[Modern] MTGでもハロウィンだ!ヴァンパイアムーン

血染めの月を早期に着地させ、妨害カードやランデスカードで相手の行動を制限する「プリズン系」と呼ばれるアーキタイプが存在します。
個人的には赤青カラーのブルームーンのイメージが強いのですが、最近は赤緑カラーのグルールムーンが主流となっているそうです。
しかし待ってほしい、義務教育で習ったように「月と言えば吸血鬼」こそが相応しく、戦場に並んだ時は絵的にハロウィンっぽくて映えることが確定しているこの組み合わせ、時期的にも試さないと言う選択肢は無いだろう。
メイン (60)
日本の街がイニストラード次元みたいになるこの時期だからこそのチョイス、一体どれぐらい戦えるのでしょうか。
戦略について
《血染めの月/Blood Moon》と《略奪/Pillage》で相手のマナ基盤を、各種除去で相手のクロックを捌きつつ、こちらの攻撃を一方的に通す事で勝利を目指します。
一応プリズン系のつもりで組んだけど、一人回ししている感じでは「控えめに言って除去コン」でした。
デッキカラーは黒と赤の2色、月を使うデッキで3色も採用しちゃうと自分が事故るので、無難に2色にしました。
今回主力となってもらうクリーチャーはゼンディカーの夜明けで登場した新吸血鬼の《忘却の虚僧/Nullpriest of Oblivion》です、ヌルプリースト?ぬるぷり?愛称は知らんけど。
果たしてコヤツは構築級足り得るのか、非常に注目している1枚です。
デッキ自体がラクドスカラーと言う色の組み合わせなので、どちらかと言うとアグロ戦略が得意だったりするのですが、それだとキッカーコストを支払うのはあまり現実的ではありません。
しかしマナ拘束と大量の除去と言うデッキの性質上、恐らく「ぐだぐだ展開」を引き起こしやすいと思われるので、割と普通に届くのではないかと期待しています。
釣って来る大型クリーチャーは、ソリン様で踏み倒したものの処理された《限りないもの、モロフォン/Morophon, the Boundless》とか、出せてなくてもヴェリアナで捨てておくとか。
まぁリアニ出来てる時点でアドは取れてるから、マナフラ受けとして機能してくれる事に期待だね。
勿論通常スタッツも優秀で、素で《威迫/Menace》と《絆魂/Lifelink》を持っているため、ソリン様の+1/+1カウンターで《接死/Deathtouch》を付けて1:2交換を迫り続けながら殴ると言う重要なクリーチャーとなる予定です。
絶対に忘れてはならない事
さて、月を使うデッキ最大の注意点は、赤以外のマナを出す基本土地を最優先で置く事です。
このリストでは
- 6x 基本沼
- 5x 沼を持ってこれるフェッチランド
この11枚体制で黒マナの確保を安定させています、とにかく初手は基本沼を出すのが最も理想的、そのまま《思考囲い/Thoughtseize》まで撃てれば100点です。
知らないうちに自分の手がコスプレされていて驚く人ポジション、良い表情してますね!
2ターン目に叩きつけたい3マナのカード
続く2ターン目、手札に《猿人の指導霊/Simian Spirit Guide》があるなら容赦なく3マナのアクションを叩きつけてやりましょう!
このデッキはマナカーブの頂点を3(※踏み倒し専用のカードは除く)とし、そこにパワーカードを詰め込む事で「2ターン目にサル経由でブッパ」し、そのままマウントを取れる可能性を高めた構成になっています。
その代償としてマナカーブが見事なまでの右上がりになってしまっていて、とにかくテンポが悪そうです。
- 血染めの月:相手が単色デッキでもない限り、2ターン目の月は憤死物の威力を誇る。ハロウィン的にも映えポイント。
- ヴェリアナ:ご存知モダンの黒と言えばこの方、月を出さないなら(黒)(黒)は普通に出るので叩きつけて差し上げましょう。仮組の時点ではハロウィン要素が足りていなかったので魔女ポジションで採用してみた。
- M20ソリン様:ヴェリアナと違いソロで戦場に出て来たら何もしないと言う理由で3位にしましたが、吸血鬼が居れば強いです(※2ターン目にモロフォンを踏み倒しみたいなドブンもアリ。)ハロウィン的には勿論ドラキュラポジション、どうしても月と並べたかった。
- 略奪:2ターン目にランデス喰らって平気なデッキの方が稀、土地2枚キープで3枚目はお祈りしてるとか、ワンチャンそのまま色事故で大幅なテンポロスとか。ハロウィン的にはお菓子を略奪しにくる子供達ポジション。
その他3種類の3マナカードは、サルを切ってまで撃つ価値は無いのでやめておこう。
銀打ちループ
このブログでは何度も触れていますが、持論としてMTGとはカードをいっぱい引いたら強いゲームです。
どのようなデッキでも、とにかく通常のドロー以外にも何らかの方法でドロー、またはそれに準ずるアクション(=占術とか実質手札とか)を取りたい所。
そこで採用したのはM21で登場した新吸血鬼の《銀打ちのグール/Silversmote Ghoul》さん、こいつの能力を上手く使って継続的にドローしてみようと思う。
ザックリと能力解説。
- 3点以上のライフを得たターンの終了ステップ開始時に、墓地からタップ状態で戦場に戻って来る誘発型能力を持つ。
- (1)(黒)生け贄でカードを1枚引く。
以上の2つが能力の他、生き返る系ゾンビお決まりの「ブロックに参加できない」が付いていない上に、3/1と言う頭でっかちなスタッツも魅力です。
