デッキエディタ開発記録 vol.21 – Ver.2.0リリースノート

エルドレインの王権が発売されるまであと2週間、そしてプレリリースはもう来週から始まります。
やべえ、もう7日しか無いじゃん(白目)
エルドレインが発売される、それは即ちスタンがローテーションを迎えると言う事。
スタン民からしてみれば、未知なるカードプールに放り込まれるような物なので、
組まねば殺られる
と言わんばかりに、新デッキを模索しまくる時期が訪れます。
そんな大切なタイミングでエディタのバージョンアップを実施して、不具合が見つかり「ちゃんとうごかねーぞ」なんて事になったらお話にならないので、Ver.2のリリースをプレリリース1週間前の本日に前倒しする事にしました。
ご愛用頂いている方には少し迷惑をかけるかも知れませんが、何卒デバッグにご協力を頂ければと思います。
ローテーションまでの予定
公式APIに新カードセットのデータが公開されるのが、大体プレリ開始日辺りです(※最近はArenaの先行実装が有るので早まっている傾向がありますが。)
んで、プレビュー期間終了(=公式ギャラリー完成)からこのデータ公開日までに少しだけ期間が有るので、画像とカード情報のデータ作成を気合でなんとかします。
その後実装テストを行って、いつもならコレで公開!となるのですが、今回はローテーションが有るのでスタン落ちのデータ調整が入ります。
うん、ストレートに言った方が良いね。
リリース直後はバタバタするだろうから、エルドレイン実装までに新バージョンのエディタを安定させるため、不具合報告やフィードバックの協力をお願いしたいと思います。
以下変更点をツラツラと。
全体的な方針
旧バージョンを残そうか迷ったけど、某Wind●ws XPとか言うオペレーティングシステムが「生まれ変わらない事は罪である」と言う結果を長年に渡って全世界に示し続けたので残さない事に決めました(おそらく英断)
ゆうてガラッとUIが変わったのはダッシュボードだけなので、ユーザー目線では「メジャーバージョンアップ?(笑)」かも知れませんが!
新機能実装に伴いDBのテーブルへカラムを追加したり、内部処理をガッツリ追加したりで結構工数食ってますので、それなりに期待して貰えればと。
Arena連携機能の公開停止
当サイトはこれまで、プロモカードの実装を避けてきました。
モノによっては公式の画像データが無かったり、公式APIよりデータの取得が出来たり出来なかったりと「良く分からん」状況であったためです。
最近Arenaではプロモカードが沢山増えていて、エクスポートは出来てもインポートは「プロモカードが混じってるとエラーになる」みたいな状況になっちゃってて、とてもリリースに耐えられる品質では無くなったと判断しました。
ただし、これは「廃止」ではなく、あくまで一時的な処置としての「停止」です。
今後はスタンプールを中心にプロモカードの仕様を調査し、情報を精査して実装して行ければ良いなと考えています。
最悪プロモカードを検知したら通常版に差し替えてインポートする
みたいなコンバート処理を実装すれば何とでもなるので大丈夫です。
とは言え私もMTGプレイヤー、どう足掻いても「〇〇版の方が好き」と言う気持ちは痛い程分かるので、なるたけ皆がニヤリと出来る結果にしたいものです。
デッキリスト一覧の更新
今回の目玉です、テーマは「使い勝手の向上」となっております。
全体のリスト件数から見るに、アレコレとネタを考えているとデッキリストが増えすぎて「縦スクロールが1メートルぐらいあるぞバカヤロー」みたいな状況になっている方が結構増えている状況にあります。
リストの整理が上手い方は小まめに消したり、デッキリストの頭に「01_、02_」のような連番を振って管理している方など工夫が見て取れるのですが、リストから結構な枚数変更するなら前のバージョンを複製してアーカイブとして残しておきたいと言う需要は多いと思います。
調整失敗して「前の状態に戻したい!」なんて幾らでもあるからね、そんな時に前のバージョンのリストを見ながら組み直し出来るのが便利です。
と言う事でガッツリ触りました。
こんな感じ。
絞り込み検索項目は「フォーマットと色」を実装し、リスト部分は「デッキ名と使われているカラーシンボル」の実装と、一画面で見えるリスト数を改善するため「操作ボタンは全てもぎ取ったUI」に大幅変更となっております。
リリース予告の段階では「色もOR検索」としていましたが、実際に使ってみるとAND検索の方が絶対良いと確信したので変更しております。
例えば「スタンかモダンで赤と黒を含むデッキ」みたいな指定。
