[Modern] 2つのルートでお命頂戴 – 青単ジェスカイ

うり「今日は新デッキ持ってきたよ。」

同僚氏「いいね。」

うり「デッキ名は青単ジェスカイだよ。」

同僚氏「頭バグってるよね。」

 

何だか1枚800円とか言う、掘り出し物の《上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant》を発見し、思い切って3枚購入した事で、ついにエラヨウ4枚体制が組めるようになりました!

《反転/Flip》すると非常に強力な事で有名なカードですが、これ専用にデッキを組むぐらいしないと、まともに反転しなかったり、今大流行している魂力土地の《天上都市、大田原/Otawara, Soaring City》《耐え抜くもの、母聖樹/Boseiju, Who Endures》で、あっさり対処されてしまうのは向かい風。

もしかしてコレが原因で安くなったのかな?(自意識過剰かw)

メタ上で有力なデッキに使われている訳でもないのに、何故か昔からこのカードには並々ならぬ憧れを感じていまして、これはもう運命そういうことなんだと思いたい。(※地味に高くて4枚買うのを躊躇っていただけ。)

てな訳で、思う存分エラヨウを反転させて遊ぶために作ったリストがこちら。

<青単ジェスカイ/Mono-Blue Jeskai>

プロトタイプは《ミラディン人のスパイ/Mirran Spy》を使って青単で組んでいたのですが、どうあがいても《ジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancy》の方が強かったのでこうなりました。

なのでこれは青単です。

 


戦略について

このデッキは反転させたエラヨウやカウンター呪文、撤回のらせんや青ボムなどのバウンスで相手の展開を妨害し、最終的にジェスカイの隆盛をキーカードとした2種類のキルルートを辿って勝利を目指します。

このデッキはジェスカイの隆盛で無限ループするギミックがいくつか組み込まれているので、パッケージとして組み合わせを記しておきます。

# パーツ1 パーツ2 パーツ3
1x エムリー(場) 1x ガラクタ(手or場or墓)
1x エムリー(場) 2x アンバー(手or場or墓)
1x クリーチャー何でもいい(場) 1x ガラクタ(手or場) 1x 撤回のらせん(手)
1x クリーチャー何でもいい(場) 1x アンバー(手or場) 1x 撤回のらせん(手)

※各種クリーチャーは召還酔いが解けた状態であること。

ジェスカイの隆盛が場に出た状態で、上記の組み合わせが揃うと無限ループが完成、強化とルーティングがほぼ無制限に行えるので大体完走出来ます。

 

パッケージA

エムリーとガラクタだけで良い上に、基本的にガラクタは墓地に落ちるものなので、途中でポンとエムリーを出してターンが返ってきたら成立する事が多い組み合わせ。

ただしループさせたターンに勝負がつかないと、ガラクタの起動回数分スロートリップが発生して「ライブラリからカードが引けない」と言う特殊敗北ルールを相手のターンのアップキープに満たす可能性があるので、2億回起動してのオーバーキルなどは注意されたし。

多くの場合、ルーティングの途中でアンバーを引き当ててパッケージBに移行出来ると思います。

 

パッケージB

アンバーが2枚必要なので揃えづらいが、成立すれば無限マナも発生させる事が出来る。

無制限にルーティングしながら無限にマナも出るので、手札が有ろうが無かろうが、確実にバリスタにたどり着いてそのまま唱える事が出来ます。(※手札ゼロでルーティングしてバリスタを捨てても、エムリーの能力で墓地から唱える事が出来るので問題ない。)

X=2億で勝利です。

 

パッケージC&D

パッケージAとBはクリーチャーがエムリー限定でしたが、CとDはクリーチャーなら何でも良いのでハードルが下がります。

必要パーツは1枚増えるけど、色々場に出して除去されたりでグダグダしてたら「なんか揃ってた」みたいな感じになる事が多いと思われる。

コンボ手順は以下の通り。

  1. 召還酔いしていない自軍クリーチャーに撤回のらせんを唱える。
  2. 0マナファクトを唱えるとジェスカイの隆盛でクリーチャーがアンタップする。
  3. らせんを使ったクリーチャーをタップして0マナファクトをバウンスする。(2へ戻る)

これで0マナファクトを無限に出し入れ出来ると言う、当時のスタンで使われた由緒正しい(?)コンボです。

ガラクタと組み合わせたCは無限強化と無限ルーティングですが、ルーティングで手札を入れ替えて行くと、そのうちアンバーと組み合わせたDになって、盤面に伝説のクリーチャーが居れば無限マナが追加されるので大体勝ちです。(※バリスタ以外は全て伝説のクリーチャーしか入れてないので大体マナは出ます。)

このルートはガチャガチャしているのがエムリーじゃない場合、バリスタを墓地から唱えられないため一工夫が必要。

ルーティングで手札を可能な限り青ボムと入れ替えて、

  1. らせんのタップ能力で相手のブロッカーをバウンス。
  2. 青ボム出してクリーチャーをアンタップ。
  3. 青ボム起動して相手のブロッカーをバウンス。

これを青ボムの枚数分繰り返す事が出来るので、ブロッカーを全部どかす事が出来れば無限強化パンチで勝利。

勿論バリスタが手札か場にある場合は、2億点で勝利となります。

 


