[Modern] カルドハイムで大幅強化 – 弩級艦ストンピィ

カルドハイムにて追加された新カード3枚が、とあるファンデッキを大幅に強化しました。
そのデッキとは《死の飢えのタイタン、クロクサ/Kroxa, Titan of Death’s Hunger》を「脱出せずに場に出した時」の生け贄スタックで、《領事府の弩級艦/Consulate Dreadnought》を乗り逃げすると言うギミックを仕込んだネタデッキ全般。
当サイトでもパイオニア環境で作成した事があるので、良かったら読んでみてください。
さて、今回はこれを実際にプレイした経験を元にモダンバージョンを構築した訳ですが、追加されたカルドハイムの新カードを3種フル投入(=12枚)した影響でマナベースからして別物になりました。
冷静に考えて60枚中12枚ってヤバイよね、デッキの中身の1/5がカルドハイムのカードだもん。(※土地を除くと1/3がカルドハイム産です。)
そんな頭カルドハイムなデッキリストがこちら。
メイン (60)
安定した機体アクティベートと、全艦隊一斉突撃と言うクソデッキお約束のロマンムーブも搭載した、まさに「完全武装なデッキ」の全貌をご覧ください!
メインの勝ち筋について
このデッキは「軽くて大きな機体」を「軽いカードでアクティベート」して「3発殴る」ことで勝利を目指します。
まずは軽くて大きな機体ですが、定番(?)の弩級艦、そしてカルドハイムにて追加された《巨大な鋤/Colossal Plow》を4枚ずつの8枚体制としました。
これにより日本を代表するビルダー、まつがん氏の格言の一つ。
「デッキのコンセプトが成立するためには、同じ役割のカードが8枚必要」
この条件を満たす事が出来ました。
4枚だと単純に安定して引けないからね、当然っちゃ当然なんだけども。
注意点としては、弩級艦のサイズは7/11、これは何も考えずに走っていくだけで強いのですが、巨大な鋤は6/3とタフネスが心許ないスタッツです。
しかし攻撃時、雑に3点ゲインしながら(白)(白)(白)が出る事を利用したギミックもまた8枚体制で用意してあるので後述します。
機体の平均火力が6.5点、3パンチで理論値19.5点です。
フェッチから基本土地を引っ張っているだけでアウト、なんとかしてぶち込んでやりたいですね!
次に「搭乗6」とか言う、途方もないアクティベートコストの用意について。
そもそも「パワーが6あるなら普通に殴った方が強いでしょ」ってお話なので、2マナ以下のカードで搭乗6を満たすことで実質的なテンポアドバンテージを獲得します。(※マナレシオを考えると、2マナでパワー6相当は非常に限られる。)
まずは前述のクロクサ、そしてカルドハイムで追加された《巨大雄牛/Giant Ox》と《完全武装/Armed and Armored》を4枚ずつの12枚体制としました。
12枚は多くない?ってお話ですが、クロクサ(※非脱出)と完全武装は基本的に使い捨てなので、これぐらい用意しないと恐らく足りません。
弩級艦4とクロクサ4しか無かった時のリストでは、
- 初手弩級艦、相手はびっくりする。
- 次のターン、クロクサ生け贄スタックで乗り逃げアタック、ここで笑いは取れる。
- それ以降は何もしない置物化、何ならダブって2~3隻並ぶ、そしてボコボコにされて負ける。
この状況の再現性が非常に高かったので、パイロットの頭数はかなり重要になってきます。
幸いな事にカルドハイムにて追加された2種類のパイロットは、デッキの安定化をもたらしてくれる上に、3の問題を根本的に解決するポテンシャルを秘めていました。
アムロ・ビーフ爆誕
まずは巨大雄牛、こいつは特にデメリットもなく(1)(白)で出てきて、アンタップするたびに何度でも機体に乗り込む事が出来ます。
現在MTGに存在する全ての機体で、最大の搭乗コストは6。
つまりこの牛は「2マナで全機体を単独で何度も操縦出来る」と言う事になります、アムロです。
なんなら機体が無くても、突っ立っているだけで地上のパワー5以下を止めれるとか色々凄い事になっている。
これによりクロクサでは成しえなかった「3ターン目以降も継続して弩級艦特攻」が可能になりました(強い)
条件を満たすとぶっ壊れ
次に完全武装、これはインスタントなので使い捨てが確定していますが、コントロールしている機体を全て疑似アクティベートする事が可能。
つまり弩級艦が2隻並んでいればパワー12に相当し、3隻ならパワー18相当、それを(1)(白)でやってのけるぶっ壊れカードになります。
これによりパイロット不在で置物化し、何ならダブって2~3隻並んだ方が強いって言う、根本的な問題を解決するに至りました(強い)
カルドハイム!すごい!本当にすごいんだ!
