[テーロス還魂記] 死の飢えのタイタン、クロクサ
目と目が逢う瞬間好きだと気付いた
的な曲が昔あったよね?なんか未だに耳に残ってるぐらいキャッチーな曲なのだけど。
さて、本日2020/1/14からモダンにてオパモが禁止となり、かなり傷心な訳ですが、この一件は「高額カードにはリスクが付きまとう」と言う教訓を得たと思って、多少強がってでも未来に目を向けようと思います!
MTGには2万種類以上のカードが有って、今後も延々と増えて行くんだからそれこそ無限に新しいデッキを作って遊べる訳で。
たかだか数枚のカードが禁止になったからなんだ?ってなモンですよ(と思いたい)
そして未来に目を向けると言うのなら、タイミング的に間もなく発売されるテーロス還魂記の新カードで注目しているカードを個人的見解で紹介していきたいと思います。
ローグビルダー目線での考察なので、的外れな事を言い出すかも知れませんが、それは毎度の事なので今更だよね!
と言う事で1枚目はコイツ、赤黒タイタン!
《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death’s Hunger》
もうね、プレビューで見た瞬間に一目惚れですよ。
テキストから際限なく溢れ出すクソコンボパーツのオーラにハートをブチ抜かれて、予約購入で4枚注文しちゃいました。
今はバリスタとの無限コンボで話題の《太陽冠のヘリオッド/Heliod, Sun-Crowned》とか、3点ゲインするわドローするわ土地加速するわでおかしな事しか書いていない《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》がトップレアとして注目を浴びまくっているおかげで、ちょっと安く(※@1,680円)買えたのだと思ってます。
でもコイツは後々高騰すると思うんだ、アークライトフェニックスの時みたいにさ。
とにかくイチオシカードなので、現在ネタ帳にまとめているパイオニア&スタン環境下での「悪用方法」を徹底解説しようと思います!
基本スペック
かつて、3マナのソーサリーで3点のダメージと手札を2枚捨てさせる《荒廃稲妻/Blightning》と言う、強力な火力+ハンデス呪文がありました。
このタイタンは、その荒廃稲妻のハンデス部分が1枚に減った代わりに2マナで撃てるようになったリメイクカードと言う風に私は認識しています。
クリーチャーなんだけど、普通に唱えたら秒で死んじゃうシャイ・ボーイだからね、実質ソーサリーみたいなもんです。
まず場に出た時に2つの誘発型能力がスタックに乗ります。
- 《脱出/Escape》で場に出ていない場合は、このタイタンを生け贄に捧げる。
- 各対戦相手は手札を1枚捨て、
土地カード土地ではないカード(※2020/1/14訂正)を捨てなかった場合は3点のライフロス。
2の方がちょっとややこしい書き方になっているけど、要するに「土地以外のカードを捨てた」
「土地カードを捨てた」 (※2020/1/14訂正)若しくは「ハンドがゼロで何も捨てられなかった」場合は3点のライフを失うって事ですな。
本家と違って1:1交換になるけど、概ね荒廃稲妻と似たような効果となります。
しかしコヤツはクリーチャー、悪用する手段はゴマンと有ります。
みんな悪い事好きでしょ?
軽いのは正義
墓地利用する環境で、たまに現れる「小粒専用リアニメイト呪文」ってのがありまして。
直近ならアモンケットブロックのメカニズム《余波/Aftermath》を搭載した分割カードの《立身+出世/Claim+Fame》が記憶に新しい。
このタイタンは点数で見たマナコストが2しかないので、立身を唱えると墓地から釣ってくる事が出来ます。
つまり、1マナで概ね荒廃稲妻が唱えられるってワケ。
しかも唱えた後は余波が使えるので、擬似的に手札を減らさずに1マナで概ね荒廃稲妻って事になる。
刮目せよ、パイオニア環境で熱望されている「1マナ3点火力」がここに誕生したのだ!
なお、2マナで+2/+0修正&速攻が付けられる余波もかなり噛み合っていて、正規ルート(=脱出経由)や後述の踏み倒しなりで場に出て来て直ぐに殴りに行けば概ね荒廃稲妻×2の直後に8/6パンチです(強い)
更にこの能力は対象を取らないので、白力線では防げません。
凄いぞ赤黒タイタン!!
