モダンはおもちゃ箱 vol.1

唐突ですがとても楽しそうなオモチャ(=サムネの人)をね、1枚90円(※最安値50円)で4枚ゲットしました。
Jhoira of the Ghitu / ギトゥのジョイラ (1)(青)(赤)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
(2),あなたの手札にある土地でないカードを1枚追放する:その追放されたカードの上に時間(time)カウンターを4個置く。それが待機を持っていない場合、それは待機を得る。(あなたのアップキープの開始時に、時間カウンターを1個取り除く。最後の1個を取り除いたとき、それをそのマナ・コストを支払うことなく唱える。それがクリーチャーである場合、それは速攻を持つ。)2/2
引用 – MTG Wiki
そうです、かの有名なジョイラ姉さんの若き頃のお姿です!
とは言ってもちょっと前に発売されたドミナリアの時点で姉さんは既に1,269歳だし、この時のらせんブロックでも1,200歳前後だと思われるため…若いと言って良いかはちょっと分からない。
そもそも姉さんですらn(ry
ちなみにこのカードは、こないだ紹介した<ジョイラ・ストーム>を解体中に「他にジョイラのカードってあるのかな?」と思って調べてみたのがきっかけで知りました。
好奇心が可能性を広げる、それがMTGの醍醐味です(いいこと言った!)
私も例に漏れずこのテキストを読んで、誰でも真っ先に思いつく事を素直に思いつきましたね。
うはww2マナで激重呪文撃ちまくりで最強www
モダン環境は実にカードパワーのバランスが絶妙だと思う。
こう言うカードがスタン環境に在っても、中々「出せば勝ち」みたいなカードと共存出来ない事が多い。
共存していたら、それはそれで禁止指定されてしまう。
スタン環境で4ターン目に《霊気池の驚異/Aetherworks Marvel》からウラモグやエムラクールが飛び出すのが問題になって禁止されたように。
モダン環境ならそれをどうにかするカードが存在するし、石を投げたら更にエグイデッキに当たるような環境だから問題無いってお話(若干の偏見アリ)
持ち上げておいてなんだけど、彼女のお値段からお察しの強さなんだろうなと言う事はこの1年で学んで来ました。
だがしかし!!
MTGにおいて「踏み倒し」ってのは古来よりロマンの塊と相場が決まってるんですよ、だから是が非でも使ってみたい!
ごちょごちょと長いテキストが書かれていますが、土地以外の全ての呪文を(2)で撃てる代わりに待機4が付くよーって言う起動型能力を持ってる訳です。
真っ直ぐ行けても3ターン目ジョイラ、4ターン目待機開始、8ターン目にやっと最初の待機が明ける訳だから
悠長 of 悠長
モダン環境でそんな待ってもらえる?って話で、何かテコ入れが必須になってきます。
じゃあどうテコ入れすれば辛うじて戦えるのか?
モダンはおもちゃ箱、色々試して遊ぶのが最高に楽しいのです!
ジョイラを戦場に出す
基本戦略は勿論「ヘヴィ級の呪文をガンガン踏み倒して気持ちよくなる」に尽きますので、ジョイラが戦場に出てこないと生けるサンドバッグ状態になる事は必至。
絶対に引かないと漏れなく死ぬのでジョイラ4枚は当然入れるとしても、除去とか考えると心もとないですね。
カラー的に青と赤は確定しているので、お得意のライブラリ操作で探しに行くのは当然ですが確実性に欠けるのでガチの運ゲーになってしまいそうです。
しかしクリーチャーのサーチは緑のカラーパイなのでタッチする?とか考えてたのですが…
ジョイラをピンポイントでサーチ出来るヤツが居ました。
《ヴィダルケンの霊気魔道士/Vedalken Aethermage》
謎のウィザード・サイクリングとか言う能力でライブラリから直接ジョイラを手札に入れられるとか、凄いな未来予知!
