[Modern] 割って盗んでアド稼ぎ – 液鋼スカイダイバー
みなさんこんにちは、この年末は手持ちのカードを使い回してエコデッキを作って遊びましょうと言う方針でMTGを楽しんでいる管理人です。
エコデッキ1発目は以前紹介したジェスカイ・フェニックスで、ドローやセルフミルを連射する「爽快感の高い」中々良い感じのデッキに仕上がったと思っているので未読の方は巻末の関連記事から是非。
そんなこんなで約一週間、墓地から舞い戻るフェニックスを十二分に堪能したので、次なるデッキを作ってみました。
<液鋼スカイダイバー/Liquimetal Skydiver>
メイン (60)
ゼンディカーの夜明けで登場した「空飛ぶ魚」をキーカードにした、一風変わったコントロールデッキをご覧いただこう。
戦略について
このデッキは液鋼シリーズでアーティファクト化した対戦相手のパーマネントを「割ったり」「盗んだり」して盤面をコントロールし、リソース差を広げていく事で勝利を目指します。
ひと手間かかるものの、パーマネントをファクト化する事で《削剥/Abrade》や《プリズマリの命令/Prismari Command》が万能除去になる昔ながらのプチコンボに加えて、灯争大戦の《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》が相手の土地を割ったり、サイドから足りないパーツをウィッシュする形で安定感を確保。
そしてそこに主役の《泥棒スカイダイバー/Thieving Skydiver》が加わる事で、コントロールを奪うと言う破壊以外の選択肢が追加される。
このスカイダイバーの能力がなんか胡散臭くて、キッカーコストを支払う必要がある代わりに、通ったが最後永続的にコントロールを得るタイプなんですよね。
つまりコントロールを奪った後のスカイダイバーが場を離れても、コントロールはこちらに移ったままと。
なるほど?
ならば再利用だ!
って事で、懐かしの大クラゲのリメイクである《トレイリアの大魔導師、バリン/Barrin, Tolarian Archmage》や、真夜中の狩りの注目カードで紹介した新バウンス《霊波/Geistwave》でスカイダイバーをバウンスしようと思う。
さすれば?
- コントロールを奪ったパーマネント
- スカイダイバー回収
- 1ドロー
こうなる(強そう)
勿論これらのバウンスは相手のパーマネントに対しても有効なので、臨機応変に使い分けましょう。
狙いたいパーマネント
ルール上「1ターンに1枚しかプレイできない土地」を破壊する事が出来れば、テンポ面でのアドバンテージが期待できます。
さらにコントロールを奪った場合は、相手の土地-1&こちらの土地+1となるので、マナの量に関しては「実質2ターン分の差」が生まれる事になる。
上手くハマればマナスクリュー状態に陥らせる事も可能なので、土地をコントロールするのは非常に強力だと言えます。
ただし新カードの首飾りでは土地を対象に取れないため、塗膜が噛み合った時にしか狙えない点には注意されたし。
元からアーティファクトであるパーマネントは、そもそも液鋼シリーズが無くても良い訳だから、メインから触れると言う強みを活かせれば強そうですね。
薬瓶とかアミュレットとかは可及的速やかに破壊したいし、スカイダイバーでハンマーを拾って殴ったり、クリーチャー呪文である事を活かしてエスパーの歩哨の能力をすり抜けつつ、エスパーの歩哨のコントロールを奪ったり出来たら高ドヤ度のムーブとなるでしょう!