一人二役の凄いヤツ
こうなると「クロクサ要らなくね?」と思われるかも知れませんが、ヤツはパイロットをこなした後自ら墓地に行き、しばらくしたら脱出してきて自らが弩級艦になるハイブリッド・イケメンと考えています。
強引に解釈すれば
パイロット:巨大雄牛4+完全武装4(+非脱出クロクサ4)≒12枚
機体:弩級艦4+巨大な鋤4(+脱出クロクサ4)≒12枚
実質どちらも12枚体制と言えるのではないだろうか(ガバガバ理論)
速やかに3パンチ入れる戦術について
ここまでの解説で「どうやら機体に乗り込んで特攻する事は出来そう」と言うのは伝わったと思います。
しかし、意気揚々と突撃したは良いものの、相手をKOするにはブロッカーを突破する手段が必要になります。
残念ながら我が軍の機体は飛んでいなければトランプルも無いので、要所要所でチャンプブロックされると解決策を与えてしまうリスクが増大していきます。
例えばトークン量産体制とかはかなりマズイです、具体的には2ターン目に《苦花/Bitterblossom》とかで詰みかねない。
所詮は船と農具だからね、仕方ないね。
では突破方法、ここで前述のギミックが火を噴きます。
しかし攻撃時、雑に3点ゲインしながら(白)(白)(白)が出る事を利用したギミックもまた8枚体制で用意してあるので後述します。
それは《流刑への道/Path to Exile》と《使徒の祝福/Apostle’s Blessing》による戦闘サポートギミック。
一人回ししていて思ったのだけど、農具が出す(白)(白)(白)を持て余すって言う問題がかなり印象的でした。
フェイズ跨いで維持出来るけど、メイン2で使うには色が合ってないと言うかw
船や農具の攻撃を邪魔してくるのは基本的にクリーチャーなんだから、戦闘フェイズ中に使うつもりで構築した方が良さそうって方針です。
モダン環境最高峰のピン除去
呪禁系(※被覆とかプロテクションとか)と言う天敵は居るものの、破壊不能だろうが、+1/+1カウンターが2億個乗っている超サイズクリーチャーだろうが、1マナで吹き飛ばすパスは説明不要のチョイスでしょう。
攻撃指定した瞬間にマナが出るから、ブロッククリーチャー指定ステップ前に吹っ飛ばす事が可能。
攻撃は通るし、農具も壊れないと言う最高の結果が得られるのではなかろうか。
Φマナ呪文は大体強い説
もう1枚の使徒の祝福、こいつは除去が濃い環境で感染デッキなどが採用する(1)(Φ)のプロテクション付与呪文です。
パスと同じくブロッククリーチャー指定ステップ前に、ブロッカーの性質に対するプロテクションを付与して「ブロック出来ない」としても良いし、相手の除去に対応して弾くも良し。
似たような呪文で、1マナ軽くて占術1が付いてくる《神々の思し召し/Gods Willing》が存在しますが、使徒の祝福は
- クリーチャーだけでなくアーティファクトも対象に取れる。(=アクティベートしていない機体を守れる)
- 色だけでなくプロテクション・アーティファクトを選べる。(=飛行機械トークンばらまかれても詰まない)
と言う優位点があるので、マナコスト以外は完全上位互換。
どうせ白マナを持て余すんだから、使徒の祝福を採用しない手は無いですね。
これらを4枚ずつの計8枚体制、そこに色は違うけど《稲妻/Lightning Bolt》を4枚添えることで、戦闘サポートも実質12枚体制となります(ガバガb
ちなみに稲妻は、最低理論値の「巨大な鋤の3パン」で18点しか入らなかった時のトドメにも使うハイブリッド・イケメン枠です。
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以上、頭カルドハイムなデッキの解説でした。
元ネタになったデッキが不安定極まりなかった反動で、とにかく安定性を求めた結果こうなりました。
まだ実戦で使っていないので、全方位机上の理論と言うのはお約束です!
来週頭には対戦に持ち込むつもりなので、クソデッキファンの方々は楽しみにしておいてもらえたらと思います。
そう言えばこのデッキ、土地以外のカードは殆どパイオニアリーガルで、多少下位互換になるけど代用カードが有るので、興味があれば是非パイオニア版も作ってみてださいね!
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