[モダン構築] デュエリストBOX – 精神の決闘者
皆さんは、サンダージャンクションの無法者の新カード《精神の決闘者/Duelist of the Mind》のテキストを読んで、
毎ターン安定していっぱいドロー出来たら、実際かなり強いよね。
こう思ったのではないだろうか。
という訳で、今回はこの《精神の決闘者》(=デュエリスト)と組み合わせたら、毎ターン強力なバフがかかるカードを発見したので、それをフル活用したデッキを紹介します。
まず大前提として「追加のドロー」と言うアドバンテージを大量に、しかも毎ターン継続するなんて事は相当な下準備が必要になり、お手軽に実現するのはかなり無理があります。
あまりにも簡単に大量のアドバンテージを取り続ける事が出来るなら、そもそものゲームバランスが崩壊しちゃうので「それはそう」ってヤツです。
じゃあ逆にアドバンテージを度外視すれば、無理なく継続的な大量ドローは可能なのだろうか?
\ワイに任せとけ/
どうやら可能らしいので、こんなデッキを考えてみました。
メイン (60)
これビジョンズのカードで、当時は「無意味に手札を入れ替える謎のおばちゃん」だと思ってたんだけど(てかこれテフェリーなのかね)、9版まで再録されてたぐらいメジャーなカードだったんですね。
モダンで使われてるの見たことないけど!(※カジュアルレベルでは存在していたらしい)
戦略について
このデッキはハンデスと除去で盤面をコントロールしつつ、おもむろに《テフェリーの細工箱/Teferi’s Puzzle Box》(=パズルボックス)を投下、毎ターン手札+1枚のドロー効果で《精神の決闘者》にバフをかけながら、空から殴り倒す事で勝利を目指します。
パズルボックスの挙動は以下の通り。
- 各プレイヤーのドロー・ステップ開始。
- まずはターン起因処理により1枚ドロー。(スタックに乗らない)
- その後パズルボックスの能力が誘発してスタックに乗り、アクティブプレイヤーが優先権を得る。
- 対応無いなら、アクティブプレイヤーは手札を全てライブラリの一番下に任意の順番で置く。
- その後、ライブラリに戻した枚数分のカードを引く。
このカード単体では無意味に手札が入れ替わるだけで、アドバンテージなんてものは一切得られません。(せいぜいコンボとかコントロール相手に嫌がらせ出来るぐらい)
しかし、毎ターン安定して「ターン開始時の手札の枚数+1枚のカードを引く」と言うドロー効果だけは沢山得る事が出来ます。
勿論パズルボックスが複数出ていれば、何度も無意味に手札を入れ替えるのでドロー効果が倍々ゲームになり、当然デュエリストも複数体並ぶ事が出来るのでさらに倍。
ゆで理論を適用すれば、軽く1000万パワーを超えてくるのは間違いないだろう。
とまぁ、ここまではネタデッキとして
やりたいことは分かるよ?(ニコォ)
と言ってもらえそうな、平和で微笑ましいレベルだったのですが、これと相性が良さそうなカードを考えて行くと、次第にとんでもデッキになって行くのでした。
1マナ域
致命的な一押し
ある程度ボードコントロールがしたいので、定番の1枚として採用。
想起エレメンタルやマークタイドの登場により数は減りましたが、今なお強力な1マナ除去です。
思考囲い
黒の邪悪なご挨拶、フェッチ・ショックインから撃つと意味わからんぐらい痛いけど、1マナのハンデス呪文としては最上級の強さです。
カウンターを取っていないので、とにかく脅威を未然に防ぎたい。
2マナ域
シェオルドレッドの勅令
現環境に存在する「最強の布告系除去」と言っても過言ではない一枚。
布告除けにトークン・クリーチャーを出しても助からないゾ♡
精神の決闘者
今回の主役、だったハズなんだけど!
ここから下のカードがあまりにも豪華過ぎて、霊圧が消えかかっている。
あ、でも《悪事》を働いてルーティングする能力は凄く使えます!
オークの弓使い
黒なら「とりあえず入れ得」とまで言われる超強力な壊れカード、お値段も超強力かつ、公式がモダン環境にて「監視対象」であると公言しているので中々手を出しにくい。
それはそうと、パズルボックスってさ、相手も無意味に大量ドローするじゃん?
こいつ出てたら死ぬんじゃない?
と思って。
3マナ域
覆いを割く者、ナーセット
対戦相手は同一ターン内に2枚以上のカードが引けなくなり、こちらはスペルを探しに行ける(土地とクリーチャー以外)と言う、コントロールしたいデッキにとって百点満点のカード。
相手の追加ドローにより《オークの弓使い》が暴れるのに、引けなくしてどうすんねん!と思われるかも知れませんが、ご安心ください。
ナーセットとパズルボックスが揃った状態でドローステップを迎えると、
- ターン起因処理で1ドロー。
- 手札を全てライブラリのボトムに送る。
- 既にドローしているのでカードはもう引けない。
- ドローステップを終了し、メイン1に移行。
相手だけ手札0枚で固定したら死ぬんじゃない?
と思うので。
4マナ域
黙示録、シェオルドレッド
いわゆる「カードパワーに勝たせてもらう」系の非常に強力なクリーチャー、その実力はモダンでも通用する事が証明されていて、特に禁止されそうな心配もないため、お値段も非常に強力な事になっている。
それはそうと、パズルボックスってさ、相手も無意味に大量ドローするじゃん?
こいつ出てたら速やかに死ぬんじゃない?
と思って。
相手のドローにしか反応しない《オークの弓使い》と違って、自分が無意味にドローしてもライフゲインが凄い事になるので、決着がつく前に相手の心が折れそう。
一つの指輪
MTG 界では8つの指輪として認識されている、物凄く強力なアーティファクト。
例に漏れずお値段も物凄く強力で、使うなら「張り替え」を想定して複数枚積むべきとされている。
冒頭で「大前提」として、
まず大前提として「追加のドロー」と言うアドバンテージを大量に、しかも毎ターン継続するなんて事は相当な下準備が必要になり、お手軽に実現するのはかなり無理があります。
と言ったな、アレは嘘だ。
これは1枚でそれを実現するし、シェオルが居れば重荷カウンターの数だけライフが回復していくと言う壊れ性能になってしまいます。
もはや「デュエリストの打点が上がるよ!」とか、そう言う次元の話ではないので、デッキコンセプト的には入れない方が良いかも知れない。
鏡に願いを
新エルドレインで2番目に高いカード、オークほどではないにしても、財布へのダメージは大きい。
エンドカードになりうる、シェオル、指輪、パズルボックスが全て4マナで、オークがトークンを生成するので《協約》コストも準備出来るなど、とにかく噛み合いが良い。
テフェリーの細工箱
そして今回のギミックの中心にくるのが、このパズルボックス。
勘の良い読者様なら気づいていた事でしょう、途中から「精神の決闘者デッキ」じゃなくて「テフェリーの細工箱デッキ」の紹介にすり替わっていた事に!
どうしてこうなった。
—
以上、なんか面白そうな組み合わせの紹介でした!
そうそう、最後に一つだけ。
このデッキの「大きな大きな問題点」を書き残しておきます。
デッキ価格が高過ぎて組めない
管理人のような、片手間に遊ぶカジュアルプレイヤーが手を出せる金額じゃねえです。
これを組める資産家の方は、是非試してみてくれると嬉しいです。
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