[Modern] サイフラックス・ストーム/Saiflux Storm Ver.1

飛行機職人が強い。
なんなのコイツってぐらい強い、取りあえず出しとけば大体なんとかなっちゃう。
ぱらぱらと数体のソプターを出して時間を稼いで、雑にパーツを集めて、逆説が決まればシャケの産卵の如く大量のソプターを生み出すフィニッシャーとなる。
勿論そう言うデッキ構成で無いとパワーが発揮できない訳ですが、そう言うデッキで使えばどのタイミングでも攻守共に活躍しまくりのスーパークリーチャー。
それが《練達飛行機械職人、サイ》と言う漢。
元々エーテルキャノンと言うデッキのコンボパーツ探し中の補助に投入してみたクリーチャーでしたが、もうお前が全部やれば良いんじゃない?ってぐらいの強さだったので、デッキのアイデンティティが崩壊してしまいました。
未調整状態での試運転にも関わらず、例のスタン専門の同僚が
なんか訳が分からんうちに死んでた、勝ち目が無い。
と、大いに引いてしまうレベルのデッキパワー。
これは私が初めてモダンで対戦して貰った時のアレと同じなんだと思います、暴力的なカードパワーで滅茶苦茶に蹂躙されるあの感覚。
そう、このデッキはきっとかなり強いに違いない。
磨かねば。
デッキリスト
アイキャッチ画像では職人が3になっていますが、一人回しをしてすぐにそれが「間違い」だと気づきました。
職人は4です、出来れば初手までに引きたいし除去されたら出しなおしたいからね。
クリーチャー(13)
4 | 練達飛行機械職人、サイ |
4 | メムナイト/Memnite |
4 | 羽ばたき飛行機械/Ornithopter |
1 | 絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger |
呪文(31)
4 | 血清の幻視/Serum Visions |
1 | 発明品の唸り/Whir of Invention |
4 | 逆説的な結果/Paradoxical Outcome |
1 | 押し潰す触手/Crush of Tentacles |
1 | バラルの巧技/Baral’s Expertise |
2 | 溶接の壺/Welding Jar |
4 | 極楽のマントル/Paradise Mantle |
4 | 改革派の地図/Renegade Map |
3 | 鼓舞する彫像/Inspiring Statuary |
2 | 霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir |
2 | モックス・アンバー/Mox Amber |
1 | フェルドンの杖/Feldon’s Cane |
1 | 頭蓋囲い/Cranial Plating |
1 | 虚空の杯/Chalice of the Void |
土地(16)
10 | 島/Island |
1 | 探知の塔/Detection Tower |
1 | 発明博覧会/Inventors’ Fair |
1 | 廃墟の地/Field of Ruin |
3 | 墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus |
サイドボード(15)
4 | 儀礼的拒否/Ceremonious Rejection |
4 | 否認/Negate |
2 | 加工/Fabricate |
1 | 押し潰す触手/Crush of Tentacles |
1 | バラルの巧技/Baral’s Expertise |
3 | 罠の橋/Ensnaring Bridge |
構築について
この飛行機職人を使ってみるか、使われてみるかすれば「4枚だな」って思うんじゃないかと。
序盤は勿論居て欲しいし、中盤でも居て欲しい、ゲームを決めに行く時だって居て欲しいクリーチャーです。
大学生のバカップルみたいな事言ってて自分でもおぞましい訳ですが、ずっと居て欲しいぐらい頼もしい。
いくら職人が強いからとは言え、霊気貯蔵器も「遅い」と言うだけで、着地すれば強いし完走出来なくても延命のための補助装置として使えるので、これは残しておきましょう。
何より職人と貯蔵器が場に出ている時に逆説ストームを決めたら…なんと言うか脳汁が凄いので抜く理由がありません(爆アド中毒)
土地の枚数とフェルドンの杖について
