[Modern] トゥエルブ・ラック/12 Racks

うり「審問!帆凧抜きます。」
同僚「お決まりだけどキツイっす。」
うり「レンチマインド!2枚ディスカード!!」
同僚「ん?」
うり「プッシュ・ラック・ラック!!!」
同僚「んんん???」
うり「金切り声!!」
同僚「コレは…まさかメガハンデスでは(白目)」
うり「もっと悪い何か、とだけ言っておこう。」
同僚「ヒェッ」
うり「必殺はぐれ影魔道士放置プレイ!!」
【朗報】5色人間に2-1で勝利
みなさまご機嫌如何でしょうか、私はやっとこのデッキを作れた事に喜びを隠せません。
モダン初心者にオススメされがちな格安デッキの一つ「8ラック」に、新カードの《はぐれ影魔道士、ダブリエル/Davriel, Rogue Shadowmage》を雑にぶっこみ拷問台12枚体制と言うクレイジーな構成をベースに、モダンのパワーカードを随所採用したカロリー激高のチューンナップを施した
<トゥエルブ・ラック/12 Racks>(※デッキリストへリンク)
メイン (60)
がここに完成しました。
試運転だから「BO3で全部メインボードで頼む」って言うルールだったけど、5色人間に土を付けた事実は大きいよね!
試合内容は概ねこんな感じ。
- 1試合目:ダイス負けて後攻スタートだったものの、相手が完全に油断していてラックが並び始めた頃には手遅れな状況で勝ち。
- 2試合目:後攻スタート、帆凧を幻影の像でコピーされてヴェリアナとラックを奪われ、そのままカマキリに押し切られ負け。
- 3試合目:先攻スタート、壮絶なダメージレースの末、ラストターンでこちらのトップが光って勝ち。
3試合目がとんでもなく熱い展開で面白かったです、動画に撮っておきたかったなぁ。
相手の2ターン目の行動が「ミスとは言えないレベルの小さな綻び」みたいな気がして、カマキリ2体とダメージレースを選んで勝利したのが最高に気持ち良かったです。
あの選択が出来た自分に賞賛を(自画自賛)
大体の人が考えたよね
灯争大戦が発表された時、このカードのテキストを読んで多くのモダンプレイヤーはこう考えただろう。
よっしゃ、8ラックに入れたろ!
無論私もプレビューの段階で「12 Racksキタコレw」と騒いでいた訳ですが、実戦に持ち込むまでに結構時間がかかってしまいました。
しかし私もデッキビルダーの端くれ、しかも割と理屈っぽい所があるので「突っ込まれドコロ」は構築段階で既に把握しています。
- ダブリエルはPWなので1枚しか場に存在出来ず、ラックは最大9枚までしか並ばないから実質ナイン・ラックじゃないのか説。
- ダブリエルを4枚も入れると手札でダブり得る可能性がかなり高くて、本当は3枚が良さそうなので実質イレブン・ラックじゃないのか説。
理屈的にはどっちも割とマトモな意見ですね。
……でもさ。
リストに12枚あったらトゥエルブなんだよ!
オールインした方が面白そうだから4枚入れるんだよ!!
ロマンは理屈じゃないんだよ!!!(無茶苦茶やな)
ふぅ。
最近まで長期間「真面目なデッキ」を構築していたから、クソデッキ作るの楽しいです(^q^)
ダブちゃんは何枚が良いの?
さてさて、冒頭で4枚は引き過ぎて腐るんじゃないか?と言う懸念点を挙げた訳ですが、シミュレート段階で色んなシチュエーションを想像していると
果たしてそうだろうか?
と言う疑問点が浮かび上がってきました。
ここが今回のデッキのポイントになっているので、是非とも考察を見て行って貰えればと思います。
仕事をするタイミング
ダブちゃんはプレインズウォーカーなので、着地してすぐに能力を起動すればまず一仕事します。
そして灯争大戦のプレインズウォーカー特有の「常在型能力」が追加の拷問台な訳で、相手のアップキープに仕事をします(※相手の手札が1枚以下の場合のみ。)
次にプレインズウォーカーだから「ダブちゃん鬱陶しい!」と、クリーチャーで殴り倒して来る事がまま有ります。
つまり、こう言いかえる事が出来る。
(2)(黒)でハンデス1枚、2点ダメージ、ダメージ軽減のソーサリー
1ターン生き残れば
(2)(黒)でハンデス2枚、4点ダメージ、ダメージ軽減の置物
ほら、何か強そうに見えてきた!
