モダンの禁止カードは解禁されるのか

先日行われた禁止改定では、妙に「解禁カード予想」が盛り上がっていました。
かく言う私も、毎回「物あさり!物あさり!!」って言ってるんですけどねw
今回は盛り上がり乗じて、モダン環境で禁止されているカードの「解禁」について考察してみようと思う。
ここらで一度、モダン環境で禁止されている全カードを把握してみたいってのも有るしね。
皆さんも是非、アレコレ妄想するのに使ってもらえればと思います。
Contents
モダンの禁止カード全リスト
※2020/7/16時点
カード名クリックで画像を表示、期待度は個人的見解で5段階評価となります。
カード名 (期待度) |
備考 |
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古えの居住地 ★★★★ |
ミラディンの(白)が出るアーティファクト・土地、モダンでは禁止スタート。 オパモが投獄されたせいで親和デッキが息をしていないのと、まぁ白ならそんなにって理由で解禁はあり得るんじゃなかろうか。 |
出産の殻 ★ |
2015/1/23から禁止になったカード、悪名高きφマナ持ちでもある。 コレ自体はカードプールが広くなればなるほど壊れるタイプのやつで、流石にこれの解禁は無いと思う。 例えばエルドレインで《通路の監視者/Corridor Monitor》が追加された事により、1マナクリーチャーから一直線に4マナクリーチャーまで行けるようになっていたり、今後もどんどん無茶な動きになっていく事が明らかだからです。 |
猛火の群れ ★ |
2011/10/1から禁止になったカード。 ピッチコストかつ特大マナで撃てるため、感染デッキで2ターンキルが可能になってしまう問題児。 クソデッキ大好きな私ですら「流石にこれはゲームとしてどうなんだろう」と思うので、解禁は無いと思う。 |
黄泉からの橋 ★★★ |
2019/7/12から禁止になった未来予知の変なカード。 公式の禁止理由説明では「将来悪さしそうだから」的な事が書かれていたが、どう見てもホガークを禁止したくないが故のとばっちり禁止だったように思う。 ちゃんと対策出来るカードだし、解禁しても良いんじゃなかろうか。 |
金属モックス ★★ |
ミラディンのモックス、モダンでは禁止スタート。 単色とは言えマナ加速が出来るのは流石モックスと言えるが、マナを出すには戦場に出る度にアド損する仕様になっている。 個人的には「オパモの方が強いだろ」と思っているし、定番サイドのアウフで大損するしで、お試し解禁してみるのは全然アリじゃなかろうかと思う。 |
雲上の座 ★ |
2011/10/1から禁止になったミラディンの土地。 確定タップインではあるが、ウルザランドより沢山マナが出る(※4ターン目に15点出せるらしい)のは「お察し」です。 《迷える探求者、梓/Azusa, Lost but Seeking》や《精力の護符/Amulet of Vigor》とかと組み合わせたら、とんでもない速度でマナ加速するだろうし解禁は無さそう。 |
暗黒の深部 ★ |
コールドスナップの「SEKAI NO OWARI」が生えてくる土地、モダンでは禁止スタート。 コレを解禁するなら《演劇の舞台/Thespian’s Stage》、《厳粛/Solemnity》、更には《吸血鬼の呪詛術士/Vampire Hexmage》あたりまで気にしないといけないので、単純に運営側も面倒だろうから解禁されないと思っています。 |
死儀礼のシャーマン ★ |
2014/2/7から禁止になった1マナプレインズウォーカー(迫真) やり過ぎたんだよなー。 |
時を越えた探索 ★ |
2015/1/23から禁止になった覇王譚のドロースペル。 量より質を求めるパーミッション系のデッキやコンボデッキが使うと反則級に強い、到底モダンでは許容されないと思います。 4枚使うかどうかは別として、参入が容易なパイオニアで使えるからその強さを確かめてみて欲しい。 |
戦慄の復活 ★ |
時のらせんのリアニメイト呪文、モダンでは禁止スタート。 墓地対策にすっごい弱くなるけど、メインは理不尽過ぎてアレな感じしますねw 2ターン目に《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable》ガチャを回して遊ぶゲーム的な狂気を感じます。 ただしソーサリーなので、引き裂く方のエムラくんを簡単に出せたりはしないからワンチャン…無いか。 |
