Esper in the ICE vs青緑変身

久々に対戦記事です、対戦自体は毎日やってるのですが、スタンは「ラヴニカの献身出てからにしよう…」みたいな空気でモダンばっかりやっております。

Outcast(※100円以下縛りのフォーマット)は、同僚が「モダンの作りかけが出来てから!」って事でお預け喰ってて悶々としてたり。

人が新しいデッキ作ってると私も新しいデッキで遊びたい衝動に駆られまして、エスパーカラーのクロックパーミッションを組みました。

丁度良い機会なので、エディタのパブリッシュ機能を使ってみたので、コチラのページでデッキリストを覗いてみてくださいね!

 

さて、この丸くて安定感抜群のデッキでひたすら魚人を殲滅し続ける日々を送っていたのですが、遂に同僚氏の新作のモダンデッキが完成したとの事で、早速対戦してきました。

トークンやミシュラランドをタネに、《変身/Polymorph》《変幻の杖/Proteus Staff》《引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn》とかを叩きつけてくる「青緑変身」と呼ばれるコンボデッキ。

モダン参入を考えておられる方のために、この引き裂く方のエムラクールを補足しておくと…

  • 唱えるとカウンターされない。
  • 唱えた時の誘発能力で追加のターンを得る。(実質速攻持ち)
  • 15/15で飛んでる。
  • 色を持つ呪文に対するプロテクションを持つ。(ほぼ全ての呪文に対して無敵)
  • 攻撃誘発で相手にパーマネントを6個生け贄に捧げさせた後にブロック指定ステップが始まる。

などなど、無茶苦茶な事が書かれているクリーチャーです。(エターナルフォースブリザードかな?)

このデッキでは「唱えずに出す」のが主な運用方法となるので、赤字の部分は誘発しないため一応返しのターンで対処が可能なハズ。(対処法は当然かなり限られるけど)

 

私自身はモダンの対戦回数は多いものの、特定のデッキとしかやっていないので変身デッキはガチで初見です。(※対戦するまでデッキ内容は知らないですから。)

うりと言うプレイヤーが初見のデッキ相手に何を考えるのか、一緒に見て行きましょう!

 


1戦目ダイジェスト

お相手先攻、お互いに1マリガンでスタート。

この時点ではまだ相手が何のデッキか分からないので、攻撃的なオープニングハンドでキープしました。

お相手の初手から数ターンは《楽園の拡散/Utopia Sprawl》《探検/Explore》《明日への探索/Search for Tomorrow》で凄い勢いでマナが伸びて行きます。

《霧深い雨林/Misty Rainforest》が出て来たのと、楽園の拡散で青指定があったので、青緑なのはほぼ間違いナシぐらいしか情報がありません。

この時点では「ランプでデカブツ出して、カウンターも出来る系かな」と言う雑な推測しか出来ませんでしたが、事前に「コンボデッキだよ!」と言う事だけは本人から聞いていたので、内心は少しビビってます。

さて、こちらは氷の中の存在を展開して氷カウンターを減らしつつプレッシャーをかけてみます。

いつでも氷を裏返せるように、1マナインスタントが多い方が強いと思ったので、いつもは脳死4積みする《血清の幻視/Serum Visions》を減らして《選択/Opt》を採用しております。

脅威が出たら即バウンスすんぞって構えながら、《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》でクロックを刻みつつモリモリ回復して行きます。

コイツもホント強いよね、《稲妻/Lightning Bolt》で死んじゃうけど、訳の分からないデカブツ相手にも1:1+2点ライフゲイン交換取れるし。

 

ライフレースでは有利な状況でしたが、6ターン目におもむろに着地した変幻の杖で流石に。

うり「あっ…(察し)」

事前知識として変身系の能力は対象になったクリーチャーをスタックで除去すればフィズる(※立ち消える)ってのは知ってたのですが、アーティファクトの起動能力となると実質無制限のため、毎ターン起動されるって事ね。

なにそのエグいカード。

貴重な除去を撃ちつつ、ピン刺しの《解呪/Disenchant》を探しながら凌ぐ事3ターン…

 

【悲報】宇宙シイタケ着地

 

コスト踏み倒しなのでキャスト誘発は無いものの、改めてエムラクールのテキストを読むと、やっぱり無茶苦茶な事が書かれていましたね(白目)

 

さて、ターンが返って来ました。

ここで解答が無ければ負けです、盤面にはクロックを刻んでいた霊基体と氷カウンターが2つ乗った壁、手札は選択が1枚だけ。

ここで考えられる解答は

  • インスタントかソーサリーを2発撃って、氷ひっくり返してクリーチャーをオールバウンスする。(※インスタントかソーサリーを引けばOK)
  • 呪詛術士を引いてきて即サクって、インスタントかソーサリーを1発撃って同じくバウンス。(※呪詛術士を引けばOK)

前述のパブリッシュ機能で内訳を見ると、インスタントとソーサリーはデッキ内に合計20枚かつ呪詛術士は4枚、普通にやっても3割以上の確率で解答を引けると言う事になる。

謎の自信を胸に、ドロー。

うり「んん??」

引いたのは《呪術師のワンド/Sorcerer’s Wand》でした。

 

【吉報】もう一つ解答あった!

