[Modern] ゴルガリ・ヴァイン ver.1/Golgari Vine

皆さんこんばんは、仕事の納期が近くなってきたりして追い詰められた状態になると、無性にカード整理や新デッキを作りたくなるタイプの管理人です。
学生時代にテスト期間中に部屋の片づけを無償にしたくなるアレと同じですね、つまり心は少年のままってことになるのかな!
そんな訳でここ最近はデッキを組みまくって「2回ぐらい使って次のデッキへ」ぐらいの異常なペースでやってたのですが、メイン対戦相手のタイタンデッキが余りにも安定して強いので
あたいもガチデッキ組みたい
と思うようになり、使いこめる系デッキを作ってみる事にしました。
アーキタイプを何にするかで悩んだのですが、企画が失敗してボツになった「赤を使わないホロウ・ワン」のために買った《復讐蔦/Vengevine》を使った高速ビートダウンデッキを組むことに。
コイツ高かったし沢山使いたいからね!(本音)
メイン (60)
このリストは試作品を3回ぐらい調整して、メインボードが固まったver.1となります。
サイドはまだ固まってないどころか、ぐにゃぐにゃです。
取りあえず《夢を引き裂く者、アショク/Ashiok, Dream Render》3枚だけは確定枠かな、フェッチランドをはじめとした各種サーチ系カードが溢れ散らかすモダン以下の環境では、赤単とかじゃない限り何かしらの形で刺さるだろうし、何やら墓地肥やしと墓地対策まで兼ねてるとか凄い。
特に仮想敵の緑タイタンには劇的に効くハズなので、かなり期待しています。
構築について
試作段階では、バカの一つ覚えのように墓地を肥やして一気に畳みかけて間に合えば勝ち!みたいな戦い方をしていましたが、回数を重ねる度に「ドンピシャのタイミングで動く」と言う概念が有る事を理解していきました。
墓地を肥やす要素は
- ライブラリーから直接墓地へ
- 手札から捨てて墓地へ
- サクリ台で戦場から墓地へ
この3つで、相手を打ち倒す爆発力を担うのは
- 墓地から戦場へ
この1つの要素に集約される事になります。
これらの要素を持つクリーチャーをかき集めて行くと、面白い事にネットでたまたま見つけた、noteに投稿されている新生ゾンビヴァイン(by KamQ氏)のリストとほぼ同じ構成となりました。
KamQ氏と私の大きな違いはゾンビ愛好家であると言う、デッキ構築における明確なコンセプトを持つ所。
ゾンビのなんたるかを理解している上でのシナジーや、かなり実用的な戦略に加えて、複数の仮想敵に対するサイドボーディングテクニックが書かれたこの記事は、私のプレイングを大きく成長させてくれました。
偉大なる先人に感謝です!
当記事では氏の構成とは異なるクリーチャー以外の部分で、私なりの見解を述べていく事にしましょう。
土地18枚とマリガン基準について
何度かの実戦を重ねて辿り着いたのが18枚、マリガン基準は土地が2枚ハンドに有る状態となります。
理想は片方が黒緑マナの2色土地で、片方はとにかく黒が出れば良いと言った感じ、その2枚でデッキは十分回ります。
理想の2枚が手札にくる合成確率は約57.81%で、2色土地を「とにかく緑が出ればOK」と妥協すればもっと確率は高くなります(※沼と森とかで行ける。)
土地枚数自体は3枚まではキープ、4枚は流石に厳しいのでマリガンとなります。
また基本土地が多めに入っているのは《恐血鬼/Bloodghast》を強く使うため、フェッチランドを沢山起動したいがためです!
