[Standard] 青白ギフト/UW Gift – 呪文考察

今回は呪文について考察して行きましょう。
今改めてリストを見ると「色々やりたい事を詰め込み過ぎて中途半端」な印象が凄いですが…引き次第では広く受けられるって事でひとつ。
呪文(21)
2 | 王神の贈り物/God-Pharaoh’s Gift |
3 | 来世への門/Gate to the Afterlife |
2 | イクサランの束縛/Ixalan’s Binding |
2 | 巧みな軍略/Strategic Planning |
2 | 選択/Opt |
3 | 航路の作成/Chart a Course |
2 | 否認/Negate |
1 | 取り消し/Cancel |
2 | 復元/Refurbish |
2 | 燻蒸/Fumigate |
王神の贈り物/God-Pharaoh’s Gift
取りあえずこのデッキのコアパーツであるギフトこと《王神の贈り物/God-Pharaoh’s Gift》です、これが無いと始まりません。
God-Pharaoh’s Gift / 王神の贈り物 (7)
アーティファクト
あなたのターンの戦闘の開始時に、あなたはあなたの墓地からクリーチャー・カード1枚を追放してもよい。そうしたなら、黒の4/4のゾンビ(Zombie)であることを除きそのカードのコピーであるトークンを1体生成する。ターン終了時まで、それは速攻を得る。引用 – MTG Wiki
メインボードの構成は相手のデッキの内容を見たいと言うのもあって《来世への門/Gate to the Afterlife》経由で出すプランを採用しているので2枚挿しです。
門型は手札だけでは無く墓地からでもライブラリからでもサーチして場に出せるので、そんなに枚数は必要ありません。
ハンドアドバンテージを損なわないようになるべく引きたく無い訳ですが、ちょいちょい墓地に落ちるので《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》とかに掃除されてもツムツムにならないよう2枚取りました。
来世への門/Gate to the Afterlife
起動型能力で追放領域以外からギフトを釣ってくるアーティファクトですが、現実では対戦相手が中速~低速デッキかつ墓地対策を全くしていないとかでも無ければこれを起動する所まで行かせて貰えません。
とは言えそれなりにプレッシャーを与える事は出来ているようで、殆どの対戦相手は「早く門を割らなきゃ!」か「墓地を掃除しなきゃ!」のどちらかの行動を取る事が多いです。
メインボードは「相手の戦略を推測する」事を重要視しているので、こいつの第2の能力は中々に使えます。
ルーティングで手札の質を高めながら墓地を肥やし(=プレッシャー)、ちまちまとしたライフゲインも積もり積もれば馬鹿になりません。
誘発したライフゲインは強制ですが、ルーティング部分は任意なのでハンドが最高の状態ならキープしてもOKと小回りが利くのもクールです。
複数枚並べても強いので3枚取りました。
イクサランの束縛/Ixalan’s Binding
ネットで見るリストのこの枠はほぼ《排斥/Cast Out》ですが、私はそれをサイドに置いてこちらをメインから採用しています。
まず排斥の優れている点は「瞬速」を持っていると言う事、これは上位メタデッキの赤系アグロにやたらと「速攻」持ちが多いため、インスタント除去的な効力を期待しての採用だと思います。
確かにこれは強力かつ有効なのですが、束縛の能力はより強烈だと考えます。
対戦相手は、その追放されたカードと同じ名前を持つ呪文を唱えられない。
この効果により後続をシャットアウトする事が可能なので、大きなテンポロスを生む事が可能です。
実戦で何度も相手を苦しめたのはまさにこの部分で、4枚挿しカードには特に突き刺さります。
特にエンチャントを壊すことが出来ない赤単や赤黒には、
のような効果を得られます。
戦場に出てから対処出来るのと、ドローした時に束縛されてるカード引いちゃった時のハンドアドバンテージ損失とか、そもそも唱える事が出来ない故のテンポロスとか、根絶より鬱陶しい事になりかねません!やったね!!
