デッキエディタ開発記録 vol.9 – 一人回し(ベータ版)実装
はじめに
すったもんだしておりました一人回しシミュレータ、とあるキッカケを得て公開する事にしました。
色々と悩んでいたのですが既に少なくとも1件、シミュレータをMTGファンの皆さまに提供し、長年運用されているサイトが日本にも存在しておりました!(無知でごめんなさい)
コミュニティツールも充実していて、私が無計画にぼんやりと描いていた事のほぼ全てが実装されており、感服すると同時に「凄い人おった!」と嬉しくなってしまいました。
存在確認をしてからこんな事を言うのは大変ヘタレでカッコ悪いのですが、シミュレータって割とイケるんだなーと。(※勿論ウィザーズ社にダメと言われれば直ぐに取り下げますが。)
この偉大なる先人に敬意を払いつつ、私は私で思った物を形にしてMTGファンの間でシェアしていければ良いなって思います。
コンテンツの紹介
では早速一人回しシミュレータの紹介をして行きましょう、見てくれはこんな感じ。
中々それっぽい感は出てますが、初期のβ版のためバグが沢山有ったり表示崩れが頻繁に起こったりすると思います。
そう言うのがイライラする人はもう少し安定するまでは使わないように(重要)
それ含め楽しめる方や、バグチェック手伝ってくれる方や、上手く動かない事に喜びを覚える特殊な方などは体験してみてくれたら嬉しいな。
なお、このWEBアプリはスマホ・タブレットの「Safari」か「Chrome」のみが対象となっています。(※iPhone、iPad、Androidのようなメジャーな端末ならOKって感じ。)
申し訳ないですがPCは非対応です。
理由は色々あるんだけど、タッチパネルのフリック操作って実は凄く優秀で、左右のクリックしか出来ないマウスに比べると
- 上にフリック
- 下にフリック
- 左にフリック
- 右にフリック
- タッチする
- タッチし続ける
操作ミスが起こり辛い範囲で6つものアクションを取る事が出来るのです、マウスの3倍ですよ!
とにかく「一人回し」とはなんぞや?ってのを追求していくと、デッキの動きを身体に覚えさせるって所が到達点だと私は思っています。
こうやると大体こうなるとか、先にこっちを使うべきだったなとか、そう言う感覚的な部分を馴染ませるって言うのかな?
つまり一人回しとは、
延々と黙々と粛々とサクサクと回し続けるもの
と言えるのではないかと。
それを達成するには、かなり直感的な操作が可能なUIにする必要があります。
これは多分永遠の課題となりそうですね。
操作説明
何より先に覚えて欲しいのは
途中で端末の向きを変えない
そして
変になったらブラウザをリロード
この2点!
どちらも徐々に対応していくつもりですが、今は必須です。
一人回しでもう一度初めから回す時とかマリガンしたい時もブラウザをリロードしてくださいまし(※いずれリセット機能も実装します。)
通常の操作は大体法則化しているので、覚えちゃえばかなりの速さで操作できるようになると思います。
操作対応表の記号はそれぞれ下記のリストに対応しています。
- ↑:上にフリック
- ↓:下にフリック
- ←:左にフリック
- →:右にフリック
- ○:タッチする
- ●:タッチし続ける
ライブラリ
↑ | トップを墓地へ |
---|---|
↓ | 手札へ |
← | メニュー表示 |
→ | ひっくり返す |
○ | — |
● | プレビュー表示 |
ライブラリのメニューは
- 追放する
- カードを探す
- シャッフルする
墓地&追放領域
↑ | 墓地なら追放領域へ |
---|---|
↓ | 手札へ |
← | メニュー表示 |
→ | — |
○ | — |
● | プレビュー表示 |
墓地と追放領域のメニューは
- 追放する(墓地のみ)
- ライブラリトップへ
- ライブラリボトムへ
- カードを探す
墓地のみ上フリックで追放領域へと移動させる事が出来るので、脳内の対戦相手がボジューカの沼をセットランドしたら墓地で上フリックを連射しよう!
