カルロフ邸殺人事件 – 犯罪小説家について考察
来月 2024/2/9 に発売される、本流の最新セット《カルロフ邸殺人事件/Murders at Karlov Manor》のプレビューが始まりました。
まだ「ぶっ壊れwww」みたいなカードは出ていないように思いますが、すでに面白そうなカードがちらほら。
今回はその中から絶対買う!と決めたカードをピックアップしましたので、モダン目線で考察してみようと思いますので、是非参考にしてみてください。
犯罪小説家
シングルシンボル3マナ 1/3、アーティファクトをサクるたびに《犯罪小説家》の上に +1/+1 カウンターを置き(赤)を加える誘発型能力を持つゴブリン・バード。
この誘発型能力はマナ能力に分類されるらしいので、スタックに乗らず即座に解決されるって認識で良さそう。
[修正] 2024/1/18:フォロワーさんよりご指摘いただきまして、この誘発型能力はマナ能力ではないためスタックに乗るそうです。
御多分にもれず発表されて即無限コンボが見つかった問題児で、今のところ2つ組み合わせが判明しています。
ソプターコンボ
古くから存在するコンボだったが、ウルザとか言うアレ過ぎるおじいちゃんが出てきて一時代を築いた、《弱者の剣/Sword of the Meek》と《飛行機械の鋳造所/Thopter Foundry》の組み合わせ。
ここに《犯罪小説家》をポンと添えてあげれば無限ライフ&無限トークンとなります。
《飛行機械の鋳造所》の色の関係で、グリクシス(=UBR)かジェスカイ(=WUR)のようなコントロール風味の色にする必要があるので、コントロールデッキが死滅している現在のモダン環境では少々難しそうなイメージがあります。
また、墓地対策や追放除去で《弱者の剣》を消されてしまうと、速やかに何もしなくなるのも懸念点。
逆に言えば、今こそ「必殺技を持つコントロールデッキ」として、相手をさばいてさばいて無限コンボ!みたいな使い方が出来ればかっちょいい可能性大。
コントロール系を久しく握っていないから、普通に惹かれますね。
活性機構+サクり台
こちらは新たな組み合わせとして見出された《活性機構/Animation Module》と、0マナでクリーチャーかアーティファクトを生け贄に捧げる方法があれば無限コンボが成立します。
色的に赤単色でも成立させられるので、構築の自由度がかなり高く、主にこちらが擦られるのではないかと思います。
ここで議論の中心となっているのが「サクり台どうするんや?」で、最速キルを目指すなら、
- 2マナ以下
- 制限なくサクり放題
- 相手は死に至る
最低限これらの条件を満たす必要があります。
モダンのプールでこれを満たすカードとなると、やはり《ゴブリンの砲撃/Goblin Bombardment》か《狂気の祭壇/Altar of Dementia》、あとは《研磨基地/Grinding Station》とかも行けそうですね!
コンボスタートのトリガーは、適当に《宝物・トークン》とか捻っときゃいいので実に簡単です。
では、このコンボをどんなデッキに入れて使うのか。
無難にゴブリンデッキ
管理人的には《犯罪小説家》がゴブリンという事で、普通にゴブリンデッキで運用する方向で考えています。
パウパーでおなじみの《クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman》が1マナのファクト無限サクり台になったり、《ゴブリンの技師/Goblin Engineer》でファクトパーツをサーチ(&トリガーにもなる)したり、何なら《ゴブリンの女看守/Goblin Matron》でゴブリンパーツをサーチする事だって可能です。
普通に良さそうに見えますね、今の時点では。
クラーク族のシャーマンの注意点
《クラーク族のシャーマン》をサクり台にする時は注意点があって、こいつの能力を解決すると自身が即死するため、必要回数分をスタックに積み続ける必要があります。
- 何らかのアーティファクトをサクってコンボスタート。
- アーティファクトの生け贄により小説家の能力が誘発し、
直ちに解決される。[修正] 2024/1/18:スタックに乗るのでそのまま解決する。(+1/+1 カウンターと赤マナを1つ獲得) - 小説家に +1/+1 カウンターが乗ったので、活性機構の能力が誘発、先ほど獲得した赤マナを使って(1)を支払い、この能力を解決する。(霊気装置トークンが生成される)
- スタックに残っているシャーマンの能力を解決する前に、3で生成された霊気装置トークンを生け贄に捧げ、新たにシャーマンの能力を起動する。
- 2~4を満足行くまでループ。
- スタックに残っているシャーマンの能力を全て解決すると、小説家以外のクリーチャーは大体全部死ぬ。
厳密にはトリガー引いた時に +1/+1 カウンターが1個乗るからタフが4(3+1)で、それ以降は解決時にダメージを同数受けるので、ターンを跨ぐまではうっかり死に注意。
例)シャーマンを 20 回多重起動した時の《犯罪小説家》のスタッツ
パワー22/タフネス24-20ダメージ
あとはこのマッスル小説家が顔面パンチを決めたら勝ち。
顔面に当てれたら、勝ち。
クラーク族のシャーマンはリスキーすぎる?
書いてて思ったけど、これって実質アマリア&野茂み歩きコンボの完全下位互換に思えてきました。(=ライフゲインも探検も無い)
コンボが決まってマッスル化した《犯罪小説家》が殴りに行った所で、除去1枚で簡単に止まる事を考えると、こちらも全クリーチャーを失うデメリットが「横展開したいゴブリン」との相性が悪すぎるような気がしてきました。
最初の構想では《ウルザの物語/Urza’s Saga》で《活性機構》を引っ張ってきて、それ以外のコンボパーツを全部クリーチャー呪文で固めておけば、相手の《否定の力/Force of Negation》や《呪文貫き/Spell Pierce》をすり抜ける事が出来て「強いのでは?頭良いのでは?」と思っていたんだけどね、そうそう甘くは無さそうです。
赤単でラスゴ撃てると思い込めば意外とワンチャンあるような気がしなくもないけど、3枚コンボ揃ってるのに勝たんのは大丈夫なのか。
IQ下げて可能性を模索せよ
さぁ、いい感じに脳内お花畑が満開に近づいてきました。
ここまで来たら、もういっその事開き直って《ウルザの物語》でサーチ可能な《群の祭壇/Altar of the Brood》も入れてみるのはどうだろうか。
突然相手のライブラリが吹き飛べば、マッスル小説家が殴らなくても勝利をもぎ取る事が可能となるのはデカいですね。
なお4枚コンボの模様。
こんな感じで無理やり要素を詰め込み過ぎるのが、クソデッキを作るコツです。
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以上、新カード《犯罪小説家》についての考察でした。
ここではゴブリンデッキ型について書きましたが、ラヴェジャー型やエイトグ型みたいな考案も見かけたので、どんな構築が出てくるのかワクワクしてます!
何よりこれアンコモンなのが良いよね、かなり遊ばせてくれそうなカードのレアリティが低いと安心しますw
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