運ゲーを楽しむホロウ・ワン vol.6 – 物あさり禁止を受けて

ある日の夕暮れ時、同僚氏が声をかけて来た。

 

同僚「発表されましたね、禁止改定。」

うり「あぁ、ホガーク逝った?」

同僚「物あさりと一緒に逝きましたよw」

うり「ん?」

同僚「そんな事より石鍛冶が禁止解除されて値段がはn………」

うり「物あさりと一緒に?」

 

私は同僚氏の話を途中で遮り公式サイトを見に行くと、そこにはこう書かれていた。

 

https://mtg-jp.com/reading/publicity/0032973/

告知日:2019年8月26日

スタンダード
  • 《暴れ回るフェロキドン》 禁止解除
モダン
  • 《甦る死滅都市、ホガーク》 禁止
  • 《信仰無き物あさり》 禁止
  • 《石鍛冶の神秘家》 禁止解除
ヴィンテージ
  • 《大いなる創造者、カーン》 制限
  • 《神秘の炉》 制限
  • 《精神的つまづき》 制限
  • 《ゴルガリの墓トロール》 制限
  • 《Fastbond》 制限解除

発効日:2019年8月30日

Magic Online発効日:2019年8月26日 米国太平洋時間・正午

MTGアリーナ発効日:2019年9月4日

引用 – マジック:ザ・ギャザリング 日本公式ウェブサイト

 

《信仰無き物あさり》 禁止

 

うり「ファーーーーーッww組んだばっかのホロウ・ワンがwww」

同僚「ご愁傷様です。」

うり「ちょっと半笑いやんか!」

同僚「そんな事ないです、ゴブリンの知識買えば良いじゃ無いですか。」

うり「初手で撃てないしフラッシュバックも付いてないいいい(白目)」

同僚「強すぎたんですよ。」

うり「それは否定しない。」

 

かくして、一応の完成を見せたホロウ・ワンデッキは「大幅な変更」を余儀なくされたのであった。

 


初手最強カードを失う

モダン環境で信仰無き物あさりが禁止され、先日はTwitterが色んな意味で盛り上がっていました。

物あさりを使っていた勢はデッキ解体の危機に晒され阿鼻叫喚、正直石鍛冶がどうとかより盛り上がってましたね(※私もその一員ですがw)

ホガークに至っては流石に皆さん「そりゃまぁそうだろ」って感じで、リアクションは薄かったです。

 

で、物あさりですが…確かに強かった、墓地利用するデッキで使うには強すぎた感はあった。

1マナで、カードを2枚引いて、選んで2枚捨てる。

墓地にはフラッシュバックが付いている物あさりと、自分で選んだ墓地に落ちて欲しいカードが2枚落ちるため、ほぼハンドと変わらないリソースが3枚増えて、手札には2枚カードが増える。

少し強引に言い換えると、1枚使って5枚リソースが増えるから1マナ4ドローに近いような効果をもたらしていました。

こうやって書くと、やや不安定さは有るけどアンリコをソーサリーにしたらドロー枚数増えましたみたいな感じだったんだなって。

流石に禁止されても仕方ないし、むしろ今までなんで生き残ってたんだと思うレベルに思えてきましたw

 

だから今更の禁止を嘆くよりも、ホロウ・ワンデッキの今後を考える方が有意義な時間を過ごせるに違いないので代用カード、もしくはコレに変わるカードを模索する事にしましょう!

 


初手アクションどうする?

骨精霊型を記事にした時に「薄いけど2キル出来るルートが有る」と書きましたが、これには安定の物あさりルートと完全運ゲーの燃え立つ調査ルートがありました。

簡単に言うと1ターン目にホロウ・ワンを2体以上出して、2ターン目に骨精霊を2体走らせれば20点超えるよ!って話。

 

物あさりルート

  1. 血の墓所をショックイン
  2. 物あさりで2枚引いて骨精霊を2枚捨てる
  3. 通りの悪霊をサイクリングしてホロウ・ワンを2体出してエンド
  4. ターン返ってきたら黒が出るアンタップイン土地を出す
  5. 発掘を2回使って骨精霊を2体リアニ
    フルパンで20点+4ディスカード

 

燃え立つ調査ルート

  1. 血の墓所をショックイン
  2. 燃え立つ調査でホロウ・ワンと発掘がハンドに残って骨精霊が墓地に落ちる事を天に祈る
  3. 3枚捨てているのでホロウ・ワンを全部出す
  4. ここからは物あさりルートの4と一緒

 

こんな感じなんだけど、まずここまで揃う事は無いです。

しかしこれの強さは「不完全でも高火力」って所で、物あさりルートで3回、燃え立つ調査ルートで1回だけ、実戦で2ターン目12~16点パンチを決めています。

有り得るレベルで発生するんですよ、この理不尽が!

んでまぁ物あさりルートの方は骨精霊を確実に落とせる分条件が緩いし、2ドローした時に追加パーツ引いたり、返ってきたターンのドローでまたパーツ引いたりするせいで、不完全でも後から揃う事がままあるって感じ。

贅沢を言わなければ、ホロウ・ワン1体と骨精霊を発掘リアニして「2ターン目10点+2ディスカード」がそれなりに発生します(※十分贅沢な気がしてならないが。)

予算をかければまだまだ強くなると書いたのは、黒割れの崖とかフェッチランド増やせばもっと安定するって意味だった訳です。

清々しいほどアンフェアなデッキだね!

