[禁止&解禁&ルール変更告知] 2021/2/16 – ヒストリック、パイオニア、モダン、レガシー、ヴィンテージ

最近は割とTwitterでボソボソっと呟くだけだった禁止改訂でしたが、今回はかなり大規模なものとなったので記事に残しておきます。
2021年2月15日 禁止制限告知
ソース:https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034792/
触らないフォーマットが多いですが、個人的な感想を述べてみました。
ヒストリック
MTG Arena専用の特殊なプールで遊ぶフォーマット、ここでは2枚のカードが禁止となりました。
遊んだことはないんですけど。
創造の座、オムナス
死体蹴りですね、分かります。
自然の怒りのタイタン、ウーロ
直前に公式Twitterで「ウーロ色んなフォーマットでBANすっから」と告知が有ったので、そうですねって感じ。
正直今回の禁止改訂は各フォーマットウーロだけだと思っていましたが、そんな事はなかった。
パイオニア
パイオニアからは5枚のカードが禁止となりました。
たまに遊ぶフォーマットだけど、妨害カードが弱いのにパワーカードはそれなりに多いため、結構叩きつけ合いをするフォーマットって印象が強い。
そのため、出るとワンサイドになってしまうカードが粛清された感じでしょうか。
欄干のスパイ
裏面土地のモードカードが登場してから、下フォーマットほぼ全てで構築されたThe Spy系デッキのキーカード。
元々マナ基盤を土地に頼らなくても、それなりに成立するエターナルでは許されていたようなアーキタイプかつ、妨害が弱いパイオニアで「クリーチャー呪文(=スパイ)をカウンター出来ないと即死」は許されなかったようです。
地底街の密告人
欄干のスパイと大体同じことをするカード、いわゆる「8枚体制」にするために必須でした。
セットで禁止はまぁそうだろうねって感じ、The Spyがプレイしたいならモダン以下へどうぞ!ってお話かな。
自然の怒りのタイタン、ウーロ
はい、お聞きしておりました。
荒野の再生
スタン期の《ターボネクサス/Turbo Nexus》で一躍有名になりましたが、個人的にはシミックフラッシュで使われる方がキツかった印象です。
確かに薬瓶とか魂の洞窟が無い環境で、荒野の再生置いてガン待されたらハゲ上がりそうではある。
せめて《突然の衰微/Abrupt Decay》が刺されば良かったんだけどね。
時を解す者、テフェリー
諸々のコンボにフタをするためカードのハズが、諸々のコンボが妨害にフタをするためのカードに。
いや、出た時からそうだったけどw
対処できないかって言われると出来る部類なんだけど、やっぱりアンフェア系が使う方がより強力と言う点でアウトだったのかも知れない。
モダン
私の主戦場、モダンからも5枚の禁止カードが出てしまいました。
死者の原野
かなりデッキを選ぶとは言え、ランプ系なら土地の名前散らして、これを2枚ぐらい差しておけば雑に勝ち筋が1つ増えるってレベルで強力だった土地。
主に草タイタンの嫁
高速ビートや高速コンボ、若しくはこれ用の対策を何らかの形で入れておかないと大体どうしようもなくなります。
一時期このカードに数十回ってレベルで殺されていたので、まぁそうなのかなって気はする。
取り合えずこれで草タイタン系のデッキはタイタンシフト型か、アミュレットの初期型に戻らざるを得ないので、事実上の弱体化となります。
神秘の聖域
個人的に《剥奪/Deprive》とのプチコンボが好きで良く使う土地だったので、割と痛いです。
島タイプを持っているので、フェッチから引っ張ってきて墓地の呪文をライブラリトップへ、みたいな動きが胡散臭かったですねw
まぁエルドレインのカードだしね、仕方ないね。
猿人の指導霊
これはかなり良く使うカードだったので、相当痛いです。
続唱絡みで、カルドハイムティッボ関連の悪さをするデッキが、軒並みこの猿人からのマナ加速で2~3ターン目ブッパしていたから悪目立ちしての巻き添え感が有るんだけど、どうなんですかね。
モダンではどれだけハンドアドバンテージを失おうとも、0マナでマナ加速するのは許さないって方針なのかな。
猿人は赤マナしか出ないけど、マナクリやマナファクトと違って、ほぼ妨害されない加速と言う強みもダメだったとか、色々心当たりがあるカードでした。
ティボルトの計略
対戦動画でこれと《続唱/Cascade》を組み合わせて《全知/Omniscience》とか《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》を2~3ターン目に踏み倒すのを見て「流石にこれは禁止不可避」と思ってたので妥当かなと。
最新セットで下環境との噛み合いを考えて作るのは無理だし、早い段階で下環境禁止になるなら良いと思います、買わなければ良い話なので。
なお、最新カードの禁止は下環境だから許されるのであって、カードプールが把握出来ているスタン環境で禁止連発はほんとに意味わかんないから。
開封ジャンキーの私でさえ箱買うのをやめて、シングル買いに走ったぐらいヒドイ状況です。
自然の怒りのタイタン、ウーロ
次のSecret Lairに収録されてるってマジ?
