢れる下環境へ行けば行くほど相対的に強くなるって訳ですね。
エターナル、特にヴィンテージでは対象に事かかず、醍醐味とも言えるSolo moxen、モノリスなどのマナファクトを盗んでしまえば、単純にマナ加速と相手のマナ基盤への攻撃が同時に成立しちゃうって言うスーパークリーチャーに。
余程の事が無い限りBlack Lotasは盗む前に自壊しちゃうだろうけど、無意味に使わせるだけでも大戦果です!
我々モダン民の視点ではメインだと流石に腐る事が多いとなりますが、対象に取りたいアーティファクトなんて幾らでもありまして。
- 霊気の薬瓶(X=1:初手に出してきたヤツを3ターン目に奪えばカウンターも2個ぐらい乗ってて激ウマ)
- Xコスト系全部(X=1:シンプルに搭載歩行機械や石とぐろ、バリスタは自壊するので厳しいけど仕組まれた爆薬などはラグに乗じて盗めれば激ウマ)
- 軽量墓地対策(X=1:トーモッドや黒爆弾は対象に取った時点で自壊してくれるハズなので、タイミングずらせる意味でも激ウマ)
Xの値を増やせば幾らでも候補が出てきますが、X=1だけでこれだけの有効打を放てるのはかなり凄い!
結局は薬瓶とクリーチャーを除くと、大体サイドボードから出てくる奴らなので、この魚人もサイドからって感じが良さそうかな。
ちなみに対象に取るアーティファクトは対戦相手などの指定が無いので、自分の出した《巨像の鎚/Colossus Hammer》を対象にとって無理矢理装備するとかも出来ると思います(たぶん出来るよね?)
これはもう令和のクソハンマーデッキを組めとの思し召しでしょう。
ミニ舞台照らしを内臓した2マナ4/4
こちらも何やら色々と盛られている2マナ1/3のクリーチャー。
最速で出すと稲妻でこんがり焼かれて死ぬボディではありますが、自分の墓地にインスタントかソーサリーが4枚以上あれば4/4のマッチョなボディにコミットしていく。
下環境だろうが、MTGの世界では「バニラでも4/4が走って来るのはキツイ」と言うのはホロウ・ワンが証明済み、2マナ4/4は単純に強いのです。
さて、ボディが強いと言っても下環境でお馴染みのアンコウやタシグルくんが出て来てしまうと、4/4以下の生物はモジモジするしかなくなる光景をよく見かけます。
しかしコイツはそんな状況に陥っても、2つ目の能力で解決策を探しに行ける優等生。
タップと1枚ディスカードでトップを2枚追放からの片方を選んでプレイしてもよいと言う、《舞台照らし/Light Up the Stage》に似た起動型能力。
1枚手札を捨てないといけないのでアドは取れないけど、少なくともその時点では不要牌となっているカードを2枚の候補から選び直せるのは強力。
2マナと言う軽さで4点クロック、そこに加えてこのプチ舞台照らし能力、まさにバーンデッキに組み込む事で真価を発揮するデザインと言えます。
- 火力呪文で墓地が肥えるのですぐ4/4になる。
- 2マナはバーンデッキでも余裕で許容出来る。
- 息切れ時の土地引きを他のカード2枚に選び直せる。
うーん、ピッタリフィットしそうです!
個人的には起動型能力より太いクロックが強みだと思うので、回答を迫られた時以外は、基本ガシガシ殴って行きたいなって思いました。
黒が2マナでエンチャント触れる時代
シングルシンボル2マナのソーサリーで、ダイレクトにエンチャントを触るカードが公開されました。
テーロス還魂記で登場した《ファリカの献杯/Pharika’s Libation》が登場してから大して日が過ぎていないのに、もう次が出てきましたか。
しかも今回のは対象を取れる(=ピンポイント)ので、献杯の弱点であった複数エンチャントを置かれて「じゃあこっちをサクるはww」を完全に克服した形に。
オマケ(?)でクリーチャーも破壊出来るので、《屈辱/Mortify》から白マナ外して軽くしたら、コスト分のライフルーズが付いて来たよって感じですね。
むしろその程度のデメリットで、黒単がエンチャント触れるなら安いもんでしょって思う。
柔軟性が高い黒らしい効果満載のユーティリティ
シングルシンボル3マナで3つのモードを持つソーサリー、キッカーコストを支払うと全部選べるけど、その合計コストはグリセルブランド並みの(4)(黒)(黒)(黒)となる。
選べる3つのモードは以下
- 対戦相手一人を対象としてハンドを2枚落とす(2マナ相当)
- 自分の墓地からコスト2以下のクリーチャー1体をリアニメイト(1マナ相当)
- コスト3以下のクリーチャー1体を対象として破壊する(2マナ相当)
一つ一つやってる事は2マナ以下の効果なので割高だけど、1枚でそれらを選べると言うのが強みですね。
破滅の刻で大活躍したモード付き呪文サイクル、
- 至高の意志/Supreme Will
- 大災厄/Doomfall
- 削剥/Abrade
全部強かったし、愛用していたプレイヤーも多かった訳だから、コレもスタン環境ではそこそこ使われるだろうなと思います。
一番元気なヤツのライフを参照する死の影
シングルシンボル2マナで、なにやらユニークなクリーチャーが出てきました。
モダンで常に一定の戦果を上げ続けている死の影と同じく、P/Tがプレイヤーの残りライフに応じて変動。
ただしコイツは「一番ライフの多いプレイヤー」を参照するので、全員が満遍なく減っていないと上手く機能しません。
そう考えると死の影の下位互換じゃん、と一瞬思ってしまったのですが、大きな違いは
20 - 1番高いライフ = P/T
となるので、みんなのライフが1減っただけで場に出す事が可能な点。
死の影は自分のライフを、少なくとも8点減らさないと場に出しても即死だった事を考えると、かなり楽な条件と言えます。
そこからサイズアップさせようとするなら…かなりスーサイドなデッキにしないと成立しなさそう。
自分のライフをリソースにして、相手のライフを削る、そんなデッキ(難しそう)
さようなら先輩
インフレを抑えるために対策カードもインフレ、大丈夫なのかこの流れ?と心配になります。
3マナインスタントでフライヤーかエンチャントを破壊する、押し潰す梢。
3マナインスタントでフライヤーかアーティファクトを破壊する、押し潰す蔦。
3マナインスタントでフライヤーかアーティファクトかエンチャントを破壊する、コレ。
ぐうの音も出ないほどの完全上位互換の登場により、2枚のカードが完全に息を引き取りました。
しかもコモンだからね、パウパーでも使えるからね。
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最近のカードパワーはいとも簡単に下環境に影響を与えてくるので、目が離せませんねぇ。
それではまた次回!
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