[Modern] 蟹ヴァイン/Crab Vine
皆さんこんばんは、某商業施設でイコリアのボックスを買う予定が「臨時休業中」と言う事でまだ買えていない管理人です。
他で買えば良いじゃん!ってお話かも知れませんが、もうすぐそこのポイントが期限切れで8,600円ぐらい失効しそうなのです。
勿体ないので、ここはググっと堪えてGW明けの5/6までボックス開封はお預けです(辛い)
そんな訳で、新カードが一切含まれていないリストになりますが《復讐蔦/Vengevine》を使ったデッキで
非ドレッジ型なら最速クラス
が売りのアンフェアデッキをご紹介。
メイン (60)
土地
20枚
クリーチャー
32枚
割と有名なリストなのでご存知の方も多いと思いますが、他のヴァイン系デッキに比べてかなり青が濃いです。
そして青と言えばライブラリ操作の色、墓地が肥やせるなら手段を選ばない無節操さに男らしさを感じますね!
当サイトのデッキリストは全て、以下の手順で「一人回し」をシミュレート出来るので、是非ブン回りっぷりをお試しください。
※一人回しシミュレータはスマホかタブレット専用のコンテンツとなります、PCでご覧の際は起動ボタンが表示されません。
戦術について
このデッキは青黒ライブラリアウトの流れを組む「高速ライブラリ破壊」を自分めがけて実行し、あっという間に墓地を肥やす事で勝利を目指します。
ヴァイン系デッキの初手と言えば《縫い師への供給者/Stitcher’s Supplier》が安定ですが、このデッキの初手は《面晶体のカニ/Hedron Crab》がベスト。
- 土地出してカニ。
- フェッチランド置いて自分対象で3枚、フェッチ切って自分対象で3枚、(青)(黒)出して《不可思の一瞥/Glimpse the Unthinkable》を自分対象で10枚。
2ターン目にして、ライブラリから16枚ものカードが墓地に落ちます。
青を濃くする理由は「不可思とカニを無理なく使いたいから」です、とにかくこの2枚が凄く強い。
ドレッジでもそうだけど、基本的に自分のライブラリを削って悪さするデッキは「こんだけ落ちたら何か起こるでしょ」ってのが本質なので、ライブラリを削る量が多ければ多いほど期待値が上がるのです!
さて、カニと不可思の他にも非常にシブい働きをしてくれるのが、スタンダードの問題児エルドレインの王権で登場した《マーフォークの秘守り/Merfolk Secretkeeper》、コイツが実に優秀。
出来事領域に追放しておけるので、単発の墓地飛ばしなら「再肥やし」で再びヴァインが落ちてから、クリーチャーとして1マナで唱えられるのは非常に噛み合いが良いです。
他にも青マナが沢山出るなら、2枚の秘守りを
出来事!出来事!クリーチャー!クリーチャー!!
と唱える事で、8枚削りながら追加のヴァインや縫合体を探しつつ、踏み倒し条件を達成する事が可能。
まぁこんな事も出来るよって感じで、実戦では秘守り1枚から出来事で《墓所這い/Gravecrawler》を掘り当てて、
秘守り→墓所這い→ヴァイン突撃
ってのが結構あったりして、とにかくチャンスメイクに長けたカードって印象が強いですね。
後はとにかく相手のライフをガンガン詰める事、モタモタしていると乗り越えられないファッティとか出されてジリ貧になりがちでした。
一見貧弱な《ナルコメーバ/Narcomoeba》はパワー1と言えど、やっぱ飛んでるのはエラいから「よっぽどな攻撃」が来ない限りはチャンプブロックせずに、1点でも多くライフを削るのがよろしいかと思います。
順調にライフを詰めていれば、そのうち《這い寄る恐怖/Creeping Chill》が捲れて勝手に相手が死にます。
このカードは、ちょっとどうかしているね(強い)
綺麗に回れば後攻3ターン目でこんな感じ、アンフェアデッキのメインは気持ち良いよね!
サイドボードについて
この手のデッキと1戦交えると、2本目は墓地対策をガン積みされるのはお約束です。
問題はどんな墓地対策をしてくるか。
《トーモッドの墓所/Tormod’s Crypt》や《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》のような単発の墓地対策であれば「タメ気味に動いて、置き物どけてからドーン!」で割と行けます。
その場合のサイドボーディングはシンプルに。
Side Out
- 3x 縫い師への供給者
- 1x 這い寄る恐怖
縫い師は否応なしに自分のライブラリが3枚削れるので、タメ戦法と相性が悪いため全部サイドアウト。
這い寄る恐怖は強力なカードですが、ヴァインの誘発はマストなのでクリーチャーはこれ以上減らしたくないので1枚だけサイドアウト。
Side In
- 2x 自然の要求
- 2x 残響する真実
《自然の要求/Nature’s Claim》の4点ゲインはヴァインパンチ1発分、ドレッジ程の爆発力が無いから正直しんどい感はある。
この枠はイコリアで登場した《萎れ/Wilt》が凄く良さそうな気がしているので、是非とも試したい所です。
一方《残響する真実/Echoing Truth》は万能に強いので確定枠。
墓地対策をガン積みされてると、同じ置物を2枚以上場に出される事もしばしば有ります(※黒力線2枚とかレリック2枚とかよく見るね。)
何枚出ようとも同じ名前であれば、相手のエンド時に全部バウンスしてやりましょう!