レガシー
対戦動画で楽しむフォーマットその1、やってみたいけどデュアランがね、無理なんよ。
戦慄衆の秘儀術師
個人的にモダンでも結構な頻度で使ってて、稲妻やプッシュ、血清の幻視とかでアド取りまくって「つえー!」って喜んでいるんだから、さらに強烈な1マナ呪文がひしめくエターナルなら言わずもがなって感じなのでしょうね。
戦法としては「コツコツとアドバンテージを重ねて勝利を目指す」なんだけど、エターナル故の強力すぎる1マナ圏がよろしくなかったのか無念の禁止指定。
アーカムの天測儀
極端なまでの色ガバを引き起こすカード、ピッチスペルが豊富なエターナルでは「初手フルタップ」が比較的許されるので、取り合えず天測儀出して様子見って言う行動が非常に強力。
どれぐらい色ガバになるかと言うと、3色デッキでも《謎めいた命令/Cryptic Command》が撃てるぐらいガバる。
対戦動画を見てるだけで分かるガバガバっぷりが原因で、モダンやパウパーではすぐに禁止になりましたねw
他にも氷雪マナ限定とは言え「何故1マナにした?」とか「何故キャントリップが付いている?」とか色々問題が多いカードだと思います。
リメイク元の《予言のプリズム/Prophetic Prism》は2マナだったから許されてた事が良く分かる一枚。
王冠泥棒、オーコ
全階級制覇おめでとうございます
買取価格が酷い事になっています。
ヴィンテージ
対戦動画で楽しむフォーマットその2、MTGの究極フォーマット。
そんなヴィンテージからなんと、解禁カードが発表されました!
夢の巣のルールス
え、あ、いやその…。
まだ禁止されとったんかワレ
《相棒/Companion》のルール改訂で戻って来てると思ってた。
なんて言うのかな、ほらもっとこう、一部の方々から思わず笑みがこぼれるような解禁をですね、期待しているのですよ。
ルール変更
さて、最後は《続唱/Cascade》のルール変更です。
以下公式原文
702.84a 続唱は、続唱を持つ呪文がスタックにある間にのみ機能する誘発型能力である。「続唱/Cascade」は「あなたがこの呪文を唱えたとき、あなたのライブラリーの一番上のカードを、点数で見たマナ・コストがこの呪文より低い土地でないカードが取り除かれるまで追放する。その点数で見たマナ・コストがその呪文の点数で見たマナ・コストよりも小さいなら、あなたはそのカードをそのマナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。その後、これにより追放されて唱えられなかったすべてのカードを、あなたのライブラリーの一番下に無作為の順番で置く。」を意味する。
簡単に言うと「続唱で唱えられる呪文は、唱えたマナコスト未満のものだけですよ」って事。
変わってないやん?
って気もするけど、モード持ちカードが捲れた時、モードを選ぶ事は出来るけど、マナコストが唱えたマナ未満でないと唱えられないよって事です。
A面しか唱えられない訳じゃなくて、B面が唱えたマナコストより低ければ唱えることは可能って訳だね。
これについてはルールの穴と言うか、元々この解釈で良かったよねって話なので妥当だと思います。
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以上、今回の禁止改訂についての感想でした。