[真夜中の狩り] 異世界の凝視がドレッジと相性抜群!

皆さんこんにちは、大好評発売中の「イニストラード:真夜中の狩り」の新カードはもう使ってみましたか?
私は注目のカードで紹介しました《異世界の凝視/Otherworldly Gaze》と《安堵の火葬/Cathartic Pyre》でアップデートしたドレッジで、連日お愉しみでございます。
リストはこんな感じ。
メイン (60)
土地
19枚
クリーチャー
21枚
続唱リビエンとBO1で11戦やって、今のところ7-4で勝ち越しと言う実績があります。(※対リビエンの立ち回りを覚えたから説もありますが。)
お互いに墓地から大量のクリーチャーが飛び出すゲーム展開になりやすいので、絵面的にも「墓地利用デッキの覇権争い」みたいでかなりアツいし、なによりプレイ感が良くて超楽しい。
今回のアップデートで凄く快適だと感じるレベルになったので、その内容を全国のドレッジャー達と共有したいと思います。
ソーサリータイミングを減らした
角笛はダメです、安堵の再会は絶対ダメです、ロームは…まぁ良いでしょう。(ヒテイノチカラァ)
これは従来のリストで、親の顔より見た光景。
現モダン環境では「デッキに入るなら絶対入れたいカード」の代表格として《否定の力/Force of Negation》が存在しており、これが有るせいで初手の1マナアクションですらお祈りを強要されます。
本来なら1~2マナ呪文に対して手札を2枚使ってもらえるならアドが取れている訳だけど、ドレッジは「通常ドローしたら弱いと言う特徴」があるため、写真のような急所カウンターが普通に効いてしまいます。
ドレッジの勝利への最短ルートは「ドローをドレッジに置きかえて自分のライブラリを削りまくる事」なので、初期手札にそう言うカードが来ないとゲームが成立しません。
しかしデッキ全体としてはドレッジをチェインさせてなんぼだから、そう言うカードはそんなに多く入れられず、結果的にマリガンを駆使して探しに行く事になります。
ゆえに初動を止められると、そんなに多く入っていないそう言うカードを求めて普通のドローを繰り返す事になり、これが「通常ドローしたら弱い」と言われる所以となります。
テンポを削がずに相手の急所を叩きつつ、3ターン目にドーン。
ブンブンやね、GG。
ハンド1枚を犠牲にしてでも、リビエンみたいな攻撃的なデッキがテンポを損なわずにカウンターを撃てるのは凄い事なんだよね。
さて、そんな否定の力ですが「相手のターンに呪文を唱える」事で大きく脅威度が下がるのは基本知識。
要はピッチコストで唱えさせなければ、ダブシン3マナの重たい否認に過ぎないと言う訳で、
OUT
- 4x 安堵の再会(ソーサリー)
IN
- 4x 安堵の火葬(インスタント)
まず最初に改善すべきはここでした、ドレッジ2ターン目の絶対通したい1手である「複数手札捨てて複数ドロー」の行動。
私のメタゲーム的な問題もありますが、手札が潤沢な2ターン目に安堵の再会みたいな重要なソーサリーを撃つと、まず間違いなく否定の力が飛んでくるんですよ!
