[Modern] モダホラ2沢山いれたら強いんでしょ? – 青白エンソウル

皆さんこんばんは、今回はパイオニアで活躍している「青白エンソウル」をモダンに逆輸入したデッキを作ったので紹介したいと思います。
最近のモダン環境のメタゲームを言語化すると、
モダホラ2のカードを上手に使う選手権
ってのがしっくりくる。
我らがまつがん氏が、現在の「モダン4種の神器」と表現したカードのうち、3種類がモダホラ2のカードである事からも推して測れるかも知れない。
https://t-machine.jp/web-bungei/83654/
上記は現在まつがん氏が連載している「デバッグ・マジック!」です、毎回冒頭でモダンのメタゲームを超分かりやすく解説してくれているので、モダン民の方々には是非読んで頂きたい。
活躍しているカードばかりに目が行くのは仕方ありませんが、ここで注目したいのはモダホラ2は神器級カード以外も大体雑に強いと言う事実です。
普通のセットに良くある「一部のカードだけ強い」では無くて、モダホラ2は「セットが強い」って感じ。
これって身も蓋もない言い方をすれば、
モダホラ2のカードを沢山入れたら大体強い
って事になるじゃないですか?
じゃあ沢山入れてみましょうってのが、今回のテーマとなります。
メイン (60)
土地
20枚
クリーチャー
16枚
こんな感じ。
パイオニア版の強い所は残せたと思うし、中々上手くまとまったんじゃなかろうか。
戦略について
このデッキは様々なアーティファクトを《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》や《ウォーターディープの黒杖/The Blackstaff of Waterdeep》でファッティ化し、相手をビートダウンする事で勝利を目指します。
手持ちのモダホラ2のカードが噛み合いそうなデッキを考えてたら、黒杖とかポータブル・ホールを手に入れてパワーアップした青白エンソウルがハマりそうだなと思って組んでみた次第。
青白と言う、モダンではコントロールが好むカラーリングではありますが、このデッキはガッツリとタップアウトして押し込むアグレッシヴなプレイングで、圧を与え続けるのが良いと思います。
ハサミ戦略を強化するモダホラ2のカード
残念ながら手持ちのカードで組んだため《ウルザの物語/Urza’s Saga》が入ってませんが、流石にそこまでやると「色事故起こしまくるだろって言う自己暗示」でなんとか耐え。(※構築物のサイズが凄い事になるから、入れた方が絶対に強いとは思う。)
それでもなお、
- 2x 剃刀潮の橋
- 4x エスパーの歩哨
- 2x 金属の急使
- 2x 孤独
- 4x 鍛冶屋の技
- 4x 虹色の終焉
- 2x イラクサ嚢胞
デッキの1/3に当たる7種20枚、土地を除くと大体2枚に1枚がモダホラ2のカードと言う比率まで盛り込む事が出来ました。
それでは早速、モダホラ2の恐るべきカード達を見て行きましょう!
