[Modern] ぬめる聖戦士きら☆ピュア

オパモ死亡により、純鋼ストームを崩してしまった方々へ。
[朗報] 引っ越し先用意しました
このデッキは「純鋼ストームのリストと8割ぐらいカードが被っている」と言う非常にエコロジカルな構成が売りです。
更にオパモが抜けてしまったにも関わらず、試運転でマーフォーク相手に4ターンキルを決めて来たぐらいのスペックも有るので、一度手に取ってもらえたら嬉しいな。
23/24警戒・到達・トランプル・絆魂
究極生命体かな?
<ぬめる聖戦士きら☆ピュア/Slippery Cathar, Glitters Pure>
メイン (60)
クソみたいなデッキ名は新たな試みの代償です、あとがきを読まれたし(ごめんなさい)
戦略について
純鋼ストームの要領で大量の0マナ装備をばらまき → ドローしまくりを繰り返し、最終的に極大化された修正値の《きらきらするすべて/All That Glitters》でパンチして勝利を目指すデッキです。
分かりやすく書くと、純鋼ストームで完走できなかった時の
パラディンに全部装備してお終いです(白目)
みたいな盤面を意図的に作る事で、きらすべの修正値が凄い事になるよねってお話し。
(↑こんな感じ)
デッキを安定させるため、各カードに何かしらの役割を兼任させているため少々複雑化しましたが、回してみると発見が多くてかなり楽しいです。
早速基本的な役割を見て行きましょう!
ドローエンジン
- 純鋼の聖騎士
- 上級建設官、スラム
- 撤収
- 各種装備品
純鋼ストームと同じ仕組みです、エンジンが2枚以上並ぶととんでもない枚数ドロー出来るので非常に気持ちが良いです。
ストーム呪文は使わないし、きらきらパンチする時にアーティファクトが大量に存在すれば良いので途切れても問題無しなのが強み。
これにより天敵の《減衰球/Damping Sphere》にはある程度耐性が付きましたが、《虚空の杯/Chalice of the Void》に対しては純鋼ストームの時より弱くなってしまったので、サイドでなんとかしたいと思う。
装備コストの踏み倒し
- 純鋼の聖騎士
- シガルダの助け
この2種類の使用感は全然別物、純鋼の《金属術/Metalcraft》による踏み倒しが小回りが利いて使いやすいですが、シガルダの助けによる装備品&オーラ呪文のインスタントタイミング化は様々なトリックに使えて非常に強力です。
純鋼ストームと同じく、このデッキも軽い除去で純鋼やスラムをぽんぽん焼かれると結構しんどいです。
例えばモダンの顔役の1枚である《稲妻/Lightning Bolt》は、赤絡みのデッキなら必ずと言って良い程4枚入っているし「とにかくやたら飛んでくる」呪文の1つ。
実際モダン以下の環境では「稲妻で死ぬのか死なないのか」が判断基準の一つとして、必ず考察されています。
てな訳で、ここでは相手が稲妻を持っている前提で動きをシミュレートしてみよう。
- 初手シガルダの助け、相手は的が無いからってイキナリ顔面に撃って来る事は考えにくい。
- ターン返って来て2手目に土地をフルタップして純鋼を唱えると、相手は嬉々として純鋼に対して稲妻を唱えてくるでしょう。
- この稲妻のスタックで、聖戦士の盾や蜘蛛糸の網を「えいっ」すると、純鋼が誘発して1ドロー、同時にシガルダも誘発して自動装備、タフが上がって稲妻の射程外になって純鋼が生き残る。
結果的に《謎めいた命令/Cryptic Command》の「カウンター&1ドロー」相当のアクションを0マナで行った事になる。
かなり強い。
他にもこの手のアーティファクトを撒き散らかすデッキは、戦闘ステップに合わせて《ハーキルの召還術/Hurkyl’s Recall》を撃たれて卒倒するのがお約束ですが、このデッキにハーキルを撃ってもクリーチャーとエンチャントはバウンスされないため、ハーキル解決後の優先権で0マナ装備を再展開すれば元通り。
純鋼が生き残っていれば大量ドローのオマケつき、1枚のカードでイージーウィンなんてさせません!
なんか強そう。
なお、シガルダの助けもエンチャントなのできらきらパンチの威力アップに貢献してくれます。
マナブースト
- 純鋼の聖騎士
- 極楽のマントル
本当はここにオパモ&撤収が組み込まれていたんだけど、オパモが禁止になっちゃったんだよね(白目)
補助ブーストは残ったんだけど、いかんせん貧弱。
純鋼の金属術で極楽のマントルを装備してマナ出して、次のやつに装備してマナ出してとやれば、ほんの少しだけブースト出来る。
色事故も防げるので、無いと困る。
リカバリー
- 祖神の使徒、テシャール
- シガルダの助け
- 各種装備品
テシャールが着地していれば、《歴史的/Historic》な呪文を唱える度に次々と墓地からクリーチャーをリアニメイト出来ます。
このデッキの強みは0マナアーティファクト(=歴史的な呪文)が大量に入っている事で、テシャールを唱えるのに4マナ使ってフルタップしていても盤面の修復が行える事。
特にシガルダの助けが出ている時は強力で、テシャールがカウンターされなければ(=着地まで行けば)、除去が向いても0マナ呪文が続く限り、スタックで何度もリアニ能力を誘発させる事が出来ます。
地味にスラムも伝説の呪文なので、リアニが誘発する事を覚えておきましょう。
フィニッシャー
- きらきらするすべて
- ぬめるボーグル
- 影槍
大量に装備品をばらまいた状態のきらすべはとんでもない修正値になっているハズです。
どのクリーチャーでもこの修正値をもってすれば、致命的なサイズになりえるのですが、きらすべはオーラ呪文なので、装備品のように根本(=クリーチャー)が死んでもいいやって訳には行きません。
相手が何らかの回答を握っている気配があるのなら、呪禁オーラでもお馴染みのぬめってるヤツに託すことにしましょう。
コレでひとまず単体除去に対する懸念点は払拭されましたが、横に並ぶデッキ相手だとチャンプで凌がれて、ダメージレースで敗北する恐れが有ります。
何らかの回避能力が欲しい。
このデッキの完成を妨げていたのはこの要素でした。
完成前のリストではこれを補うために《ロクソドンの戦槌/Loxodon Warhammer》を採用してたんだけど、3マナが重くて隙を晒すし、装備コストが踏み倒せない状況だと更に3マナを要求してきてテンポロスがエグかったんですよ!
