[Modern構築] ドレッジ、やる vol.7(最終回) – VS白単ヘリスタ(その3)
皆さんこんばんは、遂にドレッジに面白カードを入れる事が出来たのでご満悦な管理人です。
その面白カードとは、前回のラストで紹介してもらった《復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh》、果たして一線級のドレッジデッキに混入された異物は活躍出来るのでしょうか?
軽く新戦力のスペックをおさらいして、3試合7戦分の対戦結果まとめを見て行こう。
復讐に燃えたファラオ
てな訳でファラオくん、スペックは(2)(黒)(黒)(黒)で5/4の接死。
マナレシオは良好な反面、トリプルシンボルと言う強烈な色拘束。
勿論普通に唱えたりはしない
我こそは踏み倒しの王ドレッジ様なるぞと言わんばかりに、タダでコキ使ってやろうと思います。
使うのは誘発型能力で、簡単にまとめると以下のような事が書かれている。
- 自分自身か、自分がコントロールしているプレインズウォーカーが、相手のクリーチャーに殴られた。
- ダメージ解決時に、墓地にファラオくんがステンバーイしていたら能力が誘発。
- 墓地のファラオくんが、攻撃クリーチャー1体を対象に取ってそれを破壊する。
- ファラオくん、ライブラリートップへ戻る。
2はルール上、1点以上のダメージが割り振られないと誘発しません。(※0点はダメージを受けた事にならない。)
3の時に複数の攻撃クリーチャーが居た場合、こちらは好きな攻撃クリーチャーを対象に取っても良い。
例えばあんまり痛くない1体を通して、もう1体の痛い方をチャンプブロックみたいな良く有る状況。
ここでチャンプで止めた痛い方の攻撃クリーチャーを対象に取って破壊出来るので、そこそこ強力な抑止力が期待出来ます。
そして無事ここまで解決されたら4が処理されて、ファラオくんがライブラリトップに乗ります。
コイツはドローしたく無いので、次のドローをドレッジに置換して再び墓地に蹴り落とせば残業させる事が出来ます。(ゲス)
なお、2の誘発タイミングで対象を取るため、スタックでプロテクションや呪禁を付けられてフィズる可能性があります。
その場合は4が解決されないため、墓地で残業続行となります。
ブラック企業感が凄いけど。
ファラオくん死す
7戦中3回、ファラオくんが墓地に落ちてくれました。
ライブラリを掘り散らかすデッキなので、ピン挿しでも割と巡り合えるのがドレッジの強みですね!
初めてその姿を現したのは1試合目のサイド戦、負け先での2ターン目に《稲妻の斧/Lightning Axe》で墓地に蹴り落とされながらの登場。
久々に対戦相手から「誰?w」と言う声がかかり、テキスト確認タイム。
あぁ、やっぱり自分のMTGはこのやり取りがあってこそだな…としみじみ思いました。
で、どうなったかと言うと。
同僚氏「与え手出してエンドです。」
なるほど?
マーベラス、なんたる無慈悲さ!
次のターンから相手の攻撃が始まりました。
ファラオくんの誘発は強制、殴られて誘発、そのスタックで対象とったクリーチャーに与え手がプロテクション黒を付与、ファラオくんフィズって墓地に居残り。
こちらが死ぬまで繰り返される茶番。
会社に監禁されながらも、何故か仕事をさせてもらえないと言う地獄絵図が繰り広げられていた。
いっそ「墓地を追放して楽にしてあげて欲しい」と、墓地を飛ばされる事が何より嫌いなドレッジ使いが思うぐらい残酷な光景を見せつけられる事となったのです。
南無三。
ファラオくん頑張った
前日、前々日と2タテされて迎えた3戦目。
お相手、盤面の与え手がコケている状態で2枚目の与え手をお代わりしてきました。
大チャンス到来です
返って来たターンに虎の子の《燃焼/Conflagrate》をフラッシュバック、手札はファラオくんを含む4枚、割り振りは勿論2体の与え手に2点ずつ。
お膳立ては済んだ、今こそこのセリフを使う時です。
オラァ!殴って来いよ!!
殴りたくても殴れない状況ではあるものの、ドレッジに時間を与えるのは愚策、フェッチからのショックインで勝手にライフが減って行くので、《這い寄る恐怖/Creeping Chill》を捲られる前に殴り倒すのが最善手。
意を決した相手のフルパン1発目、ファラオくん渾身のアンブッシュでダクソス退場、ヘリオッドの顕現が解かれる。
次のターン、こちらの盤面は壊滅していたため2発目のフルパンは全て顔面に叩き込まれたが、残りライフは2。
耐えた。
バリスタX=2で死亡するギリギリのライフだが、とにかく耐えたのでファラオくんが誘発、縫合体が追放されていた方の《スカイクレイブの亡霊/Skyclave Apparition》をアンブッシュして、3/3の「縫合体だった何か」がトークンとして帰ってきた。
この追放前と違う謎の物体が戻って来ると言う能力、なんか怖くないですか?(私だけだろうか)
お互い出し尽くした盤面は、それはもう酷い焼け野原でしたが、一瞬のキッカケで爆発出来るのはドレッジならでは。
《アゴナスの雄牛/Ox of Agonas》を素出しからのドレッジ連打で盤面を盛り返し、そのままビートダウン。
3戦目はファラオくんのおかげ(?)でストレート勝ち、ハマればヤレる子でした!
なお、立ち回り的には「無理矢理」「何としても」「ファラオを活躍させる」と言う、ドレッジの本筋を無視したヒドイものだったと反省。
何と言うかこう、与え手みたいのがいなければもう少し自然に「勝手に落ちて勝手に睨みを利かせる」みたいな動きになると思うので、今後もピン挿しで使って行こうと思う。
最終リストのリザルト
- vs 白単ヘリスタ:××-
- vs 白単ヘリスタ:×○×
- vs 白単ヘリスタ:○○-
1勝2敗で負け越し、お疲れ様でした。
—
以上、約1ヵ月間のドレッジ構築記録でした!
ドレッジに興味が有るよって方や、初心者向けの記事ですが、何かの参考になれば幸いです。
あとがき
プレイ環境的に同じ相手ばかりだけど、モダン環境で20数戦ドレッジと言うデッキを使ってみました。
そして、何故このアーキタイプが常にメタの一角に在り続けるのかが理解できました。
純粋にプレイが楽しい
イメージ的には「ただ一方的に理不尽なデッキ」だったんだけど、少なくともモダンのドレッジはそんな事無いと思う。
普通にグダるし、普通に負ける、得意なハズの殴り合いで負けたりもする。
理不尽なデッキなんて両手の指で足りないぐらい存在するのがモダン環境だし、ドレッジなんてかなりマトモな方なんじゃないかと思いましたw
構築面では「流石はプロが組んだリスト」と言いますか、メインボードがほんとに変更の余地が無いほど完成されていると理解らされました。
ファラオくんを突っ込んだのは、もはや意地でしたし。
そうなると「構築記録」としてはここまでなのかなぁとw
カルドハイムのプレビューも始まっていますし、キリも良いから一旦終了って事にしようと思います。
ただ、本当に中毒性が有ると言うか面白いデッキだったので、今後もローテで使っていく事は間違いないです。
新セットで革新的なパーツを獲得したら、意気揚々とシーズン2を始めると思うので、その時はまたお付き合いください!
初めてのモダンドレッジ構築記録、最後までお付き合い有難うございました。
また次の記事でお会いしましょう!
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