[Modern] 熱心なメカ乗り12枚体制 – アーティファクトLO

皆さんこんばんは、久々に構築記事です!
タイトルでお察しの通り(?)、新神河のカードを使ったコンボデッキを組んでみました。
やっぱりこう言う頭悪そうなデッキを構築してる時が一番楽しいですね!
そして完成した紙束を握りしめ対戦会に乗り込み、その幻想をぶち殺され、また新たなクソデッキへと転生を繰り返すのだ。
それでは早速、デッキリストをどうぞ。
<アーティファクトLO/Artifact Library Out>
メイン (60)
デッキ名に恥じぬよう、カード比率は拘りました。
土地18枚、アーティファクト42枚、以上。
コンボデッキだし、色的にカウンター呪文とか入れたいとこですが漢気が減ると思ったので一先ずコレで戦ってみる事にする。
採用した新カードは惜しくも1種類、プロトタイプでは《月罠の試作品/Moonsnare Prototype》が4枚入っていたのですが、シミュレート中に2キルのルートを見つけたので、どうしても2ターン目に青マナが出したくてリメイク元の《バネ葉の太鼓/Springleaf Drum》を使わざるを得ませんでした。
確率的にアレだけど、絶対にブン回りパターンは有った方が良いので。
戦略について
このデッキは条件を満たす事で発生するループを利用し、相手のライブラリを吹っ飛ばして勝利を目指すコンボデッキです。
まず先に書いておくと必須パーツが3枚要る上に、それだけが揃っても永久ループする訳ではありません。
これまでの経験で「3枚(以上)コンボは普通にやると揃わない」事をよく理解しているので、条件達成までのアプローチを変える事にしました。
その答えは、コスト軽減による複数回行動となります。
軽減点数が(3)を超えると、ほんの一部を除き「デッキ内の(ほぼ)全てのカードがコストゼロ」となり、異次元のテンポアドバンテージ(=全知状態)を得る事が出来ます。
ここで意識しておくべきは、必須軽減点数は(2)という事。
理論上このデッキは、コストを2軽減している状態でパーツが揃ったらいきなり勝ち得ます。
3軽減してるなら盤石だけど、2軽減でもまぁ1マナ払えばって所なので、なんとかなるでしょ的なイメージ。
故に、序盤は「コスト軽減クリーチャーを2~3枚並べる事」に集中する訳だけど、序盤は相手も手札が豊富な訳で、当然除去なりカウンターなりの妨害を受ける可能性が高いと思っておくべきです。
そこで、今回は数の暴力で押し切ろうと思います。
新神河で新登場した《熱心なメカ乗り/Enthusiastic Mechanaut》、カラデシュの《鋳造所の検査官/Foundry Inspector》、そしてアラーラの断片の《エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor》の三種類で計12枚体制。
流石にこれだけ入っていれば頻繁に引けるだろうし、除去を連打されても何体かは残るでしょ読みです。
コスト軽減さえ出来ていれば後は何とかなるだろうし、こんなんナンボあっても良いですからね。
コンボについて
戦略的にコスト軽減並べるとこまでは出来てると仮定して、以下に示す条件を達成すれば勝ちとなるパーツを解説します。
サクリ台
特定のカードを能動的に墓地に落としつつ、相手のライブラリを切削し続けるには「マナコスト無しで何度でも起動出来るサクリ台」が必須となります。
モダン環境には、そんな都合の良いカードが2種類もありました。
まずは《研磨基地/Grinding Station》、コストが2以上軽減されていれば0マナで設置可能なので、ダブっても不用意に複数枚並べるような事は避けましょう。
タップとアーティファクトを1つ生け贄で対象のプレイヤーに切削3を与える起動型能力と、何らかのアーティファクトが場に出る度にアンタップしてもよいと言う誘発型能力を持ちます。
もう一つは定番の《狂気の祭壇/Altar of Dementia》、こちらもコストが2以上軽減されていれば0マナで設置可能だ。
起動型能力は至ってシンプルで、クリーチャーを1体生け贄にすると、対象のプレイヤーは生け贄に捧げられたクリーチャーのパワー分の切削を行う。
これらを4枚ずつ合計8枚の採用、仕組みとしてはどちらか1枚が場に出ていればOKだし、前述の通りコストが2軽減されてたら0マナで展開出来るので、むやみに展開しないようにしましょう。
墓地回収カード
サクリ台を介したループコンボなので、当然墓地に落ちたカードを回収する能力が必要になります。
更にループするためには「お互いを回収しあう」事が出来て「コスト軽減の恩恵を受けられる」事が必須となります。
モダン環境には、そんな都合の良いカードが2種類も(略
まずはミラディンで登場した《マイアの回収者/Myr Retriever》、死亡時に墓地からこれではない他のアーティファクトを1枚手札に回収する誘発型能力を持ちます。
勿論コストが2以上軽減されていれば0マナで出す事が可能、2枚あればお互いが交互に回収しあう事が出来る。
後は分かるな?
