上位の空民、エラヨウ

私「新兵器《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》を召喚!!」

同僚「え、なにそいつ気持ち悪い。

 

今回は私の琴線に触れた(※この琴線はガバガバで直ぐに触れてしまう模様。)妙なフォーマットのクリーチャーについて。

初めてWikiで見つけた時に「あ、こいつ300円ジェイスの奥義と同じだ。」と言う印象が強かったのですが、実際のカード画像(※この記事のアイキャッチ画像を参照。)を見たらその印象が軽く吹き飛ぶぐらいインパクトが強かったので、衝動的に1枚だけ購入してみました。

 


スペック

Erayo, Soratami Ascendant / 上位の空民、エラヨウ (1)(青)
伝説のクリーチャー — ムーンフォーク(Moonfolk) モンク(Monk)
飛行
いずれかのターンに4つ目の呪文が唱えられるたび、上位の空民、エラヨウを反転する。

1/1
Erayo’s Essence / エラヨウの本質 (1)(青)
伝説のエンチャント
対戦相手1人が各ターンの最初の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。

引用 – MTG Wiki

 

《反転》と言う見慣れない能力が付いていて、1枚のカード内に上下逆のテキストが付いていると言う無理矢理感満載なデザインになっています。

そのためアート部分が狭く、独特過ぎる空民のデザインもあって「見る者をなんとなく不安にさせる」効果があるようです。

Wikiで調べると、このデザインの不評を改善したのが今の両面カードらしいですね。納得。

 

で、実際どうなの?

まずは正位置、(1)(青)の1/1飛行クリーチャー。
青なので少し物足りないですが、取りあえずちまちま殴れるのは意外と悪くないですね。

同一ターン内に「4つ目の呪文が唱えられた時」にこいつが戦場に居れば能力が誘発して裏返ると言う仕組みなので、2つ呪文を唱えたあとにこいつを出して、解決後にもう1枚呪文を唱えればいきなり変身とかも可能なようです。

注意点としてはこいつの解決前に4つ目の呪文が解決されてしまうと、能力が誘発しないって所でしょうか。
その場合コイツが解決された後に唱えられる呪文は5つ目以降になるからって事ですね。

無事に能力が誘発して解決されると、クリーチャータイプを失いエンチャントタイプに変化します。

これが強いのなんのって…対戦相手のみ「各ターン」最初に唱える呪文を打ち消すため、自分のターンだろうが相手のターンだろうが初動に2枚の呪文を放出しないと動くことが出来なくなります。

凄い勢いでアドバンテージ差が開いて行くので、やられる方はたまったものではありません。

 

このカードの歴史

反転させてしまえば大変なカードパワーになるので、当然これをキーカードにした「エラヨウ親和」「エラヨウ忍者」と言うデッキが猛威をふるっていたようです。

今はあまり使われていないようで、その原因は打ち消されない除去魔法である《突然の衰微/Abrupt Decay》の登場が大きかったみたいですね。

私も大好きです、衰微ちゃん。

 

確かにキーカードとして使うと確定で破壊される衰微の存在が重たいけど、どんなデッキでも除去されるのは付き物だし、補助的な使い方をすればこんな強いカードも中々無いんじゃないだろうか。

それに今最も使い込んでいるブリッジ・ビートも、ご多分に漏れず0マナアーティファクト満載のデッキなので相性は絶対に良いハズなのです。

先行初手で反転させる事も多分可能だし、《逆説的な結果/Paradoxical Outcome》を撃ったターンならほぼ確実に誘発するだろうしね!

 

と言う事で実戦

冒頭に戻る訳ですが、このターンには《血清の幻視/Serum Visions》《オパールのモックス/Mox Opal》、エラヨウを唱えた状態。
エラヨウの着地を解決して…《羽ばたき飛行機械/Ornithopter》を解決!

能力が誘発して反転、どんな感じになるのかな。

 

同僚「うーん?こいつを捨て駒にして…ん??」

同僚「あ、それ貫きでカウンター…あ、打ち消されるのか。」

同僚「エンド時にバイアルからこいつ出して、ターンもらって…あー。」

同僚「……こいつやばない?」

 

やったぜ。

 

クソゲーメイクの四天王が一角と呼べるほどの強さでした。

理不尽さは半端ないけど、直接勝ちに繋がる訳では無いのでそこから決着までかなり猶予が有るのもクソゲー感の演出に一役買っているように見えました。

こいつは…アリだね。

 


あとがき

地味にお値段するけど、サーチできないから2枚ぐらい入れないと引かないしなぁ…と言うかそもそもスロットが空いてない問題が先立つか。

自称ビルダーの悩みは尽きません。