 

とにかく、ここから物あさりが4枚抜けると発掘を除く1マナ呪文

  • 燃え立つ調査×4
  • 炎刃の達人×4
  • 稲妻×2

の10枚になっちゃって、オープニングハンドの7枚ドローで1枚以上の1マナ呪文が来る確率が

約86.28%(14枚)-約74.31%(10枚)=約12%ダウン

更に特定の相手じゃ無ければ初手には欲しくない稲妻を除いて考えると

約65.29%となるようなので、約35%の確率でマリガンを検討する事になってしまいます。

物あさりが有る場合は稲妻2枚を除いても、約80.92%の確率で1マナ呪文を引けるようなので、マリガンの検討は約20%程度でした。

差し引くと約15%もマリガンを検討する確率が上がるってヤバくね?って感じです。

あ、ちなみに確率計算はコレでやってます(しっかり宣伝)

複数枚対応型ドローシミュレータ

数字で出すと思った以上に深刻な問題である事が分かりましたが、それでもなお燃え立つ調査だけでこのデッキが回る訳が無いので、物あさりの代用品を探すしか無いのが辛い所です。

 


物あさりの代用

この記事を書くにあたって物あさり相当のカードを探したけど、モダン環境にはこれより強いルーティングカードは存在しませんでした。

元ネタは《入念な研究/Careful Study》って言うフラッシュバックが付いてない青いカードだったみたいですが、残念ながらモダンではイリーガル。

と言う事で探す条件は多少妥協して

  • 1アクションでカードを引いて捨てられる事
  • 最低でも2枚は引いて捨てられる事
  • 2マナ以下である事

コレで行きましょう。

 

イゼットの魔除け/Izzet Charm

(青)(赤)のインスタント。

  • 呪文貫きモード
  • 制限付きショックモード
  • 物あさりモード

が選べるため小回りが利くし強いじゃん!と思ったけど、2ターン目に(青)(赤)が出なければならないし、ブン回った時の2ターン目は黒が2つ出て欲しいと考えるとマナベースが超難しそう。

でも便利そうで良いねコレ。

 

バザールの大魔術師/Magus of the Bazaar

(1)(青)の0/1クリーチャー、タップ能力でバザールと同じ能力。

2枚引いて3枚捨てるのでは「手札が目減りしていくだけ」に見えるが、結果的にはカードを1枚使って3枚引いて3枚捨てるのと全く同じ枚数になる。

これがマナコスト無しで毎ターン繰り返し使えるのは大変強力なのは言うまでもなく、炎刃の達人との相性は宇宙かも知れない。

問題点は動き出すのが最速で3ターン目であり、イゼチャと同じく青マナ問題、それに加えてモヤシの如きボディが大いに不安を煽る。

でもコイツに除去を向けさせて骨精霊を通す、いわば避雷針としても運用出来そう。

さては強いな?

 

ゴブリンの知識/Goblin Lore

(1)(赤)のソーサリー、4枚引いてからランダムに3枚捨てる。

物あさり禁止のショックで軽く忘れてたけど、私のホロウ・ワンにはまだコレが搭載されていなかったんでした…w

雑に物あさりが抜けた穴に突っ込んでみるのも悪く無いかもなぁ。

 

安堵の再会/Cathartic Reunion

(1)(赤)のソーサリー、追加コストで2枚捨て3枚ドロー。

一瞬だけ私のホロウ・ワンにも入ってたけど、3回ぐらいプレイしてそっと抜いた経歴が有ります。

カウンターされるとハンドアドバンテージをおもくそ失ってしまって次のアクションが取れなくなったり、捨てるカードが無ければ唱える事も出来ないとか色々面倒くさかったです。

期待は薄い。

 

うーん、青を頑張って混ぜてグリクシスカラーに転身すれば構築の幅は大きく広がる。

逆に黒い要素(=骨精霊&発掘のパッケージ)を諦めて、イゼットカラーに転身するか。

いっその事、物あさりの枠をそのままゴブリンの知識に入れ替えてオール運ゲーの多少もっさりバージョンで頑張ってみる?

それぞれの良さが有るだろうし、予算がお安い順番に試して行きましょうかね。

 


あとがき

モダン環境から物あさりが消えると言うのは、墓地利用デッキ界からするとかなり大きな出来事です。

ホロウ・ワンも例外では無く「お前8/30から米喰うたらあかんぞ?」と言われるぐらいのインパクトがありました、あまりにも自然に使っていたカードだからね。

このシリーズでは「物あさり無きモダン環境」に、既存の物あさりデッキがどう適応していくかを実験するためにホロウ・ワンを魔改造していく事にします。

 

なんかシミックが大好きな生体実験みたいでちょっと面白そう。

 


関連記事

最初の話

運ゲーを楽しむホロウ・ワン vol.1 – ゴブリンの知識

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運ゲーを楽しむホロウ・ワン vol.5 – つ、つよーい!

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運ゲーを楽しむホロウ・ワン vol.7 – 最後の雄姿をその目に

theuri Written by:

エクソダスからイクサランの相克まで約20年のブランクを持つ復帰勢、罠の橋を愛している。 デッキ構築を何よりの楽しみとしており、それを管理したり一人回しをシミュレートするWEBアプリを開発&運営中。 是非使ってみてください! Twitter:@uri_mtg

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