[Modern] 正気破砕とターシャズなんちゃら – 青単ライブラリアウト

皆さんこんばんは、相も変わらず日替わりの勢いで違うデッキを握っている浮気野郎な管理人です。
そんな中でちょっと気になっていたカードの検証と言うか、同じマナ域に追加された「新規ライブラリ破壊呪文の比較」を行った対戦のレポートを書こうと思います。
比較したのはモダホラ2産の《正気破砕/Fractured Sanity》とフォーゴトンレムル産の《ターシャズ・ヒディアス・ラフター/Tasha’s Hideous Laughter》の2枚で、こいつらを実際に使ったら「どっちの方が強いの?」って言うね、気になるじゃないですか。(ならない?)
んでまぁLOデッキと言えば青黒ってイメージなんだけど、正気破砕が青のトリシンなので、ここは思い切って青単で組んでみる事にしました。
検証するのに「青3つ出なくて撃てませんでしたwwwっうぇ」とかなったらしょうもないしね。
<青単ライブラリアウト/Mono Blue Library Out>
メイン (60)
リストはこんな感じ。
青単にした事でマナ基盤の安定感は増したと思われますが、どう見てもアグロやバーンに秒で溶かされます。
取り合えず検証出来れば良いやって事で、このリストでやってみましょ。
戦略について
青単と言う安定したマナベースを活かして《対抗呪文/Counterspell》4枚と、カニと相性が良い《剥奪/Deprive》2枚で急所をカウンターし、後はもう《罠の橋/Ensnaring Bridge》を置いて撤去されない事をお祈りしながら相手のライブラリを削り切る事で勝利を目指します。
継続的にライブラリを削れる「カニ」こと《面晶体のカニ/Hedron Crab》と《遺跡ガニ/Ruin Crab》は貴重なクリーチャーですが、大量ライブラリ破壊呪文である
- 書庫の罠
- 正気破砕
- ターシャズ・ヒディアス・ラフター
が3種4枚ずつと言う狂気の構成となっているので、多分カニが居なくても削り切る事は出来ると思われる。
比較対象のスペルが両方とも3マナかかるので、あんまりガツガツ攻めずに、序盤はカウンターを構えて可能な限り相手の展開を許さない立ち回りをして、マナを伸ばして行くのが理想。
黒い呪文が使えなくなった事により盤面がほぼ触れなくなったので、序盤にクリーチャーを展開され過ぎるとクロックを受け続けてそのまま死んでしまうのです。
正気破砕について
普通に撃てば(青)(青)(青)で各対戦相手は14枚切削、そして(1)(青)でサイクリングしても各対戦相手は4枚切削、どちらで使っても白力線を始めとする「本体呪禁」を貫通出来るので書いてある事はかなり強い。
実際使ってみたら普通に強かったです、流石はトリシン呪文と言った所か。
まず最初に輝いたのは「全力で罠の橋を探しに行ったシーン」で、思考掃き2回と正気破砕サイクリング1回でゴリゴリ、3枚ドローのついでに相手のライブラリを8枚削ったと考えると、なんだかお得感がある。
すぐにもう1枚引いて罠の橋は2枚になっちゃったけど、相手が相手だった(※ハンデスが激しい)ので、置物破壊に当てたいカウンター呪文を温存するのが難しいから結果オーライでしたね。
後はモジモジしてる所にカニが上陸し続けて、本命の正気破砕「素撃ち」が2回通った所で相手のライブラリが消滅、無事ライブラリアウト勝ちまでたどり着きました。
なんて言うのかな、とにかくサイクリングが物凄くエライなって思った。
素撃ちの14枚切削も高威力だし、流石はモダホラ2産ですね。
ライブラリアウト戦略専用のカード(※対戦相手しか削れない)なので他のデッキで使う事は無いでしょうが、そう言う用途で使うならば評価は95点ぐらい付けちゃうかな。
-
- -10点:王道の青黒で組んだ時には、多分このトリシンがキツイと思う。
- +5点:サイクリングする時はシングルシンボルで4枚切削のオマケ付き。
って感じ。
自分がLOデッキ組むなら是非4枚使いたいと思うぐらい強力なカードだと思いました。
ターシャズ・ヒディアス・ラフター
(1)(青)(青)なので正気破砕よりマナ拘束が1段階優しいコストとなっていて、ライブラリーの一番上のカードのマナ総数が合計20以上になるまで追放し続けると言うぶっ飛んだカード。
こちらも対象を取らず各対戦相手に影響を与えるので「本体呪禁」を貫通出来て、基本的にはデッキのマナ総量が低くなる下環境でこそ真価を発揮するハズ。
実際使ってみた所、思ってたより削れなかったけど、思ってたより削れていて驚いた(なぞなぞかな?)って感じ。
ターシャズなんちゃらが通ったので、キャッキャしながらライブラリトップをめくって行ったのですが、お相手が白黒想起だったので
- 4マナ:悲嘆
- 5マナ:孤独
- 5マナ:殴打頭蓋
- 7マナ:カルドラの完成体
こんな感じで割とハズレが混ざっている事もあり、思ったより早くめくり終わってしまってなんだかなぁと。
でも結果的には14枚ぐらい追放していたので「あれ、意外と…?」と思った次第。
ガチで軽いスペルしか積んでいないデッキは土地を切りつめているからそこまで削れないのかなーとか、逆にアミュタイタンみたいな土地が異常に入ってるデッキなら宇宙が見えたりすんのかなーとか、色々と妄想が捗りました。
こちらも同じ理由でライブラリアウト戦略専用のカードとして評価すると80点ぐらいかなと思います、色々噛み合えば意味わかんないぐらい削るポテンシャルがあるハズ。
- -10点:威力が相手のデッキ依存&捲れ方次第と言う不安定さがある。
- -10点:環境的に猛威を振るっている続唱系のデッキは「平均マナコストが満遍なく高い」ため効果が低いと思われる。
- -5点:普通の墓地に落とす系と違って追放するのでサージカルでの追い打ちが出来ない。
- +5点:エムラくんなどのピン刺しフィニッシャーをワンチャン処理出来る。
- +5点:相手のデッキ次第では致命的な破壊力になるかも知れない。
- -5点:サイクリングなど他の用途で使えない。
最後の-5点は殆ど言いがかりのような気もするけど、正気破砕のサイクリングがそれだけ強く感じたって事で。
まとめ
十分な破壊力を持ちつつも切削付きドローソースとしても使える優等生な「正気破砕」と、特定のデッキには爆刺さりする可能性があるヤンチャな「ターシャズなんちゃら」と言った印象。
また、この検証対戦の3本目はカニを1度も引かなかったけど呪文だけで普通に削り殺したと言う結果から、大量ライブラリ破壊呪文が過剰なのかも知れません。
だったらターシャズなんちゃらは2~4枚サイドに移して、相手に干渉するカードをメインに増量し、相手のデッキを見てからターシャズなんちゃらの比率を変える感じが良いのかも。
単色デッキ相手だと書庫の罠とか全然役に立たないから全入れ替えするとか、相手がコントロール系でカウンターされまくるから12枚体制にして押し切りたいとか、そう言う感じで使うのはどうだろうか。
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以上、実際に使って検証してみた新ライブラリ破壊呪文の比較でした!
LOデッキは過去にも幾度となく組んでるんだけど、ノリノリで作ってウキウキで対戦に持ち込んで、相手を無慈悲に削り殺した後は格式高い賢者モードになって、すぐ違うデッキを組むところまでワンセットなんだよね。
でも時々無性に握りたくなる、とても不思議なアーキタイプです。
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