[ニューカペナの街角] 注目のカード – 無色・土地

皆さんごきげんよう、「ニューカペナの街角」の注目している無色いカードの紹介です。

アーティファクトと土地が少なかったので少し短いですが、今回で最後紹介になりますので、どうぞお付き合いください!

 


逃走用の車

3マナ4/3速攻の機体、搭乗コストはなんと1。

この機体は誘発型能力を持っていて、これが攻撃かブロックに参加するたびに、これに搭乗しているクリーチャー最大1体を対象とし、それを手札に戻す能力を持ちます。

この「最大1体」と言うのがミソで、展開を優先したいなら搭乗したクリーチャーを手札に戻さなくても良い柔軟性が売り。

勿論本命は強力な誘発型能力を持つクリーチャーを出し入れする事で、アドバンテージを稼ぐことです。

例えば《呪文づまりのスプライト/Spellstutter Sprite》とかを出し入れすると強いよね、この車を出す暇があるかどうかは別として。

ちなみにパワーが0のクリーチャーでも、パワーが1以上のクリーチャーと相乗りして手札に戻す事が可能なので、一応覚えておきましょう。

 


ジアーダの贈り物、ラクシオール

1マナの装備品で、初の「プレインズウォーカーに装備」と言うテキストが書かれた伝説のアーティファクト。

ざっくり言うとプレインズウォーカーをクリーチャー化する装備で、これはもうとにかく面白そうなので、是非とも欲しい所です。

しかしシングル価格にはなんと2,000円以上の高値が付いているため、一発ネタで買うには少々お高いです。

モダン以下の環境には《ウルザの物語/Urza’s Saga》があるので、《影槍/Shadowspear》よろしくピン挿しで運用するのが常識みたいな感じになりそうだけど、ウルサガ持ってないんだよなぁ…。

普通に装備(3)も付いていますが、プレインズウォーカーに装備(1)と言う見慣れない1文が書かれていて、装備したプレインズウォーカーは「タイプ・プレインズウォーカー」を失い「タイプ・クリーチャー」を得ると言う仕組み。(※忠誠度能力は起動出来る。)

能力は装備しているクリーチャーの上にのっている「何らかのカウンター」1個につき+1/+1の修正を受けると言う物なので、通常は忠誠度カウンターがそのままP/Tとなります。

クリーチャー化するプレインズウォーカーと言えば《ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar》が最も有名かと思いますが、彼のように「クリーチャー化している間は破壊不能かつダメージを0に軽減」みたいな能力は付かないので、ブロックしたりされたりすると忠誠度カウンターが取り除かれる点には注意が必要です。[2022/05/02 修正] 装備したプレインズウォーカーはプレインズウォーカーのタイプを失うので「ダメージを受けたら忠誠カウンターが減る」と言うルールが適応されなくなるそうです!

装備の仕様上、他の対象が居ない場合「はずす事が出来ない」ため、自分のリセット呪文に巻き込まれたりなどのリスクが生じたりもしますが、無人の野をクリーチャー化したプレインズウォーカーで殴りに行けるのは新しい戦術となり得ます。

例えばトロンで使われる《解放された者、カーン/Karn Liberated》なら、召還酔いを考慮すると殴りに行くまでに2回プラス能力を使えるタイミングがあるので14/14となりますし、《精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon》なら3点を2回飛ばして道を開けて、11/11でドーンみたいな事も可能です。

そんなことされたら、死んでしまうやん?

 


未認可霊柩車

2マナ★/★で搭乗2の機体、墓地対策系の起動型能力を持ちます。

起動型能力はタップだけで、単一の墓地にあるカードを最大2枚対象に取りそれを追放、そしてその追放しているカードの枚数がこの霊柩車のP/Tになると言うユニークな効果を持ちます。

つまり何も追放していない状態でこの霊柩車に乗り込むと、タフがゼロなので急に爆発四散するので注意。

逆に1枚以上追放した状態でブロックに参加し、ダメージ解決前に能力を起動してサイズアップと言う《ミシュラの工廠/Mishra’s Factory》のような事も出来ますね。

今回ピックアップしたのは、単純にモダンの墓地対策として強力だったからです。

と言うのも、毎ターン「指定したカードを2枚狙い撃ちで消せる」のは想像以上に強力で、現在のモダンのメタ上位のデッキに刺さりまくりなんですよ!

