[Pioneer] ギデオンの追悼/Memorial for Gideon

世間では年末だなんだと騒がしくしているが、我々MTGプレイヤーは常にその先を見据えて、日々構築に勤しんでいる事だろう。
そう、来年の1月には新セットのテーロス還魂記が発売されるので「年末年始の準備よりテーロス次元再訪への準備」を優先するは必然。
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ネタ振りはコレぐらいにして、テーロス次元に再訪する理由を少し解説しておきましょう(※私の勝手な予想ですが。)
それは灯争大戦のストーリーの大詰め、ボーラス様との最終決戦のシーンでギデオンがリリアナの呪いを肩代わりして消滅、その場には「身につけていた鎧」だけが残りました。
事前のカードプレビューのせいでどうなるかは知っていたけど、改めて小説で読んだ時はやっぱりショックでしたね…。
その形見となった鎧を、お尻がデカい事で有名なボロス軍ギルドマスターであるオレリア様(天使)が愛おしそうに抱きかかえてる描写がかなりグッときました。
そして残ったゲートウォッチの面々で話し合った結果、全次元の英雄となったギデオンの鎧は「故郷であるテーロスに祀ってあげよう」と言う流れになります。
つまりテーロス還魂記は、ギデオンに安らかなる眠りを与えるためにゲートウォッチメンバーが傷心旅行するお話って感じじゃ無いかなと思ってます。
つまり、ギデオン追悼デッキを組むなら「今しかない」んですよ。
何故ならギデオン自体は死んだとは言え、次のセットの名前は「還魂」と謳っているので、ギデオンの魂的な物が存在すると言う事になり、そんなモノを神々の存在するテーロス次元に持って行ったら
神様に転生して復活しかねない
と邪推せずにはいられません。
追悼デッキなんだから、ギデオンが「公式に死んでいる状態」のうちに急いで作ったのがこのリスト。
メイン (60)
早速内容を見て行こう。
構築について
ギデオンの追悼デッキと言う事で、
- メインから「ギデオンと名前が付くカード」を大量に採用。
- ギデオンと言えば?ランキング第1位の「破壊不能」を付与する《ボロスの魔除け/Boros Charm》と《防護の光/Sheltering Light》をメインから8枚採用。
- 更にサイドからもギデオン絡みのカードを追いギデ可能。
メインボードの3分の1がギデオン絡みのカードと言う狂気の追悼っぷりを実現したので、思う存分悼む事が可能です。
フレーバー最優先でカードを選定する所から始めたので、構築初期段階では「防御するカードしかねえ!」と言う致命的な偏りが発生していました。
この深刻な打撃力不足をどうするか?ですが、Study hall管理人が手を出しがちな
クソコンボでワンパン狙う
事で解決を図ります(通常運転)
採用したクソコンボは《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》と《双子神の指図/Dictate of the Twin Gods》の無限ダメージコンボです。
手順は簡単。
双子神の指図が出ている状態で、ボロスの反攻者に破壊不能を付与して1点以上のダメージを飛ばす事で発生します。
- 双子神でダメージが2倍になり反攻者に2点ダメージ。
- 反攻者の常在型能力が誘発、対象を自分にして2点飛ばすと双子神でダメージが2倍になり4点ダメージ。
- 破壊不能なので再びダメージ誘発が発生して永久にループ、2倍ずつダメージが増えて行く。
- 2億点ぐらいまで増幅して、相手の顔面に投げつける。
やはり億超えのダメージはエモいね、追悼しまくりやん(バカ)
以上が大まかな構築内容、ギデオン絡みのカードを使いまくって、守って守って追悼ゲージを溜め、超必殺技を狙うデッキと言った感じです。
豊富な追悼プラン
構築中に無限ダメージコンボを見つけた時は興奮したのですが、スタンで普通に使われていたコンボだったようです(残念)
しかし、どうせこの手のコンボは早々決まる事は無いです、意気揚々とクソコンボを握りしめて現実を見せられた回数が3桁に達している私が言うのだから間違い無いです!
なので他の追悼プランをご用意しておきました。
半沢ナーセットコンボ
双子神の指図が出ている状態で《跳ね返す掌/Deflecting Palm》を使うだけ。
喰らう時に2倍、軽減して跳ね返す時にも2倍になるので
4倍返しだ!!