ポイントは銀打ちが終了ステップ開始時に墓地に居れば、3点ゲインしたかどうかのチェックが入る事。
例えばコイツ自身が絆魂とかで殴って3点ゲインしてから死んだとか、なんなら3点ゲインした後にヴェリアナとかで手札から捨てても、終了ステップにシレっと戦場に戻って来ます。
上手くやればコイツをループしてるだけで圧倒的に有利になりそうな雰囲気。
忘却の虚僧パターン
ぬるぷりに+1/+1カウンターが1つ以上乗っていて、敵のクリーチャーが1体以下ならアタックが通るので、絆魂で3点ゲイン。
+1/+1カウンターが乗っていなくてもモロフォンが着地していればロード効果で同じことが起こる(※モロフォンも殴ってる時点で流石にそっちをブロックしてくると思うけど)
銀打ちも仲良く一緒に殴り掛かって、銀打ちが相打ちとってくれるならそのまま、一方取られるならダメージ解決前にサクって1ドロー。
これで自分の終了ステップ開始時にタップ状態で戻って来るので、どちらの行動でもアドバンテージが確定する。
敵がクリーチャーを増やして来たらガンガン除去を撃って、同じことが出来る状況を作りループを続行していく。
ソリン様パターン
銀打ち自体にソリン様で+1/+1カウンターを乗せ、バンザイアタックで4点ゲインまでは確定。
ブロックされた場合は接死で相打ち、通るなら第2メインでサクって1ドロー。
これでも自分の終了ステップ開始時にタップ状態で戻って来るので、やはりアドバンテージが確定する。
またソリン様の場合は「吸血鬼を投げつける能力」でAnyTargetに3点ドレインを放てるため、相手のブロッカーやプレインズウォーカー焼きながら銀打ちを使いまわす事が出来るため、使い勝手は上々のハズ。
流石はソリン様!
このセリフ、久々に書いた気がするw
ちょろっと試運転
新デッキを組むと早く戦ってみたくてウズウズしちゃうタイプの人なので、ザックリしたリストのまま対戦に臨みました。
想定はエルドラージトロンです、最近は密かにWUコントロールで戦っていたのですが、惜しい所までは行くけどぜんっぜん勝ててなくて。
しかも私にしては「かなり普通のリスト」なので、全く取れ高無いんだよね(あかんがな)
しかしこれは完全オリジナルデッキだし、以前イヤと言うほど戦いまくった5色人間の経験から導き出した
除去呪文を四肢切断に頼ってるデッキはモロフォンぶつけたら死ぬ
と言う法則もあって、エルトロ相手でも有利が付くハズ(※そもそも月で死んでくれそうだけどw)
1戦目(後攻)勝ち
お相手注目の初手、森。
ファッ!?
長期間使ってたので「タイタン飽きちゃったよー」とか言ってエルトロ持ってきてた気がするんだけど、コレはアミュタイタンでは?
いや、落ち着け。
結局土地で無茶苦茶してくるデッキなのは変わりない、つまり月で死ぬ。
2ターン目に出て来た《イリーシア木立のドライアド/Dryad of the Ilysian Grove》を《戦慄掘り/Dreadbore》で丁寧に処理し、迎えた3ターン目。
ハッピー☆ハロウィーーン
月を叩きつけ、プレイマットと交互に指し示すと「もうそんな時期なんやなー、確かにハロウィン感あるわ」と理解してくれたようです。
たまに出てくる基本土地は略奪で叩き割り、ドライアドは徹底的に除去、動けない所にヴェリアナの+1が刺さり続け、手札を腐らせる事すら許さない地獄のプリズン状態が完成。
勿論こうなってしまえば、久々に奥儀も炸裂。
しかしクリーチャーが全く引けなくて、マナ加速用のサルを素出ししてみたりしたけど全然相手のライフが減らず、2回目の奥儀も炸裂する事態に。
そのままターンが経過し続け、やっと引いて来たモロフォンを素出しした所でお相手投了。
まさかメインから月をぶっ放してくるとは思っていなかったようで、散々トロンでやってきた「お葬式モード」を意趣返しした形となりました(※メインからチャリスX=1出されて延々とドローゴーさせられるやつ。)
2戦目(後攻)負け
2戦目のオープニングハンド、月は無いけどなんか凄そうに見えたのでキープしてみた。
マナ加速からヴェリアナ⇒ソリン様と叩きつけ、プレイマットのご尊顔を挟むように配置して遊ぶ。
ソリン様ファンを公言しているくせに、このプレイマットに変えてから始めてソリン様を使った事は伏せておきたい事実です。
ヌルプリーストを出して+1/+1カウンターをじゃんじゃん置きつつライフゲームを破壊しまくり、相手のクリーチャーは全部除去。
ははは、月が無くたって全然戦えるじゃないか!
ライフは7-33、まさに圧倒的。
しかし相手が唱えた1枚のカードによって、状況が一変します。
瞬く間に10体のゾンビが戦場を埋め尽くし、大逆転されての敗北。
今回もクリーチャーは1体しか引けなかったんだよね、もう1体クロックが居ればとっくに勝ててたのに(何故だ)
ちくしょう、やっぱり月が無いとダメじゃないか!
うーん、やっぱり草タイタン強スギィ。
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以上、無理矢理ハロウィンにこじつけたソリン様デッキの紹介でした!
そこそこ戦えそうなデッキなので、もう少し遊んでみようと思います。
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