[ニューカペナの街角] 注目のカード – 赤

2022年5月2日

皆さんごきげんよう、「ニューカペナの街角」の注目している赤いカードの紹介です。

赤には理論上3ターンキルが可能なヤツがいたり、どう見ても強い犬が居たりで、そこそこの手応えがありました。

 


悪魔的な客室係

シングルシンボル3マナ1/3トランプル・速攻、新メカニズムの団結が誘発する度にパワーが「2倍になる」と言う、如何にもアレな能力を持ちます。

この団結と言うメカニズム、色んなカードに付いているのですが、誘発条件に「トークンではない」って書いていないから《巣穴からの総出/Empty the Warrens》とか《騒鳴の嵐/Chatterstorm》と合わせて使うと凄そうだなと思ったお話。

これ以外のクリーチャーが出る度にパワーが2倍なので、実際にこれが致死ダメージを叩き出すには「同一ターンに何体のクリーチャーが出れば良いのか」を調べてみよう。

  • 別に1体:パワー2
  • 別に2体:パワー4
  • 別に3体:パワー8
  • 別に4体:パワー16
  • 別に5体:パワー32
  • 別に6体:パワー64

これを見た感じ「5体出ればワンパン火力」に到達するようです。

これをそれぞれの呪文で計算すると、

  • 巣穴:ストーム2で6体(パワー64)
  • リス嵐:ストーム4で5体(パワー32)

となる。

ストームデッキは相手が即死するレベルで呪文を連打するんだから、こんなストーム2~4とか余裕すぎじゃね?と思った次第。

例えば巣穴ルートだと

  1. 土地置いてマナクリか宝物生成。
  2. 土地置いて3マナのコイツを出しておく。
  3. 土地置いてメダリオン→儀式→巣穴。

自身が持つ速攻が無駄になるけど、これで64/3トランプルが元気いっぱい走って行くので、概ね3キルとなるハズ。

しかも3ターン目の条件が結構緩くて、儀式×2とかでも良いし、魔力変からの儀式とかでも勿論OK、とにかく汎用的なストームパーツだけで達成出来ると思うので、2ターン目までのパーツが揃ってたらそこそこの確率で決まる気がする。

一応弱点としてはタフネスが上がらないので、膨らんだ所を稲妻で焼かれると言うお約束があったりするけど、最近は《邪悪な熱気/Unholy Heat》が流行り過ぎてて「稲妻を取っていないリスト」の多い事多い事。

そうなると昂揚を達成する前なら邪熱に焼かれない(=轢き殺せる)と言う事になるので、環境的に「意表を突く」形になって強いかもね!

 


黄金犬

1マナ1/1先制攻撃・威迫の有色アーティファクト・クリーチャー、宝物・犬。

なにこれ強い。

  • 1マナ1/1先制攻撃・威迫、強い。
  • アーティファクトなのでハサミとか諸々シナジーが組みやすい、強い。
  • 宝物でもあるのでタップしてサクると好きな色のマナを1点出せる、強い。

これコモンなのマジ?

単純にハサミデッキで使ってみたくなるよね、2ターン目から5/5先制攻撃・威迫とかヤバすぎるでしょw

万が一殴りに行けなくなってもマナ出せるの偉すぎるし、ほんとにナイスコモンだね、パウパーでも活躍間違い無しかと思います!

 


トラブルメーカー、ジャクシス

シングルシンボル4マナ2/3、コピー生成の起動型能力と新メカニズムの奇襲を持つ伝説の人間・戦士。

パッと見で分かる相当なクセの強さ、状況に応じて使うと思わぬ効果を発揮するタイプと見ています。

勿論盤面に定着すれば強そうだなってのは分かるけど、4マナは重くて速攻も無し、基本は「3マナ立った状態&何かクリーチャーをコントロールしている状態&捨てる用の手札がある状態」で、奇襲(1)(赤)&起動型能力と言った感じで運用する事になるでしょう。

で、その結果何が起こるか。

まずジャクシス本人を出すので手札-1&ボート+1、その後起動型能力を起動するので手札-1、盤面に元からいるクリーチャーのコピーが1体生成されてボード+1、ターン終了時に奇襲で出したジャクシスとコピーされたクリーチャーが生け贄に捧げられてボード-2、それらが死亡した時にそれぞれ1ドローなので手札+2となる。

それぞれの動きをまとめると、こうなる。

  • 手札:-2、+2。
  • ボード:+2、-2。

効果だけを切り取って結果だけ見れば、アドバンテージ面ではプラマイゼロ、ざっくりと言うと「3マナで2枚ルーティングした」みたいな感じになる訳ですが、一時的とは言えクリーチャーが2体盤面に出ている訳だから、ここに副次効果を乗せて行く事が出来ます。

起動型能力を使いタップ状態になったジャクシスは、どの道ターン終了時に生け贄になるのだから、サクリギミックでアドバンテージに変換してしまうとか、コピーするクリーチャー自身に「出た時誘発」「死亡誘発」が付いていれば丸儲けに。

他にも《骨の破片/Bone Shards》のエサにしてコピークリーチャー特攻の花道をこじ開けたり、なんなら《不気味な腸卜師/Grim Haruspex》みたいなカードを出しておけばドローもウッハウハ、クリーチャーが出たり死んだりする事に対するシナジーは無限大なのです!