フェッチを構えておくと《神々の憤怒/Anger of the Gods》みたいな致命的なソーサリー除去をズラしてリアニ出来たり、墓地に居るだけ全部戻って来る特徴を生かして《屍肉喰らい/Carrion Feeder》を急激に膨らませるために何度も墓地と戦場を往復させたり。
ライフの損失を抑えると同時に《血染めの月/Blood Moon》や《廃墟の地/Field of Ruin》による色マナのハメ対策も兼ねていたりするので、それぞれ2枚ずつは欲しいかなと。
マナベースを支える7枚のカード
ゆうて土地18枚は赤単バーンかな?ってぐらい少なくて、2マナの2アクションを取る事も多いこのデッキ構成からすると普通に足りていません。
それでも回せちゃうのは、色々同時にこなせちゃう凄いカード達のおかげなのです。
忌まわしい回収/Grisly Salvage
ライブラリーから5枚公開して土地かクリーチャーを手札へ、残りは墓地へ。
インスタントなので相手のエンド時にエイッてやると隙が無いけど、トップデッキした時は最大値を狙ってメイン1で撃つ事が多い(※メイン1でヴァインとか捲れたらコンバットに参加出来たりと選択肢が増える。)
また、公開後に選ばれなかったカードはライブラリーから墓地へ直接落ちた事になるので《這い寄る恐怖/Creeping Chill》が誘発します。
とにかくこのデッキがやりたい事を全部やってくれるので4枚推奨。
サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder
場に出た時に4枚公開して土地を手札へ、残りは墓地へ。
Ver.1の最終調整時に、土地を2枚削って2枚コイツと入れ替えました。
2マナで墓地を肥やしつつ、土地を探しつつ、ヴァインの召還カウントを+1しつつ、役目をこなした後は屍肉に食べさせてパンプ。
さらに這い寄る恐怖も誘発するなど、余すところなく使える凄いヤツ。
壌土からの生命/Life from the Loam
墓地から土地カードを3枚手札に回収、ライブラリを削りまくるデッキは得てして、墓地に大量の土地が落ちる事になります。
つまりこれを使えば手札が2枚増える事になります。
単純に強い
折角ロームを入れるならと言う事で採用した《カラスの罪/Raven’s Crime》でカラスロームしたり、廃墟や幽霊街で相手の土地を執拗に攻め続けたりする事も出来るスーパー・ユーティリティ!
とは言え2枚引いたら全然嬉しく無いのでピン挿しで。
このカード達がそれぞれ緑を1つ要求するので、マリガン基準の1つとなっています。
2枚の遊び枠
どれだけガチデッキを組む!と言っても、面白カードが入っていないと気が済まない系男子は、無理やりでも2枚のスロットを用意しているものです(せやろか)
構成上、手札に来る確率より墓地に落ちる確率の方が遥かに高いデッキなので、検索条件はコレで決まりです!
- フォーマット:モダン
- カードテキスト:墓地から(を含む)
- カードの色:黒 or 緑(を含む)
大量にヒットしたカードを、電車の中とか寝る前の布団の中とかでじっくり読み説いて行き、最終候補に残ったのは《悪戦+苦闘/Driven+Despair》と《命取りの魅惑/Deadly Allure》の2枚でした。
前者は《余波/Aftermath》付きの呪文、普通に唱えるとトランプルとドロー、墓地から唱えると威迫とハンデス。
墓地から唱える事の方が多いけど、どんなデッキにも満遍なくアドが取れる可能性がある、丸いカードかなと思います。
後者は皆大好き《フラッシュバック/Flashback》付きの接死付与呪文、このカードの面白い所は「最低でも一体相手にブロックを強要させる」と言うオマケが付いている所。
単純にトランプルと相性が良いので、大きく育った《ロッテスのトロール/Lotleth Troll》にこれを撃って突撃させれば、1体除去しつつ貫通ダメージを叩き込めてお得です!
他にも決して殴って来ないシステムクリーチャーに無理やりブロックさせたり、1体で暴れくるっているフィニッシャーを討ち取ったりとクリティカルヒットが狙える。
ただし、いわゆる《寄せ餌/Lure》系と違って「一体ブロックさせれば良い」ので、相手が沢山クリーチャーをコントロールしている状況だと弱いと言う気難しさを持つ尖ったカード。
どちらも実戦で活躍はしたけど、後者の接死付与はソーサリータイミングだと撃ち所がかなり限られると言うシーンが多かったのが決め手となり、Ver.1では悪戦苦闘を採用しています。
ちなみに悪戦苦闘を「手札から余波まで全力撃ち」するとこうなる。
心をヘシ折る1:5交換
このアド差はやはり覆らず、そのままビートダウン(そりゃそうだ)
サイドボードについて
これがここから先の課題、冒頭で書いたように灯争アショクは色んな意味で必須サイドかと思っています。
出来るかどうかは別として、目指すのは
- 墓地を肥やさなくてもそこそこ戦える
- 隙あらば一気に墓地を肥やして決めに行ける
と言うハイブリッドプラン。
恐らく、コントロールみたいな動きをしながら手札をためて行く感じになるのかな?と思ってますが果たして。
墓地対策の置物を除去ったら「一気に手札を吐き出して決めに行く」イメージは出来ているんだけど、あまり枚数を入れ替えると爆発力が下がり過ぎて決めきれなさそうだなーと。
勿論メインボードでも「溜める戦い方」を練習して、理想に近づける努力が必要な気がする。
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以上、久々にガチデッキを組んでみた構築記録でした。
調整を続けてしばらく使い込んでみたいだけの魅力を感じていますので、アドバイスやアイデアを頂けると嬉しいです。
特にサイドプラン!!
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[…] 最近お気に入りのデッキ、<ゴルガリ・ヴァイン/Golgari Vine>で大活躍している《悪戦+苦闘/Driven+Despair》の余波とかを使えば、相手に甚大な被害を与える事が出来そうです。 […]