[Standard] 平成最後のセラマゲドン/Serra-mageddon, The Last of Heisei – Ver.1.0

時は199X年、そう世紀末と言われたあの時代。

1人の中学生男子がMTGの世界に迷い込み、吐くほどに殺され続けたトラウマデッキ。

4/4と言うボディを持ち、飛んでいて、攻撃してもタップしないと言う《セラの天使/Serra Angel》は当時、絶望の象徴だった。

さらに悪い事に、セラ天が出た次のターンに飛んで来る《ハルマゲドン/Armageddon》が余りにも強かった。

綺麗に決められると全ての土地を失った所に、地上も空中も蓋をされて、毎ターン4点のクロックが飛んで来る状況が作られてしまうのだ。

素のセラ天なら立て直しまでに4ターンの猶予(※4点×5ターン=死ぬ)があるが、2手目に《十字軍/Crusade》が貼られていたら猶予は3ターン(※5点×4ターン=死ぬ)、更に《白騎士/White Knight》を始めとした白にひしめく優秀なウィニークリーチャーから何発か貰っていたら猶予は無いと思って良いだろう。

そしてゲドンを撃った後にセットされる一枚の平地がまた辛い、辛うじて出したクリーチャーを無慈悲に追放する《剣を鍬に/Swords to Plowshares》と言う名の最強除去スペル。

先に高速展開をして出し抜いたと思っていても《神の怒り/Wrath of God》で無かった事に、当時青いデッキを使っていないかった私は「これが無敵のデッキか…」と思ったものです。

世紀の末は過ぎ去ったが、我が国日本では平成の終わりを迎えている、言うなれば「平成末」だ。

そんな節目だからこそ世紀末を代表するデッキ、セラマゲドンを今ここに復活させようじゃないか。

 


デッキリスト

古き良き時代のセラマゲドンみたいな動きを、現代マジックのスタンダード環境内で構築し、懐古脳のおじさま達のハートをキャッチしたいと思います。

ゲドンを再現するためにだけに随分と手間をかけなければいけませんが、ファンデッキなんてそんなもんでしょう(※むしろこれが1枚のカードかつ4マナで出来ていたのが異常だった。)

幾ら時代が経とうとも、MTGはマナが無いと基本的に行動を起こせない訳だから、土地を全部吹っ飛ばすのは強いハズなのです。

 

クリーチャー(5)

3 悔恨する僧侶/Remorseful Cleric
2 黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer

呪文(32)

2 薬術師の眼識/Chemister’s Insight
3 悪意ある妨害/Sinister Sabotage
3 否認/Negate
3 本質の散乱/Essence Scatter
2 風への放流/Release to the Wind
3 スランの崩落/Fall of the Thran
2 浄化の輝き/Cleansing Nova
1 残骸の漂着/Settle the Wreckage
3 封じ込め/Seal Away
2 イクサランの束縛/Ixalan’s Binding
3 金粉の水蓮/Gilded Lotus
1 彩色の灯籠/Chromatic Lantern
1 世界のるつぼ/Crucible of Worlds
3 ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria

土地(23)

6 平地/Plains
7 島/Island
4 氷河の城砦/Glacial Fortress
2 曲がりくねる川/Meandering River
2 探知の塔/Detection Tower
2 廃墟の地/Field of Ruin

サイドボード(15)

4 一斉検挙/Citywide Bust
4 軽蔑的な一撃/Disdainful Stroke
4 安全の護符/Amulet of Safekeeping
3 魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass

 


構築について

始めに白状しておくと…青黒の強いカード選定のために純ディミーアカラーのデッキを組んだら「テフェリーが余ったので勿体ない」と思って青白デッキを組もうと言うセコい理由からです(真顔)

さて、懺悔はしたので後は何を書いても赦されるハズですから早速解説を始めて行きましょう。

 

アリーナでの体験談「青白コントロールは苦悩火を防げない疑惑」に対する回答を模索していた所、一つのコンボに辿り着きました。

その名も「スラン式ゲドン」2つのルートからなる強力なマナ拘束は、理論上現スタンダード環境最強のハズです。

ファンデッキならではの面倒くささに見合うロマン溢れるコンボを堪能しましょう。

 

