モダンはおもちゃ箱 vol.2

モダンの魅力を伝えたいが為に試行錯誤の様子を連載する企画第2弾です、前回の記事では面白そうなカードを見つけたら取り合えず妄想を膨らまそう!(=考察しようね)的なことを書きました。
今回は仮組みしたデッキをシミュレータで回してみて問題点を洗い出して行く様子をレポートします。
取りあえず枚数は気にしない
仮組みリストは取りあえず前回挙げたカードの内、エムラくん3枚と全知2枚以外は全て4枚挿して土地は24枚としています。
エディタでザックリと組んだものを回して見ると…
モタモタ…
モタモタ…
ライフ何点あっても足りねぇぞコレ!
恐れていた「全知貼ってドローゴー」が発生したり、時虫とジョイラ&ヴィダルケン引きすぎてぼっ立ちになったり。
順番が噛み合わないと手札で色んなカードが腐り散らかすのは、構造的な問題ですね。
また、憤怒の魔除けが絶妙な強さだと思いました。
待機2ターンの短縮は単純にかなり強いし、相手のターンにエンチャントやクリーチャーの待機を終わらせて疑似瞬速的な使い方が出来るのも強烈です。
ただし、待機状態の呪文がなかったり全知貼った後は役目が無いと言うw
目安として同僚が使っているモダンのマーフォークデッキとか想定すると、とてもじゃないけど間に合わないのは間違い無い(※妨害ナシだとキルターンが4~6ぐらい。)
あと、実際に回してみて分かった事。
このデッキは私が思っていた以上にコンボに寄せないと成立しないデッキだ!
取りあえず早さを優先した調整を試して見る事にしましょう。
60枚に削る
この段階で枚数の調整を行い60枚に絞り込みました、以下内容。
- ジョイラの時虫:デッキの初速が遅いため、そもそも「待機状態」に持っていける枚数が多くない(※1~2枚とかのレベル)と感じたので2枚に減量。
- ヴィダルケンの霊気魔術師:コイツが3枚手札に来た時はどうしようかと思ったので2枚に減量。
- 憤怒の魔除け:時間カウンターを2個取り除けるのは強力で、アーティファクトを割ったりトランプル付与で最後の一押しにも使えるのかなと期待していたけど、1枚減らして3枚に。
- 引き裂かれし永劫、エムラクール:単純に最強なので同僚にカードを借りて3枚挿しに。
- 捨て身の儀式:安易にマナ加速を入れてみるテスト。
調整して再びシミュレート。
おお、これは3ターン目で待機まで行けた(※捨て身の儀式×2が無いとダメ)
モタモタ…
モタモタ…
やっぱダメじゃん!!
調整前と同じく、フィニッシャーに繋がらなくてもたもたしてしまいます。
捨て身の儀式×2で3ターン目に待機出来たけど、カウンター1枚でこのプランは瓦解しますね。
と言うか、ブン回り前提の構築はオススメ出来ませんw
うーん、ジョイラ&ヴィダルケンで6枚だけど引かない時はこんなもんか。
ジョイラ居ないと本当に何も出来ないので、やはり8枚体制にして「引き過ぎた時の使い道」を考えた方が良い気がする。
デッキに採用するカードに2通り以上の意味を持たせる事により安定感が上昇するって事も、この1年で学んできた事です。
シナジーを発見
現在分かっているデッキの問題点の中でも、
- ジョイラ引けずに雑魚死
- フィニッシャー引けずに雑魚死
取り分けこの2つが致命的です。
うーん。
ジョイラを安定して手札に供給するために「ウィザード・サイクリング」は欲しいけど、ジョイラのサーチ専用に使う必要が無ければ良いのかも知れない。
出て来たらかなり鬱陶しい重量級ウィザードをピン刺ししておけば、不要牌にならずサイクリングから「準フィニッシャー」を呼んでこれるんじゃないの?
あれ、これ名案じゃね。
早速手持ちのカードで重くて鬱陶しいウィザードは無いかとストレージをひっくり返して探してみた所、
あんまり無いな?
と言う問題が発生しました(白目)
辛うじて使えそうだと思ったのが
《パルン、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Parun》
この2枚ぐらい。
いや、これメムナークはむしろ強いまであるのでは?
コイツの起動能力は2つとも「この効果は永続する」と書かれているので、
- 上の能力で対象のパーマネントをアーティファクトにする。
- 下の能力で対象のアーティファクトのコントロールを得る。
- アーティファクト化すれば憤怒の魔除けでどんなパーマネントでも割れる。
土地やプレインズウォーカー、青赤では本来触れないエンチャントですら除去れるのはかなり強力な気がする。
憤怒の魔除けにも二つ目の役割を持たす事が出来るし強そう!
思わぬシナジーを発見して喜ぶのもモダンの楽しい所です!
つまり憤怒の魔除けとヴィダルケンは4枚フル投入でOKって事だね(せやろか)
ミゼット様は…殴れるドローエンジンって事でナシでは無いのかな、確定着地付いてるし。
使うかどうかはアレとして。
---試運転編へ続く
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