そこで安堵の再会よりドロー枚数が1枚少なくても、インスタントである安堵の火葬を相手ターンに唱える事で否定の力を否定するスタイルで通して行く。
ちなみにこれ、否定の力に対しては有効なんだけど、普通の軽量カウンターには簡単にあしらわれる上に、コストで手札を捨てる安堵の再会と違い「手札のドレッジ持ちカードを墓地に仕込む」事が出来ないので注意が必要です。
好みの問題があるかもしれないけど、私の感覚では「再会も含めて手札が3枚無いと唱えられない」ソーサリーより「最大2枚捨ててからの同枚数ドロー」って言う柔軟性の高さと、除去モードも兼ね備えたインスタントの方が評価が高いです。
なお、この入れ替えによりマトが角笛かロームしかなくなったために「角笛がカウンターされる写真」が増え続ける事になりましたとさ。
ハズレ削りを減らした
従来のリストで、どうしても気になっていた「ハズレ削り」をなんとかしたかった。
ドレッジなどでライブラリを削った時に、
- 何も起こらなかった
- 墓地リソースが増えなかった
これらが同時に発生すると何も手が進まないため、ハズレだよねってお話。
以下の効果を持たないカードが、ライブラリから直接墓地に落ちるとハズレとなります。
- 発掘を持っていない。
- フラッシュバックを持っていない。
- ライブラリから墓地に落ちる事で誘発する能力を持っていない。
要するに墓地に落ちると何もしないカードが全て該当する事になる。
従来のリストで考えると、ロームで拾えるとは言え土地は全部ハズレだし、安堵の再会や身震いする発見もハズレ、叫び角笛もハズレだし、谷の商人もハズレ。
初期手札に無かった時点でライブラリに潜むノイズ(=ドレッジでめくると確定でハズレ)と変質してしまうカードが、こんなに沢山入っているのです。
そこにガッチリとハマったのがこの新カード、異世界の凝視でした。
このカード自体は見ての通り、ライブラリトップを3枚操作するだけでドローが付いていないため、手札が増えたりドレッジを起動したりは出来ませんが、フラバが付いていると言う事は
- 唱えても実質手札は減ってないようなもの。
- ドレッジで削って墓地に落ちたら実質手札が増えたようなもの。
と考える事が出来る非常に都合の良いカードです。
否定の力を使ってくるような相手でも、初手に1マナ構えて相手ターンに3枚削り、次のターンに2マナ構えて相手ターンに3枚削りって感じで「比較的安全」に墓地を肥やして行けるのが強い。
初手で無理にキープしなくても、削ってたら勝手に墓地にたまって行くから、マリガン基準が下げられるのも良いと感じました。
効果だけで見ると「1枚でライブラリを6枚削るカード」だから角笛と同等で、角笛は3回起動するまでに3ターンかかるのに対し、凝視は3マナ出るなら一気に削れる瞬発力も併せ持っていると考えると「やはり強いな?」と思うので、こんな感じで入れ替えしました。
OUT
- 1x 叫び角笛(アーティファクト)
- 2x 谷の商人(出来事クリーチャー)
- 1x 忘れられた洞窟(サイクリング土地)
IN
- 4x 異世界の凝視(インスタント)
カウンターされないドレッジ起動って事で便利なサイクリング土地はちょっと惜しいですが、マナベース的に青マナ確保が物凄い大変だったので致し方なく。
ナルコや這い寄る恐怖はそのまま誘発するし、2枚は墓地に置いて安堵の火葬はトップに置いて次は通常ドロー(=ハズレ削り回避)しようとか、そりゃもう器用な事が出来ちゃって感動すら覚えますw
あくまで私の感想ですが、兎にも角にも「使いやすい」の一言、冗談抜きで使ってみて欲しい。
青マナの確保はホントに難点ですけどね!
蒸気孔を優先してフェッチすると緑マナ確保できずに「ローム撃てません!」が何度もあったし、マナベースは見直すべきかも知れません。
不可思議は強い
ドレッジはモダホラ2から強化パーツを貰えなかったと言うのが一般的な認識、私もそうでした。
不可思議「エッ?」
知らなかったんだけど、この子って断片無き工作員と同じくモダホラ2で再録されてリーガル化したんだね。
ふーん?(どうでもいい)
それで、このカードはピン挿しで採用しておりまして。
これが自分の墓地に居る時、島をコントロールしてると自分のクリーチャーが全部空を飛ぶと言う非常に強烈な能力を持ちます。
今回のアプデでデッキが滑らかに回るようになったおかげで、たびたび墓地に落ちるようになり、その真価を見られるようになりました。
自軍のクリーチャーが全部飛ぶってのは想像以上に強力で、クリーチャーの質で大きく劣るリビエン相手でも「空から数体抜けてトドメ」とか「空から全員でチャンプブロック」とか無茶が出来る。
実際7勝したうちの4回は不可思議が絡んで勝利を掴んでいるぐらいなので、なるほど影響力が高いカードだったんだなと認識を改めました。
異世界の凝視程では無いけど、不可思議もかなり推しカードなので、是非ピン挿しで試してみて欲しい。
—
以上、ここ1週間ぐらいプレイしまくったドレッジのアップデート解説でした!(※サイドボードは使ってないから適当だけどw)
やっぱイニストは墓地絡みのカード多いから、こう言う優秀なパーツをゲットするチャンスだよね。
次回も続けてイニストだし、更なる強化に期待してしまいます。
新ソリン様も来るしね!
コンプしなきゃ(使命感)
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