剃刀潮の橋/Razortide Bridge
追加の《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》と言うイメージ、青白橋?って言うのかな?(=モダホラ2の橋サイクル)
勿論アーティファクト土地かつ破壊不能も持っているので、積極的にハサミを付けて特効させましょう。
パーマネントを触れるカードの多くには
土地ではない○○を
と言う一文が印刷されているため、ミシュランを始めとする土地・クリーチャーはシステム的にちょっとだけ強めなのです。
この手の土地から2色出ると言うのも衝撃的な強さですが、確定タップインが足を引っ張るので最終的に2枚に落ち着きました。
エスパーの歩哨/Esper Sentinel
対戦相手が非クリーチャー呪文を「そのターンで初めて唱える時」にコイツのパワー分の不特定マナを払わないと、何故かこちらが1枚ドロー出来ると言うインチキ生物。
ただでさえ鬱陶しいこのクリーチャーは、なんとアーティファクト・クリーチャーでもあります。
つまりハサミや黒杖の対象になるため、パワーが4~5まで上がる事になり、実質追加コストが払えない状態になります。
効果を使い回せる黒杖とは特に相性が良く、相手からすると「黒杖を割る」か「エスパーの歩哨を割る」かと言う、最高にストレスフルな2択を押し付けられる結果となるのです。(※どっちかは残っちゃうからね。)
金属の急使/Chrome Courier
追加の羽ばたき飛行機械と言うには重めの3マナ、モダホラ2のコモンカードです。
しかし侮ることなかれ、このカードは場に出るだけで確実なアドバンテージをもたらし、たまに付いてくる回復も地味に偉かったりする。
4枚から調整して行って最終的に2枚になってしまったけど、やっぱりハサミデッキは飛行を持つアーティファクトが多い程強いのは間違いないので。
ちなみにモダホラ2には《思考の監視者/Thought Monitor》と言う、同じく飛行を持つ強力なアーティファクト・クリーチャーが居ますが、親和ほどアーティファクトが並ばないせいか、最悪出せないとかもあって「うーん?」と言った感触。
孤独/Solitude
ピッチコストを持つお肉付きソープロ、モダホラ2のトップレアの1つ。
デメリットが相手のライフゲインだけで、対象に取れるならどんなファッティも亜空間にバラまいてしまうカードが弱い訳が無い。(※引き裂く方のエムラくんすら吹っ飛ばせる。)
残念ながら手持ちのカードで組んだため2枚したか用意出来なかったが、試運転してる感じではピッチコストの確保が大変だったので、案外適正数なのかも知れない。
普通に5マナ払ってハードキャストした場合は、イラクサを装備してライフゲームをぶっ壊しに行く動きが非常に強かった。
鍛冶屋の技/Blacksmith’s Skill
白は破壊不能や呪禁、青は呪禁をそれぞれクリーチャーに付与するのが得意な色なので、エンソウル系と戦う時は「根本よりハサミを狙う」方が安全でした。
しかし、モダホラ2は一味違います。
コイツはパーマネントなら何でも対象に取って呪禁と破壊不能を付けられるため、クリーチャーは勿論、ハサミや黒杖狙いも弾き、なんなら色事故狙いの土地攻めまでケア出来てしまいます。
一度これを見せられた相手は「白1マナ立てて動く」だけで、めちゃくちゃ嫌がってたので結構なブラフになってたんじゃないかな。
これがコモンなんだからヤバいよね。
虹色の終焉/Prismatic Ending
泣く子も黙る最強の万能除去、名実ともにモダホラ2のトップアンコモン。
白絡みの2色デッキが、これのためにトライオームをピン挿しするぐらい使い勝手が良い。
前述の鍛冶屋の技もそうだけど、あまりにもカバー範囲が広すぎて他の選択肢を狭めてしまっているのもまた事実なので、ちょっとどうなのかなとは思ってる。
このデッキでは、ポータブルホールと合わせて8枚体制で相手の軽量パーマネントを消しまくります。
イラクサ嚢胞/Nettlecyst
パイオニア版で言う所の《きらきらするすべて/All That Glitters》の枠、1マナ重いけど生体武器なので単体で出しても仕事するのが偉い。
実際の使い心地ですが、やはり「生体武器は強いなぁ」と言うのが率直な感想。
最低でも出したターンからブロッカーになるし、これがチャンプブロックとなっても装備品自体は場に残る訳で。
当たり前だけど装備品なので他のクリーチャーに装備しなおせるため、例えばハサミをつけた羽ばたき飛行機械にこれを装備すれば、簡単に人が死ぬぐらいの打点になります。
アーティファクトとエンチャントの数を参照してサイズアップするイラクサが強い、それはつまりウルザの物語から出て来る構築物も強いと言う事の証明となr(略
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以上がモダホラ2のカード、沢山入れましたね!
