[Modern] バーニング・ブリッジ ver.2

前回の記事で「バーン戦略のなんたるかを知らない男」が組んだバーニング・ブリッジが早くも破綻、数回の実戦でなんか色々と間違ってるとすぐに理解しました。
やっぱ実戦に勝る経験は無いんやなって(そりゃそうだ)
デッキの調整を初めて「つまりこの方が良いよね」ってのを組み合わせて再編成していたら、かなりガッツリと内容が変わったのでVer.2としました。
<バーニング・ブリッジ ver.2/Burning Bridge>
メイン (60)
土地
19枚
クリーチャー
8枚
このリストで同僚氏の原野タイタンと連戦中ですが、微有利ぐらい付くんじゃないかなってぐらいまで調整できたと思います。
大体「どちらかがギリギリ間に合わなくて決着」と言う5分5分のスピード勝負になるんだけど、向こうの方が事故る可能性が少し高い気がするので微有利って感じ。
バーン素人にしては中々良いリストになったんじゃないかな。
え?モダン環境に存在する赤1マナで撃てる3点火力を全部入れただけじゃないかって?
それがバーンでしょ(乱暴)
ライフゲイン対策してなかった
ver.1での対戦中、サイドボード後に突然《強情なベイロス/Obstinate Baloth》が出て来て「んん?」となりまして。
ベイロスを出されて初めて意味が分かりました、ほぼ3点火力しか積んでいないコチラからすると
- タフ4→2発撃たないと焼けない。
- ゲイン4→2発分延命される。
物凄い迷惑な生き物やん?
しかも出た時に仕事しちゃうイケメンなので、サイドに雑に積んでいた灯争ティッボじゃどうにもならんと思ったので解雇。
急遽バーンデッキのゲイン対策ド定番らしい《頭蓋割り/Skullcrack》を4枚買ってきて導入しました。
どうやらこのカードはライフゲインの妨害だけでなく「軽減できない」を生かして、不用意にブロックしてきたプロテクション赤のクリーチャーを討ち取るなどの用途にも使うようです。
このバットリはパイオニアの《乱撃斬/Wild Slash》と同じ感じで使えば良いって事ね、理解した。
ボロス・フェザーの《神々の思し召し/Gods Willing》で、散々プロテクションの相手をした経験が生きるかな。
ただ、2マナで顔面にしか飛ばせない3点火力は少々重いし使いにくいなと言う事でメインに2枚、サイドに2枚としました。
2マナすら重く感じる
今戦ってる相手が相手だけに(※原野タイタン)、とにかくダメージ効率の良いスペルを撃ち続けないと負けてしまいます。
こないだフォロワーさんが言ってた「とにかく4ターンで殺せばOKですよ!」ってアドバイスはまさにその通りで、ランパン系のスペルがモリモリな上に、エルドレインの《ギャレンブリグ城/Castle Garenbrig》があると4ターン目には《原始のタイタン/Primeval Titan》が出てきてしまいます。
そうなると《稲妻のらせん/Lightning Helix》と言う、ライフゲインもあるしクリーチャーにも飛ばせる強力な呪文すら「2マナ3点火力は重い」と言う結論に至ってしまいました。
つーことで、ヘリックスは全てサイドに移して、その入れ替わりでサイドに置いていた《批判家刺殺/Skewer the Critics》を全てメインに投入して「1マナ3点火力16枚体制」としました。
ゆうてヘリックス自体は非常に強力なカードなので、壮絶なライフレースをしなければならない相手にサイドインする形で運用する事にしよう。
舞台照らしはガチ
やはり赤単色で1マナ実質2ドローなんてカードが弱いハズも無く、非常に強力と言わざるを得ません。
このデッキは土地が19枚のリストなので、常に「詰まり気味」でゲームが進行して行きます。
しかし60枚のデッキに19枚の土地が入っているなら、
3枚引いたら1枚ぐらい引くでしょ?