奇襲で使うのがメインなら横に並ぶこともないので、伝説のクリーチャーだけど気軽に4積み出来るのもポイント高いね。

普通に良カードだと思います。

 


書庫荒らし

シングルシンボル2マナのソーサリー、ライブラリトップを2枚追放して、そのターン中にプレイしても良いと言う《舞台照らし/Light Up the Stage》の系譜。

んー??

なんか物凄く最近見たよね、舞台照らしの安定版みたいなやつ。

そうそう、真紅の契りで収録された《無謀なる衝動/Reckless Impulse》だったね。

書庫荒らしはアンコモンだからパウパー的には関係ないとか、3テフェのプラス効果などで相手ターンにこれを唱えたりしない限り、単純に無謀なる衝動に犠牲1が追加された上位互換って事で良いのかな。

上位互換出るの、流石に早すぎん?

 


盗み癖

1マナのオーラ、威迫と「戦闘ダメージを与える度に宝物トークンを1つ生成する」を持たせます。

以前作成したデッキになるのですが、格安にしてTier2~3ぐらいのデッキとそこそこ良い勝負が出来る「ドロードレイク」に採用してみたい1枚。

クソデッキ製造工場と言っても過言ではない当サイトから生まれたとは思えないぐらい、奇跡的に良く出来ているデッキなので、是非当時の記事もご覧ください!(普通に強いです)

[Modern] 格安デッキで遊ぼう(※土地以外) – ドロー・ドレイク

威迫ってブロックするために2体以上クリーチャーを指定しないといけないから、思ってる以上にダメージを通しやすい回避能力なんですよ。

システムクリーチャーは殺されたくないから、結果的にブロック出来ませんとかね。

そんな能力を飛行持ちに付けるとまぁブロックし辛い訳で、火力は上がらないけど削り性能は上がるに違いないと見ています。

 


絞殺

1マナのソーサリー、クリーチャーかプレインズウォーカー専用の3点ダメージ。

赤に度々作られる、プレイヤーに投げれない代わりにマナ効率が良い火力呪文ですね。

これはモダンのバーンでは親の顔よりよく見る《溶岩の撃ち込み/Lava Spike》の調整版(※撃ち込みはプレイヤーかプレインズウォーカー限定。)って感じ。

流石にモダンでは使わないと思いますが、スタンで1マナ3点の除去火力は結構な影響があると思ったのでピックアップしました。

 


構造的突撃

ダブシン5マナのソーサリー、アーティファクトがテーマの次元じゃないのに、まさかのシャッターストームが収録されていました。

リメイク元は《粉砕の嵐/Shatterstorm》で、途中で緑になって《忍び寄る腐食/Creeping Corrosion》としてリメイクされたりと、長い歴史のあるカードです。

1マナ重くなっているのはアーティファクトを吹っ飛ばした後、これによって墓地に落ちたアーティファクトの枚数分のダメージを、全クリーチャーにも飛ばすと言う効果が付いたからのようです。

実際どうなんでしょうね、親和相手なら全アーティファクト破壊の部分でクリーチャーごと全部破壊されてるだろうから、無意味に自分のクリーチャーが死ぬだけ損みたいなとこ有りそう。

対石鍛冶として見ても、カルドラコンプは破壊不能だし、そもそもサーチして場に出した後に石鍛冶落としても「既に仕事を終えてる」のであんまり意味ないなって。

なんか書いてて違和感しかないので、ピックアップしてる時は「2番目の効果がプレイヤーにも飛ぶ」と思い込んでいたのかも知れませんw

 


異端の法務官、ウラブラスク

ダブシン5マナ4/4速攻のボディに2つの誘発型能力を持つ、伝説のファイレクシアン・法務官。

最近毎セット1体ずつ出て来る新ファイレクシアの法務官、今回は赤いヤツらしい。

5マナは多少重くはあるが、盤面に定着すると自分にはアドバンテージを、相手にはディスアドバンテージを与え続けると言う強力なクリーチャーです。

自分への効果はアップキープにライブラリトップを追放、このターンそれをプレイしてもよく、勿論アップキープ後にはドローステップもあります。

しかし相手への効果は、各対戦相手のアップキープの後に最初にカードを引く行動を「ライブラリトップを追放しこのターンそれをプレイしてもよい」に置き換えてしまいます。

特殊な状況でない限り、アップキープ直後のドロー行動は通常のドローとなるので、一応そのカードはプレイ出来るけど手札には入りません、と言う事になる。

つまりその追放したカードがプレイ出来なければ「ドローステップを飛ばされた」のと同じ事になるので、相当しんどいことになります。

マナコスト的にモダン環境では「除去し辛い」に分類されるため、ウラブラスクでマウント取るとかは出来そう。

同じダブシン5マナの《孤独/Solitude》《激情/Fury》ってそれなりにハードキャストしてるし、されてるし、除去大変だし。

実際にウラブラスクが出てきたら、かなりキツイと思う。

 

以上、ニューカペナの街角「注目の赤いカード」の紹介でした!

赤で絶対に4枚買いたいカードは、黄金犬と盗み癖ですかね。

3ターンキルマンもネタ的に面白そうだから、値段によっては買うかも知れません。

 


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雑談

Posted by theuri