[Modern Tribal] ご機嫌ナイツ/Favor Knights
最近私の小さなメタゲームでは、デッキのアンフェア化がエスカレートしすぎたせいで「ソリティアvsソリティア」みたいな状況が続き、対戦してる感が希薄になっていました。
その結果、基本的なルールは《トライバル・ウォーズ/Tribal Wars》に準じつつ、縛り対象を変更したローカル版トライバル・ウォーズを制定させるに至りました。
通常ルールからの変更点は以下、
- カードプール:モダン
- 種族カウント:全てのサブタイプが使用可能
プールは狭くなったけど、サブタイプはローウィンの主要8種類以外も使えるようにしたので「ならず者デッキ」とか「ホラーデッキ」も適正だし、職業的なサブタイプで「兵士デッキ」とか「アドバイザーデッキ」とかも20枚以上入れられるなら適正になります。
これで泥臭い殴り合いが発生しやすくなり、よりマニアックな部族デッキを組みたくなるような調整になったんじゃないかな。
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そんな訳で構築した、モダン・トライバル1発目のデッキはこちら。
我が家のストレージに眠る資産のみで組んだため、色々と足りてない感を醸し出す騎士デッキです!
メイン (60)
そこは「吸血鬼デッキじゃないのかよ!」と自分でも言いたい所ですが、諸事情によりまだ組めないため致し方なし。
オレだよ、墓地おじさんだよ!
大好評発売中の新セット「イコリア:巨獣の棲処」で登場した《夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den》が、特に下環境を中心に大人気じゃないですか?
このルールスくんを眺めていたら、私は気づいてしまったのですよ。
ある条件をちょっと薄目で見ると、書いていることが実質ルールスの上位互換のようなカードが既に存在していた事に。
そのカードは、以前このサイトでも取り上げた《ストロームガルドの災い魔、ハーコン/Haakon, Stromgald Scourge》さんです。
早速ハーコン先輩とルールスを比較してみましょう。
構築制限(ハーコン△)
ルールスを相棒に指定する場合は、コスト2以下のパーマネントしか使えず、自身が3マナなため2枚目以降を入れる事が出来ない。
相棒として使わないなら4枚投入可能だけど、最大の売りである「擬似ハンドアドバンテージ」を得る事が出来なくなる。
ハーコン先輩は騎士カードに寄せれば特に制限なし!
再現性(ルールス△)
ルールスは相棒指定すると、マナさえ出れば「1ゲームにつき1回だけ必ず唱える事が出来る」と言う強烈な能力を持ちます。
流石にハーコン先輩は昔のクリーチャーなのでコレは真似出来ない上に、手札から唱える事が出来ないのでちょっと扱い辛いですね。
アドバンテージ能力(ハーコン△)
ルールスは各ターンに1度だけ、自分の墓地にある2マナ以下のパーマネント呪文を唱える事が出来ます。
これに対してハーコン先輩は、マナが許す限り「何回でも」墓地にある騎士カードを唱える事が出来ます!
しかもこれはパーマネントに限らず、騎士を含んだ部族インスタントとかも行けるよ!
戦闘スペック(ルールス△)
共に3マナで伝説のクリーチャー、スタッツはルールスが3/2絆魂でハーコン先輩は3/3バニラ。
ハーコン先輩が使えるモダン以下だとタフ2とタフ3はそこまで変わらん気がするので、悔しいけどルールスに軍配か。
除去耐性(ハーコン△)
双方なんの除去耐性も持たないが、ハーコン先輩は何回死んでも「自力で墓地から戻って来れる」ため、実質除去耐性を持っていると言えます!
柔軟性(ルールス△)
ルールスはパーマネントが全て2マナ以下のデッキなら、白か黒をタッチしたら大体入れ得。
ハーコン先輩は騎士デッキじゃないと、ただの使いにくいバニ(ry
なるほど?
こうやって整理すると、擬似手札のアドバンテージも無ければ、デッキ構築の制限がルールスの比じゃないぐらいキツイって事が良く分かりました。
凄い発見だと思ったんだけど、なんてことは無いね。
贔屓目が無かったら即死だっただけの話か(白目)
構築について
さて、都合の悪い「比較はしなかった」事にして構築内容を見て行きましょう。
このデッキは大量の騎士を並べてビートダウンしたり、大量に並べてから《恋に落ちた剣士/Smitten Swordmaster》の出来事「ご機嫌取り」でドレインする事で勝利を目指します。
コモンカードをフィニッシャーに出来るのはアツいですね!
