[Pioneer] Xストーム vs [Modern] スゥルタイ氷雪忍者

うり「海蛇X=0で唱えます、サイ誘発してドロー、海蛇解決でドロー、海蛇死にます。」
同僚「なになに?何されるん??」
うり「バリスタX=0で唱え~(中略)~ハンガーバックX=0で~(中略)~羽ばたき飛行機械~(中略)~で、ターン終了です。」
同僚「やりたい放題やんwwww」
うり「あっ、手札9枚有るからディスカードしなきゃ!」
同僚「引きスギィ(白目)」
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と言う訳で、早速パイオニアで初めて組んだデッキを使って対戦してきました。
使用したデッキは前回の記事で紹介した「胡散臭い動き」をするコンボデッキ、未読の方は是非。
お相手はいつもの同僚氏。
まだパイオニアのデッキが完成していないとの事で、モダンのデッキとの異種フォーマット対戦となりました。
ま、どんなフォーマットであろうとも新しいデッキで戦うワクワク感は変わりませんけどね!
さてさて、果たしてこのバカデッキは上手く回るのでしょうか。
初見殺し性能
時間の関係でBO1となってしまいましたが、結果から言うと見事に勝利をおさめました。
ちょっと想像していた試合運びでは無かったのだけど、終盤辺りに自分で「なるほど強いな」って感じたのが意外でしたね。
想定ではもっとこうバカ感が強めに出るハズだったんだけど、マナフラした時のXコストクリーチャーって超強いじゃん!と(いまさら?)
私の感想だけではなんなので、同僚氏にも感想を聞いてみました。
-どやった?
最後の望みだった堕ちた忍が、オーコに鹿にされた事がショック過ぎて…。
-他には?
貴重なドロー源を食べ物トークンと交換されたのがかなりキツかった、最後ちょっと延命出来たから少し嬉しかったけど。
-オーコ絡み無しでお願いします
んー、凄いドローしてたね!初見のカードが多かったし、何をハンデスするのか、何を除去すれば良いのか全然分からんかったw
取りあえずうりさんのデッキに入ってるサイは大体フィニッシャーだから優先的に除去したけど。
-他に印象に残った事は?
唯々諾々は危険だと言う事は分かった、それに長引いてしまうとでっかいバリスタとか出されて対処出来なくなりそうで。
色々考えなきゃいけないのにオーコが変な事して来るから、対処しきれなくなったのがデカいかな。
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以上が戦いを終えた直後の感想です。
殆どオーコやん
一応分からん殺しは成立していたように思いますが、オーコがたまたま着地したからややこしくなっただけなのかな?w
うーん、オーコは今回初めて使ってみたのだけど…シナジーとか関係なく「プラス2種だけで都合の良いように出来る」って印象が強かったです。
あとホントに硬いね、破壊除去とか無いとクリーチャーでどうこうするのは厳しいと思いました。
うーん、これが噂のオーコか…。
実際の試合の流れ
身内メタ的な要因が大きかったのですが、1ゲームの内にコンボを2回決めたのに、それが直接勝ちには繋がる事はありませんでした。
どちらかと言うとアドバンテージ差を付けて行って最終的に勝つ、そんな感じの堅実なデッキだったように思います(←ほんとに驚いてる)
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まず最初にサイが着地した時にすっごい警戒されました。
かなり前の話になりますが
こう言うバカデッキを沢山作って分からん殺ししまくっていたので、
サイ=諸悪の根源
ぐらいに認識されてしまっているようです。
コイツさえ殺しておけばなんとかなるだろう的なw
確かにサイが居ないとドロー枚数は半減して、クロックも場に残らないから回答としては満点です。
しかしあの頃と違って資産も構築力も数段レベルアップしてますからね、リカバリーのプランだって完備しております。
サクっと立て直して、サムネのような盤面になった訳ですが…。
ここでまた身内メタ的な要因が。
私が好んで使う、ソリン様率いる吸血鬼軍団を滅ぼすためにメインから《真冬/Dead of Winter》がガン積みされており、クロックが残せません。
ここで絶妙な噛み合いが発生、海蛇が到達を持っているため飛行を通さず、道をこじ開ける接死コアトルもプロテクション(多色)の前では無力、攻撃が通らなければ忍術は使えない。
場が完全に膠着状態に。
膠着すると強いのがプレインズウォーカーと「育てる系」のクリーチャーです。
バリスタとかハンガーバックは早目に除去しないと取り返しが付かなくなるので良い避雷針となり、結果的にプレインズウォーカーが盤面に居座り続ける事に。
相手はじわじわと消耗し、こちらはじわじわとアドを稼ぎ続け、万策尽きた所にでっかい海蛇出してひっぱたいて勝ちと言う終わりを迎えました。
メインに除去が2枚しか入っていないようなコンボデッキで、ここまで堅実な勝ち方が出来るとは夢にも思わなかったなぁ。
カード別の感想
それでは最後にプレイしたカードの印象や評価をしてみますので、構築の参考にしてください!