土地枚数が16枚と言うのは毎回事故ってもおかしくない数字ですが、色々理由があります。
まず《改革派の地図/Renegade Map》が4枚入っているので、土地は実質20枚体制と言えるので意外と事故りません。
ここまで土地の枚数を削っている理由は、大量ドロー時に「可能な限り土地を引きたくない」からです。
1マナで唱えられる地図に分散しておく事で、ストーム値とアーティファクトカウントを稼げるのだから大変理にかなっていると思います。
そしてこの方法を使うと、副次効果として「ライブラリから土地が減って、土地以外のカードで墓地が肥えて行く」ので、《フェルドンの杖/Feldon’s Cane》を使って墓地をライブラリに戻してあげれば
土地枚数が異常に少ないライブラリ
が完成します。
そんな状態のライブラリから大量ドローしようものなら…有効牌の雨あられって作戦。
勿論これはただの妄想では無く、数字上でもちゃんと効果を確認出来ます。
例えば逆説により4枚ドロー出来た時の状況が下記のようなら…
4枚ドローした時に土地を1枚以上引いてしまう確率
- ライブラリ残り40枚、土地残り12枚、墓地5
フェルドン起動無し:約77.6%、有り:約72.54%(※約5.6%リスク軽減) - ライブラリ残り30枚、土地残り9枚、墓地8
フェルドン起動無し:約78.17%、有り:約67.83%(※約10.34%リスク軽減)
当然ターン数が遅ければ遅いほど効果が上昇して行きます。
元々2枚入れていたのですが…ちょっとスロットが足りなくて泣く泣く1枚に。
カウンターされたり、序盤に撃ち過ぎたりしたスペルを再利用出来るってのも見逃せません。
頭蓋を囲ってみる
折角アーティファクトがいっぱい出てくるデッキだし、《頭蓋囲い/Cranial Plating》入れてみたろ!って軽いノリでいたら、悪夢のような強さでした。
職人の生み出すトークンが、カウントを水増ししつつ自身が1/1フライヤーと言う事で相性が良すぎて、凄まじいクロックを生み出します。
じゃあ…と思って《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus》も入れてみたら、2発も殴ればゲームセットと言うレベルの感染力だけど、青マナが1つしか出なくてしんどい感じになったりしたので2枚に減らした方が良いかも。
2~3枚に増量して、マナベースから黒出るようにして、インスタントタイミングで装備移しが出来れば本気でイカれた強さになりそうです。
モグモグさんが更に使いやすく
ソプターがわらわら出てくるので、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》がいとも簡単に出てくるようになりました。
単純に置いたアーティファクトの数が2倍になるので、即席したい放題なんですよね。
職人が着地した状態でアーティファクトを4つ置いたら、4体のソプターが出てくるからアーティファクトの数は8って感じ。
サイドボードについて
冒頭で述べたこのデッキの「弱点」についてですが、まずは既知の脅威である《減衰球/Damping Sphere》です。
これはもう職人にも貯蔵器にもぐっさりと突き刺さって非常に辛い、特に貯蔵器は機能不全に陥るレベルで弱体化されてしまいます。
もう一つは新たに分かった事で、トランプル持ちのファッティがマズい。
具体的には今回の試運転バトルにて《原初の飢え、ガルタ/Ghalta, Primal Hunger》に着地されて肝を冷やしました、基本的に止まらないです。
減衰球を置いてくるようなデッキやパーミッション相手には《否認/Negate》、ストンピィ系には《罠の橋/Ensnaring Bridge》、トロン系にはこれに加えて《儀礼的拒否/Ceremonious Rejection》をサイドから挿して速度と引き換えに「致命的脅威」を弾いていけるような感じで考えています。
またバラルの巧技や押し潰す触手は使い勝手が大変良いので、増量用として1枚ずつ用意しています。
あとがき
ギミック満載のかなり欲張りな構築になっています、色んなルートがあってややこしいけど凄く楽しいです!
これはもう75枚の遊園地と言っても過言では無いでしょう。
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