が実現する。
デカブツが様子見で殴って来たり、バーンがデカいのを撃ってきた時がチャンス。
注意点は《苦悩火/Banefire》のX≧5のような軽減出来ないダメージや、パイオニアで流行っている《乱撃斬/Wild Slash》が《獰猛/Ferocious》を達成している時は無力化される点、特に1マナでスタックに乗せられる乱撃斬はかなり危険。
また、発生源は1つしか選べないのでワンサカ殴って来られると、通したクリーチャーのダメージも全て2倍になるためそのまま昇天しかねない。
双子神の指図を置く時は盤面を良く見よう。
ギデオンが犠牲になるとは限らないコンボ
ボロスの反攻者が出ている状態で《ギデオンの犠牲/Gideon’s Sacrifice》を使うだけ。
選んだクリーチャーが生きている限り、そのターン中のあらゆるダメージがそいつに降り注ぐ事になるので
全部返しだ!!
が実現する。
相手の複数クリーチャーのフルパンに合わせると全てのダメージが反攻者に押し寄せて、全て相手の顔面に熨斗をつけて返す事が出来る。
ちょうど半沢ナーセットの逆バージョンのコンボですね。
このデッキでは余り発生しない盤面ですが、ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikarや《アーデンベイル城/Castle Ardenvale》である程度クリーチャーが出ているなら《轟音のクラリオン/Deafening Clarion》で全体3点と魂絆を両方選んでぶっ放そう。
自分がコントロールしているクリーチャー数×3のドレイン呪文へと変化します。
ギデオン迫真の死亡シーンを何度も見れるのはこのデッキだけ!(ギデオンが死ぬとは言っていない)
無限ライフコンボ
反攻者が破壊不能と絆魂の両方を持っている状態でダメージを受けると発生する。
仕組みはダメージ誘発の能力を自分を対象にしてループさせると、絆魂で無限にライフが増えて行くと言うシンプルなモノ。
殴られ続けて喜ぶさまは、シンプルにマゾヒストである。
とりあえず決まればライフがシンプルに2億ぐらいになるので、後はライブラリの残り枚数が相手より多ければドローゴーするだけでほぼ勝ちなので(※相手がまともなデッキなら)、投了を勧めよう。
一番軽くて簡単なルートはクラリオン+防護の光ですが、灯争ギデオンやボロチャからも発生しうるコンボです。
反攻者をコントロールしている最中は、常に女王様のピンヒール(古い)を見落とさないよう目を光らせておこう。
ビックリカウンターコンボ
反攻者が破壊不能の状態で、相手のアタッククリーチャーにボロチャで二段攻撃を付与する。
相手のパワー分のダメージを2回好きな所に飛ばせるので、デカいのが殴ってきたら大チャンスとなります。
注意点はアタッカーがトランプルを持っている場合は、反攻者のタフネス分しか跳ね返らないと言う点。
リスクは有るが、双子神の指図が出ていると2回分の「行って来い」が発生し、脅威の8倍ダメージ反射となるため狙う価値は有る。
以上が追加の追悼プランメニューとなります。
戦術について
序盤はとにかく耐えなければならないため、オープニングハンドは除去満載が好ましいです。
- 4x ギデオンの勝利
- 2x 残骸の漂着
- 3x 轟音のクラリオン
- 3x 封じ込め
この12枚を使って何とかしてください。
一度でも漂着を見せれば、イクサランブロックの頃のスタンよろしく「白2を含む4マナ立てておくブラフ」が使えます。
これにより相手がちまちま攻撃にシフトしたら、ギデオンの勝利で仕留めて行きましょう。
3マナからいよいよ反攻者が召喚出来ますが、このデッキのクリーチャーはかなり貴重です。
可能な限り出し惜しみして、除去をケア出来る状態まで我慢です。
理想は3ターン目に灯争ギデオン、4ターン目に防護の光を構えてボロスの反攻者ですかね。
この組み合わせが戦場に出ていれば、クラリオン1枚で無限ライフが可能です。
そして、ゲームが長引けばいつかコンボも決まるんじゃ無いかなって思います。
以上、ギデオンを追悼するためのギデオンデッキでした!
あとがき
なんだかんだ言いつつも、ギデオンの復活はちょっとだけ期待しています。
神タイプを持つプレインズウォーカーみたいな、男の子が大好きなカードになるんじゃないかってね。
Gideon God, Hero of All Planes / 次元の英雄神、ギデオン (3)(白)(白)
伝説のプレインズウォーカー — ギデオン(Gideon) 神(God)
破壊不能
[+2] ~~~、白への信心が5以上なら代わりに~~~。
みたいな?
信心によって忠誠度能力が強化されちゃったり?
神ギデオンとか呼ばれちゃったり?(雑なオリカ妄想)
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