もう1枚代用候補があるのだけど、ループのためにはこれが最低1枚必要となります。
その代用候補が《屑鉄さらい/Scrap Trawler》で、これはコストが3だったり、死亡誘発が特殊なためこれ同士では回収しあえなかったりと、癖があるカードとなっている。(※マイアとこれの組み合わせならループ出来る。)
それら全てを差し置いても、このデッキでは大きなアドバンテージ源となるので必須カードとなっている。(※理由は後述。)
以上の組み合わせが揃ったら、
- サクリ台でマイアを生け贄にして相手を切削。
- マイアの死亡誘発で、墓地に落ちている他のマイアを回収。
- 回収したマイアを場に出す。(※1に戻る)
サクリ台が研磨基地の場合、3でアンタップするので1に戻ってループですね。
また、ループする呪文がクリーチャーなので《否定の力/Force of Negation》が刺さらないのもポイントが高いと言えるでしょう。
そんな訳で「コスト軽減の下地」を作った状態であれば、いきなり勝ち得るのです。
屑鉄さらいについて
さて、コンボデッキはコンボが決まれば大体勝つ訳ですが、本質は「そこにたどり着くまでの道のりと戦うデッキ」と言えます。
この問題に対する最適解は、
カードをいっぱい引く
コレです。
じゃあどうやっていっぱい引くか?
今回は「屑鉄さらいが居るとアドバンテージが得られる」と言う点に着目したカードを用意してみました。
まずはちょっとした除去にも使える《黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb》、こちらはコスト1のアーティファクトで何度も回収する事が前提となるので「惜しみなく」起動すること。
そして研磨基地と併用すれば2枚ドロー出来る《胆液の水源/Ichor Wellspring》、こちらはコストが2となっている。
さて、屑鉄さらいが場に出ている状況。
- 胆液の水源が出て1ドロー。
- 研磨基地で胆液の水源をサクッて1ドロー。
- 胆液の水源が墓地に落ちたことで屑鉄さらいが誘発、墓地の呪文爆弾を回収。
- 呪文爆弾を出すと研磨基地が誘発してアンタップ。
- 場に出した呪文爆弾の火力かドローを起動、マナが無いなら研磨基地でサクっても良し。
アーティファクトの呪文コストが軽減されている状態なら、ほとんど0マナで唱えて行けるので、テンポを損なわずにカードアドバンテージだけが得られる事になる。
みんな大好き《ミシュラのガラクタ/Mishra’s Bauble》も入れたら、呪文爆弾起動で更に回収が連鎖するのだけど、残念ながら枠が足りなかった。
パーツ探しにセルフミルもあり得るデッキだから《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》とか入れとくと、ラッキー回収はあり得るかも知れないね。
背骨について
さて、最後にこのデッキに隠されたもう一つの勝ち筋を紹介しておこう思う。
それがコイツ、《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah》だ。
そのコストはなんと7マナ、ロマン溢れるクソデカ置物だ。
屑鉄さらいと相性の良いカードを探している時に発見したんだけど、アーティファクトのコスト軽減が機能するなら、こんなカードでもワンチャンと思った次第。
例えば屑鉄さらいが場に出ていて、コスト軽減などで背骨が唱えられる状態にあるとしたら?
