[Pioneer] 滑りロッテス2/Slither Lotleth ver.2

新たなデッキを作るためのマイナーカード注文に四苦八苦しているので、現在私の手持ちの中では最強のパイオニアデッキをアップデートしました。
最近ずっとボロスフェザーと戦っているのですが、お気に入りの吸血鬼デッキでは全く歯が立たなくて泣き言を垂れ流してると、Twitterのフォロワーさんがヒントをくれまして。
とにかくリベンジしたくて早速参考にしてみました(ありがとう!)
ボロスフェザーの何がキツイって《神々の思し召し/Gods Willing》でプロテクションを付けられまくる事。
これに対抗するには
- 対戦相手自身を対象にとる布告系除去。
- 全体除去(※ただし《防護の光/Sheltering Light》を採用しているタイプだと破壊除去は多少ケアされる。)
- 無色の呪文やパーマネントからのアプローチ。
この3つが有効じゃないかなって事らしい。
1つ目は布告系除去、これは《リリアナの勝利/Liliana’s Triumph》が最も軽いインスタントなので、採用するならコレになるでしょう。
今回のリストではいずれ増えるであろう白青コントロールを意識してサイドに《強迫/Duress》を4枚取っていますが、この辺りを調整してを導入する事になるかな?
2つ目は全体除去ですが、パイオニアでは黒と緑にまともな破壊系の全体除去が無いんですよね。
全体破壊除去なら、ロッテスの再生と噛み合うし強いな!って思ったんだけど、《衰滅/Languish》や《ヤヘンニの巧技/Yahenni’s Expertise》など全体マイナス修正の場合は再生と相性が悪いので無しです。
そして3つ目!
思し召しは「色を指定する」ので、無色は色が無いから指定できないって事を指摘されまして。
ほんまや(真顔)
となりました。
つまりアーティファクトや土地、欠色呪文なら思し召しのプロテクション付与をすり抜けられるって事を前提に調整したのが、コチラのリスト。
<滑りロッテス2/Slither Lotleth ver.2>
メイン (60)
土地
22枚
クリーチャー
25枚
早速アップデートした所を確認してから、実際にボロスフェザーにリベンジマッチしてきたレポートをご覧ください。
席次+石像/Status+Statue
今回のバージョンアップの目玉がコイツ、ラヴニカのギルドから分割カードの採用です。
下環境のトロン系でもよく採用されている《歩行バリスタ/Walking Ballista》と《バジリスクの首輪/Basilisk Collar》のコンボと同じ事しようぜって発想。
ただしコチラは使い切りかつ絆魂は付かないので、本家に比べるとコスパは悪いと言える。
その代わりって訳じゃないけど、インスタントタイミング(※しかも1マナ!)でコンボを発動出来るテンポの良さや、状況に応じて対象に取るクリーチャーを選べるのもエライ。
複数ブロックに来たとこを根こそぎ持って行ったりとか、かなり柔軟な運用が期待出来ます。
なお、このカードはオリジンの《ツキノテブクロの浸潤/Touch of Moonglove》と枠争い中。
それぞれ強みがあってどちらも捨てがたい。
席次+石像
分割カードは二つ役割を持つので、基本的には丸いと思う。
勝る点
- タフも+1修正されるため、バリスタなら+1/+1カウンターを全弾発射しつつも1体を普通のブロックで止めて接死ダメージを与える事が出来る(※1体分得する可能性がある)
- 多少重いが、クリーチャーをコントロールしていなくても石像側が万能除去として使える。
劣る点
- ライフレースには一切貢献しない。
- マルチカラーなので石とぐろの海蛇を対象に取れない。
ツキノテブクロの浸潤
腐る可能性がある代わりに、ハイリターンが狙える尖った性能だと思う。
勝る点
- 対象に取ったクリーチャーが与えたダメージでクリーチャーが死亡する度に、それのコントローラーに2点のライフロスが発生する。