 

ニヤニヤしながら1マナ出してワンドをキャスト、3マナですぐさま霊基体に装備、そのままターン返して一言。

うり「コンバット前までどうぞ。」

勝ちを確信していた同僚は怪訝な面持ちで、こちらのラスイチの手札を裏側から凝視する。

同僚「コンバット入りたいですけど?」

うり「ではコンバット前に霊基体タップして接死絆魂1点をエムラ君に。」

同僚「ぷろてく…あっマジかこれwww」

エムラ君は有色の呪文に対するプロテクションしか持っていないんですよね。

2019/1/14追記

呪術師のワンドはプレイヤーかプレインズウォーカーにしかダメージ飛ばせないとの指摘を頂きました!知らんかった!!

と言う事で呪文コストも装備コストも全く同じで、ちゃんとクリーチャーにも飛ぶ《ヴィリジアンの長弓/Viridian Longbow》を明日購入してきます、ごめんちゃい。

エムラ君は墓地に落ちると誘発する能力で、楽しそうにライブラリに帰って行きました。

こうなってしまえば後はもう除去か置物破壊をケアしながらクロックを展開して行けば良いだけです、生物は出て来た瞬間接死ティムで勝負アリ。

まず1勝。

 


サイドボーディング1

変身なんてものは最大でも4枚なんだから、プロテウスなんちゃら(※変幻の杖)をなんとかすれば良いに違いないと言う事で、最強のコンボ殺しカード《漂流自我/Unmoored Ego》を3枚投入。

1戦目ではガラクを止めていた《真髄の針/Pithing Needle》を2枚追加の3枚体制、徹底して起動型能力を咎めて行く作戦です。

あとは万能バウンスとして《残響する真実/Echoing Truth》を1枚お守りに。

抜くカードは…先ほどの勝負でハンド落としに行ったらドローしてしまったエムラ君しか指定出来なくて、ライフ2点支払って逆に手助けしたって言う裏目があったから、何となく《思考囲い/Thoughtseize》を2枚アウト。

良く分からんけどインスタントを1度も唱えてこなかったので《払拭/Dispel》を2枚抜き、後は重くて出せなかった《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》も2枚抜いちゃえ。

このリストで2戦目行ってみましょう。

 


2戦目ダイジェスト

お互い2マリガンで渋々スタート、《湿った墓/Watery Grave》《血清の幻視/Serum Visions》あるしなんとかなる事を祈りましょう(※このキープはあるあるですよね!)

相変わらず爆速でマナが伸びて行く相手に対し、こちらは4ターン目でやっと3マナが出る状態に。

相手はフルタップ、状況は悪いけど他に有効打が無いので先手を打ちましょう。

うり「ほい、漂流自我。」

同僚「指定は?」

うり「変幻の杖。」

同僚「ほい。」

うり「軽っ、リアクション塩過ぎない?」

手札を公開してもらい、ライブラリをさらいますが変幻の杖が1枚しか見つかりませんでした。

うり「ヤロー…抜きやがったな・・・・・・・

見事に透かされた形になりましたが、手札とライブラリの中身を全て確認出来るのがこのカードの強み。

サイド直後でこれが見れるのは、情報戦においては多大なアドバンテージとなります。

どうやら変身とエムラ君を1枚ずつ残し、ビッグマナを活かした強烈なクリーチャーやプレインズウォーカーを素出しで叩きつけるようなサイドになっているらしい。

そしてサイドから入ってきたカードは見事に1枚ずつ別種類に散らされていました。

恐らくコンボデッキだから《外科的摘出/Surgical Extraction》とかでまとめて抜いてくる狙いをスカすとか、そう言う事なのでしょう。

まんまと引っかかってしまいましたが、この読みあいもMTGの魅力の一つです。

 

そこからしばらくは一進一退(※泥沼とも言う)の攻防を繰り返し、お互い決め手に欠けたままターンが経過していきます。

コチラは4つの氷カウンターを乗せたままボケーっと突っ立ている氷の壁と呪詛術士で2点クロック、相手は《ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus》で1点の細いクロックを刻んでくるだけ。

不意のデカブツに対抗するために単体除去を手札に3枚も温存と言う超慎重な行動を選択、もはや毛ほどの隙も見せずにダメージレースで押し切ろう。

そう考えていました。

 

同僚「変身をそっちの氷に撃ちたいです。」

うり「…こっち?」

相手が動いて来た、こちらの氷は呪詛術士をサクって即裏返す事も出来るけど…対象は変わらないため無駄死にになってしまうので通す事に。

氷が破壊されライブラリからめくれたのは霊基体、クロックが4点に上がったのでキルターンが短くなったし、結果的に良かったのでは?と思う。

返しのターンで4点パンチ+2点ゲイン、こちらのライフは16点、相手は5点だから見た目2ターン。

プロテウスは抜いた、ピン挿しだった変身は今使われた、除去は3枚ある。

正直勝利を確信してターンを返す。

 

お相手ターン、メイン1で最高のガバをした事に気づく。

同僚「15マナ出してエムラくんを唱えます。」

うり「あああぁぁあぁぁ!!?」

余りにも地味な突っつき合いをしていたので、相手の土地枚数を全く数えていませんでした。(※16マナまで伸びてたw)

ここまで有利な状況で負けたくねえ!一応抵抗して見る事にしました。

まずは《不許可/Disallow》でエムラくんの「キャスト誘発能力」を打ち消して追加ターンをナシに。(※誘発能力を対象だからこのプレイは不適切ではないよね?)