構造上ソーサリータイミングで動くカードが多すぎて、青ダブルを構えて動くのが想像以上にキツかった(=弱かった)から、モダホラ2の目玉である《対抗呪文/Counterspell》が入っていません。
もしカウンターを取りたいなら、サイドから相手に合わせて《呪文貫き/Spell Pierce》とか《呪文嵌め/Spell Snare》をピンポイントで刺して行くのが良いんじゃないかなと思う。
フォーゴトンレムルのカードについて
元ネタとなったパイオニア版の青白エンソウルは、フォーゴトンレムルで得た3種類のカードが強さの軸になっていると考えます。
ウォーターディープの黒杖/The Blackstaff of Waterdeep
冒頭に出てきましたが、これが追加のハサミとなり得たのが大きな収穫でした。
過去にハサミになろうとした《技量ある活性師/Skilled Animator》や《テゼレットの手法/Tezzeret’s Touch》は、残念ながら環境に生き残る事が出来ませんでした。
心当たりと言えば、やっぱり3マナだったからなのかなと思ってる。
ゆうて黒杖も設置は1マナだけど起動は2マナだから結局3マナかかるじゃんとか、伝説だから1枚しか出せないじゃんとか、サイズが一回り小さいじゃんとか、欠点は少なくありません。
それを置いても、黒杖が割られなければ何度でも起動出来るのが強かったと言う事なのでしょう。
ポータブル・ホール/Portable Hole
恐らくフォーゴトンレムルのトップアンコモン、1マナで2マナ以下の土地ではないパーマネントを一時追放と言う能力は、モダホラ2のトップアンコモンである虹色の終焉を連想させます。
これがまぁ強いんですよw
スタンで使うより、軽くて凶悪なカードがひしめく下環境で真価を発揮するタイプですね。
相手の邪魔なパーマネントを飛ばしつつ場に残るので、イラクサが大きくなったり、何ならこれにハサミ付けて殴ったりも出来るし、とにかく噛み合いが凄くて超気に入ってます。
巧妙な鍛冶/Ingenious Smith
最後はこちらの2マナのアド生物、出た時にライブラリを上から4枚も見て、アーティファクトを公開すれば手札に加えられます。
ささやかではあるのだけど、これからポータブルホールやファクト土地をめくったり、ダブった黒杖が見えたら下に送ったりとか、いぶし銀な活躍をしてくれます。(かなり好みのタイプ)
誘発型能力はスタンらしく毎ターン1度しか誘発しないのでなんかほっこりするけど、放置すると無視できないサイズにはなります。(※だから誘発忘れはしないように!)
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以上、モダホラ2のカードを可能な限り詰め込んだ青白エンソウルの紹介でした!
元々ハサミと言えばイゼットカラー(=赤青)のイメージが強かったんだけど、使って納得と言うか「巧妙な鍛冶とポータブルホールがデカい」なと思います。
ましてやモダンには虹終とエスパーの歩哨が居るし、絶対強いやんって感じで作りました。
なお注意点として、最近ちょいちょいサイドに入ってるらしい《戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War’s Wage》を出されて場が壊滅しました(白目)
コイツ出されて自分のアップキープを迎えると手遅れになるので、サイドにはパスを4積みしようと心に決めました。
このデッキの除去が全てソーサリータイミングなので、まじで天敵ですねコイツは…。
ディスカッション
コメント一覧
モダホラ2の«いざ動け»が不採用なのは理由があってのことですか?
上手く噛み合いそうなカードだなと思ったんですが
コメントありがとうございます!いざ動けが不採用な理由は、
特に1の「クリーチャーを対象に取れない」のが大きい理由で、羽ばたき飛行機械もエスパーの歩哨も、シンプルにパワーを高くすると強烈なクリーチャーになるので、それを可能な限り活かしたい感じです!
超過はロマンありますが、問答無用で装備品もクリーチャー化してしまうっぽい事が書かれていたので、それは頂けないなと思った次第。(=クリーチャー化すると装備出来なくなる。)