[Pioneer] Xストーム/X-Storm

私も遂にパイオニアのデッキを組みました!
少し前の記事を読んでみたら「王神か副陽辺りをやりたい」とか書いてましたが、最終的にスゥルタイカラーのチェイン・コンボデッキになりました。
何故だ。
出来上ったデッキを一人回ししていると、凄まじく怪しい動きをする濃ゆい電波を放つデッキに仕上がってたんだよね。
ともかく見て頂きましょう、デッキリストはこちら
メイン (60)
土地
22枚
クリーチャー
21枚
勘の良い読者様なら、デッキ名の時点で「あ、バカなやつだコレ!」とお気づきだろう。
何故ならパイオニア環境にストーム呪文は無いのである。
戦略について
MTGというゲームはいっぱいドローしたらつよいゲームなので、いっぱいドローして勝利を目指します。
これを実現するにはコンボが必要になりますが、ドラゴンの迷宮と言う福袋の緩衝材として頻繁に使われているセットに収録されていた《唯々+諾々/Beck+Call》と言うカードを悪用すれば簡単でした。
- 《唯々+諾々/Beck+Call》の唯々側を唱えて、ターン終了時まで「クリーチャーが場に出るたびに1ドロー」状態にする。
- XコストのクリーチャーをX=0で唱えたり、0マナコストのクリーチャーを唱えて場に出す事で何度もドローを誘発させる。
ね、簡単でしょ?
XコストのクリーチャーをX=0で唱えると「一瞬場に出て状況起因チェックで即死する」と言う動きになるためドローは誘発します。
ここにフィニッシャー兼、加速要員である《練達飛行機械職人、サイ/Sai, Master Thopterist》が絡めば小宇宙が発生し、かの有名な《純鋼ストーム》を彷彿とさせるような怪しさ満点の連続ドローが発生します。
- アーティファクト呪文を唱えるとサイの能力が誘発し、1/1の飛行機械トークンが場に出るので1ドロー。
- 唱えたアーティファクト呪文がクリーチャーで、それが解決されれば場に出て1ドロー。
- 2ドローを何度かしたら何か引くでしょからのループ。
大量に生成された飛行機械トークンは勿論場に残るので、次のターンからは強烈な空中クロックの始まりです。
単体除去では対処不能なぐらい出てくるので、相手にリセット手段が無いと大体ゲームが決まるんじゃなかろうか。
なお、ハンガーバック(※搭載歩行機械)が死んだ時にばら撒かれるトークンも同じ種類のトークンなので、唯々の効果が誘発する事は覚えておきましょう。
Xコストの呪文は低マナ域~高マナ域全てで無駄なく唱えられるので、準備が整うまでは小さいサイズで良いから召喚して、時間を稼ぎましょう。
サブプラン
このデッキの構造上、ピン挿しでも勝ち筋になり得るカードが2枚ありましたので紹介しておきます。
まずは《神秘を操る者、ジェイス/Jace, Wielder of Mysteries》によるセルフLO(※ライブラリ・アウト)による特殊勝利。
LOさせるには「ライブラリのカードを全て引く必要がある」ので、1枚入っていれば必ず引ける理論をここに提唱します。
もう1枚は、とにかく墓地にXコストのクリーチャーカードが溜まるデッキなので《永遠の若さ/Forever Young》を採用してみました。
これね、すごいんだよ。
サイ着地状態&唯々が通った時
最低でも戻した枚数分は手札が増える、例えば5枚ライブラリトップに戻すと
- このカード自体の効果で1ドロー(※起点となるXコストのクリーチャーが手札に入る)
- X=0で唱えて飛行機械トークンと共に2ドロー。
- ライブラリの上から4枚は戻したカードなので最低でも後4回2ドロー出来る(※2ドロー×5回=10ドロー確定)
- 余剰で引いた5枚の中にXコストか0マナクリーチャーがあればチェイン継続。
トップ勝負で強い
上記のような状況は滅多にないだろうけど、グダってしまってトップ勝負になったよーって時は「戻した枚数分トップを操作出来る」に等しい効果となるハズです。
マナフラ気味の時に、毎ターンバリスタ・ハンガーバック・石とぐろをトップして来たらそりゃ強いに決まってる(確信)
ただし狭く強い系のカードなので、取りあえずピン挿しでお試しかな。
また、本当にグダグダになった時に一瞬で体制を整えられるテクも発見しました。
とは言え自力で8マナ出す必要が有るので、よっぽどの時にしか使えないけど覚えておいて損はないハズw
やり方は簡単で…
唯々諾々を融合で唱える
以上。
同時に4体のスピリットが飛び出してくるので4ドロー、そこにXコストや0マナが含まれていれば更にドローです!