返ってきたターンのドロー、解答は引けず。

滅殺6を解決しても助かるか確認、このターン殴ればライフは18になるので、エムラくんと蛾を通しても2残る。

こちらは2回通せば勝ちだけど、2回目の滅殺6でパーマネントが全て消し飛ぶので…。

無念の投了。

 


サイドボーディング2

完全に油断してました、除去を貯め込まずさっさとミシュランが変身した所を掃除しながら殴り抜けるべきでしたね。

漂流自我がなんかちょっと違うなーと感じたので、3枚抜いて2枚目の解呪と散らし採用となっている《断片化/Fragmentize》をサイドイン、残り1枚はワンチャンスに期待を込めて《滅び/Damnation》をピン挿し。

先ほどの漂流自我を完璧にかわしたプレイング、やたら満足気だったので引き続き散らしてくる可能性が高いと予想します。

それよかプレインズウォーカーがキツかったので《英雄の破滅/Hero’s Downfall》とかをサイドに入れといた方が良いかも知れないね。

 


3戦目ダイジェスト

こちら先攻の1マリガン、お相手2マリガンで3戦目が始まりました。

コチラの初手は無難に血清の幻視から、お相手は楽園の拡散を森に付けて「緑指定」したので、手札に青マナが出るランドを抱えている模様。

先攻の利を生かして2ターン目に《アズカンタの探索/Search for Azcanta》を着地させて有利な盤面を作り始めます。

相手の採用カードを見るに、ブン回れば3ターン目にMAX6マナまで出そうなので、フルタップしてアズカンタを置けるのは先行の2ターン目だけかなと思います。

この場合プロテウスが確定で着地しちゃうけど、そこはサイドから針3本と置物破壊3枚入れたからね、そこの1:1交換は望むところです。

お相手2ターン目青緑ペインランドをセットして3マナ、初めて見る緑のエンチャントを置いてきました。

うり「なんぞ?」

同僚「んーと、《目覚めの領域/Awakening Zone》だよ!」

テキストを読むと、かの凶悪エンチャント《苦花/Bitterblossom》のライフペイが無い代わりに0/1のトークンが出るよ的な事が書かれています。

しかしこのトークンは自分をサクって無色1マナを出せるため、放置したら素でエムラ君出せちゃうし、プロテウスが有れば毎ターン変身し続けられる。

更に言うとトークン殺しの残響する真実に対象に取られたスタックで自分をサクる事でフィズらせる事が出来てしまいます。

マナ加速出来て、変身のタネに出来る上に、トークン殺し殺しが毎ターンタダで出てくるよ!

うり「やべぇ…なんだよこれ(白目)」

同僚「200円やったで!」

うり「もぅマヂ無理。僕も買ぉ・・・」

誘発型だから針も刺さらないし、一気に危険度が跳ね上がりました。

超強くね?このエンチャントw

当然放置したら確実にやられるので、手札に温存していたドローソースを惜しみなく連打して解呪か断片化を探しに行きます。

盤面を必死に捌きながらスペルを探しに行くのめっちゃ好きです、ゲームしてる感が凄い。

スペルを連打した事でアズカンタが裏返り、そこからは超速でライブラリを掘り進め、大事に至る前に無事エンチャントを破壊する事が出来ました!

 

若干でも余裕がある状況での裏返ったアズカンタは意味不明な強さ(※質の高いハンドアドバンテージが約束される)のため、そのままクロックを展開して何もさせないまま殴りきって勝負あり。

This is Clock Permission.

各カードの強さを如何なく発揮できたんじゃないかな!

 

そんなこんなで2-1で白星、超スリリングで楽しいデッキだったなぁ。

 


あとがき

この対決からすでに1週間ぐらい経ってるけど、鮮明に覚えてるぐらい楽しかったです。

なんか、こちらが丸いから?良く分かんないけど凄い噛み合うんですよ、毎日毎日必ず接戦になりますw

接戦とは言え、大体はこちらが勝つんだけどね。

二人ともデッキに対する熟練度が上がって来て、出来る事が限られているコンボデッキに対して、かなり柔軟に動けるこちらのデッキの方が結果的に有利みたいな感じなのかな。

やっぱりエスパーカラーの万能さは素晴らしいと思います。

Modern

Posted by theuri