- これにより多数交換が成功した時は、盤面のアドバンテージに加えてライフアドバンテージを同時に沢山得られる(※見返りが大きい)
- 石とぐろの海蛇を対象に取れる。
劣る点
- バリスタ基準で考えると、タフが上がらないので席次より1体少ない除去数になる可能性がある。
- クリーチャーをコントロールしてないと完全な死に札になる。
どうでしょう、私の目にはどちらも非常に魅力的に見えます。
縞痕のヴァロルズ/Varolz, the Scar-Striped
ドラゴンの迷路より、墓地にいるクリーチャー全てに活用を持たせる伝説のクリーチャーです。
当サイトではお馴染みの緩衝材コレクションから発掘してきた期待の新人さんです(またかよ)
お試し採用に至ったキッカケは、最近よく使っていた《永遠の若さ/Forever Young》による墓地回収は、
- 戻した分を引き切るまでライブラリトップが固定される。
- 手札に戻るだけなので、普通に召喚するかロッテスの能力起動にしか使えなかった。
と言う2点が「噛みあいを必要とする要素」で、何の役にも立たない場面が多々ありました。
その点、ヴァロルズなら墓地からダイレクトに必要な分だけ活用でカウンターを乗せられるし、何より「どのクリーチャーでもOK」ってのがアツい。
ロッテスで捨てまくったクリーチャーを、シレっとバリスタに活用していく動きが実現すれば強いに違いない。
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以上のカードをデッキに投入し、いざ実戦です!
対ボロスフェザー
さぁ、我らのソリン様を執拗に辱めてくれた宿敵にリベンジです!(逆恨み)
ダイスロールは10、お相手は8、勿論先攻スタートです!
1戦目(先攻):バリスタ無双
開始3ターン目に早速ヴァロルズ選手を着地させる事に成功したのですが、事前の予想通り序盤に引いてもやる事無いなって感じでした。
と言うか
- 滑り頭:自力で0マナ活用が出来る。
- バリスタ:0/0なので活用してもカウンターが乗らない。
- 石とぐろの海蛇:0/0なので活用してもカウンターがn(ry
あれれ~?おっかしいぞォ~?(小5並感)
ちょっとだけ役に立ったのは「中々殺して貰えない滑り頭を起動型能力でサクれた」と言うシーンか。
鱗2枚の影響下で、やっと墓地に落ちてくれた滑り頭を活用(※自力)して、バリスタにカウンターを3つ置く。
コンバット入って5/5バリスタパンチで一方を取り、メイン2でフェザーに4点発射、バリスタは1/1で生き残る。
次のターンは4マナでバリスタに3個カウンターを乗せて4/4で殴る、次のターンは更に3個のせて7/7で殴って本体に3点飛ばして勝ち。
ヴァロルズ選手、一歩も動かずッ!!
噛み合えば強い系と信じたい。
取りあえずワンサイドゲームで1-0、良い感じです。
2戦目(後攻):ロッテス無双
後攻は土地が2で詰まり、序盤は結構危ない感じでした。
攻勢に転じた時にはすでにライフは残り8、土地は相変わらず3と言う状況。
しかしお相手はインスタントタイミングで膨らんだり再生したりするクリーチャーを対処出来ず、ひたすらトランプルで蹂躙。
残りライフを計算して、上手く手札を貯め込んだ私の作戦勝ちです!
トランプルはディフェンスを思し召しや防護の光に頼っているデッキには、とことん刺さるって事で逆転勝利。
終わってみれば2-0のストレート勝ち、仇は討ちましたよ!ソリン様!!
あとがき
席次は1度も手札にすら来なかったですが、途中バリスタで7点一気に飛ばして、3体展開されていたクリーチャーを2体除去したシーンがありました。
あの時噛み合っていれば「3点飛ばすだけで思し召しに邪魔されずに皆殺しに出来ていた」と考えると、超強いやんって思います。
なお、追放除去やバウンスはかなり厄介なので、サイドボードに《顕在的防御/Blossoming Defense》を4積みしております。
相手が白や青を使ってるなら呪禁で守るって言うプランが、きっと役に立つでしょう。