[テーロス還魂記] 影槍

みなさんこんにちは、テーロス還魂記の新カード考察のコーナーです。
今回は「装備」なのですが、これの強そう感はカードからビリビリと発せられており、市場価格も結構高めになっております。
何よりフレーバーテキストが秀逸だよね。
光の戦士のための闇の武器。
かっけぇ!
てな訳で《影槍/Shadowspear》さんの登場です。
これでもかってほど禍々しい見た目なんだけど、真っ白なプレインズウォーカーのエルズペスがコレを振り回すって考えたら、シチュエーションだけで長靴いっぱいチコの実喰える。
コレってアレでしょ?
プレビューでコレを見た時に、すぐさまアレを連想しました。
あっ、これクソハンじゃん。
かつてリミテッドでダメージレースを度々ぶち壊して「処理できないとほぼ負け」と言われるほど暴れまわったらしい《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》の小型バージョンってのが第一印象。
しかしよくよくテキストを読むと、何やらおかしな事が書かれています。
(1):ターン終了時まで、対戦相手がコントロールしているパーマネントは呪禁と破壊不能を失う。
引用 – MTG Wiki
無色1マナで出て来て、無色2マナで装備、+1/+1修正にトランプルと絆魂が付いてくる。
これだけで既に強そうなんだけど、この無色1マナで起動出来る能力は何かの間違いじゃないの?って思いました。
だってコレ、装備してなくても起動出来るんだよね?
起動型能力について
改めて読み直すまで、これを装備しているクリーチャーをブロックするかブロックされたら呪禁と破壊不能を失う能力で「ブロックしたくねぇ!」ってなるんだろうな、と思ってたんですよw
そんな事は無かった。
こないだのローテーションで落ちたばかりの《探知の塔/Detection Tower》が似たような能力を持ってたけど、こちらは「呪禁を持っていないかのように」と言うソフトタッチな表現でした。
影槍様は違います失います、オマケで破壊不能も失います。
また、探知の塔の影響範囲は対戦相手と、対戦相手がコントロールするクリーチャーのみ。
影槍様は違います、全てのパーマネント、しかも対戦相手だけ。
更に、探知の塔は起動に実質2マナがかかる上に起動コストにタップまで必要なため、起動型能力を打ち消す効果でワンチャン凌がれます。
- 物語の終わり/Tale’s End(スタン)
- 不許可/Disallow(パイオニア、モダン)
- もみ消し/Stifle(エターナル)
など。
影槍様は違います、1マナで起動出来る上に、マナさえあれば何度でも起動出来ます。
探知の塔が唯一勝っているのは「対戦相手自身にも影響を与える」部分で、《神聖の力線/Leyline of Sanctity》を乗り越えることが出来ます。
しかし、白力線が致命的なアーキタイプの筆頭は「バーンデッキ」であり、バーンデッキは例外なくマナベースがカツカツなので「いちいち2マナ多く払ってアクションし続ける」のは無理がある上に、この土地自体が無色マナしか出せないため結局殆ど使われないカードなのです。
え?影槍様は伝説だから横に並べない?
並べても強く無いから別に良いんじゃないかな。
むしろ叩き割られた時のスペアが手札にあって欲しいまで有るし、そんな事より探知の塔くんの気持ちを考えてあげた方が良いのかなって(憐み)
スタン環境に与える影響
無色1マナで出せるし起動も無色1マナ、デッキの色を拘束しないしそもそも装備してなくても良いと言う汎用性の高さ。
更にテーロス次元と言う事で、破壊不能な神々を対処するためのユーティリティとしての需要で高騰しているのだと思うけど、とばっちりを受けるパーマネントは沢山あると思います。
最新スタンの情報には少し疎いので申し訳ないですが、パッと思い浮かんだのは我々ハンデス大好き勢の宿敵《無効皮のフェロックス/Nullhide Ferox》が1マナで処理出来ちゃう、無効皮(笑)になっちゃう(※元々無色2マナで対処出来るけど、2アクション取る事になるから1マナ軽くなるのは凄くありがたい。)
とにかく呪禁か破壊不能を持っていることで「ぼくって場持ちの良さが売りですねん!」みたいなパーマネントを、たった1マナで片っ端から否定していけます。
ヒドイ。
下環境に与える影響
コストの面から見ても、下環境への影響も結構大きいと考えています。
何故なら下環境には、スタンとは比べ物にならないほど強烈なスペックの呪禁や破壊不能を持つパーマネントが存在するからです。
例えば呪禁を持つクレイジーなアタッカーの《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft》なんかを「コンバット入りたい!」からの「ダメでーす」で除去出来ちゃう。
例えば破壊不能を持つクレイジーなアタッカーの《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus》なんかを「コンバット入りたい!」からの「ダメでーす」で除去出来ちゃう。
他には「後付け呪禁」を咎める事も出来てしまうね。
例えばこちらの除去に対して《潜水/Dive Down》を唱えて来たら「除去解決前に影槍起動しまーす」で対処出来ちゃう。
例えばこちらの除去に対して《顕在的防御/Blossoming Defense》を唱えて来たら「除去解決前に影槍起動しまーす」で対処出来ちゃう。
お代わりされてももう一回起動すれば良いし、影槍の起動型能力自体が対象を取らないのも強い。
一体なんなんだこの武器は。
ちなみに《巨森の蔦/Vines of Vastwood》はあくまで「呪禁っぽい能力」なので無力化されません、影槍に屈しないイケメン呪文ですな。
強化されるアーキタイプ
P/T修正にトランプルと絆魂を付与、一見クリーチャーで戦うデッキで使うカードのように見えますが、どちらかと言うとコントロール系のデッキが戦場に転がしといた方が強そうだと思っています。
特に青白コンが嬉々として入れている未来しか見えないんだけど、皆さんはどう思いますかね。
呪禁を無視して単体除去、破壊不能を無視して全体除去。
特に青白コンが嬉々としt(略
盤面をコントロールした後の「ミシュラン・ハッスルタイム」で、浮いてる2マナでくっつけてライフゲインとかされたら絶望するしかない。
流行りの《エンバレスの宝剣/Embercleave》と一緒に付けて殴ったらライフゲインが天元突破して強そうとか思うけど、コントロールがそのアタッカーを確定除去してくる方が強いと思うんだ。
つまり青白コンt(略
弱体化するアーキタイプ
確か分類ではアンフェアに属していたと思うんだけど、たまに出て来ては優勝を掻っ攫って行く《呪禁オーラ/Hexproof Auras》には、過剰なレベルでぶっ刺さります。
あのデッキは通常の単体除去を全て腐らせる事を前提としているため、クリーチャーの頭数がかなり少なめに組まれています。
クリーチャーが少ないと言う事は、一旦除去ってしまえば後続を引くまで付け先を失ったオーラは手札で腐り、後続を引いてもオーラを付けるスタックでまたクリーチャーを除去られると言うループにハマれば詰むと思うんだ。
ほら、あのぬめってるヤツとかを片っ端からさ。
まぁ《被覆/Shroud》が付いてるのは単体除去ではどうしようも無いけど、殆ど見ないし最悪リセットすれば良いよね。
そう考えると、やはり影槍はコントロール向けのカードだと思うなぁw
特に青白k(略
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以上、影槍についての考察でした。
私的には非常に強いカードだと思います、発売から数か月たって落ち着いたら安くなるんだろうけど取りあえずで4枚買ってみました。
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