モダンはおもちゃ箱6 vol.4 – インティはサイクリングと相性が良くない?

2024年1月10日

新生ホロウ・ワンで5戦ほどこなして、我々が抱いた感想は以下の通り。

管理人「インティ強いね。」

対戦相手「インティ人間デッキにも欲しい。」

頼むからホロウ・ワンの話もしてあげてください。

また、実際に手に取ってプレイしていると分かる問題点なんかもあって、想像していたスタイルと全然違う事を痛感しています。

今回はそんなデッキ事情を考察し、構築の見直しをしていこうと思います。

 


インティの評価

まずは実戦を繰り返して分かってきた、新カードの《太陽の執事長、インティ/Inti, Seneschal of the Sun》について掘り下げます。

冒頭で書いたように、インティはモダンでも通用するんじゃないかなってぐらい高評価なのですが、このデッキとの相性はイマイチだと感じています。

 

サイクリングカードが多いとダメっぽい

それは構築段階の懸念点として挙げた「サイクリングカードを追放すると損する」と言うケースで、これが許容できないレベルで発生します。

初めの構想では、

サイクリングして誘発、プレイ出来るカードが追放されたら丸儲け!

こんなイメージだった。

そして実際に組んでみると、

  1. いっぱいサイクリングしてアド取るで!
  2. いっぱいサイクリングカードを入れるで!!
  3. サイクリングするとサイクリングカードばっかり追放されるんだがwwww

当たり前の事が起こってるだけでびっくりした。

サイクリングでの誘発ならまだしも、攻撃誘発で手札を捨ててこれが発生すると「ただのアド損」だからね、そりゃ良くないよね。

追放してなければホロウ・ワン出せたとか、追放したせいで土地が確保できなくなったとか、割と致命傷になる事がしばしば。

 

やめたら?サイクリング

根本的な問題解決を目指すなら、サイクリングカードを全部抜けば済む話なんだけど「サイクリングするとアドバンテージを得られる」と言う考え自体を全否定するのは悔しい。

なんとかギミックとして残したいので、いったん衝動的ドローとサイクリングカードの関係性を整理してみよう。

  • サイクリングカードを増やすと追放される可能性が高くなる。
  • サイクリングカードは本体のマナコスト大きいものが多い。
  • 本体のマナコストが大きいと追放領域から唱えられない。
  • 追放領域からは捨てられないのでサイクリングを起動できない。

そもそも衝動的ドローとサイクリングって、メカニズムレベルで相性が悪いって話しだったのかも知れんね!

詰まるところ、

  • 誘発時にサイクリングカードが追放されにくくするために減量。
  • 結局プレイ出来ないと意味がないので軽量呪文がたくさん欲しい。

こうなれば問題は改善されるのではなかろうか。

軽量呪文とは言えマナは使うので、可能な限りプレイ出来る可能性を高めるなら、残すサイクリングカードは「可能な限りマナを使わないもの」が良い。

なるほど、君かぁ。

 


専用構築じゃないホロウ・ワン

ミッドレンジを目指すと言う試みで、なんやかんやしながら3~4ターン目にコストをちょろまかして出てくる《虚ろな者/Hollow One》は、別段弱い訳ではない。

だが、それは決して強くはないと言う事実を突きつけられた。(3敗目)

これはホロウ・ワンをこすり続けているプレイヤーなら、誰しもがぶち当たる壁、いわゆる「そもそも論」ではないだろうか。

ホロウ・ワンが最も強いのは議論の余地なく初手着地で、その最たる理由は「1マナで対処困難」だからです。

 

1マナで対処しづらい理由

これは全盛期の平成モダンから、現在の令和モダンまで共通していて、5マナ 4/4 のアーティファクト・クリーチャーを1マナ以下で除去する方法(特にメイン)を考えると、何らかの損をしないと難しいからです。

プッシュ、ポータブルホールはそもそも無効、虹終は色数的に5マナ要求されるので論外。

当時は流刑への道で2:1の損交換、今なら(激情が禁止になったので)孤独で2:1の損交換みたいな。

そして1マナ以下で除去出来ないと「4/4 に1発殴られてそのまま残る」という事態になるので、出された側の2ターン目はホロウ・ワンの処理にあてないとまた4点…みたいなマウント状態になるのです。

 

2マナ域からは対処される

ゆうて2マナ域からは対処出来るカードがグッと増えるので対処はさほど難しくないのですが、モダンの2ターン目は花形カードをプレイするタイミング、ここでラグってしまうと全てが1ターン後ろにズレるので、マナ効率的にも中々にやりづらくなるものです。

だからこそ、

何としてもホロウ・ワンは1ターン目に叩きつけたい!

出来れば2体以上。

その答えが専用構築であり、そこを突き詰めてこその強さなのだと。

果たして、専用構築じゃないホロウ・ワンに明日はあるのだろうか?

 

以上、今回はデッキの根幹部分を揺るがすような考察結果となり、大幅な入れ替えが発生してしまいました。

通りの悪霊以外のサイクリングカードを抜き、軽いカードを追加していたらどんどんシナジーが崩れていって、

デッキが壊れました(いつもの)

ちょっとプレイ不可能なレベルで壊れたので、アマリアちゃんでお茶を濁しつつ再構築しようかなと。

インティはイケメンだと思っているので、次回はそちらに寄せたカードの候補を挙げてみて、再構築の足掛かりにしたいと思います。

そして、勘の良い読者様ならこの流れで大体察しているかと思いますが「ホロウ・ワン要るん?」みたいな状況になっていますw

 


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Modern,雑談

Posted by theuri