ウギンの目 ★ |
2016/4/8から禁止になったワールドウェイクの土地。 マナは出ないけど、実質5枚目以降の《エルドラージの寺院/Eldrazi Temple》として運用可能。 タップしなくても良いため、中盤戦以降は中型エルドラージを連打出来るようになるため、ちょっとシャレにならない。 それが禁止理由だしね、解禁は無いでしょう。 |
信仰無き物あさり ★★★ |
2019/8/30から禁止になった闇の隆盛のルーティング呪文。 公式の禁止理由説明では「メインデッキから墓地対策を採用させて環境を歪めている」と書かれていたが、黄泉橋と同じくホガークを禁止したくないが故のとばっちり禁止だったように思う。 物あさりが禁止になった事で、ガチからネタまで数多くのアーキタイプがモダン環境から消えてしまい、皮肉にも「多様性を失う」結果となりました。 ホガークが投獄された今、帰って来ても良いんじゃないか?と思う1枚。 |
ギタクシア派の調査 ★ |
2017/1/20から禁止になった、新たなるファイレクシアのドロー呪文、悪名高きφマナ持ち。 ライフ2点を支払う事で、0マナで相手の手札を覗いて何故か1枚ドローまで出来てしまう。 オールインのコンボデッキが、マナを支払わずに前方確認しつつカード引けるのは流石にやり過ぎと言う事で禁止になった経緯から、解禁は難しいのかなと思います。 |
垣間見る自然 ★★★★ |
神河物語の変則的なドロー呪文、モダンでは禁止スタート。 1マナ重くなった代わりに「場に出た時」にドローする《唯々+諾々/Beck+Call》はリーガルです(※これは「唱えた時」にドロー。) 唯々諾々を使ったコンボデッキで遊んでいましたが、あの程度だったら「垣間見る自然は解禁しても大丈夫だと思うよ?」てのが正直な感想。 そう言う構築しないと真価を発揮しないから、エルフとかじゃないと使いこなせないと思う。 |
ゴルガリの墓トロール ★ |
初代ラヴニカの歴代最高値の《発掘/Dredge》6を持つ超問題児で、モダンでは当然禁止スタート。 しかしこのカードは2015/1/23に一度解禁され、2年ほどモダンリーガルだった時期があります。 その後更にドレッジを強化するカードに恵まれ、2017/1/20に再び禁止となりました。 流石にもう無理なんじゃないかな(真顔) |
大焼炉 ★★ |
ミラディンの(赤)が出るアーティファクト・土地、モダンでは禁止スタート。 同セットの《爆片破/Shrapnel Blast》との組み合わせが有名ですが、今ならM21の新カード《冠滅ぼしのガドラク/Gadrak, the Crown-Scourge》とかも面白そう。 ワンチャン解禁あるかなと思う。 |
緑の太陽の頂点 ★★ |
2011/10/1から禁止になった、ミラディン包囲戦の頂点サイクルの緑。 このカードが4枚搭載された「あの頃対戦」デッキと戦ったことがありますが、確かに異常なまでの柔軟性があって、ライブラリに戻る能力と併せてかなりのプレッシャーを感じました。 しかしM21で《封じ込める僧侶/Containment Priest》がモダンリーガルになったので、比較対象になる《召喚士の契約/Summoner’s Pact》のが環境に適合しているのかなと思うので、解禁ワンチャン有るかも知れない。 あ、でも「どっちも使えます」は流石にアレか。 |
甦る死滅都市、ホガーク | モダン環境を大きく歪め、とばっちりで数多くのアーキタイプを消滅させた罪は重いです。 |
超起源 | 時のらせんの《待機/Suspend》が付いたEureka、モダンでは禁止スタート。 先攻1ターン目で引き裂く方のエムラくんとか出せちゃうから、解禁は絶対ないと思う。 |
クラーク族の鉄工所 ★ |
2019/1/25から禁止になった、フィフス・ドーンのアーティファクト。 禁止日付を見て分かるように、かなり長期間モダン環境に存在していました。 禁止になった理由は、このカードをキーとするアイアンワークスと言うデッキが「やたらと難しい」上に「かなりルールに詳しくないと理解不能」で、おまけに「1ターンが長い」にも関わらず、1ゲーム目の勝率が異常に高いからとの事。 戦ったことが無いのでアレだけど、きっと触れてはいけないヤツなんじゃないかな。 |
精神的つまづき | 新たなるファイレクシアの対象限定の1マナ確定カウンター、モダンでは禁止スタート。 1マナ呪文が入っていないデッキなんて殆ど無くて、それをφマナ1点で確定カウンター、とにかく積み得で皆積むから、それをカウンターするために自分も積む。 見事な負のスパイラル、これの解禁は絶対無いと思います。 |
