[モダン戦略] 4Cオムナスを攻略する – 再・ゴブリン編(最終回)

皆さんごきげんよう、再びジャンド・ゴブリンを調整して4Cオムナスの攻略を目指す管理人です。
前回は「箸休め」と称して、エレメンタルを殺すデッキでエレメンタルを殺すと言う、対人メタめいた事をしました。
4Cオムナスが成す術無く沈んでいく様を見れば新たなアイデアが浮かぶかも知れない
そんなサイコパス的発想でやってみたんだけど、デッキがどうこうじゃなくて「オムナス系に対してファイクルが強いだけ」と言う結果になったのでなんとも。
さて、本題のジャンド・ゴブリン。
管理人の中では、相性差を埋めるためには「メインに除去を入れる」と言うのがマストだと思っていて、ここ数日は数種類のカードを入れたり抜いたりで調整を繰り返し、以下のリストにたどり着きました。
メイン (60)
こんな感じ。
トライ&エラーを繰り返していたので、試合の写真にはリストに無いカードが映ってたりします。
結論から言うと、このリスト(調整中の物も含む)で4Cオムナスに対して4勝6負と言う戦績を残せているので、管理人の中ではかなり満足しています。
負け越してはいるけど、成す術が無かった今までを振り返ると、これは物凄い進歩なのです!
早速調整内容と、どう言う立ち回りをすれば勝てるのかを見て行きましょう。
背に腹は代えられなかった
苦汁の決断度:★★★★☆
管理人感想:本当はタール火にしたかった。
内容
なんやかんや試した結果、除去枠に《激情/Fury》を4枚採用するのが最も強く、最も勝利に直結したので、なんか悔しい気持ちでいっぱいです。
ジャンド(=赤黒緑)を名乗りながらも、緑のカードなんて《下賤の教主/Ignoble Hierarch》しか入っておらず、実質的には赤濃いめのラクドスカラー(=赤黒)だから、ピッチコストに充てる赤いカードには困りません。
何より本命だった《稲妻/Lightning Bolt》には出来ない複数交換や、タフネス&忠誠度が4まで届くのはとても大きな差でした。
マナフラ受けにもなるハードキャストは、生き残りさえすれば速やかに相手のライフを消し飛ばす、このカードは単体で勝ちに行けるレベルのパワーがあるのです。
対処方法
激情を入れる事で「部族統一」が出来ないから嫌なのではなく、モダホラ2のカード依存が限りなく低いからこのデッキを選んだのに、結局モダホラ2のカードに勝たせてもらっているのが嫌だなって気持ち。
それでも「激情引いたから勝てた」ってパターンばかりだったので、もうこればかりは受け入れるしかないのでしょう。
マジな話をすると、稲妻より何よりゴブリンシナジーのある《タール火/Tarfire》にしたかったんだけど、変なプライドを捨てなければ勝てない事もあるよねってお話。
悔しいね。
前向きに考えるなら、MTGには「名誉〇〇」と言う考え方があるので、激情は「名誉ゴブリン」として、もっと好意的に接して行くのが建設的だと思った次第。
人間デッキの某亡霊さんとか、某代理人さんとか、マーフォークデッキの伝説の某クラゲさんとか堂々と戦場に出て来るし。
そして、どう見ても「ゴブリンとか関係なく強い」このカードを、4Cエレメンタルはたっぷりとシナジーを乗せて運用してくるんだから強いハズだよね。
首謀者がポンコツなので鎖を回す事にした
ゴブリンらしさ度:★★★★★
管理人感想:始めたら止めないのがコツだ!
内容
ゴブリンデッキのアドバンテージ担当である《ゴブリンの首謀者/Goblin Ringleader》ですが、3連続でゴブリン0枚を達成したので「肩ポン」しました。
カッとなって抜いたけど、今考えると60枚中29枚のゴブリン(=48.3%)をトップ4枚から見つけられないのは、管理人の運が悪いだけな気がしてきたが。
どんな理由があるにせよ、試合を跨いで3連続0枚は流石に許容出来ないと言う事で、カードの入れ替えを行います。
対処方法
これまでの調整で、このデッキに圧倒的に足りていなかったのは「除去」であり、除去しつつお肉も強い激情が非常に有効である事が判明しています。
つまり激情みたいなカードを追加すれば、より安定した運用が可能になると言う事。
めくり運が悪いならデッキの安定性を上げれば良いじゃない理論
これに当てはまるカードを探した所、これ以上ない程のカードが存在しました。
そう、ドミナリアで大活躍しまくった《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》さんです、懐かしい!