デッキ内の約半数は騎士カードなので、実質ルールスであると信じたいハーコン先輩や《立派な騎士/Worthy Knight》が、もりもりとアドバンテージに変換してくれる事でしょう。
序盤は強いアクションが無い代わりに、3マナ以降は非常に強力なカードを詰め込んでいるので、分類としてはミッドレンジになるのかな。
1マナ域
この試作品では1マナ域のカードが13枚採用されていますが、本当に1ターン目に出したいカードは
- 4x 漆黒軍の騎士
- 4x 霊気の薬瓶
この2種類8枚だけです。
デッキに入っている3マナのクリーチャーは基本的に踏み倒したいので、特に薬瓶は初手で置きたい所。
残る5枚は最低限仕事はするけど、出来ればここぞで展開したいカードとなります。
- 2x 不屈の護衛
- 3x 穢れ沼の騎士
《不屈の護衛/Dauntless Bodyguard》は何かを守護りたいし、《穢れ沼の騎士/Foulmire Knight》は出来事でドローしたいし。
ストレージに眠っていたカードの寄せ集めなので、もうちょい良い1マナ騎士の選択肢が有るかも知れない。
2マナ域
このデッキは3マナ以降に強力なカードを詰め込んでいるので、2マナ域がスカスカしている。
- 2x 立派な騎士
- 3x 名も無き転置
試運転で分かったのだけど《立派な騎士/Worthy Knight》が凄い強かったので、コイツは4枚入れるべきだと感じています。
まさにヤンパイの騎士バージョンって感じで、ワラワラと人間が湧き出すシュールな光景が拝めました。
写真は必殺技の1つとして仕込んでおいた《大天使の霊堂/Vault of the Archangel》が上手く噛み合って、人間が相手の戦場になだれ込んで行ったシーン。
ネームレスコンボのために採用していた《名も無き転置/Nameless Inversion》も、よく考えたら「騎士呪文」だったので相性が良かったですよ!
3マナ域
このデッキの中核を成すマナ域、全てのカードが強力です。
- 3x ストロームガルドの災い魔、ハーコン
- 4x 模範の騎士
- 1x 評判高い挑戦者
- 2x 残忍な騎士
- 2x ヴェールのリリアナ
- 1x 最後の望み、リリアナ
以前ハーコン先輩の記事を書いた時は「手札から捨てる」と言う事に工夫を凝らしていましたが、当時と今では資産力が違います。
今回は高級品である《霊気の薬瓶/Aether Vial》を贅沢に4枚採用したことで、インスタントタイミングで戦場に舞い降りて、そのままネームレスコンボと言う離れ業が可能になりました!(つよそう)
そんなハーコン先輩とデッキの中核を成すカードがコチラ、基本セット2011にしか収録された事が無いらしい《模範の騎士/Knight Exemplar》さんです。
3マナ2/2先制攻撃と騎士ロード能力を持つだけでも十分強いのに「自分のコントロールする他の騎士は破壊不能になる」と言う、かなりぶっ飛んだ常在型能力を持ちます。
伝説じゃない訳だから、コイツが2枚並んだら不死の騎士団が爆誕します(つよそう)
コンバット中に薬瓶から投げつけるのも凄く強そうだね!
あとは見たまんま、除去役の《残忍な騎士/Murderous Rider》と墓地に捨てたり拾ったりのリリアナ2種。
そしてこのデッキだとほぼ確定で手札を減らさずに展開出来る《評判高い挑戦者/Acclaimed Contender》は穢れ沼と枠争い中、コストの問題で一長一短って感じです。
4マナ域
一応マナカーブの頂点なのだけど「薬瓶を土地としてカウント」しているため、マナベース的にかなり不安定です。
- 1x 滅び
- 1x 神の怒り
- 1x ゼンディカーの同盟者、ギデオン
ギデオンは言わずもがなのフィニッシャーですが、このギデオンはなんと騎士トークンを製造し続ける事が出来るので、最早ギデオン自身がクリーチャー化するまでも無いレベルで強いです。
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以上、ルールスにはなれなかったハーコン先輩を活躍させる騎士デッキの紹介でした。
デッキパワーが自然と抑えられるフォーマットなので、久々にプレインチェイスもやろうと思います!
次元ダイスもゲットしたしね。
あとがき
雑に決定したモダン・トライバルですが、5色人間と8ロード・マーフォークは強い事が証明されているので、初代殿堂入りアーキタイプと言う輝かしい栄誉と共に退場して頂きました。
個人的にマーフォークはまぁ別に良いかとも思いますが、これらの使い手だった同僚氏は「ずっとやりたかったモダンのスリヴァーやで!」と見た事無いスリヴァーを沢山出して喜んでます。
初見カードにビックリしたり、色んな事を考えながら殴り合うのはやっぱり楽しいなと思いました。
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