うーん、快適です。
デッキの基本情報
リスト上からボタンを全てもぎ取ったので、各種操作は前より1アクション増える事になりました。
これだけじゃただの改悪なので、リストを選択した時の機能を見直してみました。
基本情報は見たまんま、なんのフォーマットで何色を使っているか。
その下にマナカーブと色分布&土地枚数のグラフを配置、これにて簡易的にデッキのバランスを把握出来るようにしてみました。
この画面の右上にあるギアのアイコンをタッチすると、デッキの基本情報を変更出来ます。
デッキ名と公開状態に加えて、何故かこれまで出来なかったフォーマットの変更の3点となります。
下部に固定されている4つのボタンはもぎ取ったヤツを付けただけなので、機能はVer.1.xと同じです。
なお、デッキカラーや各種グラフは「メインボードのみ集計」と言う仕様になっています。
簡易ドローシミュレータの廃止
一人回しシミュレータを実装する前にドローテスト用として実装していた機能(※稲妻のアイコンのやつ)、これはもう高機能な一人回しシミュレータでやった方が良いし、今回新機能を追加した際にフッター部分のスペースが足りなくなったのもあって廃止する事に決定しました。
わざわざコレを使おうと思わないし。
候補カードリストの実装
今回の目玉その2、デッキとサイドボードの他に「入れ替えて試してみたいカード」をメモして置ける場所を新たに追加しました。
これかこれで迷ってるとか、一時的にメインと入れ替えているカードなどを登録しておくと、忘れる事が無いためかなり捗ります。
左下のメイン・サブ・候補のとこで選んで、操作方法は他と同じ。
候補リストから直接メイン&サイドにカードを渡す機能は今の所無いです、ちょっと欲しいなと思ってるけど。
禁止&制限カードの実装
最近ArenaのおかげでNewbieなプレイヤー達が沢山増えて、とても嬉しく思っています。
その中でもMTGの奥深さに魅了され、紙にも興味を持ってしまったプレイヤーを強力に支援したいと思いまして、禁止&制限カード表示機能を再実装しました。
アナログでやると、当然「これは禁止カードじゃぞ」みたいな表示が出ないので、デッキエディタ上でそれが分かるようにするのが良いだろうと言う判断です。
今スタンは禁止カードが一枚も無い状態になってますけど、ちょいちょい出ますからね。
更に、これはNewbieなプレイヤーだけでなく「現在より下のフォーマットに興味を持ってしまったナイスガイ達」にも刺さる機能だと確信しています。
カードプールが広がれば広がるほど、禁止指定されているカードは増えますし、フォーマットによって禁止指定カードが異なるので、エディタ上でカードを吟味する段階で視覚的に禁止カードを判断出来るのは結構大きいハズ。
なお、この禁止&制限カードは
https://magic.wizards.com/ja/game-info/gameplay/rules-and-formats/banned-restricted
コチラの公式ページから収集しています。
今後は禁止改定の度にアップデートが必要になりますね。
以下表記ルール
禁止カード:カード前面が暗くなり、赤文字で「Bannded」と表記される。
制限カード:カード前面が薄いグレーになり、白文字で「Restricted」と表記される。
なお制限カードはヴィンテージフォーマットにしか存在しない上に、高額カードばかりなので大部分のプレイヤーは使う機会がそもそも無いんだけどね。
MTG Wikiへのショートカット
今回のアップデートテスト段階で既に何度も押してしまうぐらい、かゆい所に手が届いた機能だと思っています。
MTG Wikiはすでに私の中では聖書なのです。
カードを長押ししてプレビューを出す必要があるのでスマホ専用機能(※PC版ではプレビューが出せない)となりますが、当サイトのアクセスは8割弱がスマホユーザーなので多少の贔屓は大目にみてください。
これ、右上のボタンをタッチすると皆大好きMTG Wikiが別タブで開かれます。
WikiのURL生成規則に従って動的にURLを生成しているので、もしかしたらイレギュラーなURLが有るかもしんないので、その場合はいつも通り自力検索で調べましょう。
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以上が今回のアップデート内容となります。
不具合報告などはTwitter@uri_mtgまでよろしくお願いします!
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