魔法の井戸/Witching Well
個人的に令和の《血清の幻視/Serum Visions》と呼んでいる有色アーティファクト、期待通りの働きを見せてくれました。
唱えた段階ではカードが1枚減ってしまうので2枚しか入れられませんでしたが
- 取りあえず出して占術2でコンボパーツや土地を探す
- 仕掛ける直前の相手のエンド時に起動して隙を最小限に2枚ハンドを増やす
この動きが大変強い。
アーティファクトデッキ相手に、コレを割る為にわざわざカードを割く事は考えにくいと言う思惑通り放置され続け、《産業の塔/Spire of Industry》から安定して色マナを出せました。
また、パイオニア環境で青1マナでライブラリを2枚以上掘れるカードはコレと《選択/Opt》しか無いので、かなり重要なカードだと思ってます。
モックス・アンバー/Mox Amber
サイ4枚とプレインズウォーカー2枚だから、マナが出なくも無いかな?と期待してたんだけど
- 期待:コヤツらを出すために使いたい
- 現実:コヤツらを出さないと使えない
ダメだこりゃ。
マナフラした方が強いデッキだから、他のマナ絡みのアーティファクトと入れ替えかな。
金のガチョウ/Gilded Goose
1マナでパーマネント2つ出るし、しかも片方はアーティファクトだから強いかなって思ったけど1枚程度じゃ良く分かんないですね。
食物トークンのシナジーとしては強力でも、アーティファクトシナジーと言う大きな括りでは、(2)を支払わないと仕事しないのは悠長に感じます。
アンバーと同じくマナ絡みのアーティファクトに変更かな。
突然の衰微/Abrupt Decay
今回戦った相手にはとことん噛み合わず、割とお荷物でした。
それでもこのカードの強さを知っているから、スロット割いてでも安心は確保したいよねって言う。
パイオニア環境のメタゲーム的にどうなのかな、スタンみたいに4マナ以上のパーマネントがガシガシ出てくるならサイドの《暗殺者の戦利品/Assassin’s Trophy》をメインに変更するんだけど。
森の占術/Sylvan Scrying
フェッチが無いから入れてみたけど、テンポ悪くて手札で腐り続けていました。
特殊土地も引っ張れるのは強いんだけど、そもそも「引っ張れないと困る?」って考えると…特に困らないと言う結論に。
あまり強いとは言えないけど《寓話の小道/Fabled Passage》で我慢しようかな。
神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries
小プラスでアドが取れるのは良かったけど、トリシンはやはりキツくて土地が6枚ぐらい並んでやっと出せたって感じ。
何よりコンボ2回決めてもLOするほどドローできない事が分かったので、勝ち筋になり得ないと思いました。
同じ4マナなら色拘束の無い《霊気貯蔵器/Aetherflux Reservoir》とか、絶賛高騰中の《ゴルガリの女王、ヴラスカ/Vraska, Golgari Queen》とかを試してみようと思う。
ただ、現在のパイオニア環境はマーベルガチャがメタゲームに存在するので、《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》のライブラリ20枚追放に対する抑止力が有る(※セルフLO勝ち出来る)のは一種のメタカードとして評価出来ますね!
王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns
これはまぁ言わずもがな
なんかズルい
入れ得だから一応入れとくけど。
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以上になります。
異種フォーマット対戦のレポートでしたが、カード考察はパイオニア環境前提でしてみたので参考になれば良いな。