続・軽いのは正義
こちらのシナジーはネット上でも話題になってましたが《万面相、ラザーヴ/Lazav, the Multifarious》が、たったの2マナでこのタイタンに変身出来ます。
ラザーヴが変身能力を起動している時点で「既に戦場に出ている状態」なので生け贄に捧げなくて良い上に、名前は「万面相、ラザーヴ」のままなので、なんと隣に赤黒タイタンを並べることも出来ます。
もし並んでしまうようなことが有れば盤面12点クロック、それぞれが攻撃誘発で概ね荒廃稲妻を発射、こんな事されたらひとたまりもないね!
この組み合わせは、恐るべきことにスタンで共存しています。
パイオニアどころかモダン環境ですら、火力でタフ6を焼こうとすると2枚カードが必要だったりするため、黒や白の確定除去か接死持ちがいなと止めるのは困難を極めます。
加えて攻撃する度に概ね荒廃稲妻のようなものが飛んでくるので、トークン製造機で「止め続けるぜ!」なんて方法も許されない地獄絵図となる。
凄いぞ赤黒タイタン!!
続々・軽いのは正義
この軽さは更なる悪用を促進します。
クセのあるリアニとして有名な「ラリー」こと《先祖の結集/Rally the Ancestors》ですが、これをX=2(※合計4マナ)で唱えたら、墓地に居る全ての赤黒タイタンが戦場に殺到する事になります。
墓地に2体のタイタンが居れば
2枚ハンデス+最大6点火力の4マナインスタント呪文
墓地に3体のタイタンが居れば
3枚ハンデス+最大9点火力の4マナインスタント呪文
早い話が「2枚以上の赤黒タイタンが墓地に落ちていれば1:2以上の交換になる」のでアドが取れる4マナのインスタントとして使えると言う事。
さらに自身の誘発型能力や伝説ルールなどで勝手に死ぬので「アップキープに追放される能力」をスルー可能、連続ラリーもバッチ来いです。
凄いぞ赤黒タイタン!!
脱出コストなんか踏み倒そうぜ!
ここまでは全て死ぬことを前提にした悪用方法でしたが、タイタンシリーズと言えば「場に出た時」と「攻撃した時」にも能力が誘発するってのが醍醐味。
じゃあ場に定着させて攻撃誘発も堪能したいよねってお話になってきます。
前述のラザーヴで変身するのは良い方法なのですが、赤黒タイタン自身の「生け贄に捧げる能力」と「概ね荒廃稲妻能力」が別々にスタックに乗る事を悪用すれば、こんなルートも浮かび上がってきます。
それは単純な事で、生け贄に捧げる方の能力を《物語の終わり/Tale’s End》で打ち消すだけ。
カードを2枚使うのがネックだけど
- 概ね荒廃稲妻の方の能力は誘発する(=相手の手札-1)
- タイタン本体はそのまま盤面に残る(=ボードアド+1)
何だかんだプラマイゼロに落ち着くのだ。
なんなら3点ライフロスもあり得るので、ちょっと得する事もある。
タイタン素出しでも4マナ、立身のリアニ経由ならたったの3マナで決められる2枚コンボとも言えますね!
運営が考えた脱出と言う新メカニズムを早くもガン無視する、極めて胡散臭いムーブ。
凄いぞ赤黒タイタン!!
対策のし辛さが雑に強い
場に出た時に仕事をするクリーチャーは強い。
これは人間デッキやマーフォークデッキの試合を見れば一目瞭然で、CIP能力は非常に強力なメカニズムです。
故に《倦怠の宝珠/Torpor Orb》やエルドレインの《静寂をもたらすもの/Hushbringer》みたいなカードには滅法弱いのです。
しかしこのタイタンはどうだろう?
CIP能力を封じられると、確かに着地時の概ね荒廃稲妻は封じられてしまいますが、同時に生け贄に捧げる能力も封じられる事になります。
結果的に
2マナ6/6、攻撃時に概ね荒廃稲妻が誘発、デメリット無し。
タルモも裸足で逃げ出すレベルのバケモノです。
改めて書いてみるとやべえなこれw
もっかい書いてみよう。
2マナ6/6、攻撃時に概ね荒廃稲妻が誘発、デメリット無し。
小学生が考えたオリカかな?
倦怠の宝珠はモダン以下のカードだけど、静寂をもたらすものはスタンですら共存しているのが恐ろしい所です。
絶対にスタン環境でマルドゥ・クロクサってアーキタイプが出てくると確信しています。
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まだまだバカコンボとかのネタが有るのですが、全部書いてるとキリが無いので、それらは実際にデッキを組んで紹介記事をアップしようと思います。
とにかく、赤黒タイタンには無限の可能性が秘められていると言う事が伝わっていれば良いなぁと思います。
そして最後に一言。
この子、プッシュでビックリするぐらい簡単に死にます。
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