[Modern] 団結で倍々ゲーム – 悪魔的な約束ストーム

皆さんごきげんよう、今回はニューカペナの街角の新カード《悪魔的な客室係/Devilish Valet》を使ってワンショットキルを狙うデッキを紹介します。

試運転の時、初見殺し込みでコンボが決まり、テンションが上がり過ぎたのが原因で「計算機のスクショを撮って盤面を撮り忘れる」と言う事態に陥るぐらいには、気持ちの良いワンショットが堪能できます。

この時は24体のリスが飛び出したので「2の23乗ダメージ」と言う、クソデッキ特有の異常なオーバーキルが炸裂して管理人もニッコリでした。

こちらがその時のリストです。

<悪魔的な約束ストーム/Devilish Promise Storm>

なお、電波デッキの割には「ちゃんとリスト通りの事をする素直なデッキ」だったりする。

 


戦略について

このデッキは、同一ターン内にクリーチャーが場に出る度に倍々ゲームでパワーが上がって行く悪魔的な客室係と、ストームを稼いでトークンをぶちまける《騒鳴の嵐/Chatterstorm》《巣穴からの総出/Empty the Warrens》を組み合わせて、そのターン限定の「とてつもない火力のトランプルパンチ」をぶち込む事で勝利を目指します。

ニューカペナの注目カードで、悪魔的な客室係を紹介した時に計算した致死量のクリーチャー数を実現するために、赤緑のカラーリングでストームデッキを仕立てました。

これ以外のクリーチャーが出る度にパワーが2倍なので、実際にこれが致死ダメージを叩き出すには「同一ターンに何体のクリーチャーが出れば良いのか」を調べてみよう。

  • 別に1体:パワー2
  • 別に2体:パワー4
  • 別に3体:パワー8
  • 別に4体:パワー16
  • 別に5体:パワー32
  • 別に6体:パワー64

これを見た感じ「5体出ればワンパン火力」に到達するようです。

これをそれぞれの呪文で計算すると、

  • 巣穴:ストーム2で6体(パワー64)
  • リス嵐:ストーム4で5体(パワー32)

となる。

引用 – [ニューカペナの街角] 注目のカード – 赤

早速、本題の「ストームの稼ぎ方」を見て行きましょう。

赤緑ストームは青赤ストームと違って、ドロースペルが《魔力変/Manamorphose》ぐらいしか無いため、そこは衝動的ドローで穴埋めする必要があります。

具体的には、真紅の契りの《無謀なる衝動/Reckless Impulse》か、ニューカペナの《書庫荒らし/Rob the Archives》のどちらかが候補となりますね。

どちらも試してみたところ「めくったカードの使用期限が長い」と言う理由で、無謀なる衝動の方が使いやすく感じたので採用していますが、ぽろぽろとトークンが出ている状態だと《犠牲/Casualty》でコピーすると強かったりするので、ほんとお好みでどうぞって印象。

マナ加速は定番の《発熱の儀式/Pyretic Ritual》《捨て身の儀式/Desperate Ritual》を4枚ずつ、メダリオンクリーチャーは《ゴブリンの壊乱術士/Goblin Anarchomancer》の一択なので迷うところは無いです。

壊乱術士はカードタイプの制限が無いので、悪魔的な客室係のコストを軽くして「ストームを稼ぎながら出す」みたいな芸当も可能だと言う事を覚えておきましょう!

そんなこんなで、

  • 巣穴:ストーム2で6体(パワー64)
  • リス嵐:ストーム4で5体(パワー32)

これを参考にワンパン火力を持たせた悪魔的な客室係を作り上げ、一撃必殺の拳をぶち込んでやりましょう!

 


約束の終焉について

デッキ名に入れ込むぐらい、強力で面白いキーカードが《約束の終焉/Finale of Promise》です。

パイオニアのフェニックスで遊ぼうと思って買ったものの、結局ずっと塩漬けになっていたカードなんですが、使ってみたらこれがもう強いし楽しいしで、かなり推しのカードとなりました。

元々ウィザーズ側が「これ1枚で墓地にいる孤光のフェニックスが戻って来るよ!」ってなるように調整された、いわゆるデザイナーズコンボなのですが、それってストームを3稼げると言う結果も得られるじゃん?的な事に気づいて雑にフル投入しましたが、4枚引いても余裕で使い切れるレベルで、むしろ足りないまであるぐらいの使い勝手の良さを誇ります。

 

このデッキは2マナに主力カードを集中しているため、ちょっと動いてから「X=2」で唱えるのが最も強く使えるようになっています。

マナ加速と衝動的ドローを唱えて、約束の終焉をX=2で唱えて、使ったばかりのマナ加速と衝動的ドローを使い回すみたいな。

その胡散臭い動きにメダリオンが絡むと、当たり前のようにゲームが壊れます。

マナ加速や魔力変、リス嵐などの2マナ呪文が軒並み1マナになるのに加え、約束の終焉のX部分も軽減されるため、無茶苦茶な繋がり方でチェインしまくって、なにか良く分からない状態になります。

ここまでストーム稼げるなら「ぶどう弾でよくね?」と言う言葉はぐっと堪えるのが大人です。

 


メタ的なお話について

現モダン環境は、モダホラ2で追加された《孤独/Solitude》《虹色の終焉/Prismatic Ending》《邪悪な熱気/Unholy Heat》みたいな高性能カードの影響で「ピン除去が強い」と言う状態になっています。

そんな環境下で、どう見ても「悪魔的な客室係がキーカード」と分かる、即ちマスト除去がバレバレなデッキは相対的に弱いと言えます。

しかしこの「ピン除去が強い」環境に対して「クリーチャー・トークンを沢山バラまく」と言う行動が強いって事を、実戦経験から理解する事が出来ました。

現在連戦しているお相手は4Cエレメンタル、もちろん孤独と虹終がバンバン飛んで来ますが、トークンを沢山出すとちゃんと苦しんでくれます。

あ、激情ブリンクするのやめてください。

 


調整の余地について

現在のリストでは、見切り発車で完走出来なかった時のフォロー用に《電位式リレー/Galvanic Relay》を2枚採用していますが、このスロットは変更しても良いかも知れないと思っています、追加の衝動的ドローとして書庫荒らしとか。

勿論、強いのは強いんですよ。

写真はストーム13で電位式リレーを唱えた状態、プレイマットの上部に並んでいるのが次のターン限定で使える手札となる。

圧倒的アドバンテージを得た状態なので、当然次のターンでコンボをゴリ押して勝ちましたが、メダリオンが出ていないとストームを稼いだ後の3マナは非常に重いと感じました。

あと、生き馬の目を抜くモダン環境で「次のターンにしか使えないカード」では間に合わない事が多々あります。

1ターンの重みがね、どうしても。

 

以上、ニューカペナの新カード、悪魔的な客室係をフィニッシャーに添えたストームデッキの紹介でした。

久々にストームデッキ使うと楽しいですねw

なお管理人のハイスコアは、今の所「2の24乗×2体=33,554,432点」となっております(バカ)

実際にプレイしていると、とにかく客室係が孤独で飛ばされるので、ぶどう弾とトークンだけで戦うタイプも試してみたいなと思っています。

完全にデッキ名が変わってしまうけど、授業初日とか絡めばワンパン出来るのはパウパーで証明されてるし、モダンでもやれるのでは?と思ってたり。

Modern

Posted by theuri