即死コンボ搭載
主役は液鋼シリーズとスカイダイバーなのだけど、どうしてもクロックが細いと言う弱点があったので、カラデシュ次元から最強の猫使いこと、《サヒーリ・ライ/Saheeli Rai》姐さんに来て頂きました。
残念ながら色的(=青赤)に白が無いので、スタン&パイオニアと立て続けに禁止を喰らった猫を無限に増やすコンボは使えません。
仕方ないのでこうやって1マナ、2マナ、3マナと並べて、姐さんを無限に増やすコンボでお茶を濁しましょう。(※最短3キル。)
対ボロス・ブリンク戦
デッキを組んだ直後はカードタイプ順に並んじゃってるから、入念にシャッフルする必要があります。
偏りとかそう言うの気にするタイプなので、
- ヒンドゥーシャッフル
- ファローシャッフル
- ヒンドゥーシャッフル
- 7切りのディールシャッフル
- ヒンドゥーシャッフル
- ファローシャッフル
- ヒンドゥーシャッフル
- 10切りのディールシャッフル
- ヒンドゥーシャッフル
対戦に持ち込む前日に、入念に入念にシャッフルしまくっておきました。
そして実戦当日、軽くファローシャッフルを2回行ってから7枚ドローしてマリガンチェック。
What?
何故こうなるのかが分からないが、どんどん対戦していきましょう。
フルタップの隙を突いて変異クリーチャーを盗んだ事で、自分のコントロールしているクリーチャーしかブリンク出来ない《儚い存在/Ephemerate》を「封じた!」とドヤっていたが、《魅力的な王子/Charming Prince》のテキスト欄には「他の、あなたがオーナーであるクリーチャー1体を対象とし、それを追放する。」と書かれている事を知って驚愕した。(※コントロールを奪ってもオーナーは変わらないためブリンク可能だった。)
流石はエルドレイン出身の王子様、全然良いタイミングで来てくれないこちらのバリン先生とは大違いである。
灯争カーンが生き残ると、相変わらずの強さでちょっと苦笑い。
勝ったり負けたりで何戦かしているうちに分かった事は、「ハマると強い」が「ハマりにくい」と言った感じ。
また、基本的には枚数が多い方の首飾りを良く引くので「中々土地を狙う事が出来ない印象」を受けました。
一番印象に残っているカードはバリン様で、何と言うかこう…、
いらん
って思った。
同じ狙いで入れた霊波は、除去が向いたパーマネントの保護や相手の計算を狂わせる事も出来たりで好感触だったため、余計に足を引っ張ってる感を強く感じたのかも?
ちゃんと試合数をカウントしていなかったのですが、多分負け越していると思います。
対スリヴァー戦
エコデッキ対決では、時折スリヴァーが姿を見せる事がありました。
スリヴァーデッキは基本的に横に並ばれたら勝てなくなるので、液鋼シリーズのキープがかなり重要になります。
写真は塗膜をキープ出来たので、土地を狙ってみる事にしたシーン。
土地を2枚奪って、場に出ていたクロックを排除して、スクリューさせる事には成功したのも束の間。
相手が「土地を過剰に引く」と言う噛み合いを見せて、かなり抵抗されました。(※最終的に3枚の土地を奪ったのに土地4枚まで延ばされたから、軽く事故っていたと思われます。)
クリーチャーの質では到底かなわないため、スカイダイバーのアタックが通らなくなった時点で試合は泥沼化。
しかし、そう言う時のための必殺技「入れてて良かった即死コンボ」で試合終了、対アリでした。
対スリヴァー戦は2勝3敗なので勝率40%、やはり負け越してますね。
調整の余地はあるので、なんとか五分五分以上に持って行きたいですね!
—
以上、液鋼スカイダイバーの紹介でした。
全体的に調整不足と言うか違和感を感じるので、出来は良くないと思います。
身内メタにラガバンは居ないけど、1マナ除去はメインから入れるべきだとか。
サヒーリ4枚に対して群の祭壇が少なすぎるから、単純な増量と《発明品の唸り/Whir of Invention》も追加するぐらいの勢いが欲しいとか。
完成度は低いと言わざるを得ませんが、現在の「手持ちのカードを使い回して遊ぶ」と言うテーマ内であれば、しばらく弄って遊べる程度のデッキパワーは有りそうなので一安心と言った所です。
同じ土俵で戦ってくれる相手が居ると、こう言う遊び方も出来るので楽しいですね!
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