実戦で見た事実
対5色人間を終えて分かったのは、置物と違ってクリーチャーで触れるから積極的に落としに来るって事でした。
出て来てすぐにハンドを1枚、しかも土地しか持ってなくても落としに来て、更に次のアップキープからダメージ与えてくる可能性のあるパーマネントへのヘイトは高くて当然なのだ(確信)
対戦中はこれを利用して、忠誠度1で放置プレイしているダブちゃんに攻撃を逸らさせて
- おかわリエルと言わんばかりに2枚目を着地させる。
- こっちが本命だと言わんばかりにヴェリアナを着地させる。
みたいなプレイングをしてみたら結構効いたと言う事を報告しておこう。
それで何枚要るの?
以上の事からダブちゃんは
歌って踊れるデコイ
と結論付ける事が出来たので、4枚全ツッパで良いと思う。
冗談抜きで今日は「凄く良く回ったなー」って感覚が強く残ってまして。
8ラックを使った事があるプレイヤーなら分かると思うけど、ハンデスとラックの引きが噛み合わずに
んんん、今はそっちじゃねぇ!
って状況が良くあるんです。
相手のハンドがゼロの時はラック引きたいし、相手のハンドが多い時はハンデス引きたいって我が儘をダブちゃんは1枚で解決しちゃうから、良く回ったなーって感覚が強いのかも。
ほら、やっぱりなんか強そうでしょ!
だからメガハンデスデッキなら4枚積んで損は無しと思います。
注目のカード
このデッキで強い動きをするカードをピックアップして紹介します、今日の対戦で分かった事も多いしね。
はぐれ影魔道士、ダブリエル
散々上で書いたけど、やっぱこの子は大注目ですね。
一人で二役こなしてくれるから普通のメガハンデスよりハンデスカードを減らしつつ、除去呪文を少し多めに取る事が可能になりました。
精神ねじ切り
1ターン目にコジレックの審問、2ターン目にコレを撃つと相手の手札が壊滅状態になる。
今日の試合で1度決まったんだけど、そりゃあもうズタズタでした。
そこからおば賛美・カマキリ・幻影の像(カマキリ)と直ぐに立て直して来た人間デッキはやはり恐ろしい。
しかしながら手札を温存してラックから逃れようとする相手にヤバいぐらい突き刺さるので、少なくとも3枚は欲しいなって思います。
葬送の魔除け
インスタントタイミングでハンデスは、ちゃんと回れば必ずトップ勝負になるこのデッキにおいては「チャンスの芽を摘み取る」事が出来る隠し刃のような働きをします。
手札ゼロの相手が自分のドローステップにカードを引いた直後、
メイン前に葬送の魔除け!
これで相手が引いたカードがインスタントじゃ無ければ、唱える前に墓地送りです。
ちなみに本日はでっかくなってしまった幻影の像を+2/-1モードで対象に取って葬る(※幻影の像はコピー後も何かで対象に取られるだけで死ぬ)と言うシーンや、邪魔なサリアをマイナス修正で落とすなどシブい働きをしてくれました。
もう一枚ぐらい増やしてもいいかも?
ヴェールのリリアナ
クリーチャー除去とハンデスの2役をこなす説明不要の有名カード。
どの起動能力もこのデッキにもしっかりフィットし、やっぱり強かった。
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以上、トゥエルブ・ラックの紹介でした。
エイト・ラックより回りが良いと思うので、ヴェリアナなど一部の高額カードを妥協枠にして是非遊んでみて欲しいですね。
今年の夏は対戦相手の手札をクールビズして、エコを気取っちゃいましょう!(※白力線対策はお忘れなく)
あとがき
久々にクソデッキ(良い意味で)を持ち込んだ訳ですが、対戦相手の同僚氏が
同僚「めっちゃ晴れやかな笑顔っすね、スモールポックス卒業したからですか?w」
と聞いてきました。
自覚は無かったのですが、一度構成が壊れてしまった時に笑えないぐらいデッキが回らなくなって、結構深刻な顔してたみたいです。
そして今日クソデッキ(色んな意味で)を回す私は、そりゃあもうウザいぐらい楽しそうだったらしい。
そうだよね、今日は楽しかった事を自覚しているもの。
変なデッキでメジャーなアーキタイプを打ち倒す快感は何度味わってもたまりませんなぁ(悦)