オパールのモックス ★★ |
2020/1/14から禁止になった、ミラディンの傷跡のマナ・アーティファクト。 最早語るまでも無いぐらい有名な「モダンの顔」でしたが、MTG史上最も有名なプレインズウォーカーが満を持してカード化された巻き添えで、あえなく禁止の疎き目にあいました。 MTGプレイヤーなら誰もが憧れる「強力なモックスを使う」と言う夢をモダン環境で叶えてくれる唯一無二の存在を失い、物あさりと同じくガチからネタまで数多くのアーキタイプがモダン環境から消えてしまう結果となりました。 元凶のじじいが健在の間は、残念ながら解禁は絶望的でしょう。 |
マイコシンスの格子 ★ |
2020/1/14から禁止になった、ダークスティールの大規模ルール改変アーティファクト。 元々はロマン系のカードだったと思われますが、灯争大戦で《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》が登場して一転、理不尽の塊のようなカードに変貌を遂げました。 一時期よく戦っていたエルトロが使ってきたんだけど、使っている本人が「これ全然面白くないね」と言ってしまうぐらい面白く無いので禁止となった模様。 と言うのも、カウンターが使えないデッキはマイコシンス解決直後の優先権で割れないとほぼ負けとなる実質1枚コンボだからね(※マナはスタックに乗っている間に先出し必須。) 余程トロンやランプが下火にならない限り、解禁される事は無いんじゃなかろうか。 |
王冠泥棒、オーコ | コレってオリカですよね? |
むかしむかし ★ |
2020/3/10から禁止になった、エルドレインの問題児。 モダン環境でも緑のデッキなら大体3~4枚は入ってましたね、先攻後攻関係なく高確率で1ターン目に唱えられていたし。 このカードの強さの本質は「キープ率を引き上げる事」にあって、それは目に見える以上の強さがあります。 ほぼ全てのフォーマットで使われ「あまりにもデッキの序盤を安定させてしまう」と言う理由で禁止されたので、解禁は難しいでしょう。 |
思案 ★★ |
2011/10/1から禁止になった、ローウィンの1マナドロー呪文。 現在モダン環境の1マナドロー呪文は「血清の幻視」「手練」「選択」の3種類でバランスが取られています。 思案は見てから引くタイプなので、幻視と手練の上位互換となってしまう程のカードパワーを持っている事になります。 解禁すると良カードが2種類も使われなくなったり、コンボデッキが特に恩恵を受けたりで、あまり良い事はなさそうです。 |
定業 ★★ |
2011/10/1から禁止になった、基本セット2011の1マナドロー呪文。 占術2を行った後に1枚ドロー出来るので、血清の幻視の完全上位互換、手練のちょっと上位互換(※上に残せるから)となります。 コンボデッキ弱体化のために思案とセットで禁止されたようなので、モダン環境の「バランス」と言う視点で見ると解禁は難しそう。 |
罰する火 ★ |
2012/1/1から禁止になった、ゼンディカーの2マナ火力呪文。 有名な《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》とのコンボで、ウィニー戦略を全否定するヒドイカード。 多くのアーキタイプを抑制してしまうと言う理由で禁止されているので、解禁は無いと思います。 |
炎の儀式 ★ |
2011/10/1から禁止になったコールドスナップのマナ加速呪文。 ダリチュとキンドルを合わせたような能力で、偏って引ければ凄いマナブーストが可能となる。 マナ加速を良しとしない風潮からすると、解禁は厳しいか。 |
教議会の座席 ★ |
ミラディンの(青)が出るアーティファクト・土地、モダンでは禁止スタート。 青はアーティファクトと相性が良い色なので、一番危険なカードと言えます。 リソース回復の《物読み/Thoughtcast》から始まり、ホントに致命傷となる《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》とかをカウンター出来る青は必須級に欲しい色だから「シンプルに強そう!」って予感が。 |
第二の日の出 ★ |
