[ファイレクシア:完全なる統一] 注目のカード – 白

新弾の「ファイレクシア:完全なる統一」は多分まだフルスポが出てないんだけど、日本だけ早めの 2023/2/3 に発売されるらしいで、管理人が注目している新カードの紹介をやって行きます。
まずはいつも通り白から。
離反ダニ、スクレルヴ
1マナ1/1で毒性1の伝説のアーティファクト・クリーチャーでファイレクシアン・ダニ、ブロックに参加できない常在型能力と、支援系の起動型能力を持つ。
(白/Φ)+タップで色を一色選び、自分のクリーチャー1体にターン終了時まで、
- 毒性1。
- 選んだ色からの呪禁。
- 選んだ色にはブロックされなくなる。
を与える。
新弾のキーワードである《毒性》についてだけど、ちょくちょく《感染》を使う管理人的には「弱くね?」と言わざるを得ない訳ですが、感染デッキに混ぜて使う分には問題ないだろうと思わせる程には強力な起動型能力だと思います。
ざっくり言うと《ルーンの与え手/Giver of Runes》の劣化版みたいな能力で、その代わりアーティファクトタイプを持ってる、みたいなイメージ。
ただ「白かぁ…」と言うのがね。
毒性1はインクの染みだと割り切って、《エスパーの歩哨/Esper Sentinel》と一緒に白絡みのアーティファクト系デッキの初手枠として、就職先があるかも知れない。(パイオニアのWUハサミとか)
完全に余談
MTG界最強のダニである《機能不全ダニ/Haywire Mite》パイセンは昆虫タイプを持っているのに、何故かこいつは昆虫ではなく、その名もズバリなダニタイプを持っている。
昆虫のダニが完成化したのではなく、純ファイレクシア製の機械だからかな?とか思ったけど、それなら機能不全ダニさんは昆虫・ダニなんじゃね?とか、謎の多い設定。
スクレルヴの巣
シングルシンボル2マナのエンチャント、自分のアップキープに1点のライフを失い、毒性1とブロック出来ないを持つ無色の1/1のファイレクシアン・ダニ・アーティファクト・クリーチャー・トークンを1体生成する。
あと新キーワードの《堕落》で絆魂持たせたり出来る凄そうなカードなんだけど、トークンのタイプが盛られすぎでなんかアレに見える。
しかし、取り合えずお決まりだと思うので言っておきましょう。
令和の苦花や!!
これまでも何度か「令和の苦花」と呼ばれるカードは刷られて来た訳ですが、頭数が増えなかったり、カードを2枚目引いた時だけとか、基本的に使えないカードばかりでした。
早い話それらは「令和の苦花(笑)」だったのですが、これはちゃんと本家と同様、アップキープにライフ1点と引き換えにアーティファクト・クリーチャーが増えて行きます。
何気にアーティファクトのカウントが勝手に増えて行くのは強力で、装備なら《イラクサ嚢胞/Nettlecyst》や《頭蓋囲い/Cranial Plating》、オーラなら《きらきらするすべて/All That Glitters》みたいなカードと併せて使ってみたくなりますね!
まぁこれノンクリーチャー呪文だから、現実的には独創力デッキが使うんだろうなって思いました。
ずっとタネが湧き出してくる上に、コイツ自身も殴れる訳だから、相性は良いに決まっているのです。
栄光のドミヌス、モンドラク
ダブルシンボル4マナ4/4の伝説のクリーチャー、ファイレクシアン・ホラー。
1つ以上のトークンが自分のコントロール下で生成されるなら、2倍の数生成されますよと言う常在型能力と、自身に破壊不能・カウンターを乗せる起動型能力を持つ。
スクレルヴの巣と一緒に使ってね、と言うデザイナーズ・コンボなんだろうなと。
毎ターン1ペイで毒性1が2体ずつ出てきたら、流石に無視できないと思う反面、モンドラクを強く使うならガンガンにトークン作る方向に寄せた方が強いでしょみたいな事になってくるので、就職先は白黒トークンとかになって来そう。
モンドラクと《選定された行進/Anointed Procession》を併用して、《未練ある魂/Lingering Souls》とか《幽体の行列/Spectral Procession》を唱えたら脳汁確定です。
舞い降りる見張り
1マナ1/2で飛行・警戒を持つ、アーティファクト・クリーチャーのファイレクシアン・構造物。
普通に優秀、さっきチラっと書いたパイオニアの「WUハサミ」で例を挙げると、
- 初手で舞い降りる見張り。
- 次のターンに舞い降りる見張りにハサミ付けて5/5飛行・警戒でアタック。
強すぎて草。
あのデッキで飛行を持つ初手と言えば《羽ばたき飛行機/Ornithopter》で、確かに0マナは魅力的だけど、警戒まで持ってるなら話は変わって来る。
いや、これは「白のマナレシオどうなってんの?」と言われ待ちしてる高度なボケなのやも知れない。
耐え忍ぶカー、ケンバ