例えば墓地に4種類のカードタイプが必要な《昂揚/Delirium》は、狙い撃ちでカードを2枚も追放出来たら簡単に崩す事が可能です。

さらにこれを「インスタントタイミングで未達成に出来る」と何が起こるか?

空から殴ってきた《ドラゴンの怒りの媒介者/Dragon’s Rage Channeler》のブロック指定前に昂揚を消し、地上で優しくキャッチして返り討ちにしたり。

6点のつもりで《邪悪な熱気/Unholy Heat》を撃ってきたスタックで、昂揚を消して2点止まりにしたりなんて芸当が可能になります。

他にも《濁浪の執政/Murktide Regent》《探査/Delve》コストに使いたいインスタント&ソーサリーを狙い撃ちにする事で大幅に弱体化させたり、単純に毎ターン2枚ずつ墓地を飛ばし続ければて、《死せる生/Living End》の戻って来るハズだったクリーチャーを減らし続けたりなどなど、使える場面は数知れず。

しかも追放すればするほどサイズアップ(=フィニッシャー化)するからね、めっちゃ強いやん?って思いました。

そんな訳で、今後はサイドの定番になっている《大祖始の遺産/Relic of Progenitus》と枠争いをするような、ナイスカードになって行くんじゃないかと思っています。

 


トライランドサイクル

じわじわと評価を上げ続けて、現在では「良い塩梅の土地」と言うポジションに付けているイコリアのトライオームサイクルは、楔3色(=歴史改変前のタルキールの氏族)の組み合わせとなっておりました。

今回は残る弧3色(=アラーラの断片)の組み合わせが実装され、トライランドサイクル全10種が完成する事になりました!

基本スペックは

  • 確定タップイン。
  • 基本土地タイプを3つ持っている。
  • サイクリング(3)が付いている。

こんな感じ。

モダンでは基本ピン挿しで、フェッチで引っ張ってくる使い方がメジャーだから、サイクリングに関してはスタンほど起動しないイメージがあります。

確定タップインと言う、下環境では厳しめのデメリットも

  • どの道タップインになる事が多い「追加セットランド」を多用するランプ系のデッキ。
  • ある程度はタップインを許容出来るコントロール系のデッキ。

この辺りのデッキでは安定感などのメリットが上回るため、基本パーツとして定着しつつあります。

そんな中でも、最も使われていて特に高めの市場価格となっているのがジェスカイカラーの《ラウグリンのトライオーム/Raugrin Triome》です。

大きな理由は白絡みのデッキが《虹色の終焉/Prismatic Ending》対応範囲を広げる目的だけで積む事が多いから(だと思ってる)

青白コンでも使いやすいから高値と仮定すると、バントカラーの《スパーラの本部》と、エスパーカラーの《ラフィーンの塔》も高めに落ち着くかも知れないですね。

管理人としては「トライランドは全種1枚ずつ持っておくのが大正義」だと思ってるので、変に高くなる前に時期を見て、ちゃっちゃとコンプする事をおススメします。

 

以上、ニューカペナの街角「注目の無色いカード」の紹介でした!

ライランドは当然買うとしても、物凄く使ってみたいラクシオールが高いです。

ウルサガが存在する限り、今後も(0)と(1)のアーティファクトは取り合えず全部サーチして直接ライブラリから出て来るのヤバイですよね。

影槍みたいに「強いけど伝説だから4枚入れたくない」みたいなジレンマを持つアーティファクトが、ウルサガ実装後は「ピン挿しで持ってこれるから超強い!」からの需要過多(=シングル価格高騰)と言う綺麗な流れを見てしまったので、どうしてもね。

基礎点と言うか「ウルサガでサーチできるから」と言う付加ポイントが付くので、今までよりも高くなってる気がしてます。

逆にピン挿しで良いから、供給が上回ったりすると有難いのだけど。

 


関連記事

[ニューカペナの街角] 注目のカード – 白

[ニューカペナの街角] 注目のカード – 青

[ニューカペナの街角] 注目のカード – 黒

[ニューカペナの街角] 注目のカード – 赤

[ニューカペナの街角] 注目のカード – 緑

[ニューカペナの街角] 注目のカード – 多色

雑談

Posted by theuri