パイオニア環境ならギリギリ許されると信じたい。
最後に何故かポツンと入っている《王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns》は、折角パック剥いたら出て来たカードだし使ってみたかっただけです。
なんか強いんでしょ?
デッキの弱点について
パッと思いつくだけでも3枚、致命的なヤツが環境にいます。
覆いを割く者、ナーセット/Narset, Parter of Veils
同一ターン中にカードを2枚以上引けなくなる例のやつ、何故か対戦相手だけと言う灯争大戦プレインズウォーカー特有の理不尽な影響範囲を持つ。
このデッキのキーカードである唯々諾々が死ぬからヤメて。
静寂をもたらすもの/Hushbringer
クリーチャーが場に出るか、死亡する事によって誘発する能力を咎める新顔。
このデッキのキーカードである唯々諾々が死ぬからヤメて。
暴れ回るフェロキドン/Rampaging Ferocidon
クリーチャーが1体場に出る度に、それのコントローラーに1ダメージ。
マッハで死んじゃうからヤメて。
フェアリーと恐竜はまだしも、ナーセットは普通にメインから入っている可能性が高いから危険度MAXです。
しかも色的にカウンターを構えているだろうから、ここは万能感が凄いと評判の《突然の衰微/Abrupt Decay》で何とかしましょう。
ヤベえ奴らが3枚ともコスト3以下で本当に良かったと思います。
あとバリスタを0で唱えないようにする、とかでもある程度対処出来るのでガバプレイに注意。
サイドボードについて
まだ実戦してない段階なので何ともですが。
夏の帳/Veil of Summer
相手のデッキに青か黒が見えたら何も考えずに4枚ともサイドイン、これホントは(1)(緑)だったんじゃないかなーって思うぐらい強い。
硬化した鱗/Hardened Scales
Xコストクリーチャーと単純に相性が良いし、後乗せ出来るバリスタとかハンガーバックがぶっ壊れになりそう。
—
こんな感じで初陣待ち、初見の相手が笑えば勝ちかなって思ってる。
マナベースがキツイ環境だし、何故か青緑のショックランドが1枚も無かったりと資産状況が垣間見える構築でしたが、アーティファクトデッキなら《産業の塔/Spire of Industry》入れときゃ大体何とかなるの好き。
あとがき
デッキ名については、大量に入れたXコストのクリーチャーと純鋼ストームのような動きをするため「ストーム」の文字をもらいましたが、パイオニア環境にストーム呪文はありませんのでご注意ください。
《逆説ストーム》と同じですね!
このデッキは色々派生が考えられるので、しばらくはXコストクリーチャーを軸にバリエーション構築して行こうと思っています。
パイオニア環境は今年いっぱい、毎週月曜日に禁止改定されるようなのでなるべく手持ち資産でやりくりしたいよねw
なお、キーカードの唯々諾々は
いいだくだく【唯唯諾諾】
物事のよしあしにかかわらず、人のことばに「はいはい」となんでも従ってしまうこと。引用 – goo辞書
と言う意味らしい。
色々と考えさせられるね。
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