今回の主役はエラヨウだから

このデッキで勝ちに行くカードは間違いなくエムリーですが、実戦では対戦相手が何らかの妨害を仕掛けてきます。

特にコンボデッキは、それが成立しないと勝てない訳だから守りのカードが必要になってきます。

それがエラヨウ、矛のエムリーと盾のエラヨウって感じになる。

予定。

とにかくコイツを使いたいので色々調べたところ、偉大なる先人がアンバーと《撤廃/Repeal》「2ターン目に反転」と言うコンボを開発しておりました。

  1. 2ターン目セットランドから2マナでエラヨウ。
  2. 0マナでアンバー。
  3. アンバーから青1マナ出して撤廃X=0でアンバーをバウンスして1ドロー。
  4. アンバー唱えて4回目達成してエラヨウ反転。

青1マナ浮きかつキャントリップで手札の損失も軽減、かなり華麗なコンボですね!

ゆうてこのデッキでは撤回のらせんを4枚積んでしまっているので、このコンボは諦めないといけません。(スロットが足らん)

その上で「2ターン目反転」が可能かどうかを考えてみよう。

  • 2ターン目エラヨウから0マナファクト3連打。
  • 2ターン目エラヨウからアンバー1含む0マナファクト2連打の後に青ボム。
  • 2ターン目エラヨウからアンバー2連打の後2マナの呪文。

んー、基本的に0マナファクトを連打するゴリラ式になりそうだから、行けそうなら初手で手札を温存するって立ち回りが必要かも知れないね。

いっそのこと1ターン目に0マナファクト2連打してからエムリーを出しておくと、2ターン目にタップ能力でガラクタを墓地から唱えたり、アンバーから出した青マナで撤回のらせんをエムリーに撃って、そのマナを出したアンバーを回収して唱えて青マナをもう一度出すとかで反転しそうな気がする。

と言うか、この状況だと2ターン目にジェスカイの隆盛を出せるんじゃね?

と言うか、

  1. アンバー、ガラクタ、URショックランド、エムリー、ガラクタ起動。
  2. WRショックランド、ジェスカイの隆盛(アンバー込みで3色出る)、エムリー起動してガラクタを墓地から唱えると無限ループ開始。

2キルしてない?

確かエルドレイン次元では2キルが許されるんだっけな、そうだった気がしてきた。

えーと、エラヨウは…。

ほら、普通はブン回りしない事の方が多いんだから、最強クラスの盾になるエラヨウは要るでしょ。

エラヨウを2ターン目に反転させるためには、違う組み合わせのブン回りが必要なんだけどさ、エラヨウは要る、でしょ?

多分、知らんけど。

 


アミュタイタンと戦ってみた

さて、デッキを組んだら対戦です!

冒頭で書いた完全な青単のプロトタイプでは、見事にエルタクを下す事が出来ましたが、今日はどうやらお相手アミュタイタンの模様。

直接アミュレットが場に出て来るサーガが相変わらず胡散臭いですが、親の顔よりみたアミュタイタンの動きは熟知しています。

梓・タイタン・ドライアドなどのマスカンを、伝家の宝刀カンスぺで華麗に捌いて行きます。

相手の先攻4ターン目、このままターンが返ってくれば勝ちと言う状況になった所で《ボジューカの沼/Bojuka Bog》で墓地を飛ばされ仕切り直し。

メインから墓地対が自然と入って来るのは、流石Tier2レベルのデッキと言った所でしょうか、簡単には勝たせてもらえません。

しかしこちらは《現実チップ/The Reality Chip》をエムリーに換装しアドバンテージ勝負に持ち込み、青単の強みを生かした《大魔導師の魔除け/Archmage’s Charm》《発明品の唸り/Whir of Invention》で再びリーチ。

相手が息切れを起こしたその瞬間、

青単デッキから無法のジェスカイの隆盛、無限ループでアンバー掘り起こして、バリスタX=2億で私の勝利です。

MTG楽し過ぎる、皆もっとやった方が良い。

長かった連敗の日々から脱出し、ご機嫌で初陣を終えたのでした。

 

初戦を終えての感想。

わい「エムリーゲーだった」

同僚氏「エムリーやばいな」

 

エラヨウどこ行ったんや!

 

以上、青単ジェスカイの紹介でした!

全土地が青を出せるようにしておけば、トリプルシンボルの強力な呪文も安定して良いですね。

ネオ神河の現実チップが地味に伝説のクラゲでアーティファクトなので、唸りからシルバーバレット出来たり(=ピン挿しでスロット節約)、換装前はアンバーからマナ出せたり(=換装コストに充てられる)と言い働きをします。

ゆうてジェスカイの隆盛が出せないと勝てないデッキなので、唸りから《探検の地図/Expedition Map》を持ってこれるようにしていたりと、結構練れてる感出してます。

唸りなんて久しぶりに使ったけど、墓地対喰らった後にガラクタをすぐに持ってこれたのが決め手になったので、やはり強力なカードだなぁと思った次第。

このデッキを使って思ったのは、こんだけ伝説のクリーチャーばっかり入ってるんだから大田原が絶対強いやろってw

高いんだよなぁ、もう少し値段が落ち着いたら買おうかな。

 


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Posted by theuri