手札
↑ | 戦場へ |
---|---|
↓ | 墓地へ |
← | メニュー表示 |
→ | ライブラリトップへ |
○ | — |
● | プレビュー表示 |
手札のメニューは
- 追放する
- ライブラリトップへ
- ライブラリボトムへ
全てに共通してプレビューからカウンターは置けるので、待機呪文とかテフェリーのマイナス3能力とか副陽の接近とかはこれで表現しよう。
戦場
↑ | 墓地へ |
---|---|
↓ | 手札へ |
← | メニュー表示 |
→ | ひっくり返す |
○ | タップ&アンタップ |
● | プレビュー表示 |
戦場のメニューは
- 追放する
- ライブラリトップへ
- ライブラリボトムへ
タップ&アンタップと裏返すは読んで字の如く、皆さんも幾億回と行って来たであろうアレです。
プレビュー
カードをタッチし続けると、そのカードが拡大されて表示されます。
この状態で画像左右にある「+」「-」をタッチすると、カウンターを増減する事が出来ます。
マイナスも表現出来ますが、カウンターがゼロの時は表示されない仕様となっています。
トークン
カードに対応したトークンを表示するのは工数がパネェので、代わりに汎用の白紙トークンを各場所に追加する機能を実装しました。
クリーチャーエリア、置物エリア、土地エリアそれぞれ右肩に付いている「+」ボタンをタッチするだけです。
なお、トークンは実際のルールと同じで「領域を移動しようとすると消滅する」仕様にしました。
メニュー
カードを左フリックする事で操作メニューが表示されますが、前述の通り領域によって内容が変わります。
- 追放する
メニューに表示されているカードを追放領域へ移動します。 - ライブラリトップへ
メニューに表示されているカードをライブラリの一番上へ移動します。 - ライブラリボトムへ
メニューに表示されているカードをライブラリの一番下へ移動します。 - シャッフルする
ライブラリ専用メニュー、ランダムにシャッフルして再配置します。
これ、リアルにするなら多少乱数でブレさせたファローシャッフルとヒンドゥーシャッフルも実装した方が面白いかな? - カードを探す
ライブラリ・墓地・追放領域のメニュー、束の上から順に数字付きでリスト表示されます。
リストされたカード名を左フリックすると「手札・墓地・追放」の3択が表示され、右フリックすると表示を消す事が出来ます。
なお同じ領域へ移動すると、該当カードが同じ領域の一番上に移動します。
ライブラリ操作絡み以外は大体フリックだけで行けるんじゃないかな、追放も墓地に落としてから上フリックで行けますので。
色々と試してみてください!
バグフィックスにご協力を
冒頭でも書きましたが、ぶっちゃけた話をすると開発に回す時間にはかなり限界があるので、この一人回しシミュレータはエディタの時と同じくiPhone8 plusでしか確認作業をしていません。
こんな作り方をしたら、どう足掻いても最初はバグやら表示崩れやらが発生しまくるのは避けられません(断言)
それでも調整調整でリリース出来ないよりは、もういっそ開き直ってデバッグ手伝って欲しいって本音を駄々漏らしてみるのもアリかなって。
端末検証は実機とかエミュレータとかをある程度掻き集めて来ないと手元で確認出来ないので、正直デバッグは全然捗りません。
バグ報告して頂ける場合は
- 症状
- 使っている機種名
- ブラウザ名とバージョン
- 再現方法
の4つを添えて貰えると対処出来る可能性が上がりますので、ご協力頂ければ幸いです。
一緒にファンコンテンツのクリエイトを楽しみましょう!
起動の仕方
さて、ここまでOKな方はいよいよ起動です。
エディタの歯車アイコンをタッチして「一人回し(β版)」をタッチしてください。
規約とか物々しいけど「意図しない用途」にツッコミが入ると大変困る事を学びましたので、一応書かせて貰いました(ご了承ください!)
この規約自体に法的な力はあんまり無いと思われるので、後は個人のモラルにお任せしますって事で。
-これでアナタのスマホに魔法がかかります。
ちなみにデッキエディタに戻る時はブラウザの「戻る」でOKです。
あとがき
今思うと一人で勝手にワーワー騒いでいただけな気がしますが、ウィザーズ社とやり取りしたり、知的財産権について勉強出来たのは貴重な体験になりました。
せっかく乗りかかった舟ですし、いつか資金を作って弁護士さんに相談はしてみようと思っています!
取りあえず今はラヴニカの献身のカード買わなきゃだし、スタンのデッキが落ち着いたらモダンでやってみたいデッキが2つほどあるので、
いつになるのかな?
でもその時が来れば、またドキュメンタリー形式で皆さんにお届け出来ればと思います。
それでは、取り下げ命令が出ない事をお祈りしつつ今日はこの辺で。
ディスカッション
ピンバック & トラックバック一覧
[…] デッキエディタ開発記録 vol.9 – 一人回し(ベータ版)実装 […]
[…] デッキエディタ開発記録 vol.9 – 一人回し(ベータ版)実装 […]