変なカードの宝庫じゃないか。
瞬速2マナでもあるので緊急時のチャンプにも回せて良いかもしれない。
ジョイラを守る
次に必要なのは「最低でも1枚は待機させるまで」姉さんを守る手段。
青いからある程度はカウンターでいなせばOKなんだけど、ちょっとショックがあると死んじゃう熊サイズ(=2/2)なので間違いなく場持ちは悪そうです。
それに、カウンターは待機明けの呪文が打ち消されそうになった時の為にある程度温存したいと考えると…
スタンでもお馴染みのコイツが良さそうです。
地味にタフが+3修正されるので、モダン定番のウィニー全部焼き殺すマンである《紅蓮地獄/Pyroclasm》もついでに対策出来るのはかなりエライ。
使われているかは知らないけど《衰滅/Languish》も耐えれるし、かなり噛み合うんじゃないかな?
うん、なんか順調に妄想が膨らんで行きますね!
そして前々から使ってみたかったコイツ
踏み倒しの王、全知です。
これは実質アルティメット・ジョイラなので、コイツが着地したらジョイラが焼かれても問題無いって寸法。
流れ的にジョイラ出して、全知を待機、待機明けのターンのカウンターを掻い潜って着地すればその後のマナの心配は無くなるってのが理想かな。
うーむ、踏み倒しを踏み倒すのか。
何だか回りくどい臭いが漂って参りましたぞ(好き)
待機が明けるまで
ゆうてジョイラの能力を使って激重呪文を待機させても、4ターンと言う長い時間を待たねばなりません。
モダン環境は年々高速化が進んでいるのに、4ターンも待てって言うんじゃあ使い物にならないのではないか。
また、待機状態の呪文は追放領域に移動するのでどうこうされる事は無いですが、待機明けに唱えた時は普通にスタックに乗るのでカウンター呪文を当てられる恐れがあります。
そこでこの辺りの呪文を使って、テクニカルなプレイングを試みようと思う。
待機のルールは「最後の時間カウンターが取り除かれた時に唱える」となっているので、インスタントタイミングで時間カウンターをゼロにしてしまえば相手のターンだろうがお構いなしに唱える事が可能、この辺を上手く駆け引きすればなんとかなるかも知れない。
それでも高速で殴りつけてくるデッキに対しては遅いので、何らかの減速手段が必須になりますね。
アークライトとかヴァインとかホロウワンとか、《虚空の力線/Leyline of the Void》が必須の時代なのだろうか(高すぎィ)
メインディッシュ
さて、小難しい事はやってみないと分からないので楽しい事を考えましょう!
何を踏み倒すと強いのか?
コレですよ、コレがしたくてこのデッキを組むんだから!
凄い苦労して踏み倒したのに、対戦相手が「あぁ…はい、どうぞ。」ぐらいのリアクションだと悲しくなっちゃうよね。
もっとこう、絶望のあまり手札を落としちゃうぐらいエグイのが欲しい所です。
前述の全知は確定として、ここでまた誰でも真っ先に思いつくアイツが問答無用で最強なんだろうなって。
《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》
リアニとかライブラリめくっていきなり戦場に出すみたいな踏み倒し方以上に、待機とは相性が良いように思います。
- 待機は「唱える」なので追加ターンがもらえる
- この呪文は打ち消されないので確定で着地する
- プロテクション(有色の呪文)なので対処が困難
- 待機で唱えられたクリーチャーは速攻を持つのですぐに殴りかかれる
- 速攻と追加ターンで15/15飛行・滅殺6が2回殴りかかれる
これはすなわち「速やかな死」を意味する。
待機状態にされるとジョイラを焼こうが4ターン後にはコイツが着地しちゃうので、生き残れば実質勝ちみたいなもんです!
クリコマとか漂着とか、かなり限られたカードが手札に無いと詰むと思われます。
想定出来る事態としては、全知着地したのにドローゴーみたいなパターンが一番寒そうって事かな。
---仮組み編へ続く
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