ドーナツを喰らいし者と違って《燻蒸/Fumigate》を撃ち放っても中身をぶちまけないのも偉いので2枚取っていますが、3枚でも良いかも。
あ、でも排斥は強いですよ。
1マナのサイクリングも優秀だし、サイドに3枚取ってます。
巧みな軍略/Strategic Planning
3枚引いてその内の1枚を手札に、後の2枚は墓地へと言うソーサリー。
ライブラリを3枚掘れるので状況によっては強力ですが、引いた3枚から2枚捨てなければならないので、キーカードがハンドに全くない状況で使うと苦しい1択を迫られる事もしばしば。
この辺りのドロースペルは一長一短過ぎて中途半端な2枚採用となっています。
選択/Opt
定番(らしい)1マナドロースペル、先に占術1を出来るのが偉いし、インスタントタイミングで撃てるため全くクセが無くて使いやすい。
大変好みではありますが、カードを墓地に落としたい事が多いこのデッキでは「最序盤」か息切れする「中盤戦以降」でちょろっと使えれば良いかなと思い2枚取りました。
航路の作成/Chart a Course
カードを2枚引いて、このターンにクリーチャーで攻撃していなければカードを1枚捨てる事が出来る2マナのソーサリー。
ギフトデッキにおいては多分これが一番使いやすいドロースペルで。
2枚引いた状態の全ての手札から1枚選んで捨てられるので、ピンポイントで落としたいものを選べるため確実性が高い。
3枚掘れる代わりに運要素が絡む軍略か、2枚しか掘れないけど確実なこちらを取るかは好みによりそうです。
ちなみに攻勢に回っているときは、第2メインでこれを撃って2ドローのみを解決してハンドアドバンテージを稼ぐと言った芸当も可能、私はこっちの方が好みなので3枚取っています。
否認/Negate
シングルシンボル2マナでクリーチャー以外のスペルを確定カウンター、と聞くと何やら強そうな気がしますが…クリチャーメインのデッキ相手にはとことん腐る事があるため現在代替えを検討中。
2枚取っていますが、呪文貫きとかの方がまだ活躍しそうな気がしています。
取り消し/Cancel
ダブシン3マナの確定カウンター、これは明確な完全上位互換の物があるためそれらに挿し替えるのが良さそうです。
候補としては《不許可/Disallow》、《提督の命令/Admiral’s Order》あたりですが2018年9月のローテーションを視野に入れるなら後者が有力かな。
取り敢えず切り札として1枚取っています。
復元/Refurbish
主に墓地に落ちたギフトを引っ張り出すのに使います、最短4ターン目に奇襲したり、やっとの事で出したのにすぐに割られてしまった物をおかわりしたり。
1枚挿ししてる《激変の機械巨人/Cataclysmic Gearhulk》とかも突然引っ張り出してあげると、相手がビックリしてくれるかもしれないなど使い勝手が良いカード。
メインでは2枚取っています。
燻蒸/Fumigate
白の全体除去シリーズでダブシン5マナのソーサリー、個人的に一番のお気に入りクリーチャーリセットスペル。
元祖《神の怒り/Wrath of God》(いわゆるラスゴ)をベースに、様々な亜種が作られて来ましたが燻蒸は特に強いと感じています。
古い感覚ではラスゴと言えば「全てのクリーチャーを埋葬する恐ろしき呪文」で、今で言う所の「再生を許さない」全体除去でした。
燻蒸は破壊のみで「再生は許す」訳ですが、今の環境だと再生ってそんなに数居ないよね…って思いました。
私が子供の頃の環境では《リバー・ボア/River Boa》とか《粘土像/Clay Statue》とか《蠢く骸骨/Drudge Skeletons》とかをよく見かけたものですが、最近の対戦で再生に手を焼いたと言うか…そもそも再生を持ったクリーチャーを一度も見た事が無いレベルです。
そもそも破壊不能も除去れない事を考えると、そう言う相手は追放しちゃえば良いのです。
白って追放好きな色だし、数も多くないとなれば各個撃破で十分って考えです。
そして何より強いと思うのがこれにより破壊されたクリーチャー1体につき、あなたは1点のライフを得る。
って所で、展開されまくってボコボコにされている状況でも燻蒸一発で盤面は綺麗になって、展開されていればいるほどライフがイーブンになって、自陣のクリーチャーの数だけ墓地が肥える。
ギフトデッキからしたらメリットしかないスペルだと思います。
相手がクリーチャーをあまり展開しないデッキだと使いにくいので2枚取っています。
呪文構成はこんな感じです、次回は土地にスポットを当てますが…土地には余り予算をかけられなかったので塩になりそうです。
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