[Modern構築] ドレッジ、やる vol.1 – ドレッジとはなんぞや?

2020年11月30日

みなさんこんにちは、唐突に「ドレッジ」ってヤツを握ってみたくなった管理人です。

衝動に抗うと体に悪いよ!

たった今作った格言に従い、モダンのドレッジを組んでみようと思う。

 

事前リサーチの結果、一言にドレッジと言っても割とバリエーションがある事を知りました。

幸いカード資産はそこそこあるため、現在買い漁っている基本パーツ(=臭い草のインプとかゴルガリの凶漢とか)が手元に届けば、色んなドレッジデッキを楽しめるっぽいので今から楽しみです!

どうせなら遊びつくしたいし、人気のアーキタイプって事もあるので、この構築はシリーズとして連載していく事にします。

 

そうそう、今回の構築ではヘヴィ・ドレッジプレイヤーのフォロワーさん、ぎゃり粉氏にアドバイスを頂ける事になりました!

メインの戦場はヴィンテージだそうですが、レガシーでもモダンでもドレッジを使ってるとの事なので非常に心強いですねw

 

ぎゃり粉氏は note でヴィンテージのドレッジについての記事を多数書かれており、結構な頻度で「マイナー」とか「奇抜なカード」と言うキーワードが飛び出してくるタイプの構築を行っています。

フォーマットは違えど、メタ外の面白カードが飛び出す構築が大好物なガチエンジョイ勢(?)の私にぶっ刺さらないハズも無くw

勝負には勝ちたいけど、色んなカードを使って楽しみたいプレイヤーであれば、一読してみる事をオススメします!

【MTG】ドレッジのすゝめ

 

経験は何物にも代えがたい力、積極的に吸収していきましょう。

 


イントロダクション

さてさて、今まで私が実際に作ってプレイしたデッキの中で、一番派手な墓地利用デッキは恐らく蟹ヴァインです。

なるべく実経験があるデッキと比較しながら進めたいので、これを引き合いに出そう。

[Modern] 蟹ヴァイン/Crab Vine

このデッキ自体は非常に楽しかったのだけど、やり込むにつれて構造上の欠点を抱えている事が分かって行きました。

  1. ライブラリを削る手段がカニの上陸以外がほぼ全てスペル。
  2. 4枚しかない入ってないカニがすぐ死んじゃう。
  3. 青黒ベースと言うカラーリング的に置物が厳しすぎる。

1は単純にライブラリを削るスペルをカウンターされると、大幅(※時に致命的)にテンポを失ってしまうと言う点。

他にもエルトロやバイアル系のデッキが置いてくる《虚空の杯/Chalice of the Void》のX=1で瀕死、X=2でライブラリを削る手段がなくなって詰みとか。

次に2の欠点、ライブラリ破壊エンジンであるカニは除去耐性が無い上にショックで死ぬし、なんならチャリスX=1にも引っかかる。

私のメタゲームの問題でもあるのだろうけど、よほど除去が薄い環境でないと基本的に期待はしない方が良いと何度も思った。

最後に3の欠点、それは墓地対策カードの大部分が置物だから、青黒だと殆ど触れない点。

最近は墓地対策として《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》をサイドインするのが人気みたいだけど、

  • (0) トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt
  • (1) 墓掘りの檻/Grafdigger’s Cage
  • (1) 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
  • (1) 虚無の呪文爆弾/Nihil Spellbomb
  • (黒Φ) 外科的摘出/Surgical Extraction(※実質0マナ)
  • (1)(白) 安らかなる眠り/Rest in Peace
  • (2)(黒)(黒) 虚空の力線/Leyline of the Void(※実質0マナ)
  • (2)(黒)(黒) 貪欲な罠/Ravenous Trap(※実質0マナ)

色が合わないとか、ゆうて3マナは重いとかで、結局この辺りを良く見るように思う。

これらに対して青黒にほんの少し緑をタッチしたマナベースだと、バウンスするぐらいしか手が無く、たやすくアイデンティティが崩壊していた。(※蟹ヴァインではサイド後は相手のLO狙いに切り替えるなどで凌いでいました。)

 