放流ルート

  1. 《スランの崩落/Fall of the Thran》を撃つ。
  2. 次の自分のターンのアップキープまでに《風への放流/Release to the Wind》を撃って崩落を追放する。
  3. ゲドン完成(ドヤァ)

まずは「第2章以降を誘発させない事で全ての土地を破壊する」という効果だけを抜き取るルート、こちらは追放した崩落をいつでもタダで唱えなおす事が出来ると言う強力な副次効果を持ちます。

 

僧侶ルート

  1. 《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》を出しておく。
  2. 崩落を撃つ。
  3. 次の自分のターンのアップキープまでに僧侶をサクって相手の墓地を飛ばす。
  4. ゲドン完成(ドヤァ)

こちらは「全ての土地が墓地に落ちたタイミングで相手の墓地だけを消し飛ばし、自分だけ2章と3章で土地を回復して行く」ルート、当然超強力です。

 

放流ルートの場合は特にですが、先に《金粉の水蓮/Gilded Lotus》を置いてから崩落を撃つのが良いです。

5マナと重いですが好きな色を3マナも出せるので、置いたターンの返しも1発だけカウンターを構える事が出来るためかなり心強いでしょう。

僧侶ルートの場合は自分だけ土地が最大4枚戻って来るので、タイミングを選ばず強力です。

 


戦略について

さて、この手のデッキの超基本戦術は「俺は良いけどお前はダメだよ(ニッコリ)」です。

土地が全部吹っ飛ぶと言う性質から、マナアーティファクトを並べて置くと言うのが最も簡単な「おまダメ」する方法となります。

ここで最も重要になるのが《金粉の水蓮/Gilded Lotus》で、取りあえずこれが出てれば放流も撃てるし、3マナ以下のマナアーティファクトも展開して行けます。

ゲドンの後に展開したい3マナ以下のアーティファクトはこんな感じ

来年発売されるラヴニカの献身で追加されるであろうアゾリウスのロケットとかも有力候補ですね。

これらが有れば「俺はマナ出したり墓地の土地を出していくけど、お前はダメだぞ」と言う狼藉を働く事が可能となります。

 

  1. 5マナ出るようになるまでは基本的に構えまくってカウンターや封じ込めで凌ぐ。
  2. 5マナ域に達したら、なるべくカウンターを握った状態で先に金粉の水蓮を置く。
  3. 返しのターンをドキドキしながら見守る。
  4. ターンが返ってきたら土地3枚と水蓮をタップして6マナから崩落を撃つ、カウンターが飛んで来たら余っている2マナでカウンターして、何がなんでも通す。
  5. ここからはコンボ分岐で処理する。

 

試合の流れは大体こんな感じ、コンボ部分にかなり枠を割いているせいでカウンターもドローソースも量が少ないのが懸念点です。

でもまぁ、土地を全部壊しちゃえばなんとでもなるんじゃないかな!(適当)

 


元ネタとのカード対応表

カード名 実質
スランの崩落 ゲドン
浄化の輝き ラスゴ
ライラ セラ天
悔恨する僧侶 白のウィニー
封じ込め ソープロ
テフェリー 強い

うむ、これは実質セラマゲドン(目を閉じて読む)

 


あとがき

なんかセラマゲドンも色んな流派があって、初手で《魔力の櫃/Mana Vault》置いて2ターン目にセラ天を着地させるスーサイド思考な方もいらっしゃいました。

黒使いだった私は、その返しのターンで無慈悲にテラーを打ち込んで、毎ターン勝手にダメージ受ける相手を見守るのが大好きでした。

 


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theuri Written by:

エクソダスからイクサランの相克まで約20年のブランクを持つ復帰勢、罠の橋を愛している。 デッキ構築を何よりの楽しみとしており、それを管理したり一人回しをシミュレートするWEBアプリを開発&運営中。 是非使ってみてください! Twitter:@uri_mtg

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