Outcastフォーマット
Outcast(アウトキャスト)フォーマットとは、ローカルルールの1種であり、非公式のフォーマットです。
このフォーマットはスタンダード構築では活躍したかも知れないけど、モダン構築では見向きもされず捨て値にされてしまった「のけ者達」に光を当てたいと言う建前の元、愛すべきクソカードを存分に使って遊べるフォーマットを制定する運びとなったのが始まりです。
フォーマット名の“Outcast”とは、のけ者・追放人・見捨てられたと言ったネガティブな意味の単語で、酷いケースだと「緩衝材には使える」なんて言われるようなカードにだって、美しいイラストと、一応何やらテキストのようなモノは書かれているのです。
今こそモダン環境に残れなかった「のけ者」を手に、モダン環境にカチ込む時が来ました!
現在有志の方と共同でルールを精査中で、たまにルール改定が成される場合がありますが「基本はパーティゲーム」に分類するつもりなので、肩の力を抜いて遊べればと思います。
趣旨と目的について
- プールはモダンだけど、金額制限があるのでガチのモダンデッキと当たる事は無い。
- ネタデッキやクソコンボを搭載したデッキでも安心して遊べるので、お気に入りのマイナーカードを存分に叩きつける事が出来ます。
- とにかく低予算でデッキが組めるので、モダンを始めたいプレイヤーの取っ掛かりに最適!
- モダン上級者が「お戯れ」に組んだデッキは息抜きに遊ぶ他、モダン初心者の
可愛がり育成に使ったり出来るので、モダンフォーマットの活性化にも貢献出来ます!
デッキタイプについて
このフォーマットではデッキの構築タイプを「自己申告」で3つに分類し、デッキの内容は公開せずにある程度お互いのパワーバランスを確認してから勝負出来るようにしています。
アウトキャスト型
これぞこのフォーマットの花形!
モダン環境では使えないと「のけ者」にされ不当な扱いを受けているカードをメインの勝ち筋に据え一蓮托生、失敗すれば共に心中するようなマニア向けの構築タイプ。
全力でネタに走るも良し、モダン構築どころか「スタン構築ですら使っている人を殆ど見た事が無い」ようなマイナーカードを引っ張りだしてきて変態度の高さをアピールするも良し。
重たい程のカード愛で勝利か笑いをつかみ取れ!
ジェノサイド型
100円以下なら良いんだろ?
反則スレスレの強力なカードを多数詰め込み、同フォーマットのデッキを片っ端から潰して回ると言う「殲滅者」を意味するガチ向けの構築タイプ。
当然強力なシナジーを形成する組み合わせや、タダ強なカードなどなど、豊富な知識が無いと構築する事が出来ないため「これからモダンを始めてみたい」と言うプレイヤーさんは、この構築タイプからは大いに学ぶ事があるハズです。
価格変動によるレギュレーションチェックは面倒くさいが、拾える白星の数は間違い無くトップクラス。
厨二臭漂うタイプ名を掲げ、並み居るデッキを殲滅せよ!
エンジョイ型
取りあえず楽しければ良いよ!
折角1つのデッキが1,000円前後で組めるフォーマットなんだし、ゆる~く気ままに選んだカードでモダンプールを楽しみたいと言う人向けの構築タイプ。
他2つの構築タイプはそれなりに意識しないと組めないため、何となく組むと分類できずこれに落ち着く事になる。
この構築タイプをベースに、新たなカードを探してチューニングして行く楽しみをアナタに!
制限とカードプールについて
このフォーマット絶対厳守の制限が
市場最低価格が100円を超えるカードは全て使用禁止
要はカード単価100円以下構築ですね!
とは言え、カード価格は株価のように変動するのでWisdom Guildのシングル価格データベースで、
- ショップ価格一覧
- 在庫なしを除外
した状態で、最安値が100円以下であればOKとします。
在庫なしを除外しないと、出た当時はカスレアで捨て値だったが今や高額カードみたなデータが結構残っているため「のけ者」じゃないカードが頻繁に出てきてしまいます。
カードプールは今後変更されるかも知れませんが、まずは「モダンフォーマット」と同じく第8版~ラヴニカのギルド(※2018/11/21現在)で初めてみようと思います。
禁止カードもモダンフォーマットに準拠し、使用する事は出来ません。(※禁止になたので安くなるケースも多々あるため。)
メリットとデメリットについて
最大の売りとしては、デッキ構築にかかる費用がとんでもなく安いと言う所です。
最も高いカードが100円で、実際は100円ぴったりのカードって中々無いので80円前後がトップレアと言う事になります。
また、いわゆる「モダンの格安構築」をした事がある方なら分かると思いますが、野良試合とかでモダンフォーマットの方と戦うと怖いぐらいワンサイドゲームになりがちです。
かく言う私も、格安デッキを握りしめてフリースペース居た方に声をかけて勝負して貰った時は、赤緑エルドラージにひたすら蹂躙されると言うデビューを果たしていますしね(遠い目)
このOutcastと言うフォーマット同士で戦えば「必然的にカードパワーが低いデッキ同士」となるため、そんな心配は無用です!
デメリットは…カードがマニアックすぎて手に入らない事が稀に良く有ることかな。
あ、いや?これは割と最近のモダン構築でもたまにあるな…そんなにクソカードが好きなんですかね(すっとぼけ)
用語について
ここでは、このフォーマットならではの言い回しがなんか面白かったので一覧を作成しておきます。
お洒落で気の利いた言い回しを耳にしたら、随時更新して行きます。
- 何そのカード(笑)
- 勿論テキストの確認が必要です。
- 人を殴ったのは〇〇のリミテッド振りのようです。
- アレは構築級のカードじゃないですか?
- レギュレーションチェック入ります。
- 100円ピッタリは反則ギリギリのトップレア。
- スタン相手なら結構イケるのでは?(フラグ)
- 試合に負けても勝負には勝ちに行く。
さいごに
カード愛なんて言うと重い女みたいでアレですけど、クソカード特有の「出れば強い」とか「何が起こっているのか分からない」とか、そう言う未知のパワー同士の組み合わせは大変魅力的で面白いです。
勝ち負けはともかく、いかに相手の度肝を抜くかに拘ってみるのも一興ですよ!
何せ相手も何かしでかすためにモタモタしてくれるかも知れませんからね、右手を光らせて未知のパワーを叩きつけましょう!
なお、聡い読者様ならお気づきかも知れませんが《否認/Negate》や《本質の散乱/Essence Scatter》などの汎用カウンター系のスペルはレギュレーション通るので構築級がそのまま持ち込まれる事になるため、
- アグロ
- コントロール
- ストンピィ
- コンボ
多分こんな感じの序列になりますねw
リセット系が軒並みレギュレーション違反になりそうなので、横並びしたアグロ系への対策があるかどうかって感じかな?
デカブツは格安構築定番の《夜の犠牲/Victim of Night》でちょろかったりするし(※これをメタって吸血鬼と狼男とゾンビでデッキ作るのもアリだけどw)
どの道Outcastのコンボデッキは非常に不利が付くと思うので、勇者専用アーキタイプとなりそうです。
でもまぁ「重コンボ」を決めると盛り上がりそうではありますねw