と解釈する事が出来る(ちょっと乱暴だけど)
つまり、通常ドロー+舞台照らしの擬似2ドローの計3枚で「1枚ぐらい引くでしょ理論」が成立するハズ。
舞台照らしを唱えるのに1マナかかってしまうから、実質1ドロー付きのタップイン土地に近い感覚かな。
なので私は土地は19枚で良い派になるっぽいです。
土地が足りている時なんかは「本来次のターンに撃つハズだったスペル」を同じターン中に撃てたりして、もはや実質《Time Walk》と言っても過言では無いね。
それは流石に言い過ぎか。
ともあれこのカードは絶対4枚入れたいと思いました。
橋が有れば生存率も上がる
MTGはカードゲームだから、どうしても偏りが発生します。
地上が止まってて、手札が噛み合わず行動出来ない…あと何ターンか猶予が欲しい!
そんな時、罠の橋ほど心強いカードは無いですね(好き)
相手のクリーチャーの攻撃をシャットアウト出来る可能性がある、それは本当に凄いんだ。
このカードを使うデッキは時間がかかる事が多いため、限られた時間で試合する私たちの間では使用を自粛していたみたいなとこ有るけど、バーニング・ブリッジなら許されるのです。
この写真の戦いはヴァラクートをちょびちょび噴火させるルートを完走されて負けたけど、トップ次第では幾らでも勝ててました。
焼尽の猛火×速槍カプは推せる
先攻時のブン回りは間違い無くコレだと思う。
- 初手:土地置いて速槍出してアタック1点。
- 2ターン目:土地置いて焼尽の猛火で相手のクリーチャーどけて本体3点、速槍が果敢でアタック2点。
この電光石火の6点がエグイ、とんでもない。
本当にあった怖い話
上記の流れから3ターン目に土地が手札に無い状態で、
- 1マナで溶岩の撃ち込み。
- 舞台照らし絢爛(土地と稲妻が捲れた)
- 土地置いて稲妻を顔面。
- 果敢3の速槍でアタック(相手はしゃあなしでチャンプブロック)
相手は残りライフ8点で更地と言う、脳汁がワーッとなるレベルのドブンがありました。
普通のバーンだと《上陸/Landfall》のために過剰な土地は出さないみたいな戦略もあるみたいですが、罠の橋を使うために手札は減らさないといけない。
つまりフェッチランドの使い方がかなり重要になって来るって事ですな。
この4枚しか入ってないカードのためだけにでもやる価値が有るぐらい強力なカードだと思います。
上陸しないと弱火のボヤになっちゃうからね。
白力線への回答
最近サイドの置物対策カードは毎回《摩耗+損耗/Wear+Tear》を採用していたのですが、ふと思ったんですよ。
ゲーム開始時に白力線2枚置かれたらどうする?
って。
実は4積みされた力線が最初の7枚に2枚以上来る確率って
演算結果
240,000回の試行結果
15,191回の該当
約6.33%の確率
※誤差考慮3.25%~9.41%の範囲
これぐらい有るんです、6%超えは普通にあり得る確率でしょ?
アーティファクトしか破壊出来ないけど、軽くて複数交換も出来て、なんならチャリスにすら対抗できる《破壊放題/Shattering Spree》と言うカードが存在しています。
それならエンチャントしか破壊出来ない代わりに、エグイ効果を持つカードもあるに違い無い。
カードテキスト「エンチャント 破壊」指定フォーマットはモダンで検索、それは直ぐに見つかりました。
痕跡消し/Leave No Trace
たった2マナのインスタントで、対象にしたエンチャントと同じ色のエンチャントを全て破壊すると言うとんでもないカードを発見、シングルシンボルなのもエライですね!
まだまだ知らないカードが有る、こんなに楽しい事は無い。
そう言えばヴァラクートの新しい相方として活躍し始めた《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》はエンチャントでもあるから、2枚とか並べてイキリだした所を一撃の元に葬り去る事が出来たらキモチ良さそう。
そうだなー、取りあえずサイドに3枚取ってみようか。
これで力線が多い日も安心です。
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以上、実戦的に改良されたバーニング・ブリッジの紹介でした!
最近妙に罠の橋の値段が上がっているのでお安く組めるとは言い難いけど、橋の代わりに《亡霊の牢獄/Ghostly Prison》をガン積みしたバーニング・プリズンとかどうですかね。
橋と違って牢獄は重ね張りしたら強くなるし、小粒横並びデッキには橋より強いし、何より名前がカッコよくない?
バーニング・プリズン!
うん、声に出してみたくなる名前だと思う。
そして相手の白力線に痕跡消しを撃って、牢獄も巻き込まれて(=白いエンチャント)死ぬとこまでワンセットで。
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