2013/4/22から禁止になった、ミラディンの変則リアニメイト呪文。 物凄く強いカードと言う訳では無いが、これをキーカードにした「サニー・サイド・アップ」と言うデッキが1ターンに15分もかけてくるもんだから、大会の運営に支障をきたすと言う事で禁止になったそうです。 理由が理由だけに、解禁は無理でしょうね。 |
煮えたぎる歌 ★ |
2013/2/1から禁止になったミラディンのマナ加速呪文。 一見「重たいダリチュ」のような印象を受けるが、ストームデッキに必ず入っているメダリオン(通称)が2体出ていると1マナで5マナ出るインスタントへと変貌を遂げる。 今はバラルでメダリオン8枚体制に強化されてしまっているし、無理そうだよね流石に。 |
師範の占い独楽 ★ |
神河物語のライブラリ操作アーティファクト、モダンでは禁止スタート。 禁止前のレガシーの対戦動画でよく見かけましたね、主に《奇跡/Miracle》や《相殺/Counterbalance》で悪い事しかしないカードな印象、故に現在はヴィンテージでしか使えない。 ミラクルもカウンターバランスもモダンに存在するアーキタイプなので、ヴィンテージ級のカードが解禁されるとは思えません。 |
頭蓋骨絞め ★ |
ダークスティールの装備品、モダンでは禁止スタート。 ヴィンテージ以外のフォーマットで禁止されている「印刷されるべきではなかった」と評される正真正銘の壊れカード。 実際に使ったことは無いけど、クリーチャー1枚が手札2枚になるって時点で胡散臭さ満点です。 装備したクリーチャーが除去られても、自ら殺しても得をするってのはコンボするまでも無く強いもんね。 ただ、現在のモダン環境にはウィニー系が全然居ないから可能性はゼロでは無いかも知れない。 |
欠片の双子 ★★★ |
2016/1/22から禁止になった、エルドラージ覚醒のオーラ呪文。 禁止理由としては支配的になるぐらい欠片デッキが強かった事と、コンボパーツが少ないため「赤ければ簡単に組み込んでハイブリッド出来てしまうから」との事。 ゆうて《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》はリーガルだし、妨害手段も手広く有ると考えたら解禁ワンチャン? 3テフェで蓋してコンボしてくる「ジェスカイ欠片」みたいなのが流行ったら、盤面で素早くPWを落とせるウィニー系が多少盛り返せそう(=メタが回る)と思ったり。 |
花盛りの夏 ★ |
2016/1/22から禁止になった、ビジョンズ(※第9版で再録されている)の土地加速呪文。 1ターンに最大4枚の土地をプレイ出来ると言うぶっ飛んだ効果、フルパワーを出すには専用構築が必要だけど「干渉不可能な4連アクション」が弱い訳が無い。 結果的に《精力の護符/Amulet of Vigor》とバウンスランドを組み合わせた3キルが横行してしまい、あえなくお縄となったようです。 モダン環境では今なおアミュタイタンやらタイタンニンフが暴れているし、どの道解禁は無いと思います。 |
宝船の巡航 ★ |
2015/1/23から禁止になったカード。 現在パイオニアで元気に4枚積みして遊んでいるのでよく知っています、どちゃくそ強いです。 フェッチランド全力のモダン以下の環境なら、撃てるターン数がもっと早くなる訳だから流石にオーバーパワーなのは間違い無くて、解禁はずっと無いと思う。 |
伝承の樹 ★★★★ |
ミラディンの(緑)が出るアーティファクト・土地、モダンでは禁止スタート。 なんかコイツは「何で禁止なの?」としか思えない一枚、多分使えたとしても《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》と同じ感じになる気がする。 |
梅澤の十手 ★ |
神河謀叛のオリカ、モダンでは禁止スタート。 レガシーの「青白石鍛冶」の試合を見れば分かるけど、1発でもコンバット通しちゃうとタフ2以下のクリーチャーに人権が無くなるのがキツ過ぎる。 吸血鬼デッキを握る人なので、個人的には解禁は勘弁してほしい所だがどうなんだろう(※意外と解禁予想の人が多い。) |
囁きの大霊堂 ★★ |
ミラディンの(黒)が出るアーティファクト・土地、モダンでは禁止スタート。 《頭蓋囲い/Cranial Plating》と言う最高の相棒が居るから、大焼炉みたいな立ち位置。 感染デッキとかで赤より危ない動きをするから、こちらの方が危険度は高いか。 |
以上が現在のモダン環境における全禁止カードです、如何だったでしょうか?
中々の兵器展覧会でしたね!
是非、皆さんもオリジナルの解禁説をデッチ上げて遊んでみてください。