墓地利用デッキ

そもそも、墓地を利用するアンフェアデッキはメインで物凄く強い代わりに、サイド後の対策カード1枚で死ねるグラスカノンのようなもの。

大いなる力には、大いなる代償がなんちゃのかんちゃのってヤツです。

ここで早速ぎゃり粉氏のお言葉を借りよう。

ド レ ッ ジ は 常 に メ タ ら れ て い る

すなわち、
・1ゲーム目はなんとしても勝ち、
・2ゲーム目は対策の種類を確認し、
・3ゲーム目を対策の対策をして戦う
これが他のデッキとは違うマッチ上の戦略であり、ドレッジは2ー1でマッチに勝利することを目標としている
デッキ構築の時点で既に他のデッキとは視点が異なるのである。

引用 – 【MTG】ドレッジのすゝめ

《Bazaar of Baghdad》擁するヴィンテージ環境と違って、今のモダン環境ではそこまで多くないドレッジですが、それでも墓地対策を一切してないデッキは稀ですからね。

私のプレイしていた蟹ヴァインのゲーム内容に当てはめると

  • 1ゲーム目は何としても勝つ
  • 2ゲーム目は割と効きそうなサイドのみちょっと入れ替えて勝てればラッキー
  • 3ゲーム目は10枚以上のアグレッシヴサイドでLOデッキに変形させる

こんな感じ。

積極的に見えるけど、やってる事は消極的だね、今考えるとw

 

これに対してドレッジデッキは対策の対策を前提として「赤緑濃い目の黒タッチ」で構築されている事が多いようです。

でもこれね、メインボードだけ見ると非常に奇妙なカラーバランスになってるんですよ。

最も濃い赤の呪文はなるほど沢山入っているけど、大半のクリーチャーは一番色の薄い黒絡み、緑に至っては《壌土からの生命/Life from the Loam》専用色となっています。

勿論サイドボードを見ると、この疑問はすぐに理解出来ます。

墓地利用デッキの天敵である置物を叩き割るための《自然の要求/Nature’s Claim》《古えの遺恨/Ancient Grudge》のフラッシュバックコストに当てるための緑マナなのです。

つまり、前提となる対策の対策用のマナベースになっているのでしょう。

 

折角なので蟹ヴァインとの違いを見て行きます。

  1. ライブラリを削る手段が《発掘/Dredge》(=ドローを置き変える常在型能力)なので、妨害が非常に困難。
  2. 単発で10枚削ったりとかは出来ない代わりに、連鎖する事でライブラリが一気に削れる。
  3. 置物触るのが得意なカラーリング。

墓地対策と言う共通の弱点を除けば「安定性」「爆発力」「対策への耐性」その全てが殆ど上位互換と言うことが見て取れる。

 

まぁアレよね、比較している蟹ヴァインは

蟹ホガークからホガークと黄泉橋を抜いたデッキ

だからね、デッキパワーが低いのは当然か。(具なし味噌汁)

 


ドレッジとは

構築に役立つかどうかは別として、ぎゃり粉氏はドレッジは「ミル型」「ドロー型」に分別して考えていると言っておりました。

例えば引き合いに出している蟹ヴァインは《切削/Mill》だけでライブラリを削って、墓地から色々戻すのでミル型ドレッジと分類される。

ちょっと前のスタンで流行っていた、まつがん氏が開発した「青単ドレッジ」もミル型ドレッジですね!

《親和/Affinity》を持つカードなんて1枚も入ってないけど、これは親和デッキなんだよってのと同じなのでしょう。

なるほど納得。

 

つまりドレッジとは概念で、

ライブラリから直接墓地にカードを送ってわちゃわちゃする

これがドレッジなのだと。

 

てことは、今回私が組みたいと思っているのはドロー型って事になって、型は違えど「知らずのうちにドレッジをプレイしていた」って事になるのね。

 

ほうほう?

これは何か、残念なギミックを組み込む過去の知識を活かすチャンスが有りそうに思えてきた。

 

今回は純正ドレッジ初心者が「ドレッジとはなんぞや?」って事を学んだお話でした。

モダン限定ですが、ドレッジに興味があるよーって方は一緒にお勉強しましょう!

お決まり通り話が進めば、間違い無くガンメタされて死ぬハズなので、ドレッジが嫌いだよーって方は「ドレッジの殺し方」をお勉強して行きましょうw

 


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Posted by theuri