そして自分のターン中にタメておいた不可思の一瞥などで一気に墓地を肥やし、展開まで終わらせてしまえば、返したターンで出し直されても実質無害。
他にもブロッカーをどけて攻撃をねじ込んだり、大量に湧いてきたトークンを一掃したりも出来る攻守一体のカードです。
デッキのコンセプトを損なわないシンプルさで、なるべくこれで戦いたい所ですが、相手が《虚空の力線/Leyline of the Void》や《安らかなる眠り/Rest in Peace》のような継続的に墓地が使えなくなるカードを入れてくる場合は話が変わってきます。
プランBについて
モダン以下の環境には数えきれないほどのデッキが存在しますが、墓地利用デッキだけは過剰なまでに対策される運命にあります。
サイドボード15枚のうち10枚以上が墓地対策とかもザラですし、もはや色が合っていないのに黒力線(※ゲーム開始時と、中盤に無理やり黒マナ出して置きにくる。)+αを積んでる人すら身内に居るぐらいなので、それはそう言うものとして受け入れましょう。
過剰な対策をする相手は動きが鈍くなるものの、ゴルガリカラーのバージョンではコチラの回答の2倍以上の対策カードを押し付けられて、どうやっても勝てなくなってしまいました。
もうね、これは相手するだけ無駄だと割り切ってアグレッシヴ・サイドで迎え撃つ事にしました。
このデッキは冒頭で述べた通り「青黒ライブラリアウト」の流れを組んでいるため、それを相手に向ければ何とか戦えるハズです。
基本的に常に墓地へカードが落ちる事は無い状態で、相手のライブラリアウトを狙うならこんな感じだろうか。
Side Out
- 4x 墓所這い:膨らまずブロックも出来ない。
- 3x 縫い師への供給者:貴重なライブラリ破壊カードを落としてしまう可能性がある。
- 1x 屍肉喰らい:ブロックは出来ないが多少膨らむのは魅力的。
- 4x 這い寄る恐怖:素撃ちするしか無い。
- 1x 憑依された死体:普通に唱えるぐらいなら、同じコストの這い寄る恐怖を唱えた方が絶対に良い。
これで13枚サイドアウト、とことん入れ替えてみましょう。
Side In
- 2x 外科的摘出:脅威になる可能性を潰しながらライブラリ破壊、運が良ければ手札も抜ける。
- 2x 残響する真実:防御的に使いたい。
- 4x 湖での水難:ライブラリアウトデッキ最強武器、アショクと相性が悪いけど起動タイミングに注意すれば何とかなる?(なってほしい)
- 2x 正気減らし:ライブラリアウトデッキ最強兵器、1枚着地で削り量が2倍、2枚着地で4倍の倍々ゲーム。
- 3x 夢を引き裂く者、アショク:フェッチなどのサーチを妨害しつつ、MAX起動でライブラリを20枚も削れるスーパーユーティリティ。
この13枚をどーんと投入、もはや別のデッキですねw
正気減らしだけは注意点があって「呪われているプレイヤーの墓地に落ちた枚数」を参照するので、コチラだけ墓地に落ちなくなる黒力線は無視出来ても、全プレイヤーが墓地に落ちなくなるRIPは無視出来ません。
完全に「何もしないカード」になるので、クロックを2枚増やすのが良いかと思います。
アショクの忠誠度能力は一度墓地に落とした後に追放するのでセーフです、アショク強いよ!
こんな感じで相手のライブラリをゴリゴリすれば…なんとかなったら良いなと思っています。
—
以上、墓地利用のアンフェアデッキの紹介でした!
最近デッキのアンフェア化がエスカレートして、単純な先攻運ゲーになり過ぎている気がする。
久々に泥臭い殴り合いがしたいなぁ。
あとがき
まだ10戦ほどですがこの蟹ヴァインで遊びまして、プランBも何度か試したんですよ。
いやー、あのカードの事をすっかり忘れていました。
なつとば
乾坤一擲の不可思の一瞥を《夏の帳/Veil of Summer》で弾かれると大体削り切れなくて負けますねw
何故キャントリップが付いているのか、未だに分からない強カードでございました。
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