そんな時に新星の如く現れたテーロス還魂記の新カード《影槍/Shadowspear》は、まさにこのデッキのマスターピースでした。
1マナでそっと添えるだけでトランプル&絆魂が付く夢のような武器、修正値の低さはあんまり関係ないから、とにかくメリットしか無いぐらい相性が良い。
後は「死ぬがよい!」するだけの簡単なお仕事です。
影槍については個別に考察しているので、よろしければご覧ください。
この武器は相当強いと思います、効果に対してコストが安すぎる。
サイドボードについて
前述のシガルダトリックのおかげで「赤い火力」には結構耐性がありますが、黒い除去(=特にプッシュ)やハンデス、広がりゆく海や廃墟の地などによるマナ拘束もひたすら辛い。
更にはテシャールによる修復が出来なくなる白い追放除去(=特にパス)や、被害が余りにも大きすぎる全体アーティファクト破壊。
そして問題視しているチャリスなんかは、初手に0マナ設置されて悶絶までがワンセットで確定している。
色々と検討した結果、以下の2枚が対策カードとして非常に適している事が分かりました。
1はご存知「ミスター・パワーカード」、スタンとパイオニアですぐに禁止されたけど、モダンではまだ生きています!
2は「雑に全部守る」系のカード、全体破壊不能は親和全盛期の頃にサイドの定番だったらしい《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》みたいなのを入れてくる相手に、全体呪禁は土地やエンチャントを狙ってくるデッキなどにサイドインしたい。
カード | 1 | 2 |
---|---|---|
プッシュ | ◎ | 〇 |
ハンデス | ◎ | × |
海 | ◎ | 〇 |
廃墟 | × | 〇 |
パス | × | 〇 |
クリーチャー リセット |
× | 〇 |
アーティファクト リセット |
× | 〇 |
チャリス | 〇 | × |
※1=夏の帳
※2=英雄的介入
X=0でチャリスが置かれた状況でも「なつとばを先に撃っておけばチャリスを無視する事が出来る」と言う反則技が使えるので、是非活用したい所です。
全てのパーマネントの破壊をケアするだけなら、英雄的介入よりダブルストライクを付けたり顔面4点飛ばしたり出来るボロチャのが強いんだけど、なつとばのために緑をたすならこうなるよね。
無理やり緑をタッチする価値が十二分にあるぐらい、なつとばがあまりにも強いのです。
隠し玉
純鋼ストーム使ってる時に思ったんだけど、こんだけ呪文連打するなら《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》が簡単に引っくり返るんじゃなかろうかって。
そんな期待から「ピン刺し」してたんだけど、なんと試運転の1戦目のオープニングハンドがコレ。
すげえ!
来る時は来るし、来ない時は来ない、それがMTGだ!
無事2ターン目に引っくり返り、対戦相手1人が各ターンの最初の呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。
の状態に。
私はこの時「勝利を確信」していましたが、ここから本当に土地か装備品しか引けなくて、お相手は呪文を使い捨てながらも盤面を作って来て、そのまま負けました。
来る時は来るし、来ない時は来ない、それがMTGだ!
まさに「真理の両極端」を同時に垣間見た気分ですが、2ターン目にエラヨウ引っくり返して負けるヤツおる?ってなぐらいにはショックを受けましたw
言い訳するなら《霊気の薬瓶/Aether Vial》と《変わり谷/Mutavault》が、スイスイとエラヨウをすり抜けて来たんだよね(やっぱつえーな!)
これに関してはたまたま相手が悪かっただけで、普通は2ターン目にこんな事されたら致命的だと信じたい。
なお、エラヨウはこのデッキとシナジーが豊富だったりします。
- クリーチャー状態なら上空からきらきらパンチするアタッカーになる。
- エンチャント状態ならきらきらパンチの威力が上がる。
- 0マナ呪文が多いので、フルタップからでも条件を満たせる可能性アリ。
- 撤収が通れば手札が無くても、条件を満たせる可能性アリ。
どう考えても強いと思うので、エラヨウは抜かずにもう少し様子見かな。
—
以上、純鋼ストームの残骸再利用デッキの紹介でした。
最近パイオニアにどっぷりだったので、やっぱモダンのカードはパワフルだって事を思い出しました。
あとがき
デッキのネーミングセンスの無さは自覚しているので、今回は採用しているカードの頭文字をランダムにつなぎ合わせる事にしました。
まずはよくシャッフルしたデッキを右手に持って、わざと手を滑らしてカードをぶちまけます。
この散らばったカードの偶然の重なりを利用する事で、斬新でカッコイイ名前を手に入れる事が出来るに違いないです。
- ぬめるボーグル
- 聖戦士の盾
- きらきらするすべて
- Puresteel Paladin
(※カード名の部分だけはカメラ映えするように、多少位置調整してます。)
結局自分で命名するのと大して変わらない結果になったので残念に思います。
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BO3を10戦以上こなして、実戦結果に基づきデッキ内容をアップデートしました。
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