出た時に対戦相手と、そのコントロールしているクリーチャーとプレインズウォーカー全てに1点を飛ばし、本体は3/3先制攻撃と高水準、激情と違ってゴブリンの部族サポートも受けられます。
文句なしに強い。
相変わらずのトリプルシンボルがアレですが、スタンと違って薬瓶もあるし、マナベース的にもこのデッキなら大丈夫です。
何より激情はピッチコストを支払えば0マナで出せるので、鎖回しと同一ターンに続けて出せる可能性が高い(=射程範囲が広がる)と言う事にもつながるのだ。
アド源を抜いてまで入れ替えるんだから、これぐらい強いゴブリンじゃないと割りに合わないしね、良いカードだと思います。
勝つための立ち回り
理論的には勝てる度:★★★★☆
管理人感想:勝てるまでやれば絶対勝てるだろ、知らんけど。
内容
こちらのデッキにも除去を搭載したからと言って、お相手の除去が減るわけでは有りません。
相変わらずコンボパーツは先出しすれば激情に焼かれ、コンボを始動したらスタックで孤独に追放されてしまいます。
お相手もこちらのジャンド・ゴブリンについて熟知していますから、マスト除去を外すなんて甘い立ち回りはしてきません。
対処方法
以前と違う点、先に述べたように「こちらのデッキにも除去を搭載」したので、除去からのクロックとして機能していたお相手の激情と孤独を除去することが出来ます。
更に言えば、アドバンテージを取り続ける浅瀬はタフネスが1なので、激情で複数薙ぎ払ったりも出来るようになりました。
これが本当にデカくて、上手く行けばマウント、悪くとも仕切り直し、どう転んでもゲーム展開を鈍化させる事が出来ます。
ならばやる事は、
コンボが成立するまで詮索者を投げ続ける一択。
激情による複数交換も考慮して、小出し小出しで除去を吐かせる。
しつこく続ければ、見事に成立する事もあるのだ。
サーチが充実したデッキなので時間さえ貰えれば、デッキ内の詮索者4枚全てを投げつけること自体はそこまで難しくありません。
今までそれが出来なかったのは、そこまでライフが持たなかったからです。
強力な除去が入った事で延命が可能になり、実際に3~4枚目まで投げつける事が出来るようになったため、この戦法が有効になりました。
4Cオムナス側の方が、激情に加えて孤独分の「引きやすさ」があって有利ですが、結局引けなければ無限コンボしてこちらが勝つので、この延命が本当にデカいんですね。
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以上、遂にジャンド・ゴブリンで4Cオムナスを捕らえる事が出来たレポートでした!
ちなみに実際に戦っている当事者2人が10戦終えた後に、同じ感想を語っています。
激情の投げつけ合いしてるだけのクソゲーに思えてきた。
これなぁ、駆け引きとかじゃなくて「激情(孤独)を何枚引けるか」の勝負になっちゃってるんだよね。
ライフやアドバンテージ差を全て無視して勝利する無限コンボがなければ、こんな勝ち方は出来ないのは確かだけど、お互いが「除去が無ければ勝ちです」みたいな状況にしかならないから、あまり面白くない(=飽きる)と感じるのかも知れません。
所で、この攻略シリーズは今回で最終回となります。
10戦終えて4勝6敗となった翌日、再び送り火をカンパニーに差し替えたデッキで対戦に挑むと、マーフォークが出てきましてw
元々続唱リビエンの攻略から始まったし、マーフォークはTier3ぐらいのデッキだから攻略って程でもないし、一応4Cオムナスも攻略出来たって事にして締めようかなと思います。
久々に複数回に渡り、構築と立ち回りについての研究が出来て楽しかったです!
お付き合い頂けました読者の方々にも感謝、また機会があればよろしくお願いします。
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