シングルシンボル2マナ2/2の伝説のクリーチャー、猫・クレリック。
ケンバやこれではない猫が1体自分のコントロール下で戦場に出る度、自分がコントロールしている装備品を1つそれにつけても良いと言う誘発型能力と、白の2/2猫・トークンを生成する起動型能力を持つ。
一瞬「またハンマータイムのパーツ?」とか思ったけど、それなりに猫と装備品に寄せた構築にしないと大分微妙な感じがするので、これを機に猫デッキを作ってみるのも良さそう。
トークン生成のコストがもっと軽ければ「エンド時に生成→ハンマー拾わせる→次のターンにネコパンチ(ただし12点)」みたいな動きが出来るので、ハンマータイムのパーツに1~2枚の採用はあり得たと思うので惜しいなと。
ゆうてハンマーこと《巨像の鎚/Colossus Hammer》を持たせて殴れば、どんなクリーチャーでも大型のフィニッシャーになるんだから猫デッキに革命が起こるかも知れない。
骨化
シングルシンボル2マナのオーラ(自分の基本土地)、骨化が場を離れるまで、相手のクリーチャーかプレインズウォーカー1体を追放する。
《岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks》の系譜特有の「エンチャント先の土地タイプ縛り」が存在し、これは基本土地のみとなっている。
本家や《薄氷の上/On Thin Ice》に比べて1マナ重くなっている代わりに、プレインズウォーカーも対象に取れるようになっているので、環境によってはこちらの方が使いやすそう。
ファイレクシアの立証者
クアドラプルシンボル4マナ5/5飛行のクリーチャー、ファイレクシアン・ホラー。
ダメージを受けた時にそれを軽減し、その軽減したダメージ分を any target に投げつける事が出来る誘発型能力を持つ。
巷では「白抹消者」と呼ばれている《ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator》の対となるクリーチャー、無限ループしないように「自身」は対象に取れなくなっているが、抹消者と同じく伝説では無いので、立証者を2体並べる事でループ自体は可能。
ゆうてダメージは軽減されるので、絆魂による無限ライフは出来ない調整になっている模様。
コンボ云々は抜きにして、実質的にダメージで倒すには「軽減出来ない」を使わないと不可能なので、抹消者と同じくカタログスペックは中々のモノ、赤単使いは泣いて良い。
コンボ方面では《ボロスの反攻者/Boros Reckoner》と8枚体制にして、全体火力の《紅蓮地獄/Pyroclasm》や《地震/Earthquake》(2023/1/26追記:よく見たら飛んでるので地震はダメでした!)を撃ちまくって滅茶苦茶する感じの「頭悪い系デッキ」への採用が考えられる。
そして管理人はそれをやってみたいと思っている。
機械の母、エリシュ・ノーン
シングルシンボル5マナ4/7警戒の伝説のクリーチャー、ファイレクシアン・法務官で、2つの常在型能力を持つ。
たったの5マナで《パンハモニコン/Panharmonicon》の強化版と《倦怠の宝珠/Torpor Orb》の亜種に4/7警戒のお肉がついていると考えると、異常なコストパフォーマンスと言える。
機械のおかんやるやん。
倦怠の宝珠っぽい能力はパーマネント全てに及ぶ点では上位互換と言えるものの、出来れば早く出したい系の性能だったり、自分の出た時能力を消して悪さする系みたいな用途では使えないので、パンハモニコン能力の方を重視すると良さそうです。
管理人のレベルだと、パンハモニコンで思いつくデッキが全てクソデッキになるので、皆さんの構築力で無限の空に飛び立たせてあげてください。
白の太陽の黄昏
ダブルシンボル(X)のソーサリー、X点のライフを得て、毒性1とブロック出来ないを持つ「例のダニ・トークン」をX体生成する。
Xが5以上なら、これによって作られたダニ・トークン以外の全てのクリーチャーを破壊する効果が付く。
過去の太陽の頂点サイクルが、太陽の黄昏サイクルとなってリメイクされたようなので全色見て行こうと思います。
まぁこれは…モンドラクと使ってねと言うデザイナーズ・コn(ry
X≧5が必要だけど、一応「リセット機能」がある事からWUコントロール視点で見ると、7マナで流しつつ1/1を5体生成、オマケで5点ゲイン。
ピン挿しなら意外と悪くないような気がしなくもない。
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以上、注目の「ファイレクシア:完全なる統一」の白い新カード紹介でした。
エリシュノーンとかのファイレクシア人って、アーティファクト・クリーチャーではないんだね?
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