- 背骨を場に出して能力が誘発、背骨自身を対象に取って破壊する。
- 背骨の墓地誘発で背骨が手札に戻る。
- 背骨の破壊により屑鉄さらいが誘発、墓地にあるコスト6以下のアーティファクト・カードを1枚手札に回収。(※1に戻る)
こんなのもう墓地に落ちている全ファクトカードを回収する事が出来るし、背骨が唱えられるぐらいコスト軽減出来てるなら「回収したカードを片っ端から唱えられるんじゃね?」って思った次第。
更に考えを飛躍させてみる。
屑鉄さらい、そして研磨基地が場に出ていて、コスト軽減などで背骨が唱えられる状態にあるとしたら?
- 背骨を場に出して相手のパーマネント1つ対象にして破壊する。
- 研磨基地を起動して背骨を生け贄に捧げる。
- 背骨の墓地誘発で背骨が手札に戻る。
- 背骨の破壊により屑鉄さらいが誘発、墓地にあるコスト6以下のアーティファクト・カードを1枚手札に回収。(※1に戻る)
2の切削を自分に向けてセルフミル、コンボパーツを探しにいって4で回収、そのまま展開して永久ループを完成させるなんて事が出来るかも知れない。
ゆうてこっちは手札が1枚増えて、相手はパーマネントが1つ減るって言う理不尽ムーブなので、ループしなくても積極的に狙っていくべきだと思う。
ちなみに、万が一にでも「背骨コストがゼロ」になるような事があれば、お赤飯を炊きましょう。
研磨基地と背骨の2枚コンボで相手のパーマネントを全部破壊して勝ちです。
おまけ
冒頭で触れた2ターンキルについて。
ドローチャンスとか切削とか含めた確率の計算方法が分からないけど、あり得ない確率ではないと思う。
- 2ターン目に熱心なメカ乗り、若しくはエーテリウムの彫刻家を出す。
- バネ葉の太鼓を出す。(初手に出しておいても結果は同じ)
- 先ほど出したクリーチャーと太鼓をタップして(青)出し、エーテリウムの彫刻家を出す。
- これでコスト軽減2の状態になるので、サクリ台・マイア・マイアが出せれば勝ち。
4が無理だろって思うけど、シミュレート上で一度だけ研磨基地と胆液の水源を経由しての2キルが成立しました。
ライブラリを掘り下げる枚数で想像すると分かりやすいかも?
まず2ターン目のドロー、胆液出してドロー、研磨基地で胆液さくってドロー、研磨基地のセルフミル(=切削3)で合計ライブラリトップを6枚見たことになる。(※ちなみに自分はセルフミルのとこで2枚目のマイアが墓地に落ちてループが成立した。)
そう、見れる枚数だけで言うとカンパニーと同じなのだ(謎の信頼感)
と言うか、胆液の水源と研磨基地の組み合わせが強いだけなんだろうけどねw
2ドロー&切削3で、5枚見れるの凄ない?
—
以上、新神河で12枚体制が敷けるようになったので試してみたかった、アーティファクトまみれのコンボデッキの紹介でした。
対戦写真を貼っていない時点でお察しですが、まだ「そげぶ」される前に書いている記事なので、実は強いんちゃうんかとか、禍汰奇なんて都市伝説なんじゃないかとか、都合の悪い事は全部見えていません!
早く対戦したいなー。
関連記事
ディスカッション
ピンバック & トラックバック一覧
[…] [Modern] 熱心なメカ乗り12枚体制 – アーティファクトLO […]