[Standard] 平成最後のセラマゲドン/Serra-mageddon, The Last of Heisei – Ver.2.0

なんやかんやあって、スランの崩落をフューチャリングしたデッキをエスパーカラーにアレンジしたリストを頂きました。
作成者のEmissary氏が、色々面倒な部分を《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures》1枚でカタを付けると言う、シナジーの塊みたいな組合せを発見しておりまして。
それが余りにも噛み合っているので…私のセラマゲドンも当初の目標通りエスパーカラーに乗り換えてみようと思います!
デッキリスト
前述の組合せにより、オリジナルよりクリーチャーの全除去及び相手の墓地追放が+1ずつ増加、なおかつマナコストは安くなっています。
欠点はラグがあるので途中で止められる可能性が増えた事かな、青くないデッキでも置物破壊で痛み分けぐらいには持っていかれるようになってます。
しかし黒が増えた事により、やれる事が一気に増えました!
クリーチャー(2)
2 | 黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer |
呪文(34)
3 | 薬術師の眼識/Chemister’s Insight |
2 | 選択/Opt |
4 | 悪意ある妨害/Sinister Sabotage |
2 | 否認/Negate |
3 | 本質の散乱/Essence Scatter |
2 | 名声の代価/Price of Fame |
2 | ヴラスカの侮辱/Vraska’s Contempt |
1 | ウェザーライトへの乗艦/Board the Weatherlight |
2 | スランの崩落/Fall of the Thran |
4 | ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures |
2 | アズカンタの探索/Search for Azcanta |
2 | 宝物の地図/Treasure Map |
2 | 世界のるつぼ/Crucible of Worlds |
3 | ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria |
土地(24)
1 | 平地/Plains |
2 | 島/Island |
2 | 沼/Swamp |
1 | 天才の記念像/Memorial to Genius |
3 | 湿った墓/Watery Grave |
4 | 氷河の城砦/Glacial Fortress |
4 | 水没した地下墓地/Drowned Catacomb |
4 | 孤立した礼拝堂/Isolated Chapel |
1 | 探知の塔/Detection Tower |
2 | 廃墟の地/Field of Ruin |
サイドボード(10)
3 | 悔恨する僧侶/Remorseful Cleric |
2 | 呪文貫き/Spell Pierce |
3 | 漂流自我/Unmoored Ego |
2 | イクサランの束縛/Ixalan’s Binding |
2 | 最古再誕/The Eldest Reborn |
3 | 魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass |
構築について
取り敢えず現時点(※2018/10/29現在)メタ上位8種類中6種類がクリーチャー主体のデッキなので、メインはそれらをメタっています。
ドローソース:5
カウンター:9
単体除去:4
全体除去:4
フィードバックを貰ったデッキは重コントロールでしたが、こちらはライブラリを掘るギミックが多いので、ややコンボ寄りになっています。
色々やりたがりだからね、仕方ないね。
世界のるつぼ/Crucible of Worlds
るつぼの使い勝手が凄く気に入ってて、2枚に増量してみました。
こいつは噛めば噛むほど味が出る、スルメみたいなアーティファクトだと思います。
以下るつぼシナジー。
- ゲドンの後に安定して土地を毎ターン並べられる、メインとなる使い方。
- 《廃墟の地/Field of Ruin》を起動して基本土地出す→次のターン墓地から廃墟の地をセット→起動して…のループで相手の特殊土地か自分の基本土地が枯れるまで毎ターン土地を増やせる。
- 土地に限り「墓地が手札の延長」になるので、何らかのコストで土地を捨てたり生け贄にしてもディスアドバンテージにならない。
- 《天才の記念像/Memorial to Genius》をぐるぐるして2ドローしまくる、テフェリーの+1使えるならエンド時に起こして毎ターン2ドローも可能。
マナフラの受け皿としてはこれ以上ないぐらい使えます、手札が溢れてディスカードする時は勿論土地を捨てましょう!
7枚全てを有効牌で埋め尽くして、相手の心をへし折れば勝ちなのである意味フィニッシャーと言えなくもない。
みたいな感じで、とにかく楽しいんですよ!プレイ感が!!
どうしても2枚目が腐っちゃうのでピン挿しに戻すと思うけど…出来れば使いたいんですよねー。
ウェザーライトへの乗艦/Board the Weatherlight
続いてまたイロモノになりますが、ウェザーライトへの乗艦とかどうかなと。
リスト組んでて《歴史的/Historic》なカードがメインから17枚も入ってんじゃん、と気づきまして。
17枚って言うと「デッキの約3割」を占めてる訳で、5枚も掘ったらなんか見つかるでしょ?って言う皮算用。
とは言え実際に回してると、ここぞでライラとか、テフェリーとか、ゲドンとか、序盤なら今すぐ宝物の地図を置きたい!ってなる事が凄く多いので、こう言う変則サーチは結構アリじゃないかな。
単体除去
アリーナでは《喪心/Cast Down》を2枚採用してるんだけど、シャライデッキに当たって憤死したので《名声の代価/Price of Fame》にしてみた。
諜報2が強いし、《豊潤の声、シャライ/Shalai, Voice of Plenty》をシングル2マナで落とせてつええ!と思ってたんだけど、これだと相手先行2ターン目の《鉄葉のチャンピオン/Steel Leaf Champion》で詰むかも知れませんねw
あれは後手だと絶対にカウンター出来ないから、なんかおかしいよね?置物破壊やブロントドンも居るし緑とは多分相性悪いんだろうなー。
喪心なら返しのターンで仕留められるから…要るのかな、やっぱり。
クリーチャー
フィニッシャーはやはり《黎明をもたらす者ライラ/Lyra Dawnbringer》を取りました、焼け野原に天使と言う厨二要素はどうしても外せない、いや外してはいけないのだ(迫真)
悔恨する僧侶はサイドへドナドナ、対ゴルガリ団の特効としての活躍に期待しましょう。
ドローソース
《薬術師の眼識/Chemister’s Insight》を3枚、《選択/Opt》を2枚としました。
薬術師4積みは最序盤固まると、マジで身動きが取れないまま死んだりしてストレスが半端無いので3枚で。
どの道《再活/Jump-Start》出来るので、1枚減った所でそこまで使い心地は変わらない気がしています。
それよりも、色んなシーンで潤滑油になる軽量ドローソースの方が「欲しい!」って思う事が圧倒的に多いので選択を入れました。
ただ、軽量ドローソースには選択の余地がありまして。
このデッキは前述のるつぼギミックで、何らかのコスト支払いに土地を捨てる事でディスアドバンテージを無視出来るため、それ前提の物もあります。
-
航路の作成/Chart a Course
2枚引いて1枚捨てる2マナソーサリー、クリーチャーが2枚しか入ってないのでほぼ捨てる事になる。
ただし、るつぼ出てて土地捨てれるなら実質2マナ2ドロー、凄いんだ!! -
急進思想/Radical Idea
再活付きの1ドローで2マナインスタント。
るつぼ出てて土地を再活コストに当てれるなら…地味だねやっぱり、それなら3点ゲイン付きの《活力回復/Revitalize》のが強いかも知れない。 -
一瞬/Blink of an Eye
キッカー込で1ドローの万能バウンス、黒い呪文が使えるようになったので抜いてみたけど、どうなのかな。
-
選択/Opt
なんやかんやで1マナのインスタントで占術1の後1ドローはどのタイミングでも強い、出来れば初手で欲しいけどね!
この辺はデッキ自体を使い込んで見ないと、ベストカードは分からないですね。
英雄譚について
このデッキのメインは《英雄譚/Saga》、たった1度のコスト支払いで3回も仕事する強力なメカニズムですが、やりきるまで3ターンかかるため、時には「守ってあげる」事も必要になります。
とくにサイド後は置物破壊を入れてくる事が多いと思うので、それらを捌くにはカウンター擁する青が最も適していると言えます。
そして、このデッキのテーマである現代MTGのゲドン事《スランの崩落/Fall of the Thran》と、これ以上無いぐらい噛み合う《ファイレクシア教典/Phyrexian Scriptures》がある以上、白黒は必要になる。
すなわち、現環境で最もゲドンを上手く使えるのは白青黒(=エスパーカラー)だろうと考えます。
だからもうエスパーゲドンって呼んだ方が良いかも知れない。
サイドボードについて
エスパーゲドン(早速)の草案リスト作成者、Emissary氏にも突っ込まれてましたが、《悔恨する僧侶/Remorseful Cleric》はサイドに3が良さそうです。
ゴルガリ団と当たったらオールインして執拗に墓地を飛ばしてあげましょう、《宿根/Undergrowth》はホント気づいたら手遅れみたいな事がしょっちゅうあるから怖い。
ハンデス枠は…かなり迷っています。
シンプルに強い先行2ターン目の《思考消去/Thought Erasure》が魅力的ですが、今「青黒でイチバン強いカードは?」って聞かれたら、私は《漂流自我/Unmoored Ego》って答えると思うのでこっちを3枚入れてみることに。
どんなデッキでも、ホントに無理なカードは何枚かあるんです!それをゲームから退場させる事が出来るのは、ある意味最も強い一手だと思います。
後はまぁ、普通かな。
対コントロール用の《最古再誕/The Eldest Reborn》とか、訳が分からないモノが出て来た時用の《魔術遠眼鏡/Sorcerous Spyglass》、後続を絶ちたい時の《イクサランの束縛/Ixalan’s Binding》など。
《呪文貫き/Spell Pierce》はスタンだと腐りやすいけど、意外な所で「え?」ってなるのが個人的に好きなので採用。
ゲドン通した後のマナスクリュー盤面とシナジーが強いので、普通のデッキより活躍が期待出来ます。
このリスト、メインで崩落が2枚しか入っていないので、それをカウンターされるとかなりしんどいです。
サイドに1枚追加用の崩落入れた方が良いような気がするので、その辺りは要検討ですね。
あとがき
(6)(白)(白)圧倒的輝き、(6)(白)副陽の接近、(5)(白)スランの崩落。
何か気付くと投入している、白くて重い呪文。
なんか昔から白ってイチバン理不尽な色だと思ってます。
その理不尽な色が大量のマナを要求してきたら、それは間違いなくヒドイ事が起こるに決まっているのです。
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