[モダン対戦] イゼット果敢vs原野タイタン

流行りの「嵐翼イゼット果敢」で4マッチ(6戦分)のデータを取ってきました。
原野タイタン戦ばかりですが、妨害が薄い相手にはこうなるよってのが良く分かって貰えるかと思います。
対原野タイタン(BO1)1回目
まずは試作品でBO1を2回やった時のリザルト、サイド無しなので押し付ける系が有利なルール。
使ったリストは構築記事よりご覧ください。
1戦目は後攻で試合スタート。
とにかく嵐翼を出してみたかったので、初手で溶岩の投げ矢を撃っておき、早速2ターン目に山から赤マナ出してからサクって投げ矢FB、島置いて青マナ出して嵐翼をやってみた。
この時は手札にまだ余分な土地があったから挑戦したけど、CIP能力の占術2を実行したら、すぐに土地が見つかったので「つよっ」と思いました。
どうやってもプッシュでは死なないので、返しのターンに「稲妻とパスは飛んでこない読み」なら、2ターン目見切り発車で出しちゃうのは全然アリかも知れない(※基本的にアド損になるから、モツ撃ちや魔力変が手札にあるならそっちを優先して使いましょう。)
さぁ、3ターン目からは怒涛の空爆タイム。
タイタンデッキのお供「0/3到達のサル」が出ていましたが、追加の土地置いて速槍、そのまま稲妻でサルを焼き払いコンバット、果敢x1でフルパン(4+2=6点)。
返しのターンでモロ肌ニンフ、2/4は速槍が止まりますが嵐翼は止まりません。
4ターン目、土地追加から魔力変、オプト、投げ矢顔面1点、絢爛達成で舞台照らし、捲れたモツ撃ち顔面で1点、果敢x5でフルパン。
8/8と6/6を通すと致死ダメージなのでマスブロ、ニンフが速槍をチャンプ、8点通ってこのターン合計10点、残りライフは4点で墓地には投げ矢1枚。
返しのターンで嵐翼を処理出来ず、お相手投了。
あまりにも綺麗に回ったので、おっさん二人が「すげーw」と言う小並感を述べる。
対原野タイタン(BO1)2回目
またしても後攻、ダイス振るのがヘタクソ過ぎる。
お相手先攻3ターン目にフルタップから突然の《風景の変容/Scapeshift》ブッパ、この時点では「土地4枚でスケシ?」って思ってましが、手札にあるカードでヴァラか原野のルートが確定していたのでしょう。
どの道このリストだと土地コンボは触れないし、ダメージレースでワンチャン有りそうな「原野ルートお祈り」で、普通に土地を置いて選択から嵐翼。
ところがぎっちょん。
無情にもニンフ召喚から通常セットランドでヴァラクート、追加のセットランドで早速ヴァラが誘発して嵐翼に3点。
こうなってしまうと、クロックを置いても即除去されるのでほぼ詰んでますね!
相手にターンを渡すと、土地6枚から普通にタイタンが出て来て、普通にヴァラとヴェズーヴァ引っ張って来て、普通に3枚×2枚分が誘発して、普通に致死ダメージが飛んできて敗北。
あのデッキの普通が怖い。
カスタマイズ
土地コンボは殆ど触れないから仕方ないとしても、何のケアも無しにフルタップでスケシを撃たれるのは面白くありません。
一応《差し戻し/Remand》を採用していたけど、マナ基盤がタイトなこのデッキで2マナ構え続けるのは少々無理があるってのも同時に理解。
1マナなら何とでもなりそうだし、ここはやはり定番の《呪文貫き/Spell Pierce》で甘えを許さない方向が良いのかな?
しかして、ランプ系はすぐにマナフラするから、最速は止めれても中盤以降は普通に2マナ払われる(=無駄牌)になるのが懸念点です(※中盤以降の2アクションも一応睨めるか。)
1マナカウンターと言えば、M21の新カード《唱え損ね/Miscast》もね、折を見て使ってみたいんだけど結局確定カウンターじゃないって考えると、チャリスとか薬瓶とかプレインズウォーカーとか変な置物とかも見れる呪文貫きの方が丸いのかなって思う。
そんな訳で呪文貫きを探すため、カウンター呪文用のストレージをガサゴソしていたら、グリ影を解体した時に出て来た《頑固な否認/Stubborn Denial》が目に入りました。
\ピコーン/
- 嵐翼3/3
- 頑固な否認を唱える
- 果敢が誘発
- 嵐翼4/4
- 《獰猛/Ferocious》を達成
- 1マナ確定カウンター
これや!
獰猛を達成していなくても安易なフルタップは咎める事が出来るし、嵐翼じゃなくても果敢連打後に除去を合わされた時に撃てば、結果的には獰猛を達成出来るので非常に噛み合いそうな予感が!
って事でこうした。
OUT:2x 差し戻し
IN:2x 頑固な否認
ゆうてデッキに2枚だけのカウンター呪文だから、期待し過ぎないようにしないとね。
対原野タイタン(BO3)1回目
2枚しかカードが変わっていませんが、これはきっと重たい場面で生きてくるハズです。
<イゼット果敢 ver.1.1/Izzet Prowess>
メイン (60)
土地
18枚
クリーチャー
14枚
リストはこちら、サイドも試したいし早速BO3で試合開始です。
1本目(後攻)
ダイスは相変わらずでしたが、相手は痛恨のダブルマリガンスタート。
相当手札が悪いらしく探検もただの1ドロースペルで、手なりに土地を並べるだけの展開。
一方こちらは2ターン目にスプライトのドラゴンを走らせて、3ターン目は顔面に稲妻からの+1/+1カウンターを乗せたスプライトでパンチの5点から嵐翼、占術2はお相手絶望の上上で。
苦し紛れの幽霊街でこちらにシャッフルを求めて来たので応じる事に。
幽霊街のサーチは任意ですが、この状況だと土地を減らされて手数が減る方が危険と見ましたが、結果的にはコレはお相手の最善手で2連続土地を引く羽目になりました。
ゆうて飛んでる5点クロックはどうしようも無かったらしく、そのまま殴り切って勝ち。
2本目(後攻)
さて、2本目はサイド有り。
土地コンボには久々に伝家の宝刀を抜かせて頂く事にします。
サイドイン
- 3× ブラッドムーン
基本でない土地は山である、即ち勝ちである。
サイドアウト
- 1× 舞台照らし
- 1× 潜水
- 1× 騒乱の歓楽者
歓楽者はメインから飛んでくるボジューカの沼で即死するのでアウト筆頭、月を置く事を優先したいから少し遅めになると踏んで舞台照らしを1枚アウト、除去が薄いので潜水も1枚アウト。
この60枚で2戦目にゴーです。
オープニングハンドはクロックが無いものの、土地3枚と月に加えてドロースペルも有ったので7枚キープを選択。
お相手はしばらく考えてから1マリガンでスタート、しぶしぶ感があったのでそこまで早い展開は無いと見ます。
読み通りお互い土地を置くだけの序盤戦、しかしこの展開は重たい所(=緑タイタンor緑パクト)は持っていると見て間違いないので、ギャレンブリグ城を引かれていると一気に持っていかれる可能性大。
そうなる前に、3ターン目最速の月を叩きつけてマウントをとってやりましょう!
返したターンでギャレンブリグ城が出て来たのでギリギリ間に合った模様、多分タイタンも持ってるんだろうなと。
森からの緑マナでニンフが出てきたので、稲妻とモツ撃ちを使って2:1の不利交換を選択。
無理矢理にでもコイツを処理しておけば、色事故でのマナ拘束が続行できるので安い買い物です!
盛大に月がぶっ刺さり続け、もう少しと言うところで相手に動きが。
意表を突くブリーチからタイタン、速攻が付くので一気に土地が4枚と6点が飛んできます。
一瞬焦りましたが、結局危ない土地は全部山なので問題ありませんね。
タイタンが定着していたら危なかったですが、ブリーチは1ターン限り、その後は危なげなく殴り抜けて勝負あり。
2-0で完封勝ちとなりました!
対原野タイタン(BO3)2回目
また別の日、リストは変わらずver.1.1ですが、今回は手の内を知られています。
あ、頑固な否認はまだ見せてませんね!
1本目(先攻)
遂にダイスを上手く転がして先攻スタート、このデッキを使い始めて初の先攻です!
2ターン目にスプライトを出し、サルに稲妻でクロックを開始。
桜族の長老や追加のサルを尽く退かし続けて、ひたすらスプライト一体で殴り続けていると、いつの間にか6/6飛行の化け物に成長していました。
原野も出てるのに動けないのは即ち、お相手の手札にはタイタンが無いって事が確定しています。
つまり?
この緑パクトをカウンターすれば勝ちって事です!
これにはお相手たまらず投了、完全にスプライトゲーでした。
2本目(後攻)
さて、2本目のサイドは前回と同じ入れ換えで臨みます。
オープニングハンドはクロックも月も無い7枚だったのでマリガン、流石に探しにいきましょう。
1マリガンで速槍と月、土地が2枚、3ターン目までに土地を1枚引けば月が置けるので、この6枚でキープです。
お相手は前回の反省を活かし、基本土地を優先して土地を伸ばし、こちらの速槍を止めるニンフも展開してきました。
迎えた3ターン目、なんとか土地を引き込み月を設置、果敢が誘発したので取り敢えず速槍2体を走らせて2点。
正直後攻の3ターン目で月って、間に合ってるのかどうかは分かりません!
危ない土地が機能不全でも、緑ダブシン6マナ出る所まで行ってしまってるので、普通にタイタン叩きつけられたらライフレースでは大幅不利。
返したターン、お相手2枚目のニンフ、完全にクロックが停止、相当マズイです。
ダメージが通らないので通常コストで舞台照らし、普通に使っても有能。
何か飛んでるヤツとドロースペルをお祈り、何とかしてくれめんす。
めくれたのは…
速槍2枚
なんか思ってたのと違う。
その後しばらくしてタイタンが出てきましたが、速槍四天王が身を挺して相討ちを取り、再び盤面はニンフ2体と速槍2体が睨み合う膠着状態に。
更に数ターン後、先にこちらが嵐翼を引き当て占術2、スプライトを見つけて上下、王手です。
お相手は緑パクトから0/3到達のサルを出して延命を試みるナイスプレイも、こちらは積み込んで置いたスプライトを追加してフルパン。
サルが嵐翼をチャンプブロックしたのを確認して顔面に稲妻、スプライトに+1/+1カウンターが乗って、残り4のライフを削り切って勝利。
またしても2-0のストレート勝ち。
この試合に関しては勝ったとかどうよりも、応酬に応酬を重ねた、近年稀に見る接戦で最高に楽しかったです!
感想など
思ってた以上に嵐翼は簡単に出せるし、CIPの占術2が非常に強力。
山から赤マナ出してからサクって溶岩の投げ矢FB、嵐翼のコストダウンは超実用的だった(※4戦中2回それで出した。)
スプライトのドラゴンを使ってみて、非常に強力なクリーチャーだと理解はしたけど、嵐翼もその他呪文も減らすのが難しいので悩む。
果敢を持ってるフライヤーは強い。
騒乱orセンパイ問題は引けなかったからまだ未知数だけど、どの戦いでも4ターン目に騒乱は出せそうになかったからセンパイが良さそう。
ドロースペルはやっぱり偉大。
ブラッドムーン気持ち良い。
センパイ高い。
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以上対戦レポートと感想でした。
終わってみればBO1は1勝1敗、BO3は2勝0敗、勝ち星だけで言うと5-1、かなり手応えのあるものとなりましたね!
これでしばらくはタイタン使ってこないだろうなと思っていましたが、
同僚氏「よし、アミュレット買う!」
と宣言していたので…更にアンフェアな戦いになりそうですねw
アミュタイタンって何が刺さるんだっけ